岸和田教室から稲垣です。

一般の教室はそれぞれが自分の興味のあること、 好きなことを追求していくシステムです。

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教室に数年通っている生徒さんたち
木版画とアクリル画をしています。
さまざまな技法にチャレンジしたり、
自分のスタイルを追求していたり、充実の作品です。 

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教室に最近来られた生徒さんたちです。
デッサンと着彩をしています。
二人とも初心者ながらすでに、
何をしたいか見つけ始めました。


このシステムは大学の教育システムと近い方法をとっています。
稲垣はイギリスの大学で美術を学びましたが、
イギリスの大学では美術学部(Fine Art)に入るとほぼ課題はなく、
それぞれが自分がいいと思うものを追求していきます。

では、大学の先生は何をするかというと、 生徒が進む方向をチュートリアルでサポートします。
・どうしてそれをしようとするのか?
・その考え方を表すのにどういう表現、メディア(絵画、彫刻、写真、映像等)が合っているか?
・その考え方をさらに深めるためには、どういう哲学や社会学、科学が役に立つか。
・表現、技術を高めるにはどうしていくか?
などです。

表現方法(絵画、彫刻、写真、映像等)はその人が表現したい考え方によって選びます。
考え方から、表現方法というのは難しく感じるかもしれませんが、
絵画をしたいと思う場合、自分を見つめ、掘り下げて行くと
絵画をしたい元になった考え方があるものです。

このチュートリアルは基本は1人の先生ですが、
大学には他の先生の意見を聞ける時や、 外部からのギャラリスト、評論家、活躍するアーティストからも意見をきける機会もあります。
美術には多様な素晴らしさがあるので、たくさんの意見を聞くことが大切なのです。

この教育方法はとても自立した姿勢で行われるものです。
日本の教育方法に比べると、突き放した教育方法で最初は戸惑いましたが、
慣れると研究や制作を進めるのにとても力になりました。

教室の生徒さんには、 もう少し日本人にあった方法から
少しずつ自分の力を最大限発揮できるように進めていくようにしています。

教室にも何人かの先生がいますから、ぜひいろんな意見を楽しんで下さい。

 
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ペン画に着彩です。高校生の作品。独創性が光ります。