働きアリ

勉強をしている子どもたちが、悩み、知りたい、理解したいと思いながら、今までは調べる方法がなかった事柄を、必要かつ十分な説明でわかりやすく記述したサイトです

漢字

Japanese 理由があって出題される漢字の書き取り問題

独断と偏見で選んだ「なぜかよく出題される漢字の書き取り10選」

次の文のカタカナの部分を漢字で書きなさい。

1、センモン家の意見を聴く。
2、メンミツに計画する。
3、ピアノのエンソウ会。
4、病人をカンゴする。
5、ユウビンで送る。
6、テンラン会が開かれる。
7、ヒミツを暴露する。
8、海にノゾム別荘に滞在する。
9、絶好のキカイをのがさない。
10、ゼッタイに許さない。
博と専
正解と、出題される理由

1、専門 博士の「博」と違ってテンをうたない、訪問の「問」と違ってクチを入れない。
2、綿密 「綿」はハネの部分、密は「心」と違って「必」。
3、演奏 「演」は寅の部分、「奏」は天ではない
4、看護 「看」の字の横棒の部分を書き誤りやすい。
5、郵便 「郵」の「垂」の部分の横棒の数、「便」は「使」と違ってつき出さない。
6、展覧 「展」の下は「表」と違う、「覧」の下は「貝」ではない。
7、秘密 「秘」も「密」も「必」。
8、臨む 「望む」と書き間違いやすい。
9、機会 「機械」や「器械」と使い分けないといけない。
10、絶対 「絶体」と書く誤りが多い。絶体絶命だけ「絶体」。

出題される理由を考察すると、次のように分類できます。
(1)漢字自体を書き誤りやすい・・・綿密、演奏、看護、郵便、展覧、秘密
(2)他の漢字と区別して使い分けないといけない・・・専門、臨む、機会、絶対
(3)ハネやトメをきちんと書き分けないといけない・・・専門、綿密、展覧


上の10問以外で漢字の書き取り問題によく出題される漢字を、出題される理由別に分類してみました。

漢字自体を書き誤りやすいからよく出題される漢字

届く
・汽笛・描写・描く・・・「届く」と「笛」は上が突き出る「由」、くさかんむりの「描く」や「猫」は「田」。
捜査・捜索・・・「捜」は上も下も突き出る。
散策・刺激・刺す約束・・・「束」だけ下の横棒あり。
容易・貿易・・・「易」は「場」と違って横棒なし。
清潔・・・「潔」の字の左上は突き出て、右上は「刀」。
朗らか・明朗・・・「郎」ではない。
拝む・・・横棒は4本。
豊富・・・「豊」は「豆」、「富」は「冨」ではない。
記録・・・「録」の右側は「緑」と同じで、「縁」とは違う。
印刷・・・「印」の字も「刷」の字も書き誤りやすい。
衣装・装備・・・「装」の上は「土」ではなくて「士」。
地域・・・「域」の下は横棒あり。
確認・・・「確」の斜めの棒は上から書き下ろす。
破壊・・・「破」の「皮」、「壊」の右下は「衣」。
勤務・難しい・・・「勤」は横棒が3本、「難」は横棒2本。
混雑・批判・背中・・・「比」と「北」の違い。
宣言・宣伝・時宜・・・「宣」は「宜」と違う。
準備・・・「準」も「備」も書き誤りやすい。
単純・鈍感・委託・住宅・・・「ジュン」・「ドン」は「屯」、「タク」と区別する。
瞬間・・・「瞬」のかんむりの中を書き誤りやすい。
福祉・・・「福」も「祉」もころもへんではなくてしめすへん。
大衆・公衆・・・「衆」の下の部分。
針小棒大・・・「針」の右は「十」、「棒」の右下は横棒2本。
原稿・・・「稿」はのぎへん、きへんと誤りやすい。
節減・権威・・・「減」と「威」の横棒。
就職・就任・・・「就」の右側の字体とハネ。
故郷・郷里・影響・・・「郷」の左に部分と、中の部分は上に点なし。
温厚・・・「厚」は「原」と違って縦棒なし。
矛盾・予備・・・ムは「矛」、ヨは「予」。
分析・・・セキは「折」ではない。
冒険・帽子・・・「冒」は上が日で下が目。
懸命・・・「懸」は「糸」ではなくて「系」。
繊維・繊細・・・「繊」の横棒は右端まで伸びる。
掲載・・・「掲」の中は「匕」(左に突き出ないが)。
妥協・・・「妥」の字の上の部分。


他の漢字と区別して使い分けないといけないから出題される漢字

拾う・捨てる・・・どっちがどっちだったか間違える人が多い。
補う・捕る・・・部首の意味を考えて書き分ける。
招待・紹介・・・「招く」ほうがてへん。
成績・功績・実績・業績・・・「積」と書き間違えやすい。「成績」の意味のときは「績」。
預金・貯金・預ける・貯める・・・「予」がヨ、「丁」がチョ。(国語ではないが銀行預金・郵便貯金と使い分ける。)
存在・・・どちらも「ある」という意味なので困る。
許す・認める・許可・認可・・・微妙に意味も近いので困る。
批評・批判・非難・・・意味も近いが、非難のときが「非」。
暖かい・温かい・・・気温が暖かいのが「暖」、ものが温かいのが「温」。
遺産・派遣・・・「遺」は「のこす」の意味、「遣」は「つかわす」の意味。
熟練・・・「塾」の字を使うのは「学習塾」のときのみ。
興奮・奮起・・・「奮う」と「奪う」を使い分ける。
候補・侯爵・・・にんべんは「侯爵」くらいか。
供える・備える・・・「仏前に花を供える」のときが「供える」。
標識・標準・投票・・・「標」は「しるし」の意味。「票」は紙。
収拾・収集・・・おさまりをつけるのが「収拾」、集めるのが「収集」。
筋道・筋肉・節・・・「すじ」が「筋」、「ふし」が節。
処置・措置・・・「しょち」が処置、「そち」が措置。意味は近い。
裁判・裁量・栽培・・・木を土に栽培するから「栽」に「培」。
器官・機関・・・人体のときが「器官」。
徐行・排除・・・「徐」は「おもむろ」で「ゆっくり」の意味。「除」は取り除くとき。
想像・銅像・印象・・・目に見えたり、頭に浮かんだりする形のあるものが「像」。
機会・機械・器械・・・チャンスの意味のとき「機会」、器械体操のときが「器械」。
軽率・引率・効率・・・「卒」と間違えないようにする。
自慢・慢性・漫画・・・だらだらとゆるむという意味が「慢」、気の向くままの意味が「漫」。
借りる・貸す・・・「拾う・捨てる」と同様に混乱する人が多い。
歓迎・勧誘・・・「よろこぶ」ときが「歓」、「すすめる」ときが「勧」。
穀物・穀倉・殻・・・稲や麦に関係するのが「穀」、体をおおう「から」が「殻」。
微妙・特徴・・・「微」は「わずか」の意味、「徴」は「あらわれる」。
縦断・・・「たて」が「縦」、「したがう」ときが「従」。
典型・類型・模型・・・タイプの意味の「かた」のときが「型」。
鋼鉄・網・綱・・・「はがね」が「鋼」。「あみ」が「網」、「つな」が「綱」。
帰還・環境・・・「かえる」ときが「還」、「まわり」のときが「環」。
内臓・臓器・・・「たくわえる」ときが「蔵」、体の臓器がにくづきの「臓」。
俳優・・・人のときが「俳」、取り除くときが「排」。
功罪・・・功績を表すのが「功」、「罪」と「罰」は対義語なのに混乱する人がある。
幕・墓・・・布を表す部首がはばへんだから「幕」、むかし土だったのが「墓」。
徹底・徹夜・撤退・・・「徹」は「やりとおす」の意味、「撤」は「逃げ去る」の意味。
偶然・待遇・・・「たまたま」が「偶」、「あつかう」の意味のときが「遇」。
抑える・仰ぐ・・・手で「おさえる」から「抑」。人が「あおぎみる」から「仰」。


ハネやトメをきちんと書き分けないといけないから出題される漢字

危険・・・「危」の中の部分はともにはねる。
判断・・・「判」の左の縦棒はまっすぐおろす。
体勢・姿勢・・・「勢」の「丸」と「力」の最後ははねる。
包装・・・「包」の最後ははねる。
・・・縦棒を左に曲げる珍しい例。
指揮・・・てへんの最後ははねる。
演劇・・・「劇」の左の部分の2ヶ所のハネ。
虚像・・・「虚」は「劇」と同じはねかたをする。
憂慮・遠慮・・・「慮」のはねかたも「劇」や「虚」と同じ。
究極・・・あなかんむりの最後と「九」の最後ははねる。
依存・・・「衣」の左におろした部分の最後ははねる。
境界・反射鏡・・・「竟」の最後ははねる。


複数の訓読みがあるから出題される漢字

映える(はえる)・映る(うつる)
著しい(いちじるしい)・著す(あらわす)
試す(ためす)・試みる(こころみる)


漢字自体を思いうかべにくいのでよく出題される漢字

顕著・顕微鏡・・・「顕」の字を思いうかべにくい。
駆使・駆逐・駆ける・・・「駆」の字を思いうかべにくい。


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Japanese 訓読みの漢字と送りがな(+和語・漢語、音読み・訓読み)

漢字の訓読みと送りがなについてまとめます。


音読みと訓読み

日本語を構成する言葉は由来から3種類に分けられます。

和語・・・もとからの日本固有の言葉
漢語・・・中国語を起源とする言葉(「大根」のように、漢字の音(おん)で読む和製の言葉もふくむ)
外来語・・・中国語以外の外国の言葉を起源とする語

和語にあたる漢字は訓読みをし、漢語にあたる漢字は音読みをし、外来語はカタカナで表記します。

漢字は読み方から音読みと訓読みに分かれます。

音読み・・・中国での漢字の読み方にしたがった読み方。
訓読み・・・漢字を、似た意味の日本語にあてはめて読む読み方(例、日本語の「くに」に、似た意味の漢字である国(コク)の字をあてて、国を「くに」と読むようにした)。

音読みは、聞いただけでは意味がわかりません。(例:「カン」と聞いただけでは意味がわからない。間、管、冠・・・漢字を見て初めて意味がわかる。)
訓読みは、もともとの日本語に漢字をあてたものだから、聞いただけで意味がわかります。(例:漢字を見なくても「あいだ」で間、「くだ」で管、「かんむり」で冠とわかる。)

漢語音読みをし、和語訓読みをします。

熟語を構成する漢字は、ほぼ音読みをします。
例外として重箱読み(音読み+訓読み)、湯桶読み(訓読み+音読み)、ともに訓読み(足元(あしもと)など)があります。
逆に、送りがながあるときは、例外なく訓読みです。


送りがなについての規則

送りがなのつけ方については、次の3つの原則が成り立ちます。

、活用する語(動詞、形容詞、形容詞)は、活用する部分(活用語尾)を送りがなで表す(要するに、かたちが変わる部分を送りがなで表す)。

例えば、動詞の「書く」だと、書かない、書きます・・・、形容詞の「高い」だと、高かった、高く・・・、形容動詞の「見事だ」だと、見事だった、見事な・・・というふうに、形が変わらない部分を漢字で、形が変わる部分をひらがなで表わします。

、訓読みがいくつかあって、区別する必要があるときは違いがわかるように送りがなをつける。

例えば、「ほそい」と「こまかい」を区別するために、「細い」、「細かい」と表記します。

、送りがなをつけない表記が通例として認められているときは送りがなをつけなくてもよい。

例えば、「受け付け」を「受付」、「申し込み」を「申込」などの用例は誤りではありません。

作文や小論文を書いたり、漢字の書き取りの問題を解くときは、上記の3つの規則にしたがえばほとんど迷わずに書くことができます。


国が公文書の基準として定めた『送り仮名の付け方』

送りがなに関するさらに細かい規則としては国が定めた『送り仮名の付け方』があります(『送り仮名の付け方』(昭和四十八年内閣告示第二号)、『国語表記の基準・送り仮名の付け方』(文化庁))。

官庁の文書独特のわかりにくい文なので、『送り仮名の付け方』が列記している7つの規則(通則1〜7)をわたし流にやさしく書き直して、入試によく出題されている漢字を中心に書き出してみました。


通則1、活用のある語は、活用語尾を送りがなとする。
(例)うけたまわる 承る、もよおす 催す、いきる 生きる、かんがえる 考える、いさぎよい 潔い、かしこい 賢い、おもだ 主だ

例外(1)形容詞のうち、語幹が「し」で終わるものは「し」から送りがなとする。
(例)いちじるしい 著しい、めずらしい 珍しい

例外(2)形容動詞のうち、語幹が「か」で終わるものは「か」から送りがなとする。
(例)しずかだ 静かだ、おだやかだ 穏やかだ、すこやかだ 健やかだ、なごやかだ 和やかだ

例外(3)おもに他の語と区別するための例外。
(例)おそわる 教わる、おどかす 脅かす、おびやかす 脅かす、ことなる 異なる、さからう 逆らう、やわらぐ 和らぐ、あぶない 危ない、あやうい 危うい、すくない 少ない、さかんだ 盛んだ、さいわいだ 幸いだ、しあわせだ 幸せだ

2通りの送りがなが認められるもの
あらわす 表す(表わす)、あらわす 著す(著わす)、あらわれる 現れる(現われる)、おこなう 行う(行なう)、ことわる 断る(断わる)


通則2(通則1の例外)、「生む」に助動詞の「れる」がついてできた語「生まれる」のように、2語以上の語が合わさってできた語は、もとの語(「生まれる」だと「生む」)の送りがなの規則にしたがう。
(例)てらす 照らす、とらえる 捕らえる、つもる 積もる、くらす 暮らす、おわる 終わる、つらなる 連なる
あやしむ 怪しむ、たしかめる 確かめる、こまかい 細かい、やわらかい 柔らかい

2通りの送りがなが認められるもの
うまれる 生まれる(生れる)、おとす 落とす(落す)、くらす 暮らす(暮す)、おわる 終わる(終る)


通則3、名詞は送りがなをつけない。
例外 次の語は、名詞だが送りがなをつける。
あたり 辺り、いきおい 勢い、さいわい 幸い、しあわせ 幸せ、たより 便り、なかば 半ば、みずから 自ら、わざわい 災い


通則4(通則3の例外)、活用のある語が名詞に変わったもの(例、動詞「動く」の連用形が名詞になった「動き」)や、「さ」などがついて名詞になったもの(例、形容詞「暑い」に「さ」がついて名詞になった「暑さ」)は、もとの動詞や形容動詞の送りがなの規則にしたがう。
(例)くもり 曇り、ねがい 願い、はれ 晴れ、かわり 代わり、こたえ 答え、むれ 群れ、はじめ 初め
たしかさ 確かさ、にくしみ 憎しみ

例外 次の語は送りがなをつけない。
おもむき 趣、いただき 頂、こころざし 志、はじ 恥

2通りの送りがなが認められるもの
くもり  曇り(曇)、とどけ 届け(届)、まつり 祭り(祭)


通則5、副詞・連体詞・接続詞は最後の1文字を送りがなにする。
(例)かならず 必ず、すでに 既に、ふたたび 再び、まったく 全く、もっとも 最も

例外
ただちに 直ちに、たえず 絶えず、たとえば 例えば


通則6、2つ以上の語が結びついた複合語は、もとのそれぞれの語の送りがなの規則にしたがう。
(例)かきぬく 書き抜く、うちあわせる 打ち合わせる、まちどおしい 待ち遠しい
うしろすがた 後ろ姿、はかまいり 墓参り、のびちぢみ 伸び縮み、ちのみご 乳飲み子、むりじい 無理強い

2通り以上の送りがなが認められるもの
うりあげ 売り上げ(売上げ・売上)、とりあつかい 取り扱い(取扱い・取扱)、のりかえ 乗り換え(乗換え・乗換)、もうしこみ 申し込み(申込み・申込)


通則7(通則6の例外)、複合語のうち、次の名詞は今までの慣例にしたがって送りがなをつけない。
(例)せきとり 関取、とりしまりやく 取締役
かきとめ 書留、きって 切手、こづつみ 小包、ふりかえ 振替、うけおい 請負、ぶあい 歩合、りょうがえ 両替、わりびき 割引、くみあい 組合、とりひき 取引、もうしこみ 申込
こんだて 献立、しあい 試合、ばあい 場合、わりあい 割合、おりもの 織物、たちば 立場、たてもの 建物


付表、次の語は送りがなをつけない。
いぶき 息吹、ざしき 桟敷、しぐれ 時雨、なごり 名残、なだれ 雪崩、ふぶき 吹雪、まいご 迷子、ゆくえ 行方


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Japanese 部首の意味を考えたら正しい漢字が書ける

多くの人が書きまちがえるので、正しい漢字が書けるかどうかを試すためによく出題される問題があります。

例えば、「友人の家をホウモンする」のホウモン、訪門とまちがえる人がいます。正しくは訪問です。
「彼のセンモンは哲学だ」のセンモンも多くの人が書きまちがえます。専門が正しい漢字で、「専」の右上に点を打ってはいけませんし、「門」は「問」ではありません。

また、フクザツのフクは「複」で、オウフクのフクは「復」です。

この稿では、書きまちがえやすいからよく出題される問題のうち、「複雑」や「往復」のように、部首の意味を考えたら正しい漢字が書ける問題を集めてみました。


部首の意味を考えたら正しく書ける漢字

次のカタカナの部分を漢字に直しなさい。

(1)名詞のフクスウ形。

フクスウのフクは「多数ある、複雑である」の意味。
部首のころもへんが織物の糸の複雑さを表す部首だから、ころもへんの「複」を使います。
正解は「複数」。

(2)予習とフクシュウが大切だ。

フクシュウは一度学んだことをもう一度見直すこと。行って戻る往復の「復」と同じ意味。
ぎょうにんべんが行き来することを表す部首だから、ぎょうにんべんの「復」を使います。
正解は「復習」。
帰り道の意味の「復路」の「復」も同様です。

(3)水の表面チョウリョク

表面チョウリョクとは水の表面が引っ張る力のこと。
弓の弦を引っ張るの張ると同じ意味だから、ゆみへんの「張」です。
正解は「張力」。

(4)テチョウにメモする。

テチョウは紙をとじたノート。昔のノートは布で張ってあったから、布に関係する部首であるはばへんの「帳」を使います。
正解は「手帳」。

(5)カンソウした気候。

カンソウのソウは乾いたという意味の漢字のはず。
このソウはひへんの「燥」です。
正解は「乾燥」。

(6)機械をソウサする。

機械を扱うのは手だから、てへんのはず。
正解は「操作」です。

(7)近寄るのはキケンです。

キケンは「けわしい」の意味。
「陸」、「防ぐ」、「陵」など、こざとへんは盛り上がった丘を表す部首です。
キケンのケンは「険」です。
正解は「危険」。

(8)別の案をケントウする。

ケントウはいろいろ調べ考えること。
木でできたものに関係する部首のきへんの「検」です。
「検査」、「点検」などと同じ用法です。
正解は「検討」。

(9)理科のジッケン

ジッケンのケンはいろいろ試すこと。
「試験」、「体験」など、うまへんの「験」が、試す意味で使う漢字です。
正解は「実験」。

(10)彼はシンケンだ。

刀を意味する部首がりっとうです。「刈る」、「刑」など。
刀をまじめに扱わないとけがをすることから、シンケンのケンは「剣」。
正解は「真剣」。

(11)人権をオカす。

人権をオカすのは人です。
人を表すにんべんの「侵」を使います。
正解は「侵す」。

(12)過ちをオカす。

人としてしてはいけないことをすること。
人でないもの、つまり、けものがするようなことから、けものへんの「犯」です。
正解は「犯す」。

「オカす」には、「危険をオカす」で使う「冒す」もあります。

(13)備品をコウニュウする。

ものを買うことがコウニュウです。コウニュウするにはお金が必要。
昔、貝がお金として使われたことから、お金に関係する部首がかいへんです。
コウニュウのコウはかいへんの「購」です。
正解は「購入」。

(14)建物のコウゾウを調べる。

木で組み立てられていることから「構造」や「構成」。
きへんの「構」です。
正解は「構造」。

(15)コウドウコウギする。

コウドウは話を集まって聞く場所のこと、コウギも話をすることです。
言葉に関係する部首のごんべんの「講」のはず。
正解は「講堂」、「講義」です。

(16)排水コウがつまる。

この場合のコウは水が流れるみぞのこと。
水を表す部首のさんずいの「溝」です。
正解は排水「」。

(17)規則にイハンする。

イハンはしてはいけないことをすること、道をあやまること。
しんにょうが道や歩くことを表す部首なので、イハンのイはしんにょうの「違」。
正解は「違反」。

(18)イダイな業績だ。

イダイは偉いこと。
偉いのは人だから、にんべんの「偉」です。
正解は「偉大」。

(19)経度とイド

経度は縦の線、イドは横の線。
糸に関係するから、いとへんの「緯」です。
正解は「緯度」。

(20)戦争のギセイ者。

ギセイとはいけにえにささげられたもののことです。
昔、人はいけにえとして牛を神にささげたことから、ギセイのギもセイもうしへんです。
正解は「犠牲」者。

(21)イッシュンシュンカンだった。

イッシュンもシュンカンも、目をまばたきするつかの間のこと。
目を表す部首のめへんの「瞬」です。
正解は「一瞬」、「瞬間」。

(22)教会でレイハイする。

レイハイは神に祈ること。
「神」、「祈る」でわかるように、しめすへんは神や信仰に関係する部首です。
レイハイのレイはしめすへんの「礼」です。
正解は「礼拝」。
なお、礼拝をキリスト教では「れいはい」、仏教では「らいはい」と読みます。

(23)秋のシュウカク

シュウカクは穀物を取り入れること。
穀物に関係する部首はのぎへんです。シュウカクのカクはのぎへんの「穫」。
正解は「収穫」。

(24)獲物をカクトクする。

カクトクはけものを手に入れること。
けものへんの「獲」です。
正解は「獲得」。

(25)地球にキカンする。

キカンは帰ってくること。
道に関係する部首、しんにょうの「還」です。
正解は「帰還」。

(26)カンキョウ問題を考える。

カンキョウは自分のまわりの意味。
王の権威を表す宝石の一つが耳輪などの玉(ぎょく)あったことから、おうへんたまへん)が、輪、ぐるっとまわったものを表す部首です。
カンキョウのカンはおうへん(たまへん)の「環」です。
正解は「環境」。

(27)カイチュウ時計をハカイする。

カイチュウ時計とは腕時計とちがってポケットに入れて持ち運びする時計です(今でも電車の運転手や車掌が携帯しています)。ふところに入れるので心臓に近いということで、心を表す部首のりっしんべんの「懐」の字をもちいます。
ハカイのカイはばらばらにこわすこと。土の塊がばらばらにこわれることに由来する字なのでつちへんの「壊」です。
正解は「懐中」、「破壊」。

(28)コウガイに移転したコウカがあった。

コウガイは市街地を外れた場所のこと。人の住む場所を表すおおざとの「郊」を使います。近郊農業の「郊」も同じです。
コウカは力が役にたつことだからちからの「効」です。
正解は、「郊外」、「効果」。


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Japanese 漢字の一部が読めたら漢字は読める(漢字の9割以上は形声文字)

漢字は、その成り立ちから6種類(テキストによっては4種類)に分類できます。

象形文字(ものの形からできた漢字)・・・山・川・魚・木など
指事文字(位置や数などを記号で示した漢字)・・・一・二・上・下・本など
会意文字(象形文字を組み合わせてできた漢字)・・・明・鳴など
形声文字(意味を表す文字と音を表す文字を組み合わせてできた漢字)・・・銅・清・問など
転注文字(もとの意味と似た意味として転用した漢字)・・・楽(たいこ)→楽(たのしい)
仮借(かしゃ)文字(同音の漢字を借りて当て字として使う漢字)・・・亜細亜(あじあ)など

本来は6種類ですが(六書(りくしょ)といわれます)、転注と仮借は省かれることがあります。

漢字の9割以上は形声文字だそうです。
形声文字とは、「銅」のように、「金」の部分で金属であるという意味を表し、「同」の部分で「どう」という読み方を表す漢字のことです。
形声文字
漢字の9割以上が形声文字であるということは、漢字の読み方がわからないとき、漢字のうち、「音」を表す部分を読んでおけば、9割以上の確率で正解になるということです。

また、普通、部首の部分が「意味」を表す部分ですから、読み方がわからない漢字が出てきたら、部首の部分でないほうをそのまま読んでおけば、その漢字の読み方として正解である確率がきわめて高いということになります。

また、そのとき、部首ではない部分の読み方を推測するのに、部首はちがうが部首以外の部分は同じである漢字を思いうかべると大体あたります。

例えば、「憤慨」の読みをたずねる問題が出題されていて熟語の読み方を知らないとき、部首であるりっしんべんは意味を表しているので無視し、りっしんべん以外の部分を読んでおけばほぼ当たりです。

部首だけがちがう漢字を思いうかべると、「噴火」の「噴」や「古墳」の「墳」を「ふん」と読むことから、「憤」のりっしんべんでない部分の読みは「ふん」です。
「慨」のりっしんべんでない部分は、「概数」や「大概」の「概」を「がい」と読むことから、読みは「がい」だろうという見当がつきます。

以上より、「憤慨」という熟語自体は知らなくても、「憤慨」を「ふんがい」と読むことができます。


漢字の一部が読めたら読める漢字の例

(例)経緯

径も軽も茎も「ケイ」ですから、経も「ケイ」です。
違も偉も「イ」なので、緯の読みは「イ」です。

よって、経緯という言葉を知らなくても読みは「けいい」です。

(例)摘果・摘出滴下

適、敵、滴、摘の読みはすべて「テキ」です。
だから、摘果は「てきか」、摘出は「てきしゅつ」、滴下は「てきか」です。

(例)溝渠

構も購も講も読みは「コウ」ですから、溝の読みも「コウ」です。
渠は字の一部に「巨」があるので、「キョ」と読む確率が高い。

実際、溝渠の読み方は「こうきょ」です。

(例)一汁一菜

四字熟語ですが、この熟語を知らないとします。
「汁」以外は、多分、「イチ」「サイ」です。
「汁」の部首さんずい以外の部分は「十」ですから、おそらく読みは「ジュウ」です。
以上から、一汁一菜の読みは「いちじゅういっさい」だとわかります(意味は、おかずが一杯の汁物と一皿の野菜、つまり粗食)。


漢字の読みがわからなくてもあきらめない

このように、漢字の読みの問題でその読み方をはっきり知らなくても、

(1)漢字の9割以上は形声文字で、意味を表す部分と音を表す部分からできているから、漢字全体の読みを知らなくても漢字の一部を読んだら当たる確率が高い。

(2)形声文字では、通常、部首の部分が「意味」を表すから、部首でない部分の読みと漢字全体の読みが一致することが多い。

(2)部首以外の部分の読み方もわからないときは、その部分と別の部首を組み合わせた他の漢字を思いうかべると読み方を推測できる。

あきらめないことです。



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Japanese 入試頻出 複数の読みがあるから出題される漢字

入試でよく出題される問題には、それぞれ出題される特別な理由があります。

複数の読み方があって、どちらか迷ってしまうのでよく出題される漢字を集めてみました。

(漢字には原則として音読みと訓読みがあって、複数の読み方があるのが普通です。この稿でとりあげるのは、音読みだけ、または訓読みだけで複数の読み方があって、それで読み方を間違えやすい漢字です。)


赤字のものが特によく出題されます。

音読みが複数ある漢字


ジュウ  柔道(じゅうどう) 柔軟(じゅうなん) 懐柔(かいじゅう)
ニュウ  柔和(にゅうわ) 


カイ  会議(かいぎ) 会心(かいしん)
エ  会釈(えしゃく) 会得(えとく)


コウ  人口(じんこう) 口座(こうざ)
ク  口調(くちょう)


ジュウ  重責(じゅうせき) 重箱(じゅうばこ)
チョウ  荘重(そうちょう) 重宝(ちょうほう) 貴重(きちょう) 軽重(けいちょう)


ゴ  御所(ごしょ)
ギョ  制御(せいぎょ) 防御(ぼうぎょ)


コウ  人口(じんこう)
ク  大工(だいく) 工夫(くふう) 工面(くめん)


コ  証拠(しょうこ)
キョ  依拠(いきょ) 根拠(こんきょ)


ジョウ  情景(じょうけい)
ゼイ  風情(ふぜい)


ケン  献上(けんじょう) 貢献(こうけん)
コン  献立(こんだて)


リツ  能率(のうりつ)
ソツ  引率(いんそつ) 率先(そっせん) 率直(そっちょく)


ト  都会(とかい)
ツ  都合(つごう)


テイ  安定(あんてい)
ジョウ  定石(じょうせき) 勘定(かんじょう) 案の定(あんのじょう)


イ  安易(あんい) 平易(へいい)
エキ  貿易(ぼうえき) 易者(えきしゃ)


ボウ  暴力(ぼうりょく) 暴虐(ぼうぎゃく)
バク  暴露(ばくろ)


キョウ  強力(きょうりょく) 強要(きょうよう)
ゴウ  強引(ごういん) 強力(ごうりき) 強欲(ごうよく)


セイ  反省(はんせい) 自省(じせい) 帰省(きせい)
ショウ  省略(しょうりゃく)

如
ジョ  欠如(けつじょ)
ニョ  如実(にょじつ)


マン  万病(まんびょう)
バン  万全(ばんぜん) 森羅万象(しんらばんしょう) 万国(ばんこく) 千変万化(せんぺんばんか) 万能(ばんのう)


タイ  体育(たいいく)
テイ  体裁(ていさい)


ズ  構図(こうず)
ト  意図(いと) 図書(としょ)


セツ  切断(せつだん)
サイ  一切(いっさい)


キョウ  境地(きょうち)
ケイ  境内(けいだい)


ナイ  内外(ないがい)
ダイ  境内(けいだい) 内裏(だいり)


ジ  政治(せいじ)
チ  統治(とうち) 治療(ちりょう)


ム  無造作(むぞうさ) 無性に(むしょうに) 無為(むい) 無分別(むふんべつ)
ブ  無愛想(ぶあいそう) 無精者(ぶしょうもの) 無作法(ぶさほう)


サク  工作(こうさく)
サ  無造作(むどうさ) 作法(さほう) 所作(しょさ)


ケイ  形態(けいたい)
ギョウ  形相(ぎょうそう) 人形(にんぎょう)


ノウ  納税(のうぜい)
ナツ  納得(なっとく) 納豆(なっとう)
トウ  出納(すいとう)


シュツ  出藍(しゅつらん)
スイ  出納(すいとう) 出師(すいし)


コ  自己(じこ)
キ  知己(ちき) 克己心(こっきしん)


ゲン  厳格(げんかく) 厳重(げんじゅう) 厳密(げんみつ)
ゴン  荘厳(そうごん)


ガ  図画(ずが)
カク  参画(さんかく) 画然(かくぜん) 画期的(かっきてき)


スイ  鼓吹(こすい) 吹奏楽(すいそうがく)
フイ  吹聴(ふいちょう)・・・音読みではなく、「ふく」の転化か?


フウ  開封(かいふう) 封鎖(ふうさ)
ホウ  封建(ほうけん) 


ブツ  植物(しょくぶつ)
モツ  禁物(きんもつ) 食物(しょくもつ)


コウ  甲羅(こうら)
カン  甲板(かんぱん) 甲高い(かんだかい)


リュウ  流行(りゅうこう) 流儀(りゅうぎ)
ル  流布(るふ) 流転(るてん) 流刑(るけい)


セツ  演説(えんぜつ)
ゼイ  遊説(ゆうぜい)


アク  悪性(あくせい)
オ  悪寒(おかん) 嫌悪(けんお) 憎悪(ぞうお)


ゲン  元気(げんき)
ガン  元来(がんらい) 元祖(がんそ)


カイ  解説(かいせつ)
ゲ  解熱(げねつ) 解毒(げどく) 解脱(げだつ)


セイ  成績(せいせき) 
ジョウ  成就(じょうじゅ)


訓読みが複数ある漢字


にせ  偽物(にせもの)
いつわる  偽る(いつわる)


やわらぐ  和らぐ(やわらぐ)
なごむ  和む(なごむ)
より  日和(ひより)


むすぶ  結ぶ(むすぶ)
ゆう  結う(ゆう)・・・「髪を結う」で使う


くいる  悔いる(くいる)
あなどる  侮る(あなどる)


すぐれる  優れる(すぐれる)
やさしい  優しい(やさしい)


おりる  降りる(おりる)
ふる  降る(ふる)


あつまる  集まる(あつまる)
つどう  集う(つどう)


あらわす  著す(あらわす)
いちじるしい  著しい(いちじるしい)


すべる  滑る(すべる)
なめらか  滑らか(なめらか)


あぶない  危ない(あぶない)
あやうい  危うい(あやうい)


かえす  反す(かえす)
そる  反る(そる)


わる  割る(わる)
さく  割く(さく)


め  眼(め)
まなざし  眼差し(まなざし)
まなこ  血眼になる(ちまなこになる)


て  手探り(てさぐり)
た  手繰り寄せる(たぐりよせる) 手綱(たづな)


つよい  強い(つよい)
しいる  強いる(しいる)

映る
うつる  映る(うつる)
はえる  映える(はえる)


はぶく  省く(はぶく)
かえりみる  省みる(かえりみる)・・・顧みる(かえりみる)もある


だく  抱く(だく)
かかえる  抱える(かかえる)


とぶ  跳ぶ(とぶ)
はねる  跳ねる(はねる)


にげる  逃げる(にげる)
のがす  逃す(のがす)


わずらわう  煩う(わずらう)
うるさい  煩い(うるさい)


おも・おもて  面持ち(おももち) 矢面(やおもて)
つら  面構え(つらがまえ)


かわす  交わす(かわす)
まじわる  交わる(まじわる)


もぐる  潜る(もぐる)
ひそむ  潜む(ひそむ)


きびしい  厳しい(きびしい)
おごそか  厳か(おごそか)


ことわる  断る(ことわる)
たつ  断つ(たつ)


あぶない  危ない(あぶない)
あやうい  危うい(あやうい)


よごす  汚す(よごす)
けがれる  汚れる(けがれる)
きたない  汚い(きたない)


もっとも  最も(もっとも)
も  最寄り(もより)


そば  傍(そば)
かたわら  傍ら(かたわら)



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Japanese 入試頻出 形が似ているので読み誤りやすい漢字

入試でよく出題される問題には、それぞれ出題される特別な理由があります。

漢字の「読み」の問題の場合、形は似ているが読みの違う漢字がよく出題されます。


漢字(音読み(カタカナ)・訓読み(ひらがな))…「漢字の意味」 よく出題される熟語の順

ショウ)…「であうこと」 衝突(しょうとつ)・折衝(せっしょう)・衝撃(しょうげき)
コウ)…「つりあうこと」 均衡(きんこう)・平衡(へいこう)・衡量(こうりょう)

ギョウ・こる)…「じっとかたまること」 凝固(ぎょうこ)・凝視(ぎょうし)・凝結(ぎょうけつ)
・なぞらえる)…「まねをすること」 擬人(ぎじん)・模擬(もぎ)・擬装(ぎそう)・擬態(ぎたい)

ヨク・おさえる)…「おさえること」 抑制(よくせい)・抑圧(よくあつ)・謙抑(けんよく)
ゲイ・むかえる)…「むかえること」 歓迎(かんげい)・送迎(そうげい)・迎合(げいごう)
コウギョウ・あおぐ)…「あおぎみること」 信仰(しんこう)・大仰(おおぎょう)・仰角(ぎょうかく)

テツ)…「かわること」 更迭(こうてつ)
ソウ・おくる)…「おくること」 歓送(かんそう)・放送(ほうそう)

)…「わずかなこと」 微妙(びみょう)・微笑(びしょう)・軽微(けいび)
チョウ)…「あらわすこと」 特徴(とくちょう)・徴候(ちょうこう)・追徴(ついちょう)

キョ)…「おおきなこと」 巨大(キョダイ)・巨木(きょぼく)・巨人(きょじん)
ジンシン)…「家来のこと」 大臣(だいじん)・人臣(じんしん)・重臣(じゅうしん)

スイ・とげる)…「なしとげること」 遂行(すいこう)・完遂(かんすい)・未遂(みすい)
チク)…「ひとつひとつ」 逐一(ちくいち)・逐次(ちくじ)・駆逐(くちく)

ザン・しばらく)…「しばらくの間」 暫定(ざんてい)・暫時(ざんじ) 
ゼン)…「だんだん」 漸次(ぜんじ)・漸近(ぜんきん)・漸進(ぜんしん)

セキ・おしむ)…「おしむこと」 愛惜(あいせき)・惜別(せきべつ)・惜敗(せきはい)
シャク・かりる)…「かりること」 拝借(はいしゃく)・借用(しゃくよう)・貸借(たいしゃく)

チュウ)…「こころのなか・なかほど」 衷心(ちゅうしん)・衷情(ちゅうじょう)・折衷(せっちゅう)
アイ・あわれ)…「かなしむこと」 悲哀(ひあい)・哀悼(あいとう)・哀願(あいがん)

)…「おさないこと」 幼稚(ようち)・稚児(ちご)・稚拙(ちせつ)
)…「みやびなこと」 優雅(ゆうが)・風雅(ふうが)

ルイ)…「かさなっていること」 累積(るいせき)・累乗(るいじょう)・係累(けいるい)
・ことなる)…「ちがうこと」 異動(いどう)・異義(いぎ)・怪異(かいい)

カン・ゆるい)…「ゆるやかなこと」 緩和(かんわ)・弛緩(しかん)・緩慢(かんまん)
ダン・あたたかい)…「あたたかいこと」 温暖(おんだん)・暖房(だんぼう)

モウ・あみ)…「あみのこと」 網状(もうじょう)・網羅(もうら)
コウ・つな)…「つなのこと」 要綱(ようこう)・綱領(こうりょう)

ミョウ)…「すばらしいこと」 妙案(みょうあん)・微妙(びみょう)・妙齢(みょうれい)
ショウ)…「ぬきがきすること」 抄録(しょうろく)・抄本(しょうほん)

オン・おだやか)…「おだやかなこと」 穏健(おんけん)・安穏(あんのん)・平穏(へいおん)
イン・かくす)…「かくすこと」 隠匿(いんとく)・隠蔽(いんぺい)・惻隠(そくいん)

フン・ふるう)…「ふるうこと」 奮闘(ふんとう)・奮起(ふんき)・興奮(こうふん) 
ダツ・うばう)…「うばうこと」 奪取(だっしゅ)・剥奪(はくだつ)・奪還(だっかん)

キュウ)…「くちはてること」 不朽(ふきゅう)・老朽(ろうきゅう)
コウ・たくみ)…「たくみなこと」 技巧(ぎこう)・巧妙(こうみょう)

・すでに)…「もうおわったこと」 既成(きせい)・既知(きち)・既述(きじゅつ)
ガイ・おおむね)…「およそ」 概数(がいすう)・大概(たいがい)・概算(がいさん)
ガイ)…「おもうこと」 感慨(かんがい)・慨嘆(がいたん)・憤慨(ふんがい)

ヨウ・あげる)…「あげること」 掲揚(けいよう)・抑揚(よくよう)・浮揚(ふよう)
ケイ・かかげる)…「かかげること」 掲示(けいじ)・掲載(けいさい)

フン・まぎれる)…「いりまじること」 紛糾(ふんきゅう)・紛争(ふんそう)・内紛(ないふん)
フン・こな)…「こなのこと」 粉骨(ふんこつ)・粉砕(ふんさい)・受粉(じゅふん)

ケン)…「つかいをおくること」 派遣(はけん)・先遣(せんけん) 
)…「のこすこと」 遺憾(いかん)・遺棄(いき)・遺跡(いせき)・遺失(いしつ)

バイ)…「なかだちすること」 媒介(ばいかい)・触媒(しょくばい)・溶媒(ようばい)
ボウ)…「ある、どこかの」 某国(ぼうこく)
ボウ)…「はかりごとをすること」 陰謀(いんぼう)・知謀(ちぼう)・無謀(むぼう)・謀反(むほん)

)…「ほどがよいこと」 便宜(べんぎ)・時宜(じぎ)
セン)…「ひろめること、のべること」 宣伝(せんでん)・宣言(せんげん)・宣誓(せんせい)

スイ)…「いきですぐれていること」 純粋(じゅんすい)・生粋(きっすい)・精粋(せいすい)
サイ・くだく)…「くだけること」 粉砕(ふんさい)・玉砕(ぎょくさい)・破砕(はさい)

フク・おおう・くつがえす)…「おおうこと、ひっくりかえすこと」 転覆(てんぷく)・反復(はんぷく)
・はく)…「はくこと、ふむこと」 履行(りこう)・履修(りしゅう)・履歴(りれき)

ズイ)…「したがうこと」 随行(ずいこう)・追随(ついずい)・随筆(ずいひつ)
)…「おちること」 堕落(だらく)

セン)…「うつすこと」 遷都(せんと)・変遷(へんせん)・左遷(させん)
カン)…「かえること」 帰還(きかん)・還元(かんげん)・返還(へんかん)

ソン・とおとい)…「うやまうべき」 尊敬(そんけい)・尊重(そんちょう)・尊厳(そんげん)
ジュン)…「したがうこと」 遵守(じゅんしゅ)・遵法(じゅんぽう)

レン)…「いさぎよい、やすい」 清廉(せいれん)・廉潔(れんけつ)・廉価(れんか)
コウ)…「すこやかなこと」 健康(けんこう)

セツ・おる)…「おること」 折半(せっぱん)・曲折(きょくせつ)・挫折(ざせつ)
セイ)…「しぬこと」 逝去(せいきょ)・急逝(きゅうせい)・夭逝(ようせい)
セキ)…「こまかくわけること」 分析(ぶんせき)・析出(せきしゅつ)・解析(かいせき)

サイ)…「とりしきること」 主宰(しゅさい)・宰相(さいしょう)・宰領(さいりょう)
サク)…「さぐりもとめること」 索引(さくいん)・検索(けんさく)・捜索(そうさく)

(イ)…「すること」 無為(むい)・作為(さくい)・営為(えいい)・為替(かわせ)
(ギ・いつわる)…「うそ、いつわり」 虚偽(きょぎ)・偽善(ぎぜん)・偽証(ぎしょう)

キョ)…「うつろでむなしいこと」 虚栄(きょえい)・虚偽(きょぎ)・虚飾(きょしょく)・虚言(きょげん) 
・ゲ)…「ふざけること」 遊戯(ゆうぎ)・児戯(じぎ)・戯曲(ぎきょく)

カン)…「みはること」 監督(かんとく)・監視(かんし)・監修(かんしゅう)・監獄(かんごく)
ラン)…「みだりにおこなうこと」 濫用(らんよう)・氾濫(はんらん)・濫費(らんぴ)

ヒン)…「回数のこと」 頻度(ひんど)・頻繁(ひんぱん)・頻出(ひんしゅつ)
ハン)…「くばること」 頒布(はんぷ)
ハン)…「わずらわしいこと」 煩雑(はんざつ)・煩瑣(はんさ)・煩悶(はんもん)



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    ・2013.11.08.chappyさんにご教示いただき、「地球と宇宙(3)(太陽系・銀河系)」の光年の誤りを訂正しました。
    ・2013.12.08.中3さんのご指摘で、「相似(3)平行線と比」の記述間違いを訂正できました。ありがとうございます。
    ・2013.12.23.龍空さん、Mさん、名無しさんに教えていただき、「数量を文字式で表す」、「方程式の解き方」、「文学史」の間違いを訂正しました。
    ・2014.1.23.龍空さんに見つけていただき、「中学英語のまとめ(14) 疑問詞」の間違いを訂正しました。
    ・2014.1.28.龍空さんに教えていただき、「中学英語のまとめ(18) 現在完了」の記述ミスを修正しました。
    ・2014.2.22.いのりーさんのご指摘で、「【超速まとめ】 方程式の解き方」の記述間違いを訂正できました。感謝します。
    ・2014.2.25.名無し@受験生さんにご教示いただき、「高校入試 英語(4) 【英文法−その2−】」の記述ミスを修正しました。
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