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勉強をしている子どもたちが、悩み、知りたい、理解したいと思いながら、今までは調べる方法がなかった事柄を、必要かつ十分な説明でわかりやすく記述したサイトです

英単語

English 高校入試 重要前置詞 to

前置詞がわかれば英語の力は大幅にアップします。
今日取り上げる前置詞はtoです。

toの本来の意味を知る

それぞれの前置詞が本来持っている意味・語感を知っておくと、多くの意味を丸暗記しなくても英文の意味がわかるようになります。

toの本来の意味は『〜へ』『〜に』です。
to方向、期間、範囲の到達点を表わします。

「〜から」にあたるfromの、逆の意味をもった前置詞です。
from〜to…(〜から…へ)の形で使われることも多い。



※前置詞としての機能を失い、動詞の原形の前について不定詞であることを示す記号として使われるtoもありますが、この稿では扱いません。


toを使う重要表現・例文

方向や到達点

1、(方向)〜へ

Turn to the left at the next corner.(次の角を左に曲がりなさい。)

She stood up and walked to the window.(彼女は立ち上がって窓の方へ歩いた。)

The wind is blowing from east to west.(風が東から西に吹いている。)

よく出る連語として、on one's way to school 学校へ行く途中


2、(到達点)〜へ

He went to London by plane.(彼は飛行機でロンドンへ行った。)
The tree fell to the ground.(木は地面に倒れた。)

go to school(学校へ行く)
go to church(礼拝に行く)


時間の終点

3、(時間の終点)〜まで

I work from ten to six.(私は10時から6時まで働きます。)

from Monday to Friday(月曜日から金曜日まで)
from beginning to end (初めから終わりまで)
from sunrise to sunset(日が出て沈むまで)

It's a quarter to five.(5時15分前です。)


範囲や状態の終わり

4、(範囲)〜まで

She counted from one to ten.(彼女は1から10まで数えた。)


5、(状態の終点、結果)〜まで

She tore the letter to pieces.(彼女はその手紙をずたずたに引き裂いた。)

The glass was smashed to bits.(ガラスは割れて粉々になった。)

The traffic light changed from green to red.(信号が青から赤に変わった。)


6、(感情を表わす言葉をともなって)人が〜と感じるまで

To my surprise, they got married.(驚いたことに、彼らは結婚した。)

To our great joy, he succeeded in it.(大変うれしいことに、彼はそれをうまくやった。)


動作などの対象

7、(動作の目的)〜のために

They went to the rescue of the wounded.(彼らはけが人を助けに行った。)

The police went to their help.(警察は彼らの救助に行った。)


8、(動作の対象)〜に

give,show,tell,teachなどの動詞と一緒に使います。

He gave the money to the boy.(彼はその少年に金を与えた。)

I teach piano to children.(私はピアノを子供たちに教えている。)

He sent presents to the children.(彼はプレゼントを子どもたちに送った。)

I talked to her.(私は彼女と話をした。)

He wrote to his parents.(彼は両親に手紙を書いた。)


9、(形容詞などと一緒に使って)〜に対して

Be kind to old people.(老人には親切にしなさい。)

Sleeping is important to your health.(睡眠は健康に大切だ。)

The fact is known to everyone.(その事実は皆に知られている。)


10、(関係)〜に対する

Please teach me an answer to the problem.(その問題に対する答えを教えてください。)


11、(対向)〜に対して

We sat face to face.(私たちは向かい合って座った。)


12、(付着、接着)〜に接して

I put my ear to the door.(私はドアに耳をあてた。)


13、(付加)〜に加えて

In addition to the failure, he lost his health.(その失敗に加えて、彼は健康を害した。)

add 2 to 3(2を3に加える)


14、(適合)〜に合った

They danced to music.(彼らは音楽に合わせて踊った。)


15、(所属)〜に

I belonged to the baseball club.(私は野球部に属していた。)


16、(比較)〜と比べて

I prefer tea to coffee.(コーヒーより紅茶が好きだ。)

This coat is inferior to mine in quality.(このコートは品質の点で私のより劣る。)





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English 高校入試 重要前置詞 from

前置詞がわかれば英語の力は大幅にアップします。
今日取り上げる前置詞はfromです。

fromの本来の意味を知る

それぞれの前置詞が本来持っている意味・語感を知っておくと、多くの意味を丸暗記しなくても英文の意味がわかるようになります。

fromの本来の意味は『〜から』です。

from場所の起点、の起点の他、原因材料など、「〜から」と、主な文につけ加えるときにもちいます。







fromを使う重要表現・例文

場所や起点

1、(場所)〜から

They started from Osaka to Kobe.(彼らは大阪から神戸に出発した。)

How far is it from here to the station?(ここから駅までどれくらいの距離がありますか。)

連語として覚えておくべき表現として、far from 「〜から遠い」があります。


2、(出自)〜から、〜出身

Where do you come from? I come from Yamaguchi.(あなたはどこの出身ですか。山口出身です。)
=Where are you from? I'm from Yamaguchi.


This is a famous sentence from Shakespeare.(これはシェークスピアからの有名な文だ。)


3、(分離)〜から

He was absent from school yesterday.(彼は昨日学校を休んだ。)


4、(防止)〜から

The great walls protected the city from enemies.(その巨大な壁が敵から都市を守った。)

Illness prevented me from attending the party.(病気でパーティに出席できなかった。)


5、(基点)〜から

The novel was translated from Japanese into English.(その小説は日本語から英語に翻訳された。)




6、(時間)〜から

The game starts from 7 p.m.(試合は午後7時に始まる。)

I worked from morning till night.(私は朝から晩まで働いた。)

I will study hard from now on.(これからは必死に勉強するつもりだ。)

I have known him from childhood.(私は子どものときから彼を知っている。)

fromは単に時の出発点を示すだけで、過去のある時点から現在まで継続の意味をふくむ「〜から」をいうときはsinceを使います。


原因・材料

7、(材料)〜から

Wine is made from grapes.(ワインは葡萄から作られる。)

Butter is made from milk.(バターは牛乳から作られる。)

Paper is made from wood.(紙は木から作られる。)

原料から姿を変えてしまう場合はfrom、 原形をとどめている場合はofを用います。
(参考)The chair is made of wood. そのいすは木製だ.


8、(原因)〜から

He died from hunger.(彼は飢えで死んだ。)

She is suffering from a cold.(彼女は風邪をひいている。)


9、(根拠)〜から

He acted from a sense of duty.(彼は義務感から行動した。)


10、(区別)〜から

Japanese food is very different from ours.(日本食はわたしたちの食べ物とはずいぶん違っている。)


11、形容詞・副詞としてのfrom

連語 from A to B の形で、「AからBまで」

I was asleep from two to five.(私は2時から5時まで眠っていた。)

from time to time 「時折」

from beginning to end 「初めから終わりまで」



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English 高校入試 重要前置詞 by

前置詞がわかれば英語の力は大幅にアップ、今日取り上げる前置詞はbyです。

byの本来の意味を知る

それぞれの前置詞が本来持っている意味・語感を知っておくと、多くの意味を丸暗記しなくても英文の意味がわかるようになります。

byの本来の意味は『〜のそばに』です。
byの図話の本題にあたるものをボンと出して、そのあと、それは「〜のそばだよ」とスッとつけ加えるイメージです。
主たるものが、あるものの「そば」にあるとき、あるもの「で」説明されているとき、にもちいます。





byを使う重要表現・例文(1)

1、(場所)〜のそばに

She stood by the window.(彼女は窓のそばに立っていた。)

I live by the sea.(私は海のそばに住んでいる。)

「〜の近くに」の意味の単語にはnearもあります。
(1)byは「すぐ近く」で、nearは漠然と「近く」である、
(2)byは「〜が見える」という動作をふくみ、nearは単なる位置関係を表す、
という違いがあるようです。


2、〜のそばを

I go by the church every day.(私は毎日その教会の前を通る。)


3、〜を通って、〜を経由して

He came in by the back door.(彼は裏口から入ってきた。)

She went to Los Angeles by way of Korea.(彼女は韓国を経由してロサンゼルスに行った。)


4、〜を

He caught me by the arm.(彼は私の腕をつかんだ。)


byを使う重要表現・例文(2)

5、(動作の主体)〜によって

The telephone was invented by Bell.(電話はベルが発明した。)

This machine is driven by electricity.(この機械は電気で動く。)

The window was broken by a stone.(窓が石で割られた。)

Japan is surrounded by the sea.(日本は海に囲まれている。)

a novel by Tolstoy(トルストイ作の小説)
a painting by Monet(モネ作の絵)

(連語)
by oneself 自力で、独力で


6、(手段・方法・原因)〜によって、〜で

It is interesting to learn new things by reading books.(本を読むことで新しいことを学ぶのはおもしろい。)

連語的に・・・
by bus (ship,train,car)…バスで(船で、列車で、車で)
travel by land (sea,water,air)…陸路で(海路で、水路で、空路で)
by telephone…電話で
by e-mail…イーメールで
by accident 偶然に
by chance 偶然に
by mistake 誤って
learn by heart 暗記する


7、(基準)〜によって、〜で

Don't judge a person by his appearance.(人を外見で判断するな。)

What time is it by your watch?(君の時計では何時だい?)

He is older than me by five years.(彼は5歳だけ私より年上だ。)

be forbidden by law(法律で禁止される)


byを使う重要表現・例文(3)

7、(時)〜までには

When will you finish your homework? It will be finished by 8 o'clock.(宿題はいつ終わるの?8時までには終わると思う。)

〜までずっと」続けるときはuntil,tillを、「〜まで」終えることができるときにbyを使います。


8、〜ぎめで、〜単位で

He was employed by the month.(彼は月給制で雇われた。)


9、〜ずつ

連語的に・・・
little by little 少しずつ
one by one 一つずつ
step by step 一歩ずつ
day by day 日に日に、日々少しずつ


10、〜を(かける)、〜で(わる)

Eight multiplied by two equals sixteen.(8×2=16)
=8 times 2 is 16.

Eight divided by two equals four.(8÷2=4)


11、(副詞)〜のそばを

A car passed by.(一台の車がそばを通り過ぎた。)

Times goes by.(時は過ぎ行く。)





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English 高校入試 重要前置詞 at

前置詞がわかれば、英語の力は大幅にアップします。
今日取り上げる前置詞は、atです。


atの本来の意味を知る

それぞれの前置詞が本来持っている意味・語感があります。
それを知っておくと、多くの意味を丸暗記しなくても英文の意味がわかるようになります。

atの本来の意味は『〜に』『〜で』で、場所や時を「」と意識しているときにもちいます。

頭の中で、場所や時を「広がり」をもって意識しているときはin、広がりのない「点」と意識しているときはatを使います。


atを使う重要表現・例文(1)

1、(場所〜に(〜で)

I bought the book at that shop.(私はあの店で本を買った。)

I met her at the bus stop.(私はバス停で彼女に会った。)

Please wait for me at the station.(駅で待っていて下さい。)

The restaurant is at the corner.(レストランはその角にある。)

I met him at the party.(私はそのパーティで彼に会った。)

He lives at 5 Davis street.(彼はデービス通りの5番地に住んでいる。・・・番地にはat、通りにはin,onをもちいる)。

He studied law at Tokyo University.(彼は東京大学で法律を学んだ。)


Let's start at page 23.(23ページから始めましょう。)

Open your book at page 10.(10ページを開いてください。)


(連語的な用法)

at home(家で)

She's not at home now.(彼女は今家にはいません。)

家にいるとき、人はくつろぎます。そこから、at homeには「くつろぐ」「気楽にする」という意味もあります。
Make yourself at home.(どうぞおくつろぎください。)


arrive at(〜に到着する)

What time did she arrive at Narita Airport?(彼女は成田空港に何時に着いたのですか。)


call at(〜を訪ねる)

I'll call at your house tomorrow.(明日お宅にうかがいます。)

人を訪ねるときは、call onをもちいます。
I'll call on you tomorrow.(明日あなたを訪ねるつもりだ。)


2、〜の

He is a student at the college.(彼はその大学の学生だ。)

He is a teacher at a high school.(彼は高校の先生だ。・・・校長など、「長」のときはofをもちいます)。


3、〜中

at school(授業中)

at table(食事中)

at work(仕事中)

at breakfast 朝食中


4、〜に向かって

She threw the book at me.(彼女は私に本を投げてきた。)

He was angry at me.(彼は私に怒った。)

Look at that beautiful woman.(あの美しい人を見なさい。)

Everyone laughed at her.(皆が彼女を笑った。)


atを使う重要表現・例文(2)

5、(時)〜に、〜で

I got up at six.(私は6時に起きた。)

School begins at 8:30.(学校は8時半に始まる。)

School begins at nine and ends at four.(学校は9時に始まり4時に終わる。)

at noon(正午に)


(連語的な用法)

at first(最初は)

At first I didn't like him.(はじめは彼が好きではなかった。)


at last(ついに)

Her dream has come true at last.(彼女の夢がついにかなった。)


at the beginning of the month(月の初めに)

at the end of the month(月の終わりに)

at the age of 20(20歳のときに)


atを使う重要表現・例文(3)

6、(原因・理由)〜に、〜で

I was surprised at the news.(私はその知らせに驚いた。)

She turned pale at the sight of the snake.(彼女は蛇を見て真っ青になった。)


7、(数量)〜で

These are sold at 500 yen.(これらは500円で売られている。)

They sell these things at ten dollars.(これらのものは10ドルで売っている。)


8、(極限)多くとも、少なくとも…

at least(少なくても)

He washes his car at least once a week.(彼は少なくとも週に一度車を洗う。)


9、(状態)〜で

The flowers are at their best.(花は満開だ。)


10、〜については

She is good at tennis.(彼女はテニスが得意だ。)

She is good at playing golf.(彼女はゴルフをするのが得意だ。)


11、その他の、atを使う連語

not at all(全く〜ない)

I'm not tired at all.(私はまったく疲れていない。)

“Thank you so much." “Not at all."(「どうもありがとう」「どういたしまして」.)


at once(すぐに)

Do your homework at once.(すぐに宿題をしなさい。)





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English 高校入試 重要前置詞 in

前置詞がわかれば、英語の力は大幅にアップします。
今日取り上げる前置詞は、inです。


inの本来の意味を知る

それぞれの前置詞が本来持っている意味・語感があります。
それを知っておくと、多くの意味を丸暗記しなくても英文の意味がわかるようになります。

inの本来inの意味は『〜の中に』です。

ある広がりをもったもの(場所に限らず時間、状況など)を意識して、その「中に(中で)」と言いたいとき、inをもちいます。




inを使う重要表現・例文(1)

1、(場所〜の中に(中で)
I looked at myself in the mirror.(私は鏡で自分を見た。)
What do you have in your hand?(あなたは手に何を持っているんですか。)
I got in the car.(私はその車に乗った。)
They ware playing baseball in the park.(彼らは公園で野球をしていた。)
He is in his office.(彼は事務所にいます。)
She lives in Japan.(彼女は日本に住んでいます)
Hokkaido is in the north of Japan.(北海道は日本の北部にある。)

他の前置詞との使い分けが大事です。

・inは広がりをもった場所と意識しているとき(狭い場所と意識しているときはatをもちいる)
(例)at Kanda in Tokyo

・inはその場所にいる状態(intoはその場所に入る動き)

注意すべき英文として、
The sun rises in the east and sets in the west.(太陽は東から昇り西に沈む。from〜to…ではない。)

冠詞をつけないで、ある「状態」を表すことがあります。
(例)in hospital(入院中), in school(在学中)


2、(時間〜に
She was born in 1990.(彼女は1990年に生まれた)

(午前や午後)in the morning, in the afternoon, in the evening
(月)in January, in February,…
(季節)in spring, in summer, in fall(autumn), in winter
(年)in 2011
(他)in the future(将来)など

時刻の前はat、特定の日の前はonです。


3、(時間〜以内に
It will be finished in a few days.(2・3日中にそれは終わります。)
I'll be back in two hours.(2時間以内に帰ってきます)


inを使う重要表現・例文(2)

4、(状態〜の状態で
He came back in a hurry.(彼は急いで帰った。)
She is walking in the rain.(彼女は雨の中を歩いていた。)
He is in trouble.(彼は困っている)
fall in love(恋におちる)


5、(活動〜している
He is in the army.(彼は軍隊に入っている。)


6、(衣装〜を身につけて
She dressed in a warm coat.(彼女は暖かいコートを着た。)
a student in uniform(制服をきた学生)


7、(範囲〜のうちで
He is the tallest boy in his class.(彼はクラスで一番背が高い。)
The Nile is the longest river in the world.(ナイル川は世界で一番長い川だ。)

あるグループの中に置いたままで一番と言いたいときはin、あるグループから一番としてひっぱり出すイメージのときはofです。(難しいので、of all, of the threeなどallの前はof、それ以外はinという覚え方をします。)


8、(方法手段〜で
I wrote a letter in ink.(私はインキで手紙を書いた。)
I wrote a letter in English.(私は英語で手紙を書いた。)
in this way(このようにして)


9、(分野〜に関しては
The country is rich in natural resources.(その国は天然資源に恵まれている。)
in this respect(この観点からすると)
in my opinion(私の考えでは)


9、副詞のin・・・〜の中に
Come in, please.(どうぞ中へお入りください。)
Is your father in?(お父さんはご在宅ですか。)




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English 高校入試 重要前置詞 of

今日取り上げる前置詞は、ofです。

ところで、他の前置詞onforwithですと、「もともとの意味を知る」ことが有効な勉強法なのですが、ofはやや特殊です。

ofのもともとの意味は、A of Bの形で、B「の」A、つまり、「」です。

非常に意味は簡単ですが、どうも中学生にとっては理解が難しいようです。そして、難しい最大の理由は、「後置修飾(うしろから前を修飾する)」という前置詞の働きに、中学生が慣れていないことにあるようです。


後置修飾としての前置詞

日本語では、ある名詞を修飾する語は必ず修飾される語の前に置かれます(前置修飾)。
例:彼が書いた

ところが、英語ではうしろから修飾する例がいくつもあります。
1、前置詞 a book on the desk(机の上の本)
2、不定詞 a book to read(読むべき本)
3、分詞 a book written by him(彼によって書かれた本)
4、関係代名詞 a book which was written by him(彼によって書かれた本)
どの場合も後置修飾ですが、中学生は最初とまどいます。

前置詞の場合、of以外の前置詞も後置修飾なのですが、of以外は後置修飾だとほとんど意識しないで自然に用法を習得できるようです。
ところがofだけは、後置修飾だと意識しないと、使い方を理解しにくいように思われます。

Tokyo is the capital of Japan.(東京は日本の首都だ。)
東京は首都(capital)なんだよ、それも日本の首都なんだよ、というふうに、of Japanはうしろからthe capitalを修飾、限定します。

(余談)高校英語では、ofはoffの仲間で、あるものからの「分離」を表わす語だofのイメージと習います。
しかし、中学生の場合、A of Bで、BのAという形で、うしろからAを修飾する語だ、くらいに理解しておいたほうがよいと私は思っています。

前置きが長くなりましたが、それではいろいろなofの用例を見ていきましょう。


ofを使う重要表現・例文(1)

1、〜の、〜に属する…「所有」「所属」
The top of the mountain is covered with snow.(その山の頂上は雪でおおわれている。)
*「〜の…」というとき、「生物の〜」であれば「生物's 〜」となり、「物の〜」であれば「〜of物」となるのが原則です。

I saw a friend of mine there.(私はそこで友達の一人に出会った。)


2、 〜の、〜の中の…「部分」
Many of us speak English.(私たちのうちの多くは英語を話します。)
Some of them were foreigners.(彼らの中には外国人もいた。)

all of〜(〜の全部)、most of〜(〜のほとんど)、half of〜(〜のうちの半分)、one of〜(〜の中の一つ)などがあります。


3、〜の、〜(の量)にあたる
I had a cup of tea.(一杯のお茶を飲んだ。)
He had two glasses of cola.(彼は二杯のコーラを飲んだ。)
She gave me a piece of paper.(彼女は私に一枚の紙をくれた。)
She bought a pair of shoes.(彼女は一足の靴を買った。)
I want this kind of computer.(私のこの種類のコンピューターがほしい。)


4、〜の、〜でできた…「材料」
This desk is made of wood.(この机は木でできている。)


ofを使う重要表現・例文(2)

1、〜の、〜を…「目的格」を表わすof
He never lost his love of nature.(彼はけっして自然への愛を失わなかった。)
「自然を愛すること」の意味で、うしろのnatureが目的語になっています。

I am afraid of thunder.(私は雷をおそれる。)
afraidは形容詞ですが、やはりうしろのthunderが目的語になっています。


2、〜の、〜が…「主格」を表わすof
I was surprised at the death of him.(私は彼の突然の死に驚いた。)
「彼が死んだこと」の意味で、うしろのhimが主語になっています。

It is kind of you to lend me a dictionary.(辞書を貸してくださるなんてあなたは親切だ。)のofも、主語を表わしています。




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English 高校入試 重要前置詞 with

前置詞の理解で英語力は大きくアップ、英文と一緒に覚えればさらに強力な「学力」になります。
今日取り上げる前置詞は、withです。


もともとの意味を知る

それぞれの前置詞が本来持っている意味・語感を知っておくと、たくさんの意味を丸暗記しなくても英文の意味がわかるようになります。


withの本来の意味・語感

withの本来の意味は『〜を伴って』『〜と一緒に』です。
おもなAに、Bが伴っているとき、A with Bの形で使います。


withを使う重要表現・例文(1)…「〜と一緒に」「〜と一緒の」

1、〜と一緒に・・・(と)一緒
He is living with his parents.(彼は両親と一緒に住んでいる。)
He has no friends to play with.(彼には一緒に遊ぶ友だちがいない。)
I want to have a talk with you about it.(私はそのことであなたと話したい。)

2、〜を持った・・・(と)一緒
I saw a girl with long hair.(私は長い髪の少女と出会った。)
Take an umbrella with you.(傘を持っていきなさい。)
He had no money with him. (彼には金の持ち合わせがなかった。)
I always have a camera with me.(私はいつもカメラを持っている。)

3、〜で・・・(と)一緒、
The top of the mountain was covered with snow.(その山の頂上は雪でおおわれていた。)
I'd like a salad with French dressing.(フレンチドレッシングをかけたサラダが欲しい。)
I filled a glass with water.(私はコップを水で満たした。)

4、〜にとって、〜して・・・(状況が)一緒
What is the matter with you.(どうしたんですか。)
Something is wrong with this computer.(このコンピュータはどこかおかしい。)
Don't speak with your mouth full.(口にたべものをほおばったまましゃべるな。)

5、〜をもって(with+名詞=副詞と言い換えられる場合)
He did it with ease.(彼はそれを楽々とやった。)
=He did it easily.
He did it with care.(彼はそれを注意してやった。)
=He did it carefully.

6、〜があれば、〜があるのに
I would be able to move the stone with a lever.(てこがあればその石を動かせるのに。)
With all his wealth he is not happy.(お金がありながら、彼は幸せではない。)
With all her faults, I still love her.(欠点はあるが、私は彼女が好きだ。)


withを使う重要表現・例文(2)・・・「〜と一緒」の意味がやや薄いwith

1、〜で・・・(道具)をもちいて
She cut a cake with a knife.(彼女はナイフでケーキを切った。)
He wrote a letter with a pen.(彼はペンで手紙を書いた。)

2、〜に
I agree with you.(あなたの意見に賛成です。)
He is angry with you.(彼は君に怒っている。)
He is in love with her.(彼は彼女に恋している。)

3、〜が原因で
She was pleased with the gift.(彼女は贈り物をもらって喜んだ。)
He is in bed with a cold.(彼は風邪で寝ている。)




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English 高校入試 重要前置詞 for

前置詞に強くなれば、英語の力は大幅にアップします。
英文と一緒に覚えれば、さらに強力な「学力」となります。
今日取り上げる前置詞は、forです。


もともとの意味を知る

それぞれの前置詞が本来持っている意味・語感があります。
それを知っておくと、多くの意味を丸暗記しなくても英文の意味がわかるようになります。


forの本来の意味・語感

forの本来の意味は『〜に向かって』であり、好意の対象が「〜に向かっている」、意欲の対象が「〜に向かっている」、移動の向きが「〜に向かっている」などの場合に、forを使います。

しかし、日本語だと「〜に向かっている」を『〜のために』と言い換えると意味・ニュアンスがうまく伝わる場合が多いので、「〜のために」と訳せる場合と、「〜のために」とは言えない場合の、2グループに分類してみました。


forを使う重要表現・例文(1)

1、(人)〜のための(に
What can I do for you?((客に)何かご用はございませんか。)
This is a present for you.(これはあなたへの贈り物です。)
This is a good TV program for children.(これは子ども向けのよいTV番組だ。)
Milk is good for your health.(牛乳は健康によい。)
She made a cake for her child.(彼女は子どものためにケーキを作った。)
He bought a new hat for his wife.(彼は妻のために新しい帽子を買った。)

2、(物)〜のための(に)
This knife is for cutting bread.(このナイフはパンを切るためのものだ。)
Thank you very much for your kind letter.(親切なお手紙に感謝します。)
After finishing my homework I will go for a walk.(宿題を終えた後、散歩にいくつもりだ。)
He paid five dollars for the book.(彼はその本に5ドル払った。)
Japan is famous for its food.(日本は日本食で有名です。)
The gloves are too big for me.(その手袋は私には大き過ぎる。)


forを使う重要表現・例文(2)

1、〜を求めて
He is looking for a pen.(彼はペンを探している。)
I'm waiting for the bus.(私はバスを待っているんです。)

2、〜に向かって、〜へ
He started for New York.(彼はニューヨークに出発した。)
I'm leaving for London soon.(まもなくロンドンに出発します。)

3、〜の間に
I have lived here for three years.(私はここに3年間住んでいる。)
I studied French for six months.(私は6か月フランス語を勉強した。)

4、〜として
What will you give me for my birthday present?(誕生日のプレゼントに何をくれるの?)

5、〜が…することは
It is difficult for him to learn English.(私にとっては英語を勉強するのはむずかしい。)
It is necessary for travelers to carry a passport. (旅行者はパスポートを携帯することが必要だ。)

6、〜については
So much for this lesson.(この授業はここで終わります。)

7、〜にちなんで
She was named for her grandmother.(彼女は彼女の祖母にちなんで名づけられた。)


接続詞のfor
forには、接続詞としての用法があります。
意味は、「というのは、なぜなら」です。
You shouldn't criticize him, for you don't know him well.(君は彼を批判すべきではない、なぜなら彼のことをよく知らないのだから。)





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English 高校入試 重要前置詞 on

前置詞がわかれば、英語の力は大幅にアップします。
今日取り上げる前置詞は、onです。


もともとの意味を知る

それぞれの前置詞が本来持っている意味・語感があります。
それを知っておくと、多くの意味を丸暗記しなくても英文の意味がわかるようになります。


onの本来の意味・語感

onの本来の意味は『接着して』、『くっついて』です。

『〜の上に』ではありません。
「上に」は、「接着して」・「くっついて」いるうちの一つの場合に過ぎません。

物がどこにあろうと、「接着して」、「くっついて」いればonです。

(1)There is a book on the desk.(机の上に本がある。)
(2)There is a picture on the wall.(壁絵がかかっている。)
(3)There is a fly on the ceiling.(天井ハエがとまっている。)
onの図











だから、onの対義語はoff(〜から離れて)だということになります。


onを使う重要表現・例文(1)

1、(ある場所に接着して〜に
上の例文以外に、
The child on his back is my son.(彼の背中にいる子が私の息子だ。)
There are a lot of cars on the street.(その通りには多くの車が通行している。)

2、(ある場所に面して)〜
He has a store on the road.(彼はその通りに店を持っている。)

3、(ある物を身につけて)〜
She put a ring on her finger.(彼女は指輪を指にはめた。)

4、(特定の)〜
I went to the library on Monday.(私は月曜日に図書館に行った。)
on Mondays(毎週月曜日に、月曜日ごとに)
on Monday morning, on the morning of Monday (月曜日の朝に)

5、(〜すると)すぐに
On arriving at the office, he knocked on the door.(事務所に着くとすぐに、彼はドアをノックした。)


onを使う重要表現・例文(2)

1、〜に従事して
We will go on a picnic.(私たちはピクニックへ行くつもりだ。)

2、〜についての、〜に関する
Do you have a book on Japan?(日本について書かれた本を持っていますか。)

3、〜にもとづいて
My story is based on facts.(私の話は事実にもとづいている。)

4、〜で
I watched the game on TV.(私はその試合をテレビで見た。)
We talked on the phone.(私たちは電話で話した。)
Let's go to the park on foot.(歩いて公園へ行きましょう。)

5、〜している、〜の途中で
I met her on my way home from school.(学校から家に帰る途中で彼女に会った。)
on sale(売り出し中)
on fire(燃えている)

6、〜し続ける
She kept on talking.(彼女は話し続けた。)

7、〜に向かって
I called on my aunt.(私はおばを訪問した。)


副詞のon

動詞にくっついて副詞としてのはたらきをするonがあります。
The bus arrived and I got on.(バスが着いたので私は乗った。)
You may keep your shoes on.(靴をはいたままでよい。)
Go on.(続けなさい。)
Time passed on.(時は過ぎ行く。)
The light is on.(明かりがついている。)



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English 高校入試 重要動詞 put

重要動詞の(5)、putを取り上げます。

(1)take, (2)get, (3)keep, (4)makeと違って、動詞put自体の意味はそれほど多くありませんが、putをふくむ連語に重要なものがいくつかあります。


1、おもな意味・もとの意味を1つ確実に覚えておいて、それから類推する

多くの意味がある単語は、その単語のもともとの意味(=辞書で最初にのっている訳)を1つ確実に覚えておき、それから推測して文中での意味を判断します。

putのもとの意味は『置く』です。

2、よく出てくる表現に気づいたら、1つずつ訳語を増やしていく

3、重要な連語をしっかりと暗記する

英単語は、一つのまとまりとしての語句をまとまりのままで覚えておくと、忘れないし、誤った使い方をしなくてすみます。


put(原形put-過去形put-過去分詞put、現在分詞putting)


中学生だったらこれくらい知っていたら充分と思われる範囲で、動詞putの、おもな訳とよく出る英文、連語をまとめました。


基本の意味・・・
〜を(ある場所に)置く

1、置く
He put the book on the desk.(彼は本を机の上に置いた。)
My father put his hand on my shoulder.(父は私の肩に手を置いた。)

2、持っていく
The mother put her baby to bed.(母親は赤ちゃんをベッドに寝かせた。)

3、入れる
He put the book in his bag. (彼は本をかばんに入れた。)


本来の「置く」と訳し方が違うput

4、(〜を…ある状態に)する
Put your room in order.(部屋を整理しなさい。in order:整っている)

6、(名前や目印を)書く、のせる
She put the name on the list. (彼女はその名前を表にのせた。)


putをふくむ連語

put on(1)(衣服・靴・帽子などを)着る、身につける(⇔脱ぐ:take off)
She put on her favorite clothes.(彼女はお気に入りの服を着た。)

(2)(電気器具を)つける(⇔消す:put off)


put off(1)延期する
Don't put off till tomorrow what you can do today. (今日できることを明日まで延ばすな。)

(2)(電気器具を)消す


put out(火を)消す


put up with我慢する
I can't put up with him any more.(もうこれ以上彼にはがまんできない。)




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