英文には原則として主語動詞が絶対に必要です。
つまり英文の骨格は主語動詞であり、そして動詞で英文が決まるという立場から英作文問題を考えるシリーズです。
この稿では否定文を取り上げます。

動詞は、be動詞一般動詞の2つに分かれるので、2つをはっきり区別して使い分けないといけません。

さらに、「動詞」の概念を広げるものとして、
(1)be動詞+動詞のing形(進行形
(2)助動詞+動詞の原形
(3)be動詞+動詞の過去分詞形(受け身
(4)have(has)+動詞の過去分詞形(現在完了
4つがあります。

以上の知識を踏まえた上で、否定文の英作文を考察します。


否定文

「〜である」、「〜をする」という普通の文(肯定文といいます)に対して、「〜ではない」、「〜しない」と述べる文を否定文といいます。

be動詞の否定文…be動詞(is,am,are,was,were)のnotを入れる
一般動詞の否定文…一般動詞のdo notdoes not(主語が3人称単数のとき)、did not(過去形のとき)を入れる

進行形(be動詞+〜ing)…be動詞のnotを入れる
受け身(be動詞+過去分詞)…be動詞のnotを入れる
助動詞(can,will,must,may,should,had better)…助動詞のnotを入れる
現在完了(have,has+過去分詞)…have,hasのnotを入れる


まとめると、大きく2つに分かれることがわかります。

(1)do not, does not, did notを動詞のに入れる・・・一般動詞の文
(2)be動詞、助動詞、have・hasのnotを入れる・・・be動詞助動詞現在完了の文


be動詞の否定文・進行形の否定文・受け身の否定文

例題7(1) この町には公園がまったくありません。

「〜がある」の否定の文です。
「〜がある」はthere is, there areであり、be動詞の否定文なのでbe動詞の後にnotを入れます。

正解
There are not any parks in this town.


注意:「〜がない」はthere is not a+名詞ですが、「〜がまったくない」はthere are not any+名詞の複数形となります。

肯定文と否定文とで使い分けないといけない形容詞・副詞には次のようなものがあります。
「いくつかある」some〜 ⇔ 「まったくない」not any〜
「〜もある」〜too ⇔ 「〜もない」not〜 either
「すでに〜した」have already 過去分詞 ⇔ 「まだ〜していない」have not 過去分詞〜yet


例題7(2) トムは今宿題をしていません。

進行形(be動詞+〜ing)はbe動詞をもちいるので、否定文を作るときはbe動詞の否定文の規則に従います。

正解
Tom isn't doing his homework now.



例題7(3) パーティでその歌は歌われませんでした。

受け身(be動詞+過去分詞)もbe動詞をもちいるので、否定文を作るときはbe動詞の否定文の規則に従います。

正解
The song wasn't sung at the party.



一般動詞の否定文

一般動詞をもちいた英文の否定文は、主語+don't,doesn't,didn't+動詞の原形の語順になります。

現在形・・・do not+動詞の原形
現在形で主語が3人称・単数のとき・・・does not+動詞の原形
過去形のとき・・・did not+動詞の原形


例題7(4) そのサッカーの試合が終わるまで、雨は降りやまなかった。

天候を述べるので主語はit、「降りやむ」は「降るのがやむ」と考えてstop+ing、「〜まで」は接続詞のtill(またはuntil)をもちいます。

stopは一般動詞であり、「降りやまなかった」で「〜た」とあるので過去形だから、否定文はdid not+動詞の原形の形です。

正解
It didn't stop raining till(until) the soccer game ended.



助動詞の否定文

be動詞と同じで、助動詞の後にnotが入ります。

will→will not, won't
can→cannot, can't(can notはほとんど使わない)
may→may not
must→don't have to, must not, mustn'tは「してはいけない」のときだけ
should→should not
had better→had better not


例題7(5) あなたは食べ過ぎないほうがよい。

「〜したほうがよい」は助動詞のhad betterを使うので、「〜しないほうがよい」はその否定形です。

正解
You had better not eat too much.


注意:had betterは、2語で1つの助動詞です。だから、had better not〜の形になります。よく出題されます。


例題7(6) あなたは今出発する必要はありません。

「〜しないといけない」はmustを使いますが、「〜しなくてよい」、「〜する必要はない」はどう表現するのでしょうか?

正解
You don't have to start now.


注意:must notは、「してはいけない」という意味なので、「〜しなくてよい」、「〜する必要はない」と言いたいときはdon't have toをもちいます。


現在完了の否定文

be動詞や助動詞の文と同様に、have(has)の後にnotを入れます。


例題7(7) 私たちはまだ教室を掃除していません。

正解
We haven't cleaned our classroom yet.


注意:「まだ〜していない」と言うときは、文末にyetを置きます。


notを使わない否定表現

no

例題7(8) 彼はこの町に友人がいません。

「〜がない」は、形容詞のnoを使って表現できます。
noの後にくる名詞は複数形です。

正解
He has no friends in this town.



few,little

a few, a littleは「少しある」、few, littleだと「少ししかない」と訳します。

例題7(9) 正午までにほとんど時間がありません。

正解
There is little time before noon.



never

neverには、「決して〜ない」と、現在完了でもちいて「今まで〜したことがない」の2つの意味があります。

例題7(10) 私は決してあきらめない。

正解
I will never give up.



例題7(11) 私はこれほど美しい絵を見たことがありません。

正解
I have never seen such a beautiful picture.



部分否定


notが動詞を否定しないで、形容詞や副詞だけを否定する場合を部分否定といいます。
not every (すべて〜とは限らない)
not all (すべて〜とは限らない)

not always (いつも〜するとは限らない)


例題7(12) 彼はいつも忙しいわけではありません。

正解
He is not always busy.






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