中学2年理科で塾では動物の単元に入りました。
子どもたちに話す雑談のネタとして嘘をついてはいけないので、地球の地質時代と動物の進化との関係を調べなおしました。

地質時代とは、地球の過去の歴史を化石生物を基準に地質学的に分類したもののことです。古い時代から順に、先カンブリア時代、古生代、中生代、新生代に分類されます。

地質時代は、大分類として『』、その中の中分類として『』、さらにその中の小分類として『』に分かれます。


先カンブリア時代・・・地球の誕生、生物の誕生

始生代原生代に分かれる

46億年前 地球誕生
40億年前 ができる
38億年前 最初の生命誕生
25億年前 最初のソウ類出現


古生代 (5億6000万年前〜)・・・両生類の時代

カンブリア紀 5.6億年前 カンブリア大爆発と呼ばれる生物の大発生、三葉虫などの無せきつい動物

オルドビス紀 5億年前 日本最古の化石である貝型虫

シルル紀 4.4億年前 紫外線を吸収するオゾン層の形成により陸上に生物進出

デボン紀 4.1億年前 魚類多様化、両生類が出現し動物が陸上に

石炭紀 3.6億年前 シダ植物の大森林、後期には虫類出現

ペルム紀 2.9億年前 は虫類が発展、裸子植物が繁茂、三葉虫フズリナなど多くの生物が絶滅


中生代(2億5000万年前〜)・・・は虫類の時代

三畳紀 2.5億年前 末期に原始ほ乳類出現

ジェラ紀 2.1億年前 アンモナイト・イチョウ・ソテツが栄え、は虫類(恐竜など)が全盛で海・陸・空に拡散、鳥類の祖シソチョウ出現

白亜紀 1.4億年前 被子植物が栄え始め、末期に大絶滅でアンモナイト恐竜が姿を消す、恐竜の末裔の鳥類が残り、ほ乳類の大規模な適応拡散を準備


新生代(6500年前〜)・・・ほ乳類の時代

第三紀 6,500万年前

暁新世 6,500万年前 ほ乳類が大型化

始新世 5,400万年前 ウマ、サル、霊長類出現

漸新世 3,700万年前 真猿類から類人猿が分化

中新世 2,400万年前 現代の生物群の発展期、草食動物が栄え肉食動物の発展を促す

鮮新世 500万年前 直立二足歩行の猿人(アウストラロピテクス)誕生、初のヒト族(北京原人ら)誕生

第四紀

更新世 170万年前 大氷河時代、初の人類、旧人ネアンデルタール人、新人クロマニョン人出現、マンモス絶滅

完新世 1万年前 


(余録)

・動物の進化を調べ始めて、専門的な説明がほとんどで、中学生や私のような素人にわかりやすい記述になかなか出会えないことがわかりました。

情報化時代というけれど、こちらの要求にすぐに応えてくれる情報は苦労しないとなかなか探せないものです。

・地質時代の時代区分ひとつとっても資料によって年代が千差万別で、どれを信じたらよいのか判断に迷いました。

新しく未知の化石が発見されたり、年代測定法が進歩するたびに年代も書き直されているようです。古いものを探る学問ほど、新しいことがどんどん発見されていく発展途上の学問なのかもしれません。

・今までずっと、魚類→両生類→は虫類の進化があり、は虫類から一部は鳥類に、一部はほ乳類になったと教えてきたのですが、両生類から一部のは虫類を経て鳥類へ、両生類から別の種類のは虫類を経てほ乳類へというのが現代の有力説のようです。

両生類→は虫類→鳥類、両生類→ほ乳類の2つの流れがあるという学説もありました。

私たちほ乳類はトカゲの子孫なのか、カエルの子孫なのか、どちらがうれしいかは微妙なところです。

・水中にしか住んでいなかった動物が陸上に上がってきたのは、陸上のほうが呼吸しやすいし運動もしやすいから、そのように適応、進化したからだと教えてきました。

オゾン層が形成されて有害な紫外線が減少したから陸上に住めるようになった、陸上に上がってきたのは海での生存競争に敗れて逃げてきた弱者たちだという説が今は有力なようです。

これも、私たちは新しい環境に上手に適応した賢い動物の子孫ではなくて、逃げまわっていた弱者の子孫かい?と思ったら、あまりうれしくありませんね。

・進化についてはまだほとんどわかっていないことのほうが多いのだなというのが、正直な感想です。

ダーウィンの適者生存説は否定され、今、ほ乳類が全盛である理由は、ただただ運がよかったから、というのが現在の有力な学説であるようです。

学問の結論が「運がよかったから」でいいのか?と突っ込みをいれたくなりました。



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