特定商取引法の規制を受ける連鎖販売取引(マルチ商法)*注1)の販売形態を採用しているヤングリビング社の精油を利用した「レインドロップ」の利用に関するアロマテラピー技術者石原慎一の見解

最近「レインドロップ」や「ゴールデンドロップ」というサービスを提供するアロマテラピーサロンがありますが、今日はこのレインドロップに関して、技術者の立場から分析をしてみたいと思います。


開発者ゲーリーヤング氏の著作に記述された「レインドロップ」の使用精油を元にした成分分析 

シングル精油7種類を分析 

これ以外に
・アロマシーズ(ブレンド:バジル、マジョラム、ペパーミント、サイプレス、ラベンダー)
・ヴァラー(ブレンド:アーモンド油、スプルース、ローズウッド、ブルータンジー、フランキンセンス)
・ホワイトアンジェリカ(ブレンド:アーモンド油 ベルガモッド ゼラニウム ミルラ サンダルウッド ローズウッド  イランイラン スプルース ヒソップ メリッサ ローズ)
・オーソイーズ(マッサージオイル:トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル(ヤシ油由来)、ブドウ種子油、ウインターグリーン精油、ジュニ パーベリー精油、ペパーミント精油、ユーカリ精油、レモングラス精油、マジョラム精油、タイム精油、ユーカリラディアータ精油、ベチバー精油、コムギ胚芽油、アーモンド油、オリーブ油 )
などをレインドロップでは利用する。

ここではシングル精油7種類のみ分析

・オレガノbio
(Origanum vulgare)  
・タイムチモールbio
 (Thymus vulgaris)   
・バジルbio
 (Ocimum basilicum)
・サイプレスbio
 (Cupressus sempervirens)
・ウインターグリーンbio
 (Gaultheria fragrantissima)
・スイートマジョラムbio
 (Origanum majorana)
・ペパーミントbio
(Mentha piperita)

(1)オレガノのフェノール系含有率
・カルバクロール(フェノール類)70.35%
・チモール(フェノール類)7.35%
合計77.7%のファノール含有

非常に刺激性の強い精油で、肌を荒らす危険性があるので使用には十分な注意が必要
通常は10%以下(最大20%)に希釈して使用する。

(2)タイムチモールのフェノール系含有率
・チモール(フェノール系)49.49%
・カルバクロール(フェノール系)4.15%
合計53.64%のフェノール含有

皮膚刺激性の強いフェノール類を多く含むので、原液を塗布出来ない。

(3)バジルのフェノール系含有率
・オイゲノール(ファノール類)8.01%
・エストラゴール(=カビコールメチルエーテル)(フェノールメチルエーテル類)0.36%
・メチルオイゲノール(フェノールメチルエーテル類) 0.18%
合計8.55%のフェノール類およびフェノールメチルエーテル類含有

敏感肌の人々の肌を刺激する可能性あり

(4)サイプレスのフェノール系含有率
ほぼ0%

(5)ウインターグリーンのフェノール系含有率
サリチル酸メチル 95%(エステル系だがフェノール類の一種)
合計95%のフェノール系含有

・アスピリンと同じ代謝サイクル
・ドーピング対象物
・湿布剤の香り
・強烈な強い香り

敏感肌の人は刺激を受けるので、植物油で20%以下に希釈して利用する

(6)スイートマジョラムのフェノール系含有率
ほど0%

(7)ペパーミントのフェノール系含有率
・メントン 21.62%
・イソメントン 2.76%
・プレゴン 2.87%
合計 ケトン類 27.25 %

フェノールと同じように注意すべき成分ケトン類を約30%程度含む

皮膚と粘膜を刺激する可能性がある。用量には十分注意し、皮膚には少量使う。
妊娠中、授乳中は使用を避ける。

要注意成分のフェノール類とケトン類は全て同量ずつ利用すると仮定すると
(77.7%+53.64%+8.55%+0%+95%+0%+27.25%)/7=37.45%
つまり、レインドロップに利用している精油は平均して37.45%のフェノール系およびケトン系を含有する。

フェノール系への注意事項は

妊娠時禁忌、皮膚刺激注意、作用が強いので低濃度で利用する。原液塗布しない。火のキャラクターなのでアロタンはトリートメント系に利用する場合0.25%程度の利用をお勧めする。


・これを原液で皮膚に利用する場合は、日本アロマ環境協会のアロマテラピーの安全性の指標から外れた利用であるこちを認識すること

・さらに、比較的濃度の高い精油を利用することの多いナードジャパンの利用基準である最大濃度で20%以下、通常は10%以下での利用基準も越えており、メディカルなアロマテラピーを推進しているベルギー系のアロマテラピーの指標から逸脱した利用であること

以上のことより、レインドロップへのアロマテラピーの技術者としてのアロタンの結論は以下の通り

1)自己責任で利用しましょう。
日本アロマ環境協会のアロマテラピーの安全性の指標からは完全に逸脱した利用法であることを認識して利用しましょう。さらにナード系のメディカルなアロマテラピーの利用法の基準からも逸脱した利用法だということを完全に理解した上で、自己責任で利用しましょう。

2)十分にトレーニングを受けた専門家が利用する特殊なアロマテラピーだと思われるので、初心者が気軽にセルフケアに利用するものでは決してないと考えます。

3)おそらく皮膚刺激性があると考えられます。

4)アメリカでは、レインドロップは、非常に多い量での精油の原液塗布であり、禁止されているとの情報あり、日本でヤングリビングの開発国アメリカで禁止されている方法を日本で展開するリスクをどのように考えているのか、施術をされているセラピストに意見を訊いてみたい。

*注1) 連鎖販売取引(マルチ商法)
引用: 東京都生活文化局消費生活部取引指導課取引指導係HPより

連鎖販売取引(マルチ商法)

販売組織の加盟者が消費者を組織に加入させ、さらにその消費者が別の消費者を組織に加入させることを次々に行うことにより組織を拡大していくものです。

法律で定められていること

氏名等の明示

事業者は勧誘に先だって、氏名又は名称、勧誘しようとする商品等について明らかにすることと、契約の締結が勧誘の目的であることについても明らかにしなければなりません。

書面の交付

事業者は契約の申込みを受けた時、契約の内容(価格、支払時期・方法、商品の引渡し時期、クーリングオフに関する事項、その他省令で定める事項(契約担当者氏名、契約申込み年月日等))を記載した書面を直ちに消費者に交付しなければなりません。

禁止行為

重要な事項について、うそを言ったり、わざと伝えないで勧誘してはいけません。

•【重要な事項】
商品の種類又は製造者名、販売価格、販売数量、支払の時期・方法、商品の引渡しの時期、クーリングオフに関する事項等
消費者を不安にさせたり、戸惑わせたりするような行為をしてはいけません。

勧誘目的を告げないで誘い込んだ消費者に対して、一般の人が自由に出入りしないにおいて、勧誘してはいけません。

指示の対象となる禁止行為

事業者は理由なく契約の履行を拒否したり、遅らせてはいけません。

利益が生じることが確実であると誤解するような断定的判断を提供して勧誘してはいけません。

また、締結しない意思表示をしている者に対しての迷惑行為や消費者の判断力不足に乗じて契約を締結せる行為、知識や経験・財産の状況に照らして不適当と認められるような勧誘をしてはいけません。

広告の表示

商品やサービスの種類、特定負担事項(購入金額等又は取引料)統括者・勧誘者・一般連鎖販売業者の氏名や住所、特定利益について広告するときにはその計算方法を表示しなければいけません。

誇大広告の禁止

広告は、著しく事実と異なった表示や優良・有利と誤認させる表示をしてはいけません。

書面の交付

契約を締結する前に連鎖販売業の概要が記載された書面を交付しなければなりません。

契約を締結した後は、契約内容を記載した書面を交付しなければなりません。

契約の解除

契約の書面を受け取った日から数えて、20日以内ならば書面により契約の解除をすることができます

また、事業者が重要な事項についてうそを言ったり、わざと伝えないで契約をさせた場合には、消費者は誤認であることに気づいたときから6か月間、契約締結から5年間、その意思表示を取り消すことができます。

お問い合わせ先

東京都生活文化局消費生活部取引指導課取引指導係
電話:03-5388-3074 FAX:03-5388-1332



◯ 神戸のアロマテラピースクール 日本アロマ環境協会 総合資格認定校 アロマセラピスト アロマセラピー インストラクター アロマセラピー アドバイザー

オールド・コーベ・カフェ & ネロリ カフェ 公式ホームページhttp://oldkobecafe.com/


神戸のアロマテラピースクール Old Kobe Cafe & Neroli Cafe オールド・コーベ・カフェ & ネロリ カフェ のBlog