2007年03月10日

JR西日本と日航の類似体質1

羽田沖「逆噴射事件」の悪夢

 40年近く自らが勤めた企業を定年退職後12年もたって、批判しなければならない事実は悲しく胸の痛む現実であるが、ことは大勢の人命にかかわるととなので触れておきたい。
 106人の死者と461人の負傷者を出した05年4月のJR西日本福知山線の尼崎・列車暴走事故のあと、真っ先に連想したのが82年2月のいわゆる羽田沖の日航機「逆噴射事故」の悪夢だった。
JR尼崎事故 尼崎事故では、「日勤教育」と称するJRの強圧的な懲罰教育によって心理的に追いつめられた運転手が運行の遅れを取り戻そうと、結果的に列車を暴走させ大惨事を引き起こした。「日勤教育」の実態が報道されるにつけ、かって「マルセイ」と呼ばれた「生産性向上運動」がそのまま引き継がれていることに驚きを覚えた。
 当時、日航でも労働組合を分裂させ、会社の思い道理にならない組合の組合員を脱退させて御用組合を育成するための重要な手段となったのが、JR西日本の「日勤教育」そっくりの「生産性教育」だった。
 そのなかで、精神を侵されていった一人が「逆噴射事故」を起こした片桐機長で、「羽田空港が共産勢力に支配され、着陸すると逮捕される」などとありえない妄想に襲われ着陸直前にエンジンを逆噴射、操縦桿を押し下げて海上に墜落し、24名の死者と149名の負傷者を出した異常な事故である。同機長はそれ以前にもモスクワ線への乗務を「共産主義者に逮捕される」と嫌がっていたことが報告されている。
                (写真はJR西日本・尼崎事故、読売から)


artolind at 18:09│Comments(0)TrackBack(0)空の安全 | 労働問題

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