2005年05月03日

ESS NVG

   ゴーグルは失明防止の必需品、というのはクラフトフェルトでも鉄則的原則として守られています。しかし、隊で制式のゴーグル(防弾眼鏡)を決める、というのは随分あとになってからの事で、2000年以降です。それまではメッシュ・ゴーグル、シューティング・ゴーグルなどなど、ガンショップで売っている様なサバゲー用品から、ベンツ・ゴーグルやボレーなどの高級品を使う者もいた。

   それがいきおい、隊制式を決める事になったのは、クラフトフェルトの軍装が現用米軍なので、それに合わせた防弾眼鏡を着けよう、という話しになったからである。一番最初に制式採用になったは、ポールソンのタクティカル・ゴーグル。レンズが二重になってて曇らない、と鳴り物入りで採用されたが、実はこの二重レンズのつなぎ目が実にアメリカンな出来栄えで、隙間から湿気が入ってレンズの中で曇るという、とんでもない代物であったため、採用半年をせず廃止(そのかわり、ネットオークションで高値で売れまくった)。その直後採用になったのが、米軍のダスト・ゴーグルに金属メッシュを入れたものだった。メッシュだけに通気性は抜群だった。

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クラフトフェルト初の制式ゴーグル、ポールソン・タクティカルゴーグル
レンズは十分な対弾性を持っていたが
二重レンズの中が曇る処置なしな眼鏡だった

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その後採用されたダスト・ゴーグル
レンズ部分が金属メッシュで通気性抜群
ただし、メッシュが邪魔で視界が少々悪かった
今となっては、古くさいゴーグルである

 

   ダスト・ゴーグルは2000年末から2004年半ばまでクラフトフェルト制式として使われ続けたが、2003年にイラク戦争が勃発し、日々イラクから送られてくる米兵のゴーグルを見ると、ダスト・ゴーグルなどしている者はほとんどおらず、大体がESSのゴーグルをしている事が判った。折しも、クラフトフェルトの軍装が完全にマリーンに準ずる事になった事もあって、制式ゴーグルも変更する事になった。

   さて、どれを採用するか、という事で色々議論があったが、ぱっと見た目が格好いい薄型のNVGを採用する事に決定。色はODかデザートかで迷ったが、結局「つぶし」の効く黒にする事とした。

   レンズは散弾銃の弾でも止めれるくらいだから、エアガンの弾など屁でもなかろう、という事で対弾性は全然心配しなかった(ポリカーボネード樹脂の3ミリ厚のレンズが入っている)。問題は通気性で、これは小型のファンをつけて強制排気で対処する事とした。

 

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   「求めよ、されば」なんとかで、ゴーグルの脇に25ミリの小型ファンがきっちり収まるスペースがあるのである。そのお陰で、外観を大きく崩す事なく、ファン付きのゴーグルを作る事が出来た。

 

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   このファンは右側しか付いていないが、これは工作を簡単にする事と電池の電圧の関係でファン1個だけとなっている。ファン1個と言えども、取りあえず曇ってしまったレンズをクリアにする事は出来る。ただし、耳元で「ウィーン」とモーターの音がうるさいこと、クリアになるのに時間がかかる事など、不満がない訳ではない。

   結局、現在ではレンズをサーマルレンズに換装し、ファンはサーマルレンズでも曇ってしまう時の「緊急用」となっている。今のところ、サーマルレンズに換えてから曇った事がないので、もしかしたら強制排気は使わなくなってしまうかもしれない(汗



armee_kf at 00:00│ このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote クラフト技研