飛行までの道のり

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今回は7月13日のラストフライトを迎えるまでを
空港キャンパスエプロンで行われた
試験の日程に添って今日の主翼が完成するまでを
振り返ってみたいと思います。

           
   ↑ ラストフライト
      2006.7.13  

試験機6月3日(土)

この日は陸上自衛隊高遊原分屯地におけるテストフライト実施予定日。
しかし、強風のためテストフライトは中止。
風が弱まるのを待ち、大学エプロン前で試験を試みたところ、
主翼に早速トラブル発生。
      
結果は無残にも左翼の結合部(第2-3)付近のRibが多数破損。
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    ↑ プランク 破損        ↑ Rib 破損

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      ↑ 強化Rib              ↑ 固定金具 変形
              破損&接着はがれ  

試験供6月14日(日)

6月3日の試験時の破損、変形の修正には時間がかかり、
ようやく修復を終え、主翼が再び胴体に取り付けられた。

3日に確認予定であった主翼のカーボンの変形具合と強度の確認中に主翼に異変が…。
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この日も一時強風になったりと安定した風ではなく、
翼の下にいる翼補助者が翼短側からロープをゆるめ、
ロープから完全に手をはなしている間に写真の状態に。


原因は左翼のフライングワイヤー(張線)が結び目で破断したためであり、
このワイヤー切れを受け、ランディングワイヤー、フライングワイヤーともに
金属製ワイヤーに変更となる。
             
また、中央翼(第1パイプ)のリアスパーが
結合用カーボンプレート取り付け位置で折れてしまった。
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  ↑ リアスパー破損            ↑ リアスパー 一部切断

試験掘6月19日(月)

試験後の破損の修復の連日の作業に、
修復方法と修復作業にある程度慣れていたこともあり、
修復には日数を要することなく3度目の正直と試験に挑んだが…。
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これまでの2回の主翼の破損を受け、
フライングワイヤー外側の翼短側のパイプ(第5,6パイプ)はなしの状態で
主翼強度確認を行なった。

金属製ワイヤーは十分にきいているようで、
風もさほど強くはないことから現地での組み立ても意識し、
翼短側パイプをエプロンで取り付け。

しかし、強化Rib(エンドリブ)の接着がはがれ、
その影響で下の写真のようにプランクも変形。
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   ↑ プランク変形             ↑ ストリンガー 変形
 
 試験検6月21日(水)
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この日は最大7m/sの強風の中、格納庫内から
エプロンへ機体を移動させるまではよかったが
主翼のたわみ具合と強度を確認するには
条件が悪かった・・・。

写真のように風に正対させているだけで中央翼の一番内側(重心より)のRibが破損。
  
この日も主翼のたわみ具合と強度を確認できずに格納庫内へ戻ることに。
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 ↑ 下面、バルサ浮きあがり。

試験后6月28日(水)

この日はARSP-106主翼製作の主翼班にとっては特に記念すべき日となった。
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キャノピー、垂直尾翼はなしではあるが、ARSP-106の初飛行の瞬間である。
    
ちなみに昨年の機体ARSP-105の初飛行は2005年6月12日。
               
6月21日の結果を受け、
フライングワイヤー内側のパイプについては
コネクション周りの補強を行うことでやっと初飛行にごきつけた。


試験此7月7日(金)

主翼に何かトラブルが発生した際の修復可能期限となりつつあるこの日は
全装備状態(前回の状態+垂直尾翼+キャノピー)で
空港キャンパスでの最後のフライトとなる予定であった。
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浮くのか?と思った矢先、ワイヤー切れや接着はがれのあった左翼ではなく、
今度は右翼のフライングワイヤー結合用金具がカーボンクロスを突き抜ける形で、
きれいに抜け落ちた。

これは左右で取付金具の固定法が異なっていたことが原因で、
この日の内に金具はエポキシ接着され、後日、カーボンロービング巻きを実施。
 

試験察7月13日(木)

風も穏やかで、天候も文句なし、
暑いことを除けば非常によい状態で
熊本におけるARSP-106最後のフライト日を迎えた。
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この日は離陸滑走距離が初フライトの日より長くなったため、
プラットホーム上でどのように飛び出せるのか気になるところであるが、
主桁が折れることなく、大きな破損もなく最後の試験を終えられてひとまずひと安心。

■カウントダウン■
 ・トラック積み込みまで  あと 2 日。
 ・出発まで         あと 3 日。
 ・大会当日まで       あと 5 日。

大会まであとあと少し。
頑張りましょう!


最後は空港キャンパスからみた夕日でお別れです。
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 ↑ 雨上がりの夕日

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