2010年02月24日

<展覧会場の様子>京都 2/24

まるで春のように暖かな一日でした。マフラーや手袋どころか
セーターも着ずに過ごしました。このまま春になるとは思いませんが、
冬のピークが過ぎたのは間違いないでしょう。
いい感じで一日を過ごした今日の画廊の様子をどうぞ。

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Kappachicken展/BAMIギャラリー
小人か妖精を思わせるキャラクターの様々なポーズを描いた絵画と、
石粉粘土製の立体が多数。すべて「〇〇しすぎ」というタイトルが
つけられていました。 ※本展は2/25まで。

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Amami Exhibition/ギャラリーギャラリー
タイトルから奄美大島の紬か何かの展示と思っていましたが、
東京在住のアマミさんが京都では7年ぶりに開く個展でした。
麻を織った軽やかな造形のインスタレーションです。

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植葉香澄展/祇をん小西
動物をモチーフにした造形と極彩色の過剰装飾が特徴の植葉さん。
今回は信楽の陶芸の森で滞在制作した大作を含む作品群を出品。
床の間には雛飾りを模した展示も。

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福島春香展/ギャラリー16
具象的なモチーフを元に展開させた絵画です。
ベタっとした奥行きのない塗り込みに特徴があります。
私が気に入ったのは30種類の野菜を描いた作品です。

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前田龍一展、古田千咲展、安田祥展/ギャラリーはねうさぎ
京都市美で開催中の京都造形芸大の卒業制作展にも出品中の
3人が個展を開催。前田さんは平原の夕焼け風景のような雄大な
絵画、古田さんは得意の線を強調した絵画作品、安田さんは
人間の精神の移ろいをテーマにした陶オブジェを発表しています。

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佐竹龍蔵展/アートスペース虹
全て人物がです。見開いた目が印象的です。線描はあくまでくっきり
すっきりしていて、色彩は全て点描で描かれています。塗り方に秘密が
あるのか、線と彩色の間に薄い透明な層が感じられます。
なお、佐竹さんも京都造形芸大の卒業制作展に出品しています。

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野村嘉代展/ギャラリーすずき
紫やベージュを基調とした色彩の抽象画です。花を描いたようにも
見えますが、私は何かがふっと出現する(あるいは消滅する)瞬間を
描いているように感じました。

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今村和人展/立体ギャラリー射手座
布地に地塗りし、ボールペンでグリッドを引いた後、日本画で使用する
糊で絵を描きます。その後布地を洗うと、糊がついていた部分だけ
グリッドの線が残り、同時に凹みができた絵画作品が生まれます。
独特のマチエールを持つ平面作品です。

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安見友太展/ギャラリーマロニエ
木彫に彩色した作品です。リップスティックが花や孔雀に変化し、
再び元に戻る様子を、数十点の作品でコマ撮りアニメのごとく
見せています。安見さんいわく「小品だけでギャラリー空間を
どう使いこなすかを考えたら、このような展示になった」とのこと。

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窪島誠一郎コレクション展/ギャラリーヒルゲート
窪島さんは著作家であり、長野県の「信濃デッサン館」と「無言館」の
館長でもあります。本展では、彼が所蔵する主に日本近代洋画の
小品やスケッチ約40点が出品されています。

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九谷焼窯元 上出長右衛門窯 作陶展/H2O
上品な九谷の器がズラリ。また、同じ形と意匠のミニチュア(画像右)
も展示されています。これは130年前から窯元に住んでいるネズミの
「ちゅう右衛門」が作ったという設定のお遊びです。隣の茶室や前庭には
ネズミ用の寝床や居間、仏間なども作られており、隅々まで遊び心に
満ちた展示が楽しめます。

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Kino Print 2010/ギャラリーアーティスロング
京都精華大で版画を学ぶ学生や教授、講師陣によるポートフォリオ展。
毎年開催されているお馴染みの展覧会です。今年は教師陣の作品が
多いのが特徴。いろんなタイプの作品をまとめて見られるので便利です。

画像はありませんが、京都市美術館で開催中の京都造形芸術大学の
卒業制作展
にも出かけました。造形は建築学科と空間デザイン学科の
人数が非常に多く、質も高くて驚かされました。絵画も着実に
レベルアップしていると思います。私が気になったのは以下の面々です。

建築=宮垣夏雄さん
空間デザイン=益井理恵さん、豊田亜紗美さん、吉村静さん、
長谷川雅俊さん
洋画=新田真未子さん、西垣肇也樹さん、高野郁乃さん、座間啓さん、
染織=井上康子さん、高橋桃子さん
総合造形=三影清香さん
日本画=尹山祐子さん
情報デザイン=香月慎也さん、岡田将充さん

おまけ
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今日最終日を迎えた「公募 京都芸術センター2010」の
寺島みどりさんの公開制作の様子です。寺島さん、そして
もう一人の出品者である森川穣さん、お疲れ様でした。

※上記展覧会のスケジュールは2/20の当ブログでご確認を。
http://blog.livedoor.jp/artkobujime/archives/1267350.html

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ターナー<専門家用透明水彩絵具>は、全48色のうち35色が
単一顔料で作られています。
http://www.turner.co.jp/art/suisai/info.html



artkobujime at 22:56│Comments(0)TrackBack(0) 展覧会場の様子 

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