人体にある感覚器官は、皮膚の5つです(五官といいます)。

感覚器官は、外界からそれぞれ刺激を受け取り、脳に伝えます。
目が受け取る、耳が受け取る、鼻が受け取るにおい、舌が受け取るが、刺激の例です。

ところで、皮膚が受け取る刺激は何か?という問題をたまに見かけるのですが、最近の教科書ははっきり明示していないようです。
そこで、皮膚が受け取る刺激についてまとめてみました。


皮膚が感じとる刺激の個数

中学校の教科書だけでなく、他の本を調べても、皮膚が受け取る刺激が何個あるのかについての記述はばらばらです。

皮膚が感じとる刺激として、圧力痛さ温かさ冷たさ4つをあげるものがあります。

何かが接触している触覚)、おされている圧覚)、痛い痛覚)、熱いと冷たい温度覚)の4つをあげるものがあります。

触られる触覚)、おされる圧覚)、温かさ温覚)、冷たさ冷覚)、痛さ痛覚)、かゆみ痒覚ようかく)の6つをあげるものもあります。

私は、最後の6個に分類する方法が一番よいのではないかと思っています。
すべての刺激を網羅していて相互に矛盾がないのも支持する理由の一つですが、最大の理由は皮膚が刺激を受け取る仕組みにあります。


皮膚が刺激を受け取る仕組み

感覚点皮膚の表面近くには、刺激を受け取る特殊な神経細胞の末端が分布しています。
これを感覚点といいます。

例えば、圧力を感じとる感覚点は圧点、痛さを感じとるのが痛点、温かさを感じとるのが温点、冷たさを感じとるのが冷点と呼ばれます。

それぞれの末端が受け取る刺激は決まっています。例えば、圧力を感じとる末端は圧力だけを感じとります。

刺激を感じとる場所を受容器と言い、マイスナー小体(触覚)、パチニー小体(圧覚)、ポリモーダル受容器(痛覚)、ルフィニー小体(温覚)、クラウゼ終球(冷覚)などが受容器の例です(6つの感覚について受容器が特定されているので、私は刺激を6個と理解する説を支持するわけです)。

神経の末端がない場所に刺激を加えても、刺激を感じとることができないので感覚は生まれません。

痛みを感じとる受容器が一番多く、皮膚表面1平方cmあたり100〜200個もあるそうです。
冷たさを感じとる受容器は1平方cmあたり6〜23個、一番少ないのは温かさを感じとる受容器で1平方cmあたり0〜3個です。

圧力を感じとる受容器は1平方cmあたり約25個ですが、手の指先は敏感で、親指には135個もあるのだそうです。目の不自由な人が指先で点字を読む理由がわかります。

逆に、受容器が少ない場所はおしりや足のかかと、腕のひじなどです。これらの場所は「鈍感」だと言えます。



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