lonely gong show

ただただつづる日々とゆるい物語を載せる場

2015年06月

主にややゆるい話を載せたり、プロレスや音楽をいいよいいよと語ったりします。

もう週間連載 まおわん(仮) じゅーさんのにじゅうはちっ!

目次 まおわん もくじ
キャラ紹介 まおわんの世界の子達
一話 約隔週連載 まおわん(仮) いちのいち
前話 もう週間連載 まおわん(仮) じゅーさんのにじゅうななっ!


 

「魔法が落ち着いて唱えられるまではそうしてな。それまでミミトはしつこいぞ~」

 言っているアンクの顔はニヤけていた。ブエルはむすっとしながらもそこを指摘せずにただただミミトのされるがままにされる。そのやり取りの全てを見ていたノースはぽつりと呟く。

「力関係がメチャクチャだな」

「全くね」

 張り詰めた空気が一気に弛緩して苦笑いしているノースとカーラにユユは楽しそうに言い切る。

「でもそれがいいんじゃない」

「くえっ!」

「ねー♪」

 クーちゃんの鳴き声の意味を分かっているかのようなユユの反応にカーラは頭を抱えた。

「何でこんな時だけ分かるのよ……」

「合ってたっ♪」

 嬉しそうに両手を挙げるユユ、マネしてクーちゃんも同じポーズをとる。これにはカーラはどっと疲れた顔になった。

「わふ、皆どうしたの?」

 騒がしいのに気付いてミミトが顔を上げる。それに気付いた村の子供達は一斉に顔を背けた。やはり一人必死に治療していたミミトの前ではしゃいでいたのがバツが悪かったようだ。

「わふ?」

 反応の意味が分からず困るミミトにアンクは苦笑いして全員にちゃんと聞こえるように言う。

「あー、まぁ、もう気にしないでやってくれ。お互いにそれどころじゃないだろ?」

「そ、そうなのです……かなりブエルがピンチなんですから……」

 顔を苦痛に歪めながら擦れた声で訴えるブエルにミミトは不思議そうに首を傾げる。

「アザは多いけど、傷はそんなに深手じゃない?」

「ソウナノカー?」

 棒読みのような感情が一切入ってない驚き方をしながらアンクはブエルを見下ろす。

「……でも負けたのは事実なんですよ。そして隙を診て逃げようと」

 バレたのでさっきよりも饒舌に言い訳をするブエルだがアンクの目は冷ややかだ。

「それで俺がやって来るまでは子供達がやられそうになっても静観していたと?」

 冷静に淡々と事実を積み上げられるとブエルも弱い。目を逸らしながらも口は開き続ける。

「……顔を床にくっつけていたので、そこまでピンチと分からなかったんですよね~」

「あのなぁ……」

 呆れ気味にため息を吐くアンク。そんな彼女の耳にカーラの声が大きく響いた。

「竜巻がっ!」

 全員が目を向けると紫色の竜巻が徐々に勢いを落としつつも色が薄くなっている。

「これって……どっちだ?」

「知るかっ!」

 ノースが迷いながら問いかけると同時にアンクとミミトが竜巻に向けて走り出した。

「ちぃねぇ!」

「ウソだろ旦那っ!」

 駆け寄っていく間にも薄らいでいく紫色と竜巻。その中心に着いた時にはただの風になってしまった。

「わふ……居ない」

 辺りを見回してもダスクールもサルーのどちにも姿が消えている。ならばと匂いを嗅ごうとしたがミミトはすぐに咳き込んだ。

「苦しい……」

「バカ野郎、毒の魔力付きの風なんか思い切り吸い込むんじゃねえよ」

 口は荒っぽいが抱きかかえて背中を擦るアンク。それで徐々に呼吸が落ち着いた所で今度は二人の背後で大きな破裂音が響く。

「わふっ?」

「今度は何が起きたっ!」

 尻尾を立たせるほど驚くミミトを小脇に抱えてアンクが振り向くと子爵が呆然とした表情で立ち尽くしていた。その周囲にあった風の膜は消えてなくなっている。


続くもう週間連載 まおわん(仮) じゅーさんのにじゅうくっ!

見た最終回アニメを語ろう きんいろモザイク&てさプル+DDT両国メインのカード決まる ドラマチックがありあまる

 どうも、前文ネタですが今回は二つの書きたい事が全くジャンルが違うのでココで一個目の話をしようと思います。まずは日曜日のDDT後楽園の話、そのセミファイナルにて高梨をウラノが下して両国メインになるKO-D無差別級王座へのいつでもどこでも挑戦権が移動。

  それを即行使してKUDO対ウラノの元タッグパートナー同士のKO-D無差別級戦が開始、しばらくやり合っているがどちらも連戦二試合目。二人がダブルダウンした所にガンプロ大家が乱入、自分も挑戦権を行使して3WAY戦に。更に一試合もしていない大家が奮闘、必殺の炎のスピアーをウラノに決めて戴冠に成功。だがKUDOも持っていたいつでもどこでも挑戦権、すぐさま行使して大家を仕留めてKUDOが王座返り咲きして挑戦権は全て行使完了。

  結果として七月の王座戦は行われないという事で両国メインの王者側はKUDOに決定。そして両国メインの挑戦者を決めるKO-Dトーナメント決勝は坂口対竹下で行われ、竹下を振り切った坂口が勝利。これにより両国メインはKUDO対坂口の酒呑童子同士のユニット内対戦という事に決定となりました。

 まあ両国のメインについては両国カード関連の記事としてまとめて語りますがまずいつでもどこでも挑戦権の流れについてはタイムラインを見ていて「ドラマチックが有り余るわっ!」と叫んでしました。ダメレスラー・ダメ人間としてDDT・ユニオンでくすぶっていた男がガンプロで覚醒、そしてほんの十分程度でも先に行っていた大学で会っていたKUDOやウラノの試合に割り込んでベルトを引っぺがしたんだからそりゃあね。大家の流転ぶりを見ていた人たちからすれば感慨が深すぎてドラマチックが有り余るもんですよコレは。

  そしていつでもどこでも挑戦権でこういう行使の展開になる時は大抵はそのチャンスが無い人達が関わると盛り上がるんですよね。高梨の戴冠だったり、ニラさんの飯伏への挑戦だったり、大家の石川への譲渡宣誓前の関本へのスピアーとか。その一つの究極系が数を多くばら撒いた結果起きたのはステキですよね。本当に生で見れなかったのは残念ですがこういうのがあるからDDTのチェックは辞められません。・・・マジで行って生で見たかったなぁ。

 さてさて、ここからはもう一つの話題。話もガラリと変わって春アニメの最終回少ないですが見たのでその感想や思った事について書いていこうと思います。

ハロー!きんいろモザイク

 最終回は夏休みで忍と別れ、イギリスに帰省しているアリスとカレン。だがお互いが大好き過ぎて忍とアリスは限界寸前に、それでようやく電話をするが想いが高まり過ぎておかしな事になる。そして日本に帰ってきて再会を喜びまくるのが前半。後半は英語がとことん向いてない忍、慰めながら良い所を探そうとするが通訳を目指すと言い切るので・・・というのが後半でした。

 やはり裏も何も無い単なる帰省すら大事件になる特に何か起こるでもない日常に収束させつつも色んな絆が高まって終わっておりましたね。何というか家族や友人や先輩後輩やもはや片思いな関係から金髪まで色んな過剰なラブを見せまくったお話という点では一期と同じでしたがそれがよりパワーアップしていたかな。

 それにしても日常系と呼ばれるマンガの中では普通(魔法使いやらアンドロイドやら出てない来ないという意味、正常な人しか居ないという訳ではない)の人達だけの物としては中々にヤバイ奴等が集まったアニメなのかもなぁと思ったり。カワイイから許されるだけで。言葉にして説明すると「金髪好き」「ガチな女の子好き」「色んな社会常識より楽しさ優先な外国人少女」ですからね。でもカワイイから許されるのです。厚切りさんが「ホワイ、ジャパニーズピーポゥッ!」と叫んでも我々は謝るしかできません。

てさぐれ部活もの すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう

 最終回はてさ部OB美桜先輩主催で大喜利大会「第1回MAJIてさぐりグランプリ」を開催。優勝者は「この番組の主人公だった」という称号と主人公扱いのギャンティの底上げを約束されるという事で諸事情で来れない陽菜(一応一人だけのシーンはいくつか有る)を除いた面々(友美は来れなかったが回答だけは先に収録)で争う事に。結果は小春が優勝し、最後の最後で一話での公約通り「全ては(主人公)小春の夢だった」というオチで終わりました。

 一期と二期は最終回は良い話テイストで〆るのに今回は最後の最後まで良くも悪くもいつもの通り・・・いや、いつもよりヒデェかったなぁ。一応一話の話し合いの通り「夢オチ」で、主人公を決めたのも「誰の夢かという決定戦だった」というのもオチとしては悪くなかったけど一期二期と比べると「もっとやりようが有ったのでは?」感はあった。

 しかし人が集まらないとやりようが無いアドリプパートや企画も多い番組なのに常に誰か集まらなくて、最終回直前にはほぼアドリブパート成立しないくらいに集まれなかったのと最終回で本編に絡まない人もいるは終わってみたら「面白くしようとしてたし、面白かったけどやっぱり問題あるよなぁ」と。集まれないなりにアニメなのに一日で取れ高を何本も稼ぐ為に動物園とかにロケしたり、山里さんが司会してそうな特殊大喜利までやっていたのは声の人本来のキャラを楽しむアニメを開拓しまくったのは面白かったし斬新で評価すべき点でも有るんですけどね。

 そして途中からの石ダテコー太郎さんの監督降板も最終回に出演もしたので関係は悪くは無いのだと思うのですが色んな事を邪推させてしまうよなぁ。色々有ったにしろ、もし正当三期かプルシャル単体のがあったのならもうちょい外部も内部も穏やかに楽しめる作品として復活して欲しい物です。本当に惜しいアニメだったなぁ・・・。

 てな感じでプロレスとアニメと二つの話題を語ってみました。まあこういうミックスの仕方もたまには有りかなと思いつつも今回のように上手く交差するタイミングも無いのでまたしばらくないよなぁ。でも片方だけ好きな人はどんな感じで呼んでいたのか気になりつつ今回はココまで

ざっくりハイタッチ どうしたんですか?のランク付け

 どうも、面接に行って来た人です。色々と大変ですがそれなりに頑張ってます。後は実を結ぶのを祈るのみです。

 さて、今回はざっくりハイタッチ。企画はセット裏や前室に入ってきた芸人が気になるような事を見出しを三言呟き、「どうしたんですか?」聞かれたらざっくりメンバーにその話ができると言う「どうしたんですか?待ち」。OPはもう七回目と言うこの企画から引き算も大事と、一人も聞かないのもありなんじゃないかと不穏な発言。

そこからの「鎖骨折れるかと思った」「島田一の介兄さんのせい」「鎖骨両方折れてる可能性あった」と小藪。引き算でスルーしかけるも一応聞くとダンベル中に濡れた髪を乾かしているハゲの一の介さんの所為で笑いそうになってダンベルを落としかけたと。そこにジュニアさんがどうしたんですか待ちを被せるも引き算でスルー、だがここはスルーが正解で助かった様子。

 最初に来たのはますおか岡田さん、「マネージャーも大変」「芸人が役者をライバル視」「TKO木下さんの役者・・・酷すぎる」。これは聞いてみるとTKO木下さんが役者モードが酷くてクール毎にドラマが入ってないかを聞いたり番手をしつこく聞いてるらしい。日傘やチェアを用意させたりしてマネージャーが大変。そしてマキタさんの動向を気にしてライバルは荒川良々。木本もそっちによっていて「エッジの利いた作品に出たい」とのたまっているらしい。岡田さんは喋るだけ喋ると名古屋へ。

 二人目はあばれる君「こんな体は俺だけ」「この形のせいで不便」「チンコの形がおかしいと不便」、予想を超える言葉に思わず聞くと先が割れていて尿道が開いているらしい。勢いがつくと顔にかかるような物らしいので岩尾さん以外が見ると三人が騒然、嫌がる岩尾さんには自分のを見てから見せると吐き気を催しつつ驚く。一方で岩尾さんのはあばれる君もジュニアさんも絶賛。

 三人目は厚切りジェイソン「本当のチクショーの意味を知った」「エンタを見てR-1決勝まで行けた」「憧れのアクセルホッパー、ですよ、コウメ太夫がああなるとは・・・」これは聞かずにスルー、まだカタコトの外人は面白いと小藪さん。次はノブコブ徳井さん、明らかにギャンブルで八十万スった話のようなので当然スルーを決め込まれるも長々くつろいで粘る徳井さん。

 紙コップの文字当て(正解はアクセル)をしているとやって来たのはトレンディエンジェル斉藤。こちらも明らかにトーク気味なので中断してちゃんと話をさせると楽天サラリーマン時代に朝礼で自転車が当たるような華やかな会社と言う話から。カズの居たチームのスポンサーをしていた時にカズに質問と言う企画でカズダンスを見ていて欲しいとお願いを入れたら採用されてカズも踊ってくれたら社長に挨拶されるようになったと言う見出しサギな内容。

 これには小藪が説教するもただ怯え顔からの謝るだけなのでその先があるのかを聞くと謝るのが面白い奴だったらしい。だが何回も繰り返す内に笑ってしまうジュニアさん。そしてざっくりじゃないロータッチと答えて怒られて謝って笑いを取って斉藤さんは帰っていく。

 またもやって来た厚切り、「日本での初体験は散々」「初体験で死に掛けないよね、普通」「途中で奇跡的な出会いで助かった」と仕掛けるも失敗。ただ重役と芸人二足のわらじを異国でやるというのは認めるがという話をしていると徳井さんが再登場。

 「小藪さんって後輩をあんな風に見ているんだ」「怖くて聞けなかった」「千鳥はSランク」とやってみるがスルーで帰ろうとするので必死に引き止め、土下座までして使わなくても良いから聞いてとまで言って聞かざる終えない状態に。仕方なく聞くと小藪さんは後輩をランク付けしていてSランクは凄い大事だから厳しく怒る、Aランクはとにかく褒めて伸ばす、Bランクは何もしないと語っていたが怒られも褒めもされない徳井さんはここで聞きたいと。小藪「今日のこの絡み考えて・・・Cランク」とバッサリ、もう帰るとなるが徳井さんは一個目はボートレースと言うと去り際のジュニア「でしょうね」と吐き捨てて終わりました。

 という訳で感想、久々にちゃんと見たどうしたんですか?待ちはあんまり話さない話を聴けるしポンコツでもないけどあんまりエピソードトークをしないタイプも意外に深夜ならではの面白い話を持ってたりするから楽しいんですよね。ただ今回はスルーをする事で広げていた感じかな。聞けたのはTKOの役者気取りと斉藤さんのスカしネタとあばれる君のチンチンですからねー、まあ何度も聞かせられる話を持っているのも凄いのですが。出来ればちょっと話が聞きたくなる芸人もちゃんと入れて欲しかったなぁと思いつつ今回はココまで

しくじり先生特別編&華丸大吉の2020 偉人のしくじりと過食(かくう)の未来

 どうも、実習疲れで実生活がボロボロの人です。おかげさまでなんとかまだ大ポカはしてませんが早く何とかしたいものです。

 さて、今回は金曜深夜の二番組「しくじり先生特別編」と「華丸大吉の2020」の感想について書いていこうと思います。例によって番組ごとに感想を書いていくスタイルです。

しくじり先生特別編

 講師は深夜枠で三週も講師を務めた伝説のしくじり先生オリラジ中田のあっちゃんに置いての今回はしくじり偉人伝としてマラドーナを紹介。生徒役でサッカー選手だった前園さんも知らない、マラドーナの華麗なる栄光と直後に起す破天荒な天狗っぷりやしくじりを紹介。そして結論としては「栄光も失敗も何度も繰り返すとオバサンになる」という事になっておりました。

 月曜ゴールデンに不定期番組としてやっているしくじり先生の特別編であっちゃん・・・期待はしてましたがちゃんとハードルは超えてきましたね。しかし深夜とはいえこんなに麻薬の名前を連呼するバラエティーは滅多に無いだろうなぁ。ただ事実だから仕方ないというのをあっちゃんの講師漫談で口に出す意味を出しながら力業で押し切れるから出来た事なのかも。

 それはそれとして・・・しかし今回のはいくらしくじった人が多い芸能界とはいえ資源はいつか無くなる訳で。だが過去の偉人や日本人以外も紹介できるスキルのある人が本人でなくとも紹介しても良いと幅を広げるとなるとまだまだ面白くやれる事が出来ますからね。しかもその初回があっちゃん、スタッフとしても「深夜だけどここをしくじると危険」とこの番組を長くやって来た経験から導き出したのでしょうね。

 ただその期待にちゃんと応えるのがあっちゃん、分かり易い例えや「栄光や成功を掴んだ後の誘惑から逃れられるのか?」という本人の天狗しくじりを語っていたあっちゃんだから出せる説得力と勉強サイコっぷりを発揮。更にあっちゃんのしくじり偉人伝でスペシャルの一コーナーを任せられると予告して次に繋げる事も成功していたかなと。そういえばしくじり先生ゴールデンではあっちゃん講師初参戦かな、どこまでフルスロットルでやるか楽しみです。

華丸大吉の2020

 今回のゲストは大食いアイドルのもえあず、「琴欧州の三倍を食べ」て「一升炊飯器を買って一回で一升食べる」という大食いエピソードと「お腹の中に王子様が居る」や「食べた物はマシュマロになって出てくる」というアイドル過剰な話に振り回される華大のお二人。更にお互いにリスペクトするフォーリンデブ氏もやってきて二人で肉を食い続ける。ただ四本撮りの一本目、しかもジャニーズが控えているという事でそれは放置してシメに入っておりました。

 いやはや、まさかのテレ東の番組がメインだったもえあずとは・・・相変わらず謎なゲスト人選の番組でしたね。しかもフォーリンデブ氏も加わってただ食いまくる二人が十五分番組の約半分という、未来設定も含めて実はかなり狂った番組なのではないかと疑惑が出ております。

 でももえあずが話し込むと中々に有吉反省会的な案件になるんですね。そこに少し喋れる素人さんのフォーリンデブさんというヘタうつと地獄な組み合わせでも何とか見れる物に持っていけるのは司会のお二人の力以外の何物でもないでしょうね。そっちの何とかする力を楽しむ意味では芸人以外のゲストも段々楽しみになってきました。

 てな感じで見た番組を一気に感想を書いてみました。実は今後にかなり注目している二番組なので片方だけ書くのは勿体無いと今回の形になりました。どちらも面白さを伝える感想を書いて紹介できているか不安ですが伝わると良いなと祈りつつ今回はココまで

平成ファーストインパルス 八話後編 その六

と言う訳で新作長編?を公開ッ! 一話
平成ファーストインパルス 八話後編 その五 前話
インパルスの目次 一話以降の話へのリンク

 

「この位頭を使って掛かって来いっ!」

 そう言って距離を一気に縮めるとその勢いを利用して胸に頭から突っ込んでいく。

「グハッ」

 アバラがあるので軽減されたとはいえトモエの頭突きでダメージはあったようだ。

「まだだっ!」

 元年上コックは胸に攻撃を喰らって呼吸が乱れた所に今度は腹に右の拳をズンと突き刺す。

「やるなぁ……」

 その手際の良さに思わず呟く、蘭々も興味深いのかじっと黙って戦いを見ている。

「そんなに勉強になるか?」

「あいっ、こーなにトモエさーの戦うの見ーのは稽古でも無いでーし」

 どうやらたまに稽古をやっているらしい。そう考えるとつくづくトモエと再戦なんかしたくないな。

「どーしまた、深刻な顔して?」

「改めて考えると異常な世界に居るもんだと思ってな」

 蘭々は俺の言葉を聞くとプッと吹き出す。まあ今更過ぎる発言なので笑うのは仕方ない。その分普通の日本からは離れていくんだなとこの後が不安にはなるが。

「ふぅ……外野、うるさいぞ」

 火と殴りのコンボで敵の動きが鈍くなり、余裕が出たのかトモエが呆れた目をして文句を一つ。

「スマン」

「全く、終わるまでが戦だというのに……」

 ぶつくさ言ってはいるが乗っている辺りにトモエが勝ちを確信しているのが伺える。

「なら油断すんな、相手はまだ特殊能力を見せてないぞ」

 今まで特殊能力が被った転生者は居ない。トモエが怪力な時点で単純にナチュナルな怪力の持ち主で能力は別という事になる。言われて気付いたのか、トモエと七夜の表情が一気に締まった。

「私もまだまだだな……」

「流石は転生者との戦闘経験の多いだけはある」

 バトルマニアらしい変な評価の上がり方をしているのは気のせいでは無いと思う。

「したくてそうなった訳じゃないけどなっ!」

「何を怒っている?」

 不思議そうに首を傾げる諸悪の根源たち。まあ議論は無駄かと諦めてさっさとやるように手を振る。

「分かってる、すぐ終わらせるっ!」

 宣言通りに仕留めようとしていたのだろう。勢いとつけると飛び上段回し蹴りを仕掛けるトモエ。だがその蹴り足を元年上コックが何事も無い顔でガッチリと掴む。

「なっ?」

「ナアァァァァァァ!」

 咆哮と共にトモエの身体は宙を浮き、そしてすぐさま落下させられて地面にめり込む。特に技と呼べる物では無い、「ただ掴んで持ち上げて地面に叩き付ける」だけ。だが物凄いタッパと常人離れした腕の長さがそのシンプルな攻撃を殺人技と変える。

「トモエ……さん?」

 なまじ特殊能力とかでもない攻撃でのインパクトの凄さに小太郎も名前を呼ぶが力は無い。

「まだいけっか?」

「いや、流石にコレは……」

 小太郎が言いかけた所でガバッとトモエが顔を上げる。その目は全くもって死んではいない。

「……当然だ」

「ただ協力はしろよ、ただの一対一対一だと勝てねえぞ」

「分かった。飛べ、トモエッ!」

 この間にもトモエにもう一撃喰らわせようと迫っていた元年上コック。だが七夜の声で飛び退いたおかげで捕まるのは回避出来た。更に言いながら投げたのだろう火球が元年上コックの大きな手に当たって燃える。

「ギャアアアアッ!」

 元年上コックは燃える手に恐怖の叫びを上げながら振り回す。さっきの当てる気を一応持ったブン回しではない。ただ燃える手の炎を払おうとした結果だ。だからこそ制御不能の予測不能、辺り所構わずあの巨大な刃物のような手で破壊しまくっている。しかも燃えているので威力も上がっているからよりタチが悪い。

「逆に事態悪化させてどうすんだよっ!」

「す、スマン……」


続く平成ファーストインパルス 八話後編 その七

TRPGの話をしようじゃないか 竜の学舎の守護者たち③

 どうも、本気でラジオ体操とかを結構疲れると気付いた人です。やはり体育の時間どんなに流してやっていたのだろうと今更気付き、更に「それをやらなくなって久しいから」かと体操がキツイ理由に気付いて軽く落ち込みました。

 さて、今回はTRPGのリプレイを読んだのでその感想おば。そして読んだのは音楽とTRPGの話をしようじゃないか ピアノゾンビ「ひいてるぜ」&竜の学舎と守護者たち①音楽とTRPGの話をしようじゃないか 空想委員会「空想片恋枕草子」&竜の学舎の守護者たち②で過去作を紹介した20日発売の秋田みやびさんの「竜の学舎の守護者たち③」で御座います。ではまずは背表紙に書かれている内容紹介から。

内容紹介

「消えたサフィーア。彼女は30年ほどしか生きられないハイマンであるにもかかわらず、いつの時代にも存在していた。サフィーアは何者なのか、深まる謎に困惑する冒険者先生たち。一方、学校では死んだ生物がなんでもフォールン化してしまい大パニック!そんな不可思議な現象もサフィーアに原因があるらしく―。明らかになる魔法王国の全貌と、訪れるドラゴンレイド。冒険者先生たちの最後の戦いが幕を開ける! 」

 という訳で全て三巻で終了予定らしいドラゴンレイドのリプレイシリーズなのでご他聞に漏れずにコチラも最終巻です。まあそもそもフォルーン(基本ドラゴンの死体に入り込む、ヤバイ存在)が一切ドラゴンに憑かないままの最終巻なので終わらなくてもそれはそれでいい気もしますがドラゴンレイドと銘打たれた以上、仕方ないようです。残念ですね。

 前回までのあらすじとしては「特殊な封印の中に住む村の生徒を受け入れに行ったら試練を受けさせられ、邪教がそこにやって来て混乱をもたらし、それを何とかしたら学校の生徒が一枚噛んでいたらしく姿を消した」という感じ。ほのぼのもふもふ多めな学園物から一気にシリアス寄りの話の布石を打って終わっておりましたね。

 そして今回は報告に学校に戻ってみたら何でもかんでもフォルーン化、今までの「ドラゴン以外のフォルーンしか出てこない」というネタが良くも悪くも耐性がついてきた所で大爆発して襲い掛かってきます。数となんでもそうなるというのは冷静に考えると確かにヘタなホラーよりヤバイですよね。

 こんなカオスから消えた生徒と事態の収拾を任されたのがプレイヤー達という展開になっております。そこからは一気に物語は進んで行く訳ですが今までの流れをしっかりとプレイヤーも汲んだのでしょう。ちゃんと先生として最善の策を選ぼうと奔走します。こういう三巻の重みがしっかりとあるのはいいですよね。

 果たして物語の結末は?結局このシリーズでドラゴンはフォルーンされるのか?そしてシレッと語られた神に関わるアイテムはネタで終わるのか種族の謎まで食い込んで世界観に新しい風を吹き込むのか?伏線とかもしっかりと回収されているのでギャグよりの話と見せかけてちゃんとしたのかも・・・と思わせる位の作品になっております。

 そしてあとがきには気になる要素が発表されるサプリの予告が・・・これが何をもたらすか?個人的に期待しつつ今回はココまで

THEMANZAIは賞レースではなくなるのか?

 どうも、どうにも二つの駅との中間ぽい所が実習場所なので近くとないとされている駅へ行ってきました人です。結果ですか?早く帰れたのに昨日と同じ時間の電車にのりました。世の中そんな物です。

 さて、今回は不穏なニュースを見たのでそれについて思う所を少し書いていこうと思います。そのニュースは「THEMANZAIの賞レースからの撤退」でございます。

 そろそろ予選の開催発表もあってしかるべきなのに何も無いのでおかしいという話から各芸能事務所に「今回は賞レースとしてやらないよ、この前やった定期的スペシャル番組のENGEIグランドスラムの冬放送の者の一つの名前にするよ」という説明が来たという話を東スポ等が報じたらしい。「まあ東スポだし・・・」で済ませばいいですがそこまで大人でもないので語ります。

 とりあえず皆さんが最初に思うのは「M-1がやるから手を引いたな」だと思います。記事でもそう書いてます。多分そうでしょう。だけど「M-1とは別の価値観の提示」っていうのを命題にしてきた感じのあるTHEMANZAIがM-1復活で即手を引くというのは些かバラエティのフジを過去名乗っていたフジテレビにしてはヘタレ過ぎるといいますか・・・だからこそ理由がそうじゃないと思いたいですけどね。

 一応表向き理由の「ENGEIグランドスラムの一つとしての吸収合併」もコレも良く分からない。「お笑い番組増やします。だから賞レースを減らしてネタ番組にします」なんか矛盾しか感じないですよね。それにTHEMANZAIを冠する事は漫才だけしかやらないと思われて「コントや歌ネタもやるENGEIグランドスラムの劣化版」と考えてヘタすると視聴者が離れそうですしね。なので私は今回別の理由を考えてみました。

 そうして考えたのは「博多華丸・大吉の優勝で新人・まだ見ぬ強豪の発掘の要素が薄れた」。THEMANZAIの価値観の一つであるビートたけしさんがあの優勝を絶賛してたのを考えると「技術対決に勝てて芸人の本来のキャラもしっかり見せる」というベテランの両立タイプの人はこの大会で強いんですよ。そして芸歴の長い人のが客前のキャラの魅せ方が分かってきてそれだけでも面白くなるので有利。そりゃ芸歴不問ならそのバランスがもっとも取れていた脂の乗ったベテラン華大の優勝は必然だったのかもしれません。

 逆にM-1の価値観である競技性という側面やテレビ向けの「斬新なネタ・フレッシュさ・勢い」では勝ちにくい=若手は勝ちにくいから新人発掘の面ではかなり厳しい訳です。まあ大会やるなら新しいスターを輩出したい気持ちは良くわかります。だから「新人発掘できないならただのお笑い番組として技術とキャラのある実績ある人を集めた方がムダに高い賞金とか用意しなくて良いし、期間も少なくて作れるから得じゃね?」となっても仕方は無いのかなのかなと。もしこれが正解なら視聴者の気持ちはガン無視なので軽くイラつきはしますが。

 そんな事を考えた結果として出た結論は「やはりモヤっとはする」。せめてもの救いは七月のENGEIグランドスラムに年末年始にしかネタしないでお馴染みのおぎやはぎや営業番長テツトモさんの参戦があったりする事とまだフジの公式発表ではない事でしょうか。ENGEIグランドスラムは確実に進化しているキャスティングです、後は「やっぱ東スポだったか・・・」と言える事を祈りつつ今回はココまで
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