今日は雨ですね。

雨というと、すぐに思い出す絵があります。

今日は、雨の日を描いたこちらの絵をご紹介しましょう。

 

この絵は、雨の日のパリのヨーロッパ広場を描いた絵です。

雨に濡れて光を反射する石畳の表現が目を引きますね。

でも、こちらの絵でちょっと注目してもらいたいのは、画面の右側に描かれた1組のカップルと後ろ姿の男性です。

まるで、写真か映画のワンシーンのようではないですか?

西洋の絵画では肖像画は別として、伝統的に描かれる主要人物の身体をこのように切って描くことはありません。

これは、当時一世を風靡した日本の浮世絵の構図や、当時普及し始めた写真技術の影響なのです。

それまでの西洋絵画にない手法を取り入れたことで、一歩踏み出せば絵の中に入って行けるような臨場感あふれる画面が出来上がりました。

この大胆なトリミングと画面構成こそが、この絵の最大の見どころなのです。

 ギュスターヴ・カイユボット《パリの通り、雨》

ギュスターヴ・カイユボット、《パリの通り、雨》、1877年、209×300cm、油彩・カンヴァス、シカゴ美術研究所、シカゴ(アメリカ)