2011年05月06日

<展覧会場の様子>大阪 5/5・5/6

入稿や校正が続いて忙しい今日この頃ですが、仕事の合間を縫って
大阪の画廊に出かけました。昨日と一昨日に出かけた画廊の様子を
お伝えします。

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吹雪大樹展/ギャラリーアビィ
日常の一瞬を切り取った写真です。吹雪さん特有の甘く懐かしい
感触をたたえながらも、どこか物憂げな雰囲気が漂っています。
入念に選んだ作品を同一サイズで出力して横一列に並べる見せ方も、
これまでの彼とは違います。

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吉井秀文展/LADSギャラリー
2種類の作品を展示しています。ひとつは、木工用ボンドで描いた
ストロークの痕跡を、支持体なしで吊るした横幅約8メートルの大作。
もうひとつは、建築や景観を描いた線画を元に、線の部分を折り曲げた
後に線を消し、折り曲げた線を無関係につないで黒く塗りつぶした
平面作品です。後者を見たのは初めてですが、とても面白い試みだと
思いました。

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佐藤貢展/iTohen
前回の個展では、和歌山から名古屋に移住した直後ということもあってか、
今までにはないドローイング展を行った佐藤さん。次はどうなるのか
注目していましたが、再びジャンクを用いたオブジェを持ってきました。
以前の作品と違うのは、ガラスを多用していることと、メモ書きなど
筆跡のある紙類を使用していることです。作品を見て、名古屋で徐々に
自分のペースをつかみつつあるのかな、と思いました。

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村田肇一展/楓ギャラリー
村田さんといえば動物の陶オブジェですが、猫をこんなに大量に作った
のは初めてだそうです。全部で155体の猫がいます。粘土板を成形する
タタラという手法で、どれだけ猫の丸みを表現できるかが今回のテーマ
だったそうです。他には、パンダ、ペンギン、豚、鯨などもいます。

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線/日音色
26作家によるドローイング小品展。いろんなタイプの作品が見られます。
全て1000円で販売されており、売上金は東日本大震災の義援金に回す
そうです。お気に入りが見つかったら即行動できる金額ですね。

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フランソワ・ペロディン展/スペクトラムギャラリー
まずお詫びを。この方の名前を「ペロダン」と表記していましたが、
「ペロディン」の方が実際の発音に近いそうです。すいませんでした。
作品は、木製パネルに絵具を塗り重ねたミニマルな絵画です。ミニマル
アートなのに、どことなく柔らかい印象が感じられる作品です。

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田中栄子展/オソブランコ
青を基調に、高速道路や空港の荷物受け取り場、幹線道路沿いの店舗
(?)などを描いています。人工的な空間なのに人の気配が全くないので、
少々怖い感じも。ただ、黄色のポットとティーカップを描いた絵画と
切り絵だけが他の作品と全然違う空気感で、何故この2点を敢えて出品
したのか謎めいています。画廊の方によると、先の大震災で思う所が
あったそうです。

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ART AGITOの探検/ART AGITO 1961 Bldg.
京阪と地下鉄の天満橋駅から程近い裏路地のビルで展覧会が
行われています。会場は1階と2階の空きスペースや廊下で、
出品作家は、中岡祐一朗さん、コタニカオリさん、MOT8さん、
柚口康二さん、天岸藍子さん、かぱさん、玉利タマリさん、
桐原陽一さん、田中敦子さん、松尾藤代さん、田中洋喜さんです。
見つけにくい場所にありますが、展覧会タイトル通りに探検気分
で出かければ、結構楽しめると思います。

※上記展覧会のスケジュールは5/6の当ブログでご確認を。
http://blog.livedoor.jp/artkobujime/archives/1753752.html
http://blog.livedoor.jp/artkobujime/archives/1753754.html

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http://www.turner.co.jp/



artkobujime at 22:32│Comments(1)TrackBack(0) 展覧会場の様子 

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この記事へのコメント

1. Posted by うどん   2011年05月08日 01:03
よろしく

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