瀬戸内国際芸術祭2010

2010年09月29日

<瀬戸内国際芸術祭2010>大岩オスカール−瀬戸内国際芸術祭出品作品「大岩島」消失について

「瀬戸内国際芸術祭2010」を開催中の男木島で火災があり、
大岩オスカールさんの作品が焼失したニュースをご存知の方も
多いと思います。大岩さんの作品を取り扱うギャラリーキャプション
からその件に関するコメントが届きました。大岩さん自身のコメントも
あります。以下に転載します。

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各位

すでにニュース等で報道がございましたとおり、現在開催中の
「瀬戸内国際芸術祭」に出品されておりました大岩オスカールの
インスタレーション作品「大岩島」が、火災のため焼失いたしました。

これまでも、床や壁にドローイングを施したインスタレーションを
幾度か発表してきた大岩オスカールですが、今回の瀬戸内の作品は、
ひときわ大掛かりな試みであり、芸術祭のなかでも好評を博して
いただけに、会期半ばで皆さんにご覧いただくことができなくなって
しまい、私どもも誠に残念に思っております。

すでに作品をご覧いただいた方、これからお出掛けになろうとされていた
方、またニュースを知りご心配いただいた方々、ありがとうございました。
ニューヨークのオスカールより、皆さまに向けてコメントが届いております
ので、転送いたします。今後の作家の展開に、ご期待ください。

ギャラリーキャプション
http://homepage1.nifty.com/caption/homepage/new_page_1.htm

大岩オスカールスタジオからのお知らせ:
瀬戸内国際芸術祭出品作品「大岩島」焼失について

9月26日午後6時55分ごろ、瀬戸内海の男木島の植田鉄工所付近から
火災が発生し、火元のすぐ隣にあった旧公民館も全焼、展示中だった
インスタレーション作品「大岩島」が焼失しました。この火災で、僕の作品
制作中に何度か様子を見にきてくれたおじいさんが亡くなられ、とても
残念に思います。ご冥福をお祈りします。

焼失した「大岩島」は、もともと古い建築物に設置されていることと、
画材に油性ペンを使っているため、最初から長い年月はもたないもの
だと思っていましたが、予想外の終わりを迎えてしまいました。
「大岩島」は 多くの方々のご協力で実現しました。廃墟となっていた
旧公民館の片付けから実際の制作、会期中の運営などすべてに渡って
お世話になった、こえび隊の皆さん、少ない予算の中から素晴らしい
空間を作って下さった建築家の林幸稔さん、スポンサーをしていただいた
株式会社レクザムさん他、 ご協力いただいた皆さんに改めて御礼を
いいたいと思います。

7月19日にオープンした瀬戸内国際芸術祭は30万人を超える人が
来場し、男木島にも4万人が訪れているということです。
あと1ヶ月の会期を残してとても残念な出来事ですが、これからも多くの
作品を発表をしていきますので、今後ともよろしくお願いします。

大岩オスカール

「大岩島」の制作過程をご覧いただくことができます。
http://www.youtube.com/watch?v=zr59vzndrcU&feature=player_embedded

「瀬戸内国際芸術祭2010」公式サイト
http://setouchi-artfest.jp/

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2010年08月17日

<瀬戸内国際芸術祭2010>  8/17 直島(なおしま)

今朝のブログにも書きましたが、「瀬戸内国際芸術祭2010」を開催中の
直島に日帰りで行ってきました。先月の取材では直島、犬島、大島には
行けなったので、追加取材と言いますか、抜けていたパズルのピースを
埋めに出かけた感じです(実際の所、ちょっとムキになっているのかも
しれませんが……)。さっそく今日の道中をお伝えします。

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宇野駅と宇野港の様子。今回は岡山の宇野港から船に乗りました。
直島は本州側から行く方が圧倒的に近いからです。宇野港から直島
へはフェリーで約20分。料金は片道280円、往復券なら540円です。

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直島の宮浦港に到着。草間彌生さんの赤いカボチャのオブジェが
迎えてくれます。

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お盆明けの平日だから割と空いてるんじゃないかと思ったら大間違い。
電車も船も島内も観客でいっぱいでした。よく考えたら学生さんはまだ
夏休み中だったんですよね。地中美術館とジェームズ・タレルさんの
作品(家プロジェクト)は午前中で既に予約満杯で観覧不可能でした。

開幕から約1ヵ月が経つ「瀬戸内〜」ですが、その人気は相変わらず
です。ゆったり見たい人は9月まで待って平日に出かける方が良いかも
しれません。

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今回の私のメインターゲット「李禹煥美術館」です。地中美術館から
徒歩約10分の窪地にあります。安藤忠雄さんの建築は、シンボリックな
棒柱と野外展示の作品がなければ、砂防ダムと間違う人がいたりして
(もちろん冗談です)。長いアプローチを下り、コンクリート壁に囲まれた
回廊を通り抜けて内部に入ります。残念ながら中は撮影しておりません。

展示室は3つで、他にも幾つか袋小路のような展示空間があります。
「この作品をここに置く!」と決め打ちで作った建築だと思います。
どこを取っても建築と作品が絶妙のコラボレーションを展開していて、
本当に贅沢な美術館だと思いました。

ただ、決して広い建物ではないので、「これだけ?」と首をかしげている
お客さんがいたのも事実。パスポートチケットがあれば無料ですが、
持ってない人は入場料1000円が必要です。

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直島は以前からアートプロジェクトが行われてきたので恒久設置の作品
が数多くあります。それらと「瀬戸内〜」用の新作が混在しているので、
今回初めて直島に来る人にはお得感があります。一方、既に何度か
訪問経験がある人は新作を見ても既視感を覚えるかもしれません。
上の画像はベネッセハウスとビーチ付近の様子です。

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次に紹介するのは本村地区の様子。ここでは「家プロジェクト」が
行われていて、千住博さんと須田悦宏さんの新作が見られます。
もちろん今までの作品も見られます。パスポートチケットをお持ちの
方は無料、持ってない人は入場料1000円が必要です。

画像は、杉本博司さんの「護王神社」以外は作品を撮影しておりません。
会場の建物の外観をご覧ください。杉本さんと大竹伸朗さんの作品には
長い行列ができていて、猛暑に負けた私はパスしました。

千住博さんの作品はかつて製塩業で財を成した商家が会場で、
客間に襖絵、蔵に巨大な滝の絵などがあり、非常に見応えがあります。
また、川俣正さんの作品が港に浮かんでいるのでお見逃しなく。

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最後に、宮浦港のすぐ近くにある大竹伸朗さんの「アイラブ湯」です。
ここも大変な行列だったので諦めました。残念。見ておきたかった〜。
なにしろ今日は大変な暑さで、私の心身の限界を超えておりました。

最後に付け加えておくと、バスが大変混雑しており、バス停に並んでも
直近の便に乗れない可能性があります。ご注意ください。特に帰りの
船の時間が迫っている場合は要注意。余裕をもって少し早めに帰路に
着く方がベターです。ちなみにバスの運賃は1回100円です。

また、直島にはレンタサイクルがあり、多くの人が自転車で会場巡りを
していました。地中美術館周辺に急勾配がありますが、他のエリアは
さほど傾斜がきつくないので自転車で十分回れます。私は今回バスを
使いましたが、自転車の方が楽しめると思いました。

あと、島内には食事処が結構あるので、食べ物には困りません。
宇野港や宮浦港のインフォメーションに置いてある観光ガイド
「なおしまエリアマップ」に詳しく載っているので、最初に入手して
ください。バスと船の時刻表、美術館情報なども載っています。

暑さに負けて少々はしょり気味で回った直島でしたが、目標だった
李禹煥美術館には行けたので、まあ良しとしましょう。

繰り返しますが、暑さ対策を万全に、移動はできればレンタサイクルで、
ゆったり見たい人は学生さんの新学期が始まる秋以降の平日がベター
(かもしれない)、です。それでは皆様のご健闘をお祈りします。

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「瀬戸内国際芸術祭2010」公式サイト
http://setouchi-artfest.jp/

おまけ
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JR宇野駅の近くで発見しました。漫画家のいしいひさいちさんの
展覧会が週末に行われているみたいです。いしいさんって岡山の
ご出身だったんですね。

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2010年07月22日

<瀬戸内国際芸術祭2010> 番外編 諸々の情報 

「瀬戸内国際芸術祭2010」のリポート記事をお読みいただいた方に、
私が調べたり経験した諸々の情報をお知らせします。
これから芸術祭にお出かけする皆様のお役にたてば幸いです。

なお、内容は全て関西から芸術祭に出かけることを前提にしたものです。
スタート地点は大阪・梅田とお考えください。(一部例外あり)

交通について

《鉄道》
・JR大阪駅〜JR高松駅、運賃7420円、所要時間約2時間。
・新幹線・特急を使わなければ 運賃5010円、所要時間約4時間。
・7/20〜9/1は「青春18きっぷ」(1万1500円、5枚綴り)も使えます。
JR西日本HP http://www.westjr.co.jp/
JR四国HP http://www.jr-shikoku.co.jp/
駅から時刻表HP http://www.ekikara.jp/top.htm

《高速バス》
・大阪・梅田〜JR高松駅前、運賃3800円、所要時間約4時間。
※運賃・所要時間はバス会社や経路により異なる可能性があります。
※大阪〜高松間は複数のバス会社から大量に運行されています。
 詳細は各自でお調べください。

《フェリー》
神戸〜高松を「ジャンボフェリー」が運航しています。
三宮の神戸新港から高松東港まで、所要時間約4時間、
運賃は人だけなら一人1800円と格安です。
夜行便もあります。神戸、高松とも午前1時出航、午前5時到着です。
ジャンボフェリーHP http://www.ferry.co.jp/index2.htm

《芸術祭の島巡りの運賃》
・航路や船種により、片道200円〜1500円まで千差万別です。
・2日以上滞在して島巡りをする方には「芸術祭フリー乗船2日券」
 (3500円)をおすすめします。
※詳しくは「瀬戸内国際芸術祭2010」公式サイトでご確認を。
 http://setouchi-artfest.jp/

宿泊について

私は高松市のホテルで宿泊しました。私の主観では、ビジネスホテル
なら1泊5000円ぐらいが目安です。1泊4000円を切る所もあります。
私が宿泊したホテルも1泊4000円未満でした。
※上記はインターネットで予約した場合です。
※ホテルの情報は各自でお調べください。
※高松以外の宿泊情報は持ち合わせておりません。悪しからず。

食事について

・当然、讃岐うどん。立ち食いでも美味です。
・高松の居酒屋では、「骨付鳥」というメニューが人気でした。
 骨付き鶏モモ肉に胡椒とニンニクの風味をたっぷりつけて焼いた料理
 で、皮はパリパリ中はジューシー。メチャうまです。繁華街の「ライオン
 通り商店街」でたくさん見かけました。
・小豆島では、名物の素麺をおすすめします。

予算について

大阪から新幹線を使い、高松市内の1泊5000円のビジネスホテルで
2泊したとして、入場料や船代、飲食代、土産代など諸々合わせると
約4万円ぐらいかかるのでは。かなりの出費です。各自で節約術を
しっかり練ってください。

やはり宿泊は必須なのか

・小豆島、豊島は丸1日かかります。直島は1日では見切れないかも。
 女木島、男木島、大島は急げば2、3時間で全部見られます。
 犬島は維新派の公演を入れるかどうかで随分変わるし、他の島から
 離れているので移動に時間がかかります。また、各島とも船のダイヤや
 島内のバスの状況により時間がかかります。それらを考慮すると、遠方
 からの来場者は宿泊が必要です。
・取材をして実感したのは、全ての会場、全ての作品を見ようと思ったら
 1週間ぐらいかかるということです。そんなに休暇を取れる人はまず
 いないので、1泊か2泊でポイントを絞って出かけるのが現実的です。
・大阪市内や阪神、神戸からだと比較的短時間で行けるので、日帰りで
 何度も出かける手もあります(お金は余計にかかりますが)。

自動車や単車での島巡りは可能か

全ての島でフェリーが発着しているはずなので、運賃さえ気にしなければ
自動車で島に入るのは可能です。ただし、駐車スペースがほとんどない
のでご注意を。小豆島では山間部の展覧会場の道路が狭いので、路駐
問題が起こるのではないかと危惧しています。また、女木島、男木島、
大島、犬島は小さいので自動車を乗り入れる必要はないと思います。

どこを起点にすれば良いのか

・宿泊される方は、やはり高松港周辺が最も便利です。ホテルの数が
 多く、宿泊代も手頃です。
・岡山側なら宇野港周辺。ただし、同地に宿がどれぐらいあるのか
 私は知りません。JR岡山駅周辺に宿泊した場合、宿泊代は少し高めに
 なり、宇野港や高松港までの移動時間もかかります。

「瀬戸内国際芸術祭2010」公式サイト
http://setouchi-artfest.jp/

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<瀬戸内国際芸術祭2010> 7/19 取材2日目・豊島(てしま)

予定外の山登りはあったものの、女木島、男木島の取材を何とか
こなし、次は今日3つ目の島、豊島へと向かいます。男木島から
豊島・家浦港への所要時間は高速艇で約20分。運賃は600円です。

※注意1
高速艇の乗り場はフェリー乗り場とは別の桟橋です。船の到着を
見逃してしまう危険があるので、切符を買う際に必ずご確認を。

豊島は女木島、男木島よりずっと大きな島で、展覧会場も島内5カ所
に分散しているので、バスで移動するしかありません。小豆島で
バスのダイヤに悩んだ身としては、豊島での移動が気になる所です。

しかし、家浦港のバス停に着いてほっと安心。島内を右回り、左回り
で巡回するバスが多数走っており、どのバス停でも20〜25分待てば
どちらかのバスに乗れるのです。しかもバスは無料です!

※注意2
家浦港バス停で時刻表を配布しています。計画的に
会場巡りをしたい方は必ず入手してください。

我々が最初に向かったのは「甲生(こう)」地区。塩田千春さんと
オーストラリア勢が展示している場所です。

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(左・右)塩田千春さんの作品。廃校になった学校の講堂を舞台に
大規模なインスタレーションを展開しています。大量の窓枠は甲生
地区の廃屋から集めたものです。

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(左)古い民家にオレンジ色の漁網をかぶせたのは、スー・ヘドレーさん
の作品。内部でも古い食器と風呂敷のインスタレーションが見られます。
(右)キャメロン・ロビンスさんの作品。3本のパイプが海に伸びていて、
波で生じる音が逆さまに置かれたボートに反響して「ブオーン」という低い
音を発しています。

同地区では、クレア・ヒーリー&ショーン・コーディロも展示を行って
います。古民家に残された家具などと、陶製(?)の肉食恐竜の骨格を
組み合わせたインスタレーションです。

甲生地区の次は「唐櫃浜(からとはま)」地区へと向かいました。

RIMG16931RIMG16934
(左)唐櫃浜へ向かう途中の峠道で、豊島美術館の工事現場を通り過ぎ
ました。設計は西沢立衛さんで、内藤礼さんの作品が設置されます。
10月17日開館予定なので、芸術祭に間に合うかギリギリの所ですが、
完成の暁にはきっと大きな話題を呼ぶことでしょう。 
(右)唐櫃浜地区の古い石造りの蔵。オラファー・エリアソンさんの作品
が見られます。原美術館での個展にも出品した虹を起こす装置です。

唐櫃浜にはクリスチャン・ボルタんスキーさんの心臓音をモチーフに
したインスタレーションもあるのですが、次のバスまでの時間が20分しか
なかったので、泣く泣く諦めました。大阪芸大アートラボも同様の理由で
パスしました。次は「唐櫃岡」エリアです。

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(左・右)青木野枝さんの作品。「清水前」というバス停の近所にある
荒神社の鳥居の隣に鉄の彫刻が展示されています。鳥居の反対側には
湧水地があり、そこにも青木さんの作品があります。

RIMG16940RIMG16947
(左)青木さんの作品から2、3分ほど東の場所に、建築家・阿部良さんの
《鳥キッチン》があります。ここは、ライブスペース&食堂&休憩所です。
心地よさげなゆるさが感じられます。
(右)鳥キッチンから少し坂を上がった場所にある古民家で藤浩志さんが
インスタレーションを行っています。「藤島八十郎」という架空の人物の
部屋を作り上げたものです。我々が出かけた時には日比野克彦さんが
遊びに来ていて、藤さんたちと談笑していました。

画像はありませんが、もう一つおすすめがあります。ジャネット・
カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー
のインスタレーションです。
雷雨の夜の情景を再現した作品で、雨が滴り落ちる音や、雷の衝撃で
柱がきしんだり電灯が停電する様子などをリアルに表現しています。
私はこの作品をとても気に入りました。必見と言っておきましょう。

※注意3
唐櫃岡地区では、他にも戸高千世子さんが展示を行っていますが、
会場の明神池が他の作家が展示を行っている集落からかなり離れて
いるので、所要時間を計算して出かけてください。

※注意4
唐櫃岡の「清水前」バス停の次、「硯」バス停から山中を分け行った
場所に森万里子さんの作品があります。ここもあらかじめスケジュール
を組んで出かけないと、思いがけず時間を食う可能性があります。

最後にバスで家浦港に戻り、港の近所の集落で展示されている木下晋
さんとトビアス・レーベルガーさんの作品を見て、この日の取材を終了
しました。2駅先のバス停付近で横尾忠則さんが展示を行っていますが、
高松行きの最終便(17:20発)が迫っていたので諦めました。

※注意5
19日の高松行き最終便は乗船希望者が多すぎて船に入りきらず、
急遽もう1隻臨時便を出して何とか全員が帰れました。今後も同様の
事態が各島で発生する可能性があるので、あらかじめ帰りの切符を
購入しておくこと(と言っても、切符の発売は上船20分前からですが)
と、帰りは少し早めに港に戻ることをおすすめします。ちなみに豊島・
家浦港〜高松の高速艇の運賃は1300円。所要時間は約30分です。

2日間フル稼働した今回の取材でしたが、結局7島のうち4島しか
回れませんでした。「瀬戸内国際芸術祭2010」の全貌を見届けようと
思ったら、やはり延べ7日間ぐらいは必要だと思います。

もちろん、誰もが全会場を見る訳ではありませんし、パスポートチケットは
会期中有効なので、何度かに分けて島巡りをすれば良いと思います。
瀬戸内に出かけた方々が思い思いの方法で芸術祭を満喫できれば最高
だし、当記事がその一助になればこれほど嬉しいことはありません。

瀬戸内国際芸術祭2010
7月19日(月)〜10月31日(日)
瀬戸内海の7つの島+高松
(直島、犬島、小豆島、豊島、男木島、女木島、大島、高松港周辺)
※料金やその他詳細は以下でご確認ください。

「瀬戸内国際芸術祭2010」公式サイト
http://setouchi-artfest.jp/

おまけ
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(左・右)豊島から臨む瀬戸内海の風景。

「瀬戸内国際芸術祭2010」取材の2日間にわたる道中記は
これにて終了です。

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2010年07月21日

<瀬戸内国際芸術祭2010> 7/19 取材2日目・男木島(おぎじま)

女木島から船で約20分。次の取材地、男木島に到着しました。
運賃は200円です。

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(左)船から見た男木島の風景。平地はほとんどなく、斜面にへばりつく
ように住宅が密集しています。 (右)プレビューデーだった昨日とは
違い、芸術祭開幕日の19日には大量の観客が乗船していました。

男木島の会場は2カ所です。まず、港周辺の集落の様子を紹介します。

RIMG16882RIMG16883
(左)ジャウメ・プレンサさんが設計した男木島交流館。船着き場に
建っています。ガラス張りの建築なので、いくら空調を効かせても中は
涼しくありません。瀬戸内の気候に合ってないと思いました。
(右)島の何カ所かで見かけた壁画。マップには載っていないので、
今回の芸術祭とは無関係な作品かもしれません。後で調べたら、
真壁陸二さんの作品だと判明しました。

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(左)中西中井の作品。石垣に小さな家のオブジェが建てつけられて
います。所々に布が使われていて、風にたなびくのが綺麗でした。
(右)海を望む斜面に望遠鏡のようなオブジェが。誰の作品かは不明。

他には、八木マリヨさん、北山善夫さん、大岩オスカールさん、
松本秋則さん、川島猛とドリームフレンズ西堀隆史さんの作品が
見応えがありました。残念ですが、画像は控えさせていただきます。
ご容赦を。(理由は7/18付記事の冒頭をご覧あれ)

次に、集落の外れにある加茂神社での展示の様子です。

RIMG16905RIMG16904
(左・右)ジェームズ・ダーリング&レスリー・フォーウッドの作品。
無数の流木を用いたオブジェを、階段と参道に設置していました。
風景と馴染んでいたので、最初は作品だと気付きませんでした。

※注意1
男木島の展示は狭いエリアにひしめいているので、2時間もあれば
全て見られます。ただし、平地がなく、急坂を何度も上り下りするので
とても疲れます。汗をかくのでこまめな水分補給が必要です。

※注意2
男木島には食堂が2軒しかありません。1軒は元々営業しているお店で、
もう1軒は芸術祭に合わせてオープンしたオープンエアの仮設店舗です。
私は後者でわかめうどん(400円)を食べました。座席の辺りは日陰に
なっていますが、オープンエアなので全然涼しくないです。

※注意3
男木島にはエアコンの効いた空間がありません。夏の晴天時は猛烈に
暑いです。展示会場以外はほとんど日陰がないので、暑さ対策、日焼け
対策には特にご注意を。

「瀬戸内国際芸術祭2010」公式サイト
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<瀬戸内国際芸術祭2010> 7/19 取材2日目・女木島(めぎじま)

2日目の取材は朝8時からスタートしました。高松港から女木島へ
船で移動。所要時間は約20分。運賃は200円です。

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(左)高松〜女木島〜男木島を結ぶフェリー。 (右)船から見た女木島。

女木島は「鬼ヶ島」とも呼ばれています。桃太郎が征伐した鬼ヶ島は
実はここだったということでしょうか。港の突端には鬼の石彫があり、
船着き場の「おにの館」には鬼に関する資料展示も行われています。

RIMG16998RIMG16861
(左)これが「おにの館」です。 (右)女木島港付近の様子。防風・防波用
でしょうか、海岸近くの家々は高くて分厚い石壁に守られています。

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(左)海岸沿いの神社から屋島を臨む。 (右)集落は細い路地が迷路の
ように走っています。白猫がお尻を出していたので撮影しました。

女木島の展示は大きく2つのエリアに分かれています。
一つは港の近所、女木町の集落で、もうひとつは山頂付近です。

船の到着に合わせて山頂行きのバスがありましたが、我々がぼんやり
しているうちにバスが出てしまいました。これは大失敗でした。

元々、山頂まで歩くと50分はかかると聞いていたので、そっちはパスして
集落の展示に集中しようと話し合っていたのです。しかし、展示のスタート
は午前9時から。我々が着いたのは午前8時20分なので、かなり時間が
あります。そこで何を血迷ったのか、予定を変更して歩いて山頂を目指す
ことにしました。

所要時間は時間は30分強だったので聞いていたより早く着きましたが、
炎天下の中、慣れない山登りをしたおかげで、朝の時点で早くも体力を
消耗してしまいました。

しかし、山頂の展示はとても面白かったです。

サンジャ・サソさんはメッシュ状の金属で作った立体作品を鬼ヶ島
大洞窟に展示しています。作品も良いのですが、この洞窟が滅法良い
のです。洞窟内は涼しいので身体のクールダウンにもなりました。
ここは別途入場料が必要ですが、山頂まで来たら是非見てください。

もう一人の作家、ロルフ・ユリアスさんは山頂の展望台に至る道筋で
サウンド・インスタレーションを行っています。木々や鳥の鳴き声など
森のささやきがモチーフになっており、とても気持ちが和む作品でした。
残念ながらどちらも撮影していません。悪しからず。

RIMG16864RIMG16868
(左・右)2人の作品画像がない代わりに、山頂の展望台で撮った
瀬戸内海をお見せします。見事な景色が拝めました。

山頂の2作品を見た後、再び徒歩で集落まで下り、展覧会を見ました。
以下はその様子です。

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(左)木村崇人さんの作品。女木島港の突堤にカモメの絵が並んで
います。向こう岸は高松市街です。 (右)禿鷹墳上さんの立体。帆船と
ピアノが合体したフォルムで、内部からBGMが聞こえます。

RIMG16870RIMG16995
(左)福武ハウスです。ここは元小学校で、教室や庭で国内外の14画廊
が企画展を行っています。杉本博司さん、森村泰昌さん、石川直樹
さん、ビル・ヴィオラさんなど、豪華なラインアップです。この企画を
女木島で行う必然性はよく分かりませんが、見応えはあります。
(右)もう一つの福武ハウスは元保育所です。ここは中に入るのでは
なく、建物の屋根に乗っかったバルーン状の立体が作品です。

RIMG16981RIMG16992
(左)愛知県立芸大アートプロジェクトチームがリフォームした家です。
アプローチの部分の地面と壁面に特徴があります。内部もユニークな
作りです。ここではコンサートやイベントなどが行われます。
(右)行武治美さんの作品が展示されている納屋です。内部には無数の
鏡を用いたインスタレーションが展示されています。

山登りで時間を食ったので、集落の展示は駆け足になりました。
ああ、残念。しかも体力を消耗して既に体調はボロボロです。
でも、取材なので途中棄権はできません。午前10時20分発のフェリー
に乗り、我々は次の男木島へと向かいました。

※注意
女木島には海水浴場があります。船着き場から徒歩すぐの距離で、
民宿や海の家もあります。とにかく展覧会を見倒すのではなく、
レジャーを兼ねてお出かけの方は、海水浴をセットにするのも
良いでしょう。その場合はパスポートチケットを買わず、個別
観賞券を購入すれば経済的です。

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<瀬戸内国際芸術祭2010> 7/18 取材1日目・小豆島(しょうどしま)

7月18日・19日に「瀬戸内国際芸術祭2010」の取材を行いました。

私自身にはプレスプレビューの招待は無かったのですが、
『ぴあ関西版』からリポート記事の仕事をいただいたので、
編集者に同行する形で参加できました。

通常、依頼を受けて取材した記事を媒体の発行日以前にブログで
載せるのはルール違反です。しかし今回は、取材経費を請求しないのと
引き換えに発行日前にブログに掲載する了承を得ました。

また、今回掲載する画像は一般のお客さんが撮影できる範囲に
限らせていただきます。実際は相当な数の写真を撮りましたが、
芸術祭事務局にとって私は雑誌社から派遣されたライターに過ぎず、
このブログで画像を好き勝手に載せると不許可掲載のお咎めを受ける
可能性があるからです。あらかじめご了承ください。

さて、本題です。

私と編集者は18日(土)朝6時台の新幹線に乗り、午前9時台から
取材に入るスケジュールを組んでいました。しかし、JR岡山駅で
乗り換えようとしたところ、途中の路線で起きた人身事故のため
ダイヤが混乱。結局、高松に着いたのは午前10時過ぎでした。

当初の計画では女木島〜男木島〜豊島を回るつもりでしたが、
不可能になったため予定を変更。小豆島一本に的を絞ることにしました。

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船を待つ間に高松港での展示をチェックしました。
(左)椿昇さんの会場。高松港のすぐ脇のビルです。ファサードが
リフォームされており、内部では巨大な映像作品が上映されています。
(右)大巻伸嗣さんの作品。港の船着き場前に立っています。

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(左)高松港の様子。ひっきりなしに船が出入りしています。
(右)我々が乗った小豆島・土庄港行の高速艇。所要時間は約30分、
運賃は2170円(往復)です。フェリーだと約1時間かかりますが、
料金は約半分で済みます。

※注意1
島巡りの船代を節約したい方には「芸術祭フリー乗船2日券」
(中学生以上3500円、小学生1750円)をおすすめします。2日間
乗り放題なので非常にお得です。詳細は下記公式サイトでご確認を。

※注意2
小豆島で最も多くの作品がある「肥土山・中山」地区は島の内陸に
あり、土庄港からバスで移動します(片道350円)。レンタサイクルも
ありますが、長距離&山道なのでおすすめしません。バスの本数が
少ないので注意が必要です。食事はバス待ちの間に取りましょう。
食堂は港の周囲に数軒しかありません。念のため軽食を持参する方が
ベターです。水筒やペットボトルの持参も必須です。

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以下は小豆島の様子です。
(左・右)「常盤橋」というバス停で降車し、取材を開始しました。
付近の様子です。棚田が続く農村で、時折涼しい風が吹き抜けます。

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(左)常盤橋近くの元小学校。栗田宏一さん他の展示が見られます。
すぐ近所の蔵には河口龍夫さんの作品がありました。
(右)安岐理加さんの作品。鳥小屋のようなオブジェが木の上に
掛けられており、覗き込むようになってます。

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(左・右)この辺りの集落では、かつて地元民による農村歌舞伎が盛んに
行われていました。今も2つの野外劇場が残っています。素晴らしい建築なので、是非チェックしてください。

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(左・右)丹治嘉彦さんの作品です。大量の流木で柱を作り、
漁網らしきものが屋根のようにそれらを覆っています。大作です。

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(左・右)これらも安岐理加さんの作品です。左の作品は未舗装の
山道の途中にありました。右の作品は棚田の中腹の湧水場に展示
されています。急坂ということもあり、見つけるのがかなり大変です。

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(上4点)王文志さんの作品。竹製の巨大建築で、宮殿のような形を
しています。もちろん中に入れます。恐らく、小豆島の展示で最も話題
となるのはこの作品でしょう。

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(左)ダダン・クリスタントさんの作品。棚田のあぜ道に竹棒が何本も
並んでします。 (右)「春日神社前」バス停のすぐ近所にある販売所。
グッズや物産が販売されており、休憩やお土産探しに最適です。

画像は載せませんが、行程の最後、「中山」バス停の近所で岸本真之
さんの展示が見られます。地元の方々から提供された瀬戸物を金継ぎ
した巨大なオブジェ群です。とても美しいのでお見逃しなく。

※注意3
我々は「常盤橋」から「中山」まで歩きましたが、ずっと登り道で
途中には急坂もあります。脚に自身の無い方には我々とは逆向きの
コース、「中山」から「常盤橋」を目指す方が無難です。

※注意4
事前に公式ガイドブックを購入済みの方も多いと思いますが、
実際に現地で最も役立ったのはこれです。
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地図、船の時刻表&料金表、各島のどこに誰の作品があるのかが
一目で分かります。JR高松駅前の「総合インフォメーションセンター」
他で入手してください(有料)。

「肥土山・中山」地区を見終わった我々はバスに乗り、「土渕海峡」地区
へと移動しました。

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(左)スゥ・ドーホーさんの作品。砂浜の波打ち際に設置されています。
漁網を干しているような感じの作品です。小豆島の漁港の風景から
インスパイアされたのでしょうか。 (右)近くで見ると網の目は全て
人間の形をしています。

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(左・右)豊福亮さんの作品《霊柩船》。外は真黒ですが、内部は金色の
装飾で満たされています。海岸で拾ったゴミや造花を貼り付けて金色に
塗装したそうです。出航は不定期です。我々が港を訪れた際に偶然係留
していたので乗船できました。ラッキーでした。(画像に写っているのは
船頭さんや関係者です。作家ではありません)

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(左・右)土渕海峡付近の砂浜から見た瀬戸内海の眺め。青い海、
青い空、白い砂浜。言うことなしの美しさです。

こうして1日目の取材は無事終了しました。取材時間と移動時間で
トータル約7時間というところでしょうか。小豆島を見るだけで
一日かかりました。猛暑のため体力的にはきつかったけど、
作品は素晴らしいものばかり。とても充実した一日でした。

※注意5
小豆島では他に2カ所、池田港と草壁港でも展示があります。
ジョゼ・デ・ギマランイスさんの作品です。彼の作品は案内板を
兼ねたオブジェで、各島の港に設置されています。我々はパス
しました。皆さんにも敢えておすすめはしません。

※注意6
真夏の瀬戸内は大変日差しがきついので、暑さ対策、日焼け対策
には特に注意が必要です。私の実感では、タオルは最低2枚必要。
できれば下着の着替えも持っていくべきです。帽子も必携です。
日焼けしたくない人は、暑くても長袖シャツ、長ズボンの方が良いと
思います。私は2日間で真っ黒になりました。

18日夜には高松港のすぐ隣で前夜祭が開催され、関係者、作家、
多くの市民が参加して盛り上がりました。

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(左)大巻伸嗣さんの作品。大量のシャボン玉が飛び出した瞬間、
大歓声が巻き起こりました。 (右)その隣では市民参加の「ねぶた」の
点灯式が行われました。椿昇さんの指揮により、地元市民有志が制作
したものです。高松市内の繁華街にも同様の作品が点在しています。

7月18日の取材はこんな感じでした。19日の様子も早々にアップする
予定です。お楽しみに。

「瀬戸内国際芸術祭2010」公式サイト
http://setouchi-artfest.jp/

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artkobujime at 15:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)