全日本選手権前々日に受付と試走を行う。
妻は修善寺逆回りを走る事も初めてなので、危険箇所を伝える。
試走の感じ、身体は絶好調で急勾配が楽に感じる。
普段の練習から600g近く軽くしたので、そりゃその感想になる。
前日はWE+U23のレースで補給要員を務めて、妻は落車しながらも完走を果たすという気持ちの強さ、自脚の強さを見せて貰い、去年から1つ順位を上げてレースを終えた。
ロードレース出走数が2桁にすら到達してないがレースメイク、マネージメントの高さに驚かされる。
当日
前日の疲れもあり21時には就寝をして6時頃まで寝る事を出来た。
ここまで寝れて、回復はもちろん身体が良い状態であると感じる。
顔馴染みの選手に声掛けて、レースの展望を予測する。
ドリンクを準備して、アップをほんの少しだけ行った。
いつもほぼアップはしないが第六感がアップしておけと言っていた。
補給はいつも通り、stc nutrition。
トイレもしっかり出て、内臓も緊張はしてない。とても良い状況であった。
完走はしたいが、もちろん完走が目標ではない。
レースに参加して勝つ事が目標であり、後悔なくレースを終える事だ。
このレースにプロもアマも関係はない。
もちろん大き過ぎる目標ではあるが、弱い気持ちでこのコースを走る事は負けを意味すると交流戦で感じていた。
上りがキツく、一旦離れてしまったら勝負すら出来ず、完走すら怪しい。
最前列には、昨年のTOP10が前に軒を連ねる。
11:00号砲と共にスタートする。
先頭付近でスタートするとこんなにも楽なものか思うほど、1周目が遅く感じた。
交流戦とは大違いである。
細かなアタックはあるが単独で抜け出る選手が多く、決まりそうにはない。
アドレナリンもあると思うが今日はいけると身体が言ってる。
2周目に入り、数名飛び出す形となるが、ステイするか迷う所で石上選手もいく。
石上選手が行くという事は決め行くと感じたし、これでレース終わる可能性があると。
ささっと踏んで追い付く。
この判断が正しかったか?正しくないか?を考えた時に完走目標ならば100%ミスだが、勝負するという事はここは追走一択である。
このコースで逃げ巧者を行かせるという事はレースの終わりを意味する。
先頭付近でレースした方が確実に楽な事は1周目で分かっていたので、前で展開を望む。
2周目には12分台でこの日最速なlapで回っていたようだ。
うまく誤魔化しながら逃げの成立を待つと共にメイン集団が動き振り出しに戻す事を予測して走る。
前半の予測しては、多くの飛び出しはあるのの、基本30数名程のメイン集団となりハイペースでレースが進行すると予測しており、逃げの成立は難しいと思っていた。
また、交流戦と同じように振り回される事は避けたかったので、先に行く事で集団の前方を位置取れると感じていた。
と思っていたが、びっくりするほど精鋭の逃げになっていた。
自分が監督なら死ぬ気で追え、追わないならレース終わりだぞと煽り散らかすほどの精鋭。
精鋭
キナン 山本元喜選手
愛三 渡邊選手,石上選手
右京 岡選手,山本大喜選手
シマノ 井上選手
EFdev 橋川選手
私(精鋭ではない)
集団はステイを選択し、一気に差が広がりはじめる。
この時点で集団は勝負を諦めたのか?
メイン集団の消極的な動きに3周目(残り17周)ながら勝ち逃げ集団であると確信した。
単純計算だが最大で5分差開き、先頭はlap14分後半回り、メイン集団がlap13分台で回れるなら可能性はあるが、交流戦のデータ的に少人数で抜け出し、綺麗にローテをしたとしても14分を切って回る事は相当なハイペースである事は確かであると思ったからだ。
他にも数名選手が居たが、確実に逃げが決まったのはこのメンバーだった。
強者しか居ない。強者しか居ない。
やばぁーーというのが本音。
100%場違いだが、DK大先生に鍛えてもらってるので上りのペースは普通程度に感じる。勝負は出来るはず。
この1年位でホント上りの強化が進んだ。
もう勝負にきたわけだし後悔はない。
いけるところまで、いってやると強い意志でレースを消化する。
無論、いつ千切れるか分からないし、この逃げが決まった時点で、自ら戻らない限りは自爆覚悟なわけである。
逃げてるメンバーは余裕で普通に会話をしている。
岡選手は引き率の大半を占めており、大喜選手がエースと感じ、元喜選手の下りは冴えていた。
自分も負け事と集団を引く、本当は引く必要ないメンバーなのだけどツキイチは気持ちの良いものではない。
全日本の先頭を引くって、こんなにも楽しいだっけか?とjr時代に全日本で逃げを打っていた事を思い出した。
レースも1.5h過ぎた辺りで暑さを感じはじめる。私は滅法、暑さに弱い。
ボトルを取り逃がし、氷を食べる。
顎を攣りそう。
折り返しに差し掛かり、14:50で回っていたところから、10周目に40sにペースが上がった所で、腰に違和感を感じる。
少し前から上体の維持も出来ていない。
40s上げたタイミングもめちゃ上げますかーって感じじゃなくて、メイン踏んでるぽいから、自然にペースアップした感じ。逃げメンバーには余裕があった。
まだまだ、これだけの差があるか。。
色々対策していたが、先頭を走るのは、交流戦の距離までも保たなかった。
ちょうど10周目を回った所で千切れてしまった。
腰が痛くなってしまっては、踏むに踏めない。なんとかよくなる事を待つしかない。
完走出来なかったというはダサいので、なんとか耐えて完走してやると強い意識を持ってメイン集団を待つが、急勾配区間が踏めずにペース走に切り替える。
腰が終わってるので、そりゃそうだ。
lap16分台で回れば、まだあるかな?と思ってたが全然回れず、-7lapでレースを降ろされた。
半年以上、このレースに向けて走ってきただけに悔しい結果。
攻め過ぎた感は否めないが、攻めた結果で強者の中で切磋が出来た事は良かったと思う。
腰が痛くなるまでは最高に楽しかったし、このまま行ける、行きたいと思ってた。
全日本選手権は文字通り、日本人の頂点を決めるレース。
勝ちたいと1番強い意志、気持ちがあるものだけ、勝てるレース。
もっともっと強くなって、上を目指したい。
優勝したTeam JCL UKYO 山本大喜選手、チーム関係者の皆様、おめでとうございました!
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石井祥平
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