そろそろ受験生が受験する学校の過去問(過去の入試問題)に挑戦する時期です。
わが塾でも、過去問の演習に入りました。


英語の入試問題を一目見ただけでその学校の偏差値がわかる

「偏差値の高い受験生が受ける学校の入試問題ほど難問が多い」、これは当たり前です。

今日述べたいのは、もっと面白い判断基準です。

まず、入試問題の中身を見ないでも、ちらっと問題用紙を見ただけで偏差値を当てることができるのは英語です。

全問題中に占める長文問題の割合で、その学校の偏差値がわかります。

最近は、ほとんどの高校で、英語の入試問題は、最初に長文、後半に書き換えなどの文法問題という構成になっています。

全問題に対する長文問題のスペースの割合(英語全問題中に占める長文問題の面積の比率)で、その学校の偏差値が判断できます。

長文問題のスペースが3分の1以下・・・偏差値40以下の学校です。
長文問題のスペースが半分程度・・・偏差値50前後の学校です。
長文問題のスペースが3分の2くらい・・・偏差値50台後半から60台前半。
長文問題だけで、文法問題はほとんどない・・・偏差値65以上の難関校です。

つまり、英語の全問題中の長文問題の割合と偏差値の高さとは相関関係があります。


その学校の受験生のレベルからすると難しすぎる入試問題を出す学校

若い頃は、難しい入試問題を出す学校を尊敬していました。

その学校を受験する自塾の受験生だとおそらく手も足も出ないだろうと思える難問がバンバン出題されていたら、そこまで伸ばすことができなかったおのれの非力を恥じていました。
それでも何故受験生が合格してくるのか、それも大いに疑問でした。

若い純真な私は、ころっと騙されていたのです(こんな私にも、若くて純真な頃があったのです)。


最近、わかったことがあります。

その学校の受験生のほとんどが解けないような難問を入試問題として出題している学校は、その科目が不得意である。

当然のことですが、どの学校にも、長所と弱点とがあります。

そして、例えば、難関大学への進学実績がよくても、その進学先をつぶさに検討してみると、文系学部にはたくさん進学しているが理系の学部への進学実績は極端に見劣りするという学校も珍しくありません。

そんな学校の入試問題は、ほぼ例外なく、数学と理科の入試問題が難しすぎるということに最近私は気づきました。

受験生の平均得点が、他の科目は60点前後なのに、数学や理科の平均点が30点台、40点台という高校は、おしなべて理系の大学への進学実績が見劣りする高校です。


受験生の責任ではない

他の科目の平均点は60点なのに、数学・理科の平均点が低いのは、理系科目の弱い受験生が集まっているのではないかという推論も成り立ちますが、それはありえません。

高校2年生の段階で文系・理系を選択するときでさえ、多くの高校生は自分がどちらに向いているかを判断できずに悩みます。
ましてや中学生、文系か理系かに色分けできるほど成績に差はありません。

結局、難しすぎる入試問題を作成する高校の先生の技量の問題ではないかとしか考えられません。


逆に、理系科目を伸ばす力がある学校の数学の入試問題にも共通の特徴があります。

それは、体操の内村航平選手の鉄棒の演技に似ています。

入試問題の中に、受験生が彼らの力であれば確実に得点できる基礎的な良問と、自分の力を遺憾なく発揮すればぎりぎりクリアできる難しめの問題とがバランスよく配置されています。

そして、最後の関門として難度の高い問題が一問、デンと控えていて、本当に力のある人だけが見事に解ききって、完璧な着地を決めて喝采を浴びる、そういう問題構成になっています。



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