January 2006
January 29, 2006
いいかげんなマスコミ
昨年からの株価の高騰に不気味さを感じ、ブログに記載したと思ったらこのライブドア事件。マネーゲームに興じていた個人投資家にはかなりのショック!家庭の主婦が旦那に黙って投資をしていて大きくへこんだとなれば中には自殺する人も出てくるのでは?と他人ながらも心配になる。まあ、今の奥方たちにはそんなやわな神経をお持ちの方もいらっしゃらないかもしれないので私の取り越し苦労かも・・・
それにしてもマスコミを初め、自民党に野党、みんないい加減だ。中でもマスコミ、堀江をあれだけメディアに登場させてそれなりに持ち上げながらあの態度は一体何だろう? 彼らは自分たちの責任を横に置いて、まづ自民党に矛先を向ける。マスコミはメディアという権力を利用して自分たちの責任を他者に向ける、これは彼らの常套手段だ。マスコミが小泉首相に衆院選の堀江擁立に関する責任を追及した時、逆に彼らの責任に言及したのは当然のことだ。民主党についても同様。せっかく若い前原が党首になったのだからと期待していても、言うことは歴代党首と何も変わらない。せめて「小泉首相を初め、自民党の方もお気の毒ですね。うちだってさもすれば逆の立場だったかもしれませんものね」くらいの発言が出てくれば“大人としての民主党”の器が国民に認知され、支持も上がるはずなのに全くもって彼らの知性と判断を疑ってしまう。
とは言え、堀江を迂闊にも持ち上げたのは自民党の失態。そんな時は素直に非を認めるのが一番。その上でマスコミや野党をやんわりと皮肉れば国民は理解してくれるもの。その意味では、少し遅れたが小泉首相が責任を認めたのはまだましの方。
今回のライブドア事件、検察は異例の早さで堀江逮捕劇を演じたが、果たして検察はライブドア一連の証取法に関する問題だけで幕を閉じようとしているのだろうか?今回の事件の背景には堀江と同じ、またはそれ以上の存在があるのを予感するのは私だけではないはず。株式市場の混乱が落ち着くと同時に検察が別の側面で他の疑惑を暴くことを密かに期待している・・・。
January 08, 2006
不気味な予感
昨年からの株高は今年も順調のようだが、その背後に潜む妙な空気は否応なく何かを予感させる。年末は仕事を兼ねて那須で過ごしたが、そこで感じたのは別荘地そしてリゾートマンションにおける妙な価格のアンバランスさだった。バブル崩壊以後と言っても当時の価格の5分の1を下回る物件がごろごろしているのにはいささか奇妙な感さえ覚えてしまう。
帰宅後、更に詳しく調べてみるとその異常さに改めて驚かされた。具体的な場所は敢えて記さないが、20万から100万円(ワンルームから2DK)のリゾートマンションがごろごろころがっている。さては、十分な管理もされておらず管理費用もバカ高いのかと思うとさに非ず。管理会社も大手デベロッパーで月の管理費も1万5千円位。しかも立派なロビーを備え、24時間利用可の温泉大浴場も付属しているのだから驚きを超えて呆れてしまう。
もはやこれは尋常な状況を逸脱してしまっている。でも何故売れないかって? それは簡単。まずこのような状況を知っているのは地方の不動産屋やそれを専門に扱っている業者か一部の投資家くらい。でも投資家にとってはこんな田舎の物件よりは順調な株や金融の方が短期間勝負が可能で遥かに魅力的だ。まさにリゾート物件は景気の名のとおり、“気分の景色”を物語っている。すなわち100万で売れないものは50万になり、50万でも売れなければ20万になりさえする。今はまさにそんな状況下かもしれない。当時1000〜1500万円のマンションがその10分の1、いや50分の1。これが常軌を逸脱していないと誰が言えるのだろう。
例えば100万円の温泉大浴場付のマンション(管理費:15,000円/月)を親戚3家族で購入したとしよう。1世帯当たりの購入代金33万円、月の管理費5,000円で1年の3分の1の120日を自由に使えたとしたら・・・個人の考え方は様々でも、つまらない会員権を購入するより遥かにましなはずだ。
思い起こせばバブルの時代、不動産と同時に株価も高騰し、その溢れた金は絵画や会員権そしてプレミアの付く高級車にまで及んだ。今回の株高による景気がねじれれば、その資金は不動産に流れるのは必至で、タダ同然のリゾート物件はまさしく標的だ。バブルという痛い経験を通して何を学んできたのか、この異様な盛り上がりの中、我々の英知が今まさに試されようとしている。