アメリカの、先生向けの教育情報共有サイト『Teachers』から、英語の学習をしながら時事問題を学んでいこうという試みです。

今日取り上げる記事は、2011年9月29日『A Planet With Two Suns(太陽が2つある惑星)』です。

太陽が2つある惑星NASA(アメリカ航空宇宙局:National Aeronautics and Space Administration)が打ち上げたケプラー宇宙望遠鏡によって発見された、太陽が2つある惑星のニュースです。








英字新聞の記事の構成

英字新聞の記事は、3つの部分で構成されます。
1.headline(見出し)
2.lead(書き出し文)
3.body(本文)

この記事のheadline(見出し)は『A Planet With Two Suns(太陽が2つある惑星)』です。

lead(書き出し文)のあと、body(本文)としてTHE DISCOVERY(発見)が続きます。


-Lead-

「天文学者たちは、映画スターウォーズのルーク・スカイウォーカーの故郷にそっくりな、2つの太陽を持つ惑星を発見しました、」

今月上旬、NASAは、ケプラー16bと名づけられた、私たちの太陽にあたる2つの恒星のまわりをまわる遠い惑星を、ケプラー宇宙望遠鏡が発見したと発表しました。」

「このことは、その惑星には2つの日の出と2つの日の入りがあることを意味します。」

「しかし、ルーク・スカイウォーカーの故郷であるタトゥイーンとちがって、冷温の荒涼とした惑星ケプラー16bで生物は生息できません。」


-重要文-

Earlier this month, NASA announced that the Kepler space telescope has uncovered a distant planet, dubbed Kepler-16b, circling two stars like our sun.

Earlier this month 今月の初期、つまり、今月上旬

announced that… 〜と発表した

has uncovered 「発見した」
uncover=discover unもdisも否定の接頭語です。
un+cover(隠していたcover(おおい)がない)=発見する
dis+cover(隠していたcover(おおい)をとる)=発見する

dubbed Kepler-16b 「ケプラー16bと命名された」
dubbedはdub(名づける)の過去分詞(〜された)で、a distant planet(遠くにある惑星)を修飾しています。

circling two stars like our sun 「私たちの太陽のような2つの恒星をまわっている」
circlingはcircle(まわる)の現在分詞(〜している)で、a distant planet(遠くにある惑星)を修飾しています。


-body-

THE DISCOVERY(発見)

「2009年3月、NASAは、私たちの銀河(天の川)にある地球に似た惑星を探査するために、ケプラー(太陽をまわる軌道上にある天体望遠鏡の名前)を宇宙空間に打ち上げました。」

「天体望遠鏡ケプラーは太陽をまわる軌道上を周回しています。」

周回しながら、ケプラーは約15万5千の恒星の明るさを測定し、恒星の前を通過する惑星を監視しています。



-重要文-

As it orbits, it measures the brightness of about 155,000 stars and monitors any planets that pass in front of them.

As it orbits 「それ(天体望遠鏡ケプラー)は軌道をまわりながら」
接続詞asには多くの意味がありますが、ここでは「〜しながら」


it measures… and (it) monitors… 「それ(天体望遠鏡ケプラー)は…を測定し、…を監視する」

brightness 「明るさ」

any planets that pass in front of them 「恒星の前を通過する惑星を」


「天文学者は、天体望遠鏡ケプラーの観測から、『食(しょく)』、つまり星がお互いの光を隠したことで、二重恒星といわれる2つの星を見つけました。」

「『食(しょく)』は、大きな物体が別の物体の前を通過し、通常であれば観測者に届くはずの光がさえぎられたときに起こります。」

「また、科学者たちは、1つの恒星がもう1つの星の前にないときでも時々2つの恒星が暗くなることに気づきました。」

「このことは、3つ目の物体が2つの恒星のまわりをまわっていることを意味しました。」

「さらに測定すると、3番目の物体が惑星であることがわかりました。」

科学者たちは、(発見された惑星の)ケプラー16bは、土星と同じくらいの大きさで、ケプラー16bがそのまわりを公転している2つの恒星は私たちの太陽より小さいと考えています。



-重要文-

Scientists believe that Kepler-16b is as massive as Saturn, and that the stars it orbits are smaller than our sun.


Scientists believe that… 「科学者たちは…と信じています(…と観測結果から考えています)」

as massive as… 「…と同じくらいの大きさで」

the stars it orbits 「それ(惑星ケプラー16b)がそのまわりを公転している(2つの)恒星は」

are smaller than… 「…より小さい」


「『この発見はとてつもなく素晴らしい。』と、今回の発見の関係者であるアラン・ボスは言います。『かつてサイエンス・フィクションでしかありえなかったことが、あらためて現実になったのです。』」



-補足-

記事の元になっているのは、アメリカの科学誌Science(サイエンス)に発表された、アメリカSETI地球外生命探査研究所(Search for Extra-Terrestrial Intelligence Institute)の論文です。

天体望遠鏡ケプラーは、惑星が恒星の前を通過すると恒星の明るさが周期的に変化する現象を情報として記録し、その情報を地球に送ってくるシステムです。

1つの恒星が別の恒星の前を通ると光がさえぎられることで、「ダンスするように」お互いのまわりを回転している2つの恒星が存在することが、さらにもう1つ光をさえぎる天体があることで2つの恒星のまわりを公転する惑星の存在することがわかったのです。

発見された2つの恒星と惑星は、はくちょう座の方向、地球から200光年ほどの距離にあります。

太陽が2つある惑星2つの恒星は41日周期でお互いがお互いのまわりを「ダンスするように」まわっており、ケプラー16bは2つ恒星のまわりを229日周期で、ほぼ円形の軌道で公転しているのだそうです(左図。ただし、公転のまわる方向はどの記事でも確認できなかったので反時計まわりにしました。)






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