比屋定篤子関連の打ち合わせあれこれで、ただいま那覇に逗留中。1泊2日の弾丸ツアー、21日も午前中から打合せなので、爆食はまったくありませぬ。

さて、19日(水)の夜、「第4回スペイン・ラテンアメリカ映画祭」で上映されたブラジル映画「撃て!」を観戦。ブラジル好きの知人たちに次々、会う、会う、会う。

ブラジル映画と言いながらもジェイソン・コーン監督はUSA国籍。でも上映後のティーチ・インに登場した監督いわく、母がブラジル人、父はアルゼンチン人だが1991年から6年間、サンパウロに住んでいた、とのことで、なるほどと納得。汚職、犯罪、誘拐、貧富の差といったブラジル社会の暗部を明るみにすべく、関係者のインタビューをもとに構成したドキュメンタリーで、ある意味、マイケル・ムーア的な告発メッセージもこめていた。

かなりグロテスクな映像もあり、血と爬虫類が苦手な私は目をつぶる時間帯も長かったのだが、耳は大満足。というのもBGMが豪華絢爛で、オープニング曲のジョルジ・ベンから始まって、バーデン・パウエル、エグベルト・ジスモンチ、チン・マイア、トン・ゼー、ムタンチス、ガル・コスタ、バルカ・ド・ソル、ロー・ボルジス、カエターノの「You don't know me」などなど、耳馴染みの曲が続々と出てくる(現場で書きなぐった音楽メモを東京に置いてきたので脱落している名前もあり)。権利関係はどうやってクリアしたのか、なんて職業的な心配をしてしまうほどに見事なコンピレーションだった。

この「スペイン・ラテンアメリカ映画祭」で上映されたブラジル関連の映画といえば、一昨年はキューバの老ピアニスト、ベボ・バルデースがバイーアを訪れてカルリーニョス・ブラウンらとの交流を深めた音楽ドキュメンタリー「カンヂアルの奇跡」、昨年はヴィニシウス・ヂ・モライスの伝記「ヴィニシウス」と、非常に優れたプログラミングだったが、今年も映画じたいの性格は過去2年間とは大きく異なるとは言え、音楽面はやはり充実していた。3連勝。何に対してかは想像におまかせします。