よく「東大生のノートは美しい」なんて言います。「東大生のノート術」みたいな書籍もあったように思います。他方で、「東大生は字が汚い」、「東大生のノートは汚い」とも言われたり・・・まあ、いろんな人がいる、というのが正しくて、そこに傾向や法則を無理に見出そうとすることはないのかも知れません。

ブログを書きながら、世の中のことを観察していると、このように本来どちらとも言えないことに、法則や傾向をこじ付けて、あたかもそれが成功の秘訣であるかのように言われていることが沢山あることに気が付きます。世の中で「成功の秘訣」のように言われていることの多くは、ホントは傾向ですらなかったりするのではないでしょうか。

ボクがこのブログで訴えているように、「塾に行っていないと東大には入れない」、「親の経済状態が子供の教育格差につながる」なんて一般論のように言われていることも、まったく正しいものではないのだということに、まず「気が付く」ことが大切だと思います。もちろん東大に入れるかどうかという点については、多少の傾向はあるでしょうが、家の経済状態や親の学歴などで、「どうせ無理だ」と諦めてしまう時点で、この傾向や常識がご本人にとって「現実」になってしまうのです。

とにもかくにも、メディアリテラシーというのはとても大切で、情報をちゃんと選んだうえで、さらに自分のアタマで考えることが大切です。受験に関して言えば、勉強をしている子供がこれを行う時間は勿体ないので、やはり親がご自身のアタマで考えることが大切なのではないでしょうか?例えば塾に行くこと、模試の判定から東大を受けるかどうか考えること、世の中に言われていることを右へ習えで実行して、東大には行けない人のほうがはるかに多いのですから・・・。 
 
そういう点を踏まえて、東大生のノートが美しいかどうかを考えますと、あまり関係がないと思っています。過去に「東大生は字が汚い?」という記事に書いたことがあるのですが、やはり授業に集中しているので、キレイなノートを作ろうとしている人はそんなに多くないのではないかと思っています。タイプによるのでしょうけど、やはり授業を集中して聞くことがもっとも大切なことで、「東大生の美しいノートを真似しよう」なんて考えていると「ノートを作ること」が目的になってしまって・・・本末転倒ということにもなりかねません。とボクはおもうのですが・・・それもまた何とも言えませんね。前述のとおり、ボクが言っていることも含め、他人が言っていることを鵜呑みにすることはとても危険なことだからです。
 
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