2010年07月26日

Seu Jorge and Almaz

ブラジルでの発売から2年半遅れてようやく『アメリカ・ブラジル・オ・ヂスコ(America Brasil O Disco)』の日本盤が発売された、セウ・ジョルジ。ブラジルでは同作のライヴ盤(CD、DVD)も発売済みだが、さらに、アッと驚く別プロジェクトの最新盤がUSAのレーベルから登場! そろそろ日本の店頭にも並ぶ頃だと思う。

★SEU JORGE and ALMAZ
   (USA Now-Again NA5068)

almaz.jpg


Seu Jorge & Almazの正体は、セウ・ジョルジ(ヴォーカル)、ナサォン・ズンビ(Nacao Zumbi)のプピーロ(ドラムス)とルシオ・マイア(ギター)、そして『セントラル・ステーション(Central do Brasil)』に始まりセウ・ジョルジも出演した『シティ・オブ・ゴッド(Cidade de Deus)』さらに『シティ・オブ・メン(Cidade dos Homens)』やルーラ大統領の伝記映画『Lula, O Filho do Brasil』といった話題作の音楽を担当、今やブラジルのサントラ王に君臨するアントニオ・ピント(ベース)、この4人。プロデューサーはマリオ・カルダート(Mario C.)。

で、曲目が・・・。

ジョルジ・ベンの「Errare Humanum Est」で始まり、チン・マイアの「Cristina」、サンバロックのレジェンド、ノリエル・ヴィレーラの「Saudosa Bahia」、映画『モロ・ノ・ブラジル』でも歌っていたマルチーニョ・ダ・ヴィラ&ジョアン・ヂ・アキーノの「Cirandar」、バーデン・パウエル&ヴィニシウス・ヂ・モライスの「Tempo de Amor」、ネルソン・カヴァキーニョの「Juizo Final」・・・。

さらに、英語で歌うクラフトワークの「The Model」、ロイ・エアーズのレア・グルーヴ・クラシック「Everybody Loves The Sunshine」、そしてM.J.の「ロック・ウィズ・ユー」などなど。

曲目だけでも盛り上がってしまうのに加えて、音がスゴい。ティピカルなサンバソウル〜サンバロックではなく、プピーロのトライバルなリズムとルシオ・マイアのサイケなギターが西アフリカとブラジル北東部のセルタォンとアメリカ合衆国の南西部をひとつに結び、赤土色の砂ぼこりが舞い上がるような音像の中、ますます色気とルーディーなキャラに磨きがかかったセウ・ジョルジの歌声が妖しく響く。アツいけどクールな音楽だ。

もちろん、揺るぎないブラジリダーヂが根っこにあるのだが、分かりやすく言ってしまえば "サイケなブラック・ロック"。しかも恣意的な企みが全くなく、"俺たち、楽しんじゃったぜい!" なノリが全編を貫いていて、ブラジルの曲も英語の曲も分け隔てなく自然に聴ける。

最近、自分の中でフツフツと沸きあがっている音楽観と完璧に波長の合う音楽、この夏の猛暑はこれを聴いて乗りきりたい。

Seu Jorge and Almazは現在、アメリカ合衆国をツアー中。期間限定のプロジェクトだと思うが、反響が大きすぎて引っ込みがつかなくなり、セカンド・アルバム制作〜日本を含むワールド・ツアー、なんて展開になてくれないかなあ。もし次があるとしたらゼヒ、"セウ・ジョルジが歌うギル・スコット・ヘロン" を聴きたい。

Seu Jorge and Almazオフィシャルサイト(英語)

下の写真は先行リリースされた12インチ・アナログ盤。「Everybody Loves The Sunshine」と「Cirandar」を収録。

almaz2.jpg


artenia at 14:47│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!音楽:ブラジル | Seu Jorge

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字