・・・ちょっと出かけてくる。街には行かない、あんまり近くないけど歩いて行ってくる。
「何処に行くんだ」
・・・『嵯加露府(サカロフ)』まで行ってくる
「『嵯加露府』は、藤崎の向かい辺りじゃないか」
・・・父さん、そこは15年前くらいになくなった
「もうないのか」
1_実家から・矢印付き
・・・それが、今は緑ヶ丘三丁目にある、自宅で営業しているらしい
「そうか、行ってらっしゃい」
2_看板です
実家を出て道を下り、坂を上り歩くこと30分。
息が切れそうに上り尾根に着く手前を右に折れ住宅の並ぶ先に『嵯加露府』の看板があった。
3_IMG_5452
かつて、アーケード街に見たと同じロゴタイプにての看板が。

階段を上がり、一般住宅と変わらぬ玄関引き戸を開けると、そこにはショーケースがあった。
4_IMG_5454
生ケーキはなく、焼き菓子が何種類となく並ぶ。
迷いながらもやはり、かつてもあったこれでしょうと「仙台デリース(ロシアチョコレート)」を選ぶ。

・・・ただいま
「どこ行ってきた」
・・・『嵯加露府』
「藤崎の向かいまで行ってきたのか」
・・・そこには『嵯加露府』はもうない
「もうないのか」
・・・今は、緑ヶ丘三丁目に『嵯加露府』あって、そこに行って買ってきた
5_IMG_5476
父は見る間に平らげた。
私は、一見硬そうに思えるデリースを手に取ると、ゆっくりと口に含み噛みしめる。
それはサクサクとして、柔らかくもしっかりとしたバター風味が口の中に広がり、生地の甘みにほだされ腑抜けとなる舌上を、チョコレートがほろ苦く引き締める。ああおいしい。

「マコトくん、おいしいな、もうないのか」
・・・もうないよ

残念ながら、もうないのだ。そして明日は『嵯加露府』の定休日。

明日には埼玉の自宅に帰る私も、次回の帰省まで『嵯加露府』のデリースを口にはできない。

おっと、ネット上からFAX注文書をダウンロードして購入できるではないか・・・ http://www.sakarofu-delice.com/  

けれど私は下り上り往復1時間をかけての店頭販売を選択するだろう。 
その労力を払って初めて『嵯加露府』の味に満たされると思えるから。

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<関連ブログ>
2018年02月15日・記【チーズケーキ専門店が「嵯加露府(サカロフ)の味を復活】
2017年12月28日・記
【変わらぬ味、嵯加露府(サカロフ)のデリース】
http://blog.livedoor.jp/artmania_3-artmania_3/archives/74272167.html
 
2017年12月13日・記
【老舗の菓子屋『嵯加露府』がyuzukiで復活!】
http://blog.livedoor.jp/artmania_3-artmania_3/archives/74041007.html
 

2016年02月21日・記【欧風洋菓子店『嵯加露府(サカロフ)』】
http://blog.livedoor.jp/artmania_3-artmania_3/archives/55152169.html

<新たなる情報です>(2017年11月21日・記)
緑ヶ丘三丁目の『嵯加露府(サカロフ)』はお店を畳まれたようです。
そしてその味を受け継がれた方がおいでのようで、次回帰郷の際に訪れようと思います。
https://readyfor.jp/projects/yuzuki-sendai