火山・火成岩・地震が一目で理解できるように、重要事項を最もわかりやすく、覚えやすいかたちでまとめました。
1、マグマ
火山…地下のマグマが噴出して山になったもの
マグマ…地下の岩石が高温でとけてどろどろの液体状になったもの
・海洋プレートの上部の岩石がとけてマグマになり、マグマだまりにたくわえられた後、地上に噴出する
・マグマが地表に噴き出したものを火山噴出物という
火山噴出物…火山の噴出によって、マグマが地表に噴き出したもの
・溶岩…マグマが地表に流れ出したもの
・火山弾…マグマが空中で冷えて固まったもののうち大きいもの
・火山れき…マグマが冷えて小石状になったもの
・火山灰…マグマが冷えて直径2mm以下の粒状になったもの
・火山ガス…火山から出てくる気体(おもに水蒸気、二酸化炭素や二酸化硫黄を含む)
・軽石…火山噴出物に含まれる気体成分が抜けて、多くの小さな穴があいた石になったもの
2、火山の形と噴火のようす
マグマに含まれる成分(ケイ酸塩)の違いで、色・ねばりけ・噴火の仕方・火山の形が違ってくる
・白っぽいマグマは、ねばりけが大きく、激しく噴火し、盛り上がった火山となる
・黒っぽいマグマは、ねばりけが小さく、おだやかに噴火し、平らな火山となる
火山の3分類
・溶岩ドーム(ドーム状の火山)…マグマのねばりけが大きく、激しく噴火して、盛り上がった火山
(例)有珠山(うすざん)、雲仙普賢岳(うんぜんふげんだけ)、昭和新山、平成新山
・成層火山(円錐状の火山)…ねばりけ、噴火、盛り上がり方が中程度の火山、溶岩と火山灰が交互に層をつくる
(例)富士山・桜島・浅間山
・盾(たて)状火山(傾斜がゆるやかな火山)…マグマのねばりけが小さく、おだやかに噴火して、平らな形になった火山
(例)ハワイのマウナロア、キラウエア
火山とプレートと海溝
プレートとプレートが出会う場所で、深い海底になったところを海溝(かいこう)といい、火山は海溝にそって帯状に分布している
3、火成岩
マグマからできた岩石そのもの(玄武岩・安山岩・流紋岩、斑れい岩・せん緑岩・花こう岩)と、岩石を作っている鉱物(小さな粒)(セキエイ・チョウ石・クロウンモ・カクセン石・キ石・カンラン石)を覚える
火成岩…マグマが冷えて岩石になったもの、火山岩と深成岩に分かれる
・火山岩…マグマが、地表または地表近くで急に冷えて固まったもの
色が黒い順に、玄武岩・安山岩・流紋岩
・深成岩…マグマが、地下深くでゆっくり冷えて固まったもの
色が黒い順に、斑れい岩・せん緑岩・花こう岩
火山岩と深成岩のちがい
・火山岩…急に冷えたので、火山岩をつくっている鉱物の結晶が小さい(斑状組織)
結晶の部分(斑晶)と、結晶になれなかった部分(石基)でできている
・深成岩…ゆっくり冷えたので、深成岩を作っている鉱物の結晶が大きい(等粒状組織)
火成岩を作っている鉱物
火成岩(火山岩と深成岩)は、6種類の鉱物(セキエイ・チョウ石・クロウンモ・カクセン石・キ石・カンラン石)でできている
・無色鉱物(無色・白色)…セキエイ・チョウ石
・有色鉱物(黒色・緑がかった黒色)…クロウンモ・カクセン石・キ石・カンラン石
セキエイ…無色で不規則に割れる
長石…白色で決まった方向に割れる
クロウンモ…黒色でうすくはがれる

4、地震とゆれ
地震で2つの波が発生し、2つの波によって2種類のゆれが、震源から同心円状に広がっていく
震源と震央
・震源…地下の、実際に地震が起こった場所
・震央…地表の、震源の真上の地点
地震で発生する波
地震が起こると、2種類の波が周辺に伝わっていく
・P波…縦波、速い6〜8km/s
・S波…横波、遅い3〜5km/s
地震で起こるゆれ
地震計…動かないおもりと針が、回転する記録用紙に地震のゆれを記録する
・初期微動…初めにくる小さなゆれ、P波によっておこる
・主要動…後にくる大きなゆれ、S波によっておこる
初期微動継続時間
初期微動継続時間…初期微動が始まってから主要動が始まるまでの時間(P波が来てからS波が来るまでの時間)
初期微動継続時間は、震源からの距離にほぼ比例する(震源から遠いほど初期微動継続時間が長い)

P波、S波の、速さを求める問題
地震の波の速さ(km/s)は、距離km÷時間s(秒)で求められる
(例)震源から135km離れたA地点で初期微動が始まった時刻が15時47分14秒、震源から196km離れたB地点で初期微動が始まった時刻が15時47分23秒だとすると、P波の速さは…
(196km-135km)÷(23秒-14秒)=61÷9=6.77…で、6.8km/s
5、震度・マグニチュードと地震による被害
震度とマグニチュード
・震度…観測地点での地震によるゆれの強さを表す
震度は10階級(震度0・1・2・3・4・5弱・5強・6弱・6強・7)
震央に近いほど、ふつう震度は大きくなる(地盤の強さによっても違う)
・マグニチュード…起こった地震そのものの規模の大きさを表す
マグニチュードの数値が1違うと、地震のエネルギーは32倍違う
地震がもたらすもの
・地震による被害として、津波・液状化・建物の倒壊・火災・山崩れ・地割れ
・断層(過去の地震でできて将来もずれる可能性のある断層を活断層という)・土地の隆起・沈降
6、地震が起こる場所と原因
プレート・海嶺・海溝
・プレート…地球の表面をおおっている、10数枚の、厚さ100kmほどの岩石の層
・海嶺(かいれい)…海底にある大山脈、プレートは海嶺で生まれて海底を移動し、海溝に沈む
・海溝(かいこう)…大陸側のプレートの下に海洋側のプレートが沈んでいき、深くなった部分
地震が起こる原因と場所
太平洋側のプレートが大陸側のプレートの下に少しずつ沈んでいく
→大陸側のプレートは接触面で下に引きずりこまれていく
→ゆがみに耐えられなくなった大陸側のプレートが、接触面で急激に隆起して元にもどる(このとき地震が起こる)
・震源は帯状に分布、太平洋側の海溝にそっているものが多い
・震源は、太平洋側の海溝付近では浅く、日本海側で大陸に近づくほど深くなる
・プレートの境界でマグマができるので、震源の分布と火山の分布はほぼ重なる
・内陸型地震…プレートの移動に刺激されておこる、プレート内部の破壊や活断層による地震(震源が浅い)
(「火山・火成岩・地震」の各内容の、さらに詳しい説明はこちらの目次からたどってご覧ください。)
1、マグマ
火山…地下のマグマが噴出して山になったもの
マグマ…地下の岩石が高温でとけてどろどろの液体状になったもの
・海洋プレートの上部の岩石がとけてマグマになり、マグマだまりにたくわえられた後、地上に噴出する
・マグマが地表に噴き出したものを火山噴出物という
火山噴出物…火山の噴出によって、マグマが地表に噴き出したもの
・溶岩…マグマが地表に流れ出したもの
・火山弾…マグマが空中で冷えて固まったもののうち大きいもの
・火山れき…マグマが冷えて小石状になったもの
・火山灰…マグマが冷えて直径2mm以下の粒状になったもの
・火山ガス…火山から出てくる気体(おもに水蒸気、二酸化炭素や二酸化硫黄を含む)
・軽石…火山噴出物に含まれる気体成分が抜けて、多くの小さな穴があいた石になったもの
2、火山の形と噴火のようす
マグマに含まれる成分(ケイ酸塩)の違いで、色・ねばりけ・噴火の仕方・火山の形が違ってくる
・白っぽいマグマは、ねばりけが大きく、激しく噴火し、盛り上がった火山となる
・黒っぽいマグマは、ねばりけが小さく、おだやかに噴火し、平らな火山となる
火山の3分類
・溶岩ドーム(ドーム状の火山)…マグマのねばりけが大きく、激しく噴火して、盛り上がった火山
(例)有珠山(うすざん)、雲仙普賢岳(うんぜんふげんだけ)、昭和新山、平成新山
・成層火山(円錐状の火山)…ねばりけ、噴火、盛り上がり方が中程度の火山、溶岩と火山灰が交互に層をつくる
(例)富士山・桜島・浅間山
・盾(たて)状火山(傾斜がゆるやかな火山)…マグマのねばりけが小さく、おだやかに噴火して、平らな形になった火山
(例)ハワイのマウナロア、キラウエア
火山とプレートと海溝
プレートとプレートが出会う場所で、深い海底になったところを海溝(かいこう)といい、火山は海溝にそって帯状に分布している
3、火成岩
マグマからできた岩石そのもの(玄武岩・安山岩・流紋岩、斑れい岩・せん緑岩・花こう岩)と、岩石を作っている鉱物(小さな粒)(セキエイ・チョウ石・クロウンモ・カクセン石・キ石・カンラン石)を覚える
火成岩…マグマが冷えて岩石になったもの、火山岩と深成岩に分かれる
・火山岩…マグマが、地表または地表近くで急に冷えて固まったもの
色が黒い順に、玄武岩・安山岩・流紋岩
・深成岩…マグマが、地下深くでゆっくり冷えて固まったもの
色が黒い順に、斑れい岩・せん緑岩・花こう岩
火山岩と深成岩のちがい
・火山岩…急に冷えたので、火山岩をつくっている鉱物の結晶が小さい(斑状組織)
結晶の部分(斑晶)と、結晶になれなかった部分(石基)でできている
・深成岩…ゆっくり冷えたので、深成岩を作っている鉱物の結晶が大きい(等粒状組織)
火成岩を作っている鉱物
火成岩(火山岩と深成岩)は、6種類の鉱物(セキエイ・チョウ石・クロウンモ・カクセン石・キ石・カンラン石)でできている
・無色鉱物(無色・白色)…セキエイ・チョウ石
・有色鉱物(黒色・緑がかった黒色)…クロウンモ・カクセン石・キ石・カンラン石
セキエイ…無色で不規則に割れる
長石…白色で決まった方向に割れる
クロウンモ…黒色でうすくはがれる

4、地震とゆれ
地震で2つの波が発生し、2つの波によって2種類のゆれが、震源から同心円状に広がっていく
震源と震央
・震源…地下の、実際に地震が起こった場所
・震央…地表の、震源の真上の地点
地震で発生する波
地震が起こると、2種類の波が周辺に伝わっていく
・P波…縦波、速い6〜8km/s
・S波…横波、遅い3〜5km/s
地震で起こるゆれ
地震計…動かないおもりと針が、回転する記録用紙に地震のゆれを記録する
・初期微動…初めにくる小さなゆれ、P波によっておこる
・主要動…後にくる大きなゆれ、S波によっておこる
初期微動継続時間
初期微動継続時間…初期微動が始まってから主要動が始まるまでの時間(P波が来てからS波が来るまでの時間)
初期微動継続時間は、震源からの距離にほぼ比例する(震源から遠いほど初期微動継続時間が長い)

P波、S波の、速さを求める問題
地震の波の速さ(km/s)は、距離km÷時間s(秒)で求められる
(例)震源から135km離れたA地点で初期微動が始まった時刻が15時47分14秒、震源から196km離れたB地点で初期微動が始まった時刻が15時47分23秒だとすると、P波の速さは…
(196km-135km)÷(23秒-14秒)=61÷9=6.77…で、6.8km/s
5、震度・マグニチュードと地震による被害
震度とマグニチュード
・震度…観測地点での地震によるゆれの強さを表す
震度は10階級(震度0・1・2・3・4・5弱・5強・6弱・6強・7)
震央に近いほど、ふつう震度は大きくなる(地盤の強さによっても違う)
・マグニチュード…起こった地震そのものの規模の大きさを表す
マグニチュードの数値が1違うと、地震のエネルギーは32倍違う
地震がもたらすもの
・地震による被害として、津波・液状化・建物の倒壊・火災・山崩れ・地割れ
・断層(過去の地震でできて将来もずれる可能性のある断層を活断層という)・土地の隆起・沈降
6、地震が起こる場所と原因
プレート・海嶺・海溝
・プレート…地球の表面をおおっている、10数枚の、厚さ100kmほどの岩石の層
・海嶺(かいれい)…海底にある大山脈、プレートは海嶺で生まれて海底を移動し、海溝に沈む
・海溝(かいこう)…大陸側のプレートの下に海洋側のプレートが沈んでいき、深くなった部分
地震が起こる原因と場所
太平洋側のプレートが大陸側のプレートの下に少しずつ沈んでいく
→大陸側のプレートは接触面で下に引きずりこまれていく
→ゆがみに耐えられなくなった大陸側のプレートが、接触面で急激に隆起して元にもどる(このとき地震が起こる)
・震源は帯状に分布、太平洋側の海溝にそっているものが多い
・震源は、太平洋側の海溝付近では浅く、日本海側で大陸に近づくほど深くなる
・プレートの境界でマグマができるので、震源の分布と火山の分布はほぼ重なる
・内陸型地震…プレートの移動に刺激されておこる、プレート内部の破壊や活断層による地震(震源が浅い)
(「火山・火成岩・地震」の各内容の、さらに詳しい説明はこちらの目次からたどってご覧ください。)