動物名・植物名はカタカナ表記

まず、中1の最初の授業で教えること。

理科では、動物名と植物名はカタカナで書くのがきまりです。
犬はイヌ、稲はイネです。
先週も、人のことをヒトと書いてありますがこれでいいのですか?という質問を受けましたが、人も動物の一種として扱うときはヒトが正解です。

【なぜ?を考察】将来、動物学、植物学を学ぶときの準備かもしれません。動物や植物の学名は、世界共通です。例えば、最近よくニュースで取り上げられている朱鷺(とき)、その学名がNipponia nipponであることは有名です。世界共通語なので、日本語で表すときは外来語扱いでカタカナで表記されます。イヌやイネは純粋な日本語で学名ではありませんが、動物学、植物学に準じて、カタカナ表記で統一しているのではないでしょうか。
また、カタカナで表記してあると、動物名、植物名であると推測できるという利点もあります。


数学は分数で、理科は小数で

10cmのひもを3等分したとします。数学では分数の10/3(3分の10)cmが正解で、割り切れないからといって3.333…cmと答えを書いたら笑われます。逆に理科だと分数を使うべきではありません。どこで四捨五入するかは問題で指定してあります(明示または他の数値から)が、3.3センチのほうが正解です(理科でも、3.333…はありえません)。
数学は分数優先で、小数は分数になおすのが原則です。
逆に理科では分数は使いません。小数しか使わないと言ってもよい。

理科の公式には分数で記述されるものが多くあります。例えば、電流を求める公式は、オームの法則だと電圧/抵抗です。公式は分数であっても、必ず電圧÷抵抗で計算して、答えは小数で書かなくてはいけません(割り切れないときでも概数の小数で表します)。

【なぜ?を考察】数学は理論上の正確さを尊ぶ学問です。あくまで理論の精密さが追求されます。曖昧な数字やおよその数であってはいけません。だから分数を使います。
理科は実験や観察を尊びます。例えば長さ、理科で扱う長さとは、実際にものさしで測った長さのことです。ものさしで測ったとき、3.3cmと読み取る人はいても10/3cmとみる人はいません。
だから、数学は分数優先、理科は小数絶対なのだと思います。


「大きい」「小さい」で全ての量を表す

理科では、いろいろな数量を表現する形容詞として、できるだけ「大きい」「小さい」を使います。
国語だと、長さは「長い」「短い」、面積は「広い」「狭い」、重さだと「重い」「軽い」ですが、理科では長さも面積も重さも「大きい」「小さい」と表現するのが普通です。「速さが大きい」などという表現は、国語としてはおかしな言い方ですが、理科では「速さが大きい、小さい」はおかしくありません。

【なぜ?を考察】私の脚の長さ、私は「長い」と思っていますが、子どもたちは脚の「短い」おっさんだと思っているかもしれません。つまり、国語で使う「広い」や「狭い」、「重い」や「軽い」は、判断する人の評価をふくんだ言い方、人によって見方がかわってもおかしくない表現です。そういう曖昧表現は理科には向きません。
数字が「大きい」か「小さい」か、客観的に評価できることだけが重要だから、極力「大きい」「小さい」の語を使うのでしょう。


「はたらき」の語で答えがわかる

理科の問題文中で、「このはたらきをなんというか?」という語があれば、答えは『呼吸』か『光合成』と思ってほぼ間違いはありません(植物の分野で、気孔がおこなう『蒸散』もまれに「はたらき」に含まれます)。
このことを知らないで悩んで質問をする人が多い。知っていれば悩まずにすみます。

【なぜ?を考察】動物、植物がおこなう活動に「はたらき」という語をあてるようにしたのでしょう。
動物、植物がおこなっているおもな活動には、呼吸、光合成(そして蒸散)しかありませんから、答えが決まってくるのはあたりまえといえばあたりまえです。


理科の世界、色は1色

ヨウ素溶液は青紫色にかわり、リトマスは赤と青、BTB溶液の変化は黄、緑、青、ベネジクト液は赤かっ色、酸化マグネシウムは白、酸化銅、酸化鉄の色は黒と、理科で出てくる色はただ1色しか認められません。
デンプンにヨウ素溶液をかけたときの変化した色は、人によっては黒っぽい青色とかいろいろ判断できそうですが、理科ではなぜか青紫色しか認められません。理科の世界での色の判断者は、超独裁者です。

【なぜ?を考察】人によって判断がかわるのはおかしいというのが理由でしょう。

しかし、これは学問の世界でたまにある、「王様は裸」のたぐいなのではないかと私は思っています。
最近は理科の実験重視ということで、実験で何色だったかを問う問題が入試でもよく出題されます。そして教育委員会の講評として、「生徒がまじめに実験に取り組んでいれば解ける基本的な問題である」なんて能書きが書いてあったりします。
だったら、実験で見たときに本人が思った「黒っぽい青」でもいいではないか、「青紫色」なんて結局机上の勉強で覚えているだけじゃん、てのが私の感想です。


追記:このエントリー(今日覚えたので早速使います、ブログでは記事のことをエントリーと呼ぶのだそうな、知らんかった)の【なぜ?を考察】は、すべて私の独断です。何かに書いてあったことではありません。ですから、私の無知による嘘も含まれている可能性があります。
誤りがあれば、識者よ、ご指摘ください。