2010年05月19日
<展覧会場の様子>京都 5/18
大変遅くなりましたが、昨日出かけた京都の画廊の様子をお伝えします。
結構たくさん回りましたが、それでも幾つか見逃した展覧会があり
残念です。今週はもう1回京都に行こうかなと思っております。
今村敬子展/アートライフみつはし
型染めの作品です。一つの型から多数のバリエーションを生み出し、
組み合わせを変えることで更に豊かな世界を作り出します。ユニットに
なっているので会場の特性に応じて可変なのも特徴です。
笹谷晃生展/ギャラリー揺
銅を素材にした金工作品です。植物をモチーフにしていますが、枝の
付き方や花びら(?)の形態はデフォルメされていて、水墨画を連想
させます。和室が似合う造形でした。また、庭の作品にも要注目です。
ひびのこづえのざっかてん/アートゾーン神楽岡
服や鞄、雑貨などが所狭しと並んでいます。単価は高めですが、
この世に1点しかない品なので、それも仕方ないと思います。
アートとプロダクトの狭間を行くひびのさんの真骨頂がよくわかります。
二瓶晃展/アートスペース虹
文章と映像と鏡と照明と音楽を駆使した演劇的要素の強い
インスタレーションです。いつの間にか観客も作品の一部と化して
います。展覧会タイトルの「リトルネロ」とは、バロック時代の音楽の
形式であり、哲学者のドゥルーズが駆使した用語でもあるそうです。
久保健史展/ギャラリーモーニング
大小様々な大理石彫刻が展示されています。小品は手のひらに乗る
ほどの大きさで、ドローイング的な感覚で一気呵成に仕上げるそうです。
大作は、フォルムとよりも存在感が重要な感じで、素材の石を本来の
姿に開放してあげているように感じました。
籠谷文香展、やまぐちまゆこ展/ギャラリーはねうさぎ
2人とも成安造形大学でイラストを学ぶ学生です。籠谷さんの作品(左)は
パステル調の色彩で、無国籍な架空の世界の出来事を描いています。
やまぐちさん(右)は紙バッグやパネルにコラージュを施した作品です。
ノブコウエダ展/ギャラリーはねうさぎ
ウエダさんといえば環境対応型のり立体作品を作る人という先入観が
ありましたが、今回は版画作品で勝負しています。ヨーロッパを旅行した
際に撮影した美術作品や建築がモチーフになっています。
ほりぐちいつ展/ギャラリーはねうさぎroom4
京都精華大のカートゥーン学科出身の若手です。ユーモアとウイットが
感じられるグラフィカルな作風でした。今回は小品中心でしたが、
サイズを巨大にした方が本領を発揮できるのではないでしょうか。
高木光司展/ギャラリー16
樹脂の一種、ポリプロピレンを素材にして、船の帆のような形態の
立体作品を発表しています。軽やかさとはかなさが同居しているように
思いました。画廊の方とついお喋りし過ぎて作家との会話がおろそかに
なってしまったことを反省しています。
中山和也展/立体ギャラリー射手座
地階への階段を下りて行く途中から頭の中が?だらけに。
それもそのはず、画廊内のあらゆる物の配置が90度ずれている
のです。場の変容そのものを作品とするインスタレーションです。
Lifescape/同時代ギャラリー
スザキユウスケさんと山崎カノコさんの2人展。スザキさんの作品(左)は
表面が樹脂風に加工されたキャンバス地にシャンデリアやドクロの
イメージを摺った版画作品で、山崎さんの作品(右)は海の生き物を
描いたパステル画です。対照的な作風の2人でした。
撮影はしていませんが、ギャラリーマロニエの「久野隆史展」も
おすすめします。山を描いた3連作の絵画は見応えがありました。
同じくマロニエの「岡田露愁展」もおすすめです。人間の顔をテーマ
にした力強いドローイングが多数出品されています。
※上記展覧会のスケジュールは5/15の当ブログでご確認を。
http://blog.livedoor.jp/artkobujime/archives/1391938.html
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