ファイティングスピリット (前編)


 山から牌をツモる。
 指からツモった牌が1索だとわかった。手牌はツモり四暗刻のシャボ待ち。アタリ牌は白と1筒である。ツモってきた牌をカメラが映しやすいように手配の上に置く。河の情報から対面が索子で張っていることはわかる。その中でも1索は確率的には低い。だが、それ以上絞ることが出来ない。刹那、悩み選んだ選択は1索切り。

 「ロン」

 上家が女性は宣言と同時に牌を倒す。

 「チャンタ、ドラ1。2000点です」

 点数申告が終わり、同時に少し重低音がかったブザーが鳴る。

 挨拶を終え、一度目を深く瞑る。反省することは多くない。単純明快、自分がヘタクソだった。
 目を開き、前を向いて、チームメイトの元へと戻る。
 
 「池田、1索を切った理由は?」

 キセルを咥えた先輩が問う。

 「対面が索子の染め気配でしたが、中張牌(ちゅうちゃんぱい)の方がアタリ気配が濃かったので。上家に関しては……。すみません、わかりませんでした」と先輩の目をしっかり見つつ、問いに答える。

 先輩の口からゆっくりと紫煙が吐き出される。

 「まぁ、勝ちに拘る姿勢は認めてやる。反省会いくぞ、ついてこい」

 「わかりました……。 よろしく、お願いします!」

 悔しい気持ちは未だ納まらないが、唇を噛みしめ前を向く。
 先に奥へと向かっていく先輩に遅れないよう、足早に先輩の姿を追いかけていった。

 

 
 『佐久フェレッターズ3位転落でシーズン終了!
 池田、代打活かせず
 新人育成に力入れるも、監督の采配に疑問の声』

 信州スポーツの1面にデカデカと飾られた記事に目を通す。昨日の反省会で散々へこんだ後だったが、改めて文字に起こされると心にくるものがある。しかし、いつまでもクヨクヨしていても結果は変わらないのだ。

 そう思い、オフにも関わらず練習場に顔を出しているわけだが……。約束をしている後輩が一人来ていない。約束の時間はすでに10分を過ぎている。流石に遅いと思い、上着のポケットからスマホを取り出す。

 その時、タッタッタッと足音が聞こえてきた。足音が段々と近づき、止まる。ゆっくりとドアが開くと、息を弾ませた後輩が恐る恐ると顔を覗かせる。

 「宮永、遅刻だし!」

 寝癖が残っている後輩へ言葉を投げる。

 「うぅ、すみません。寝坊しちゃって……」

 寝癖を押さえつつ、申し訳なさ気に頭を下げる。

 とりあえず、そんな後輩の寝癖を直すために髪を梳かしてやる。普段は抜けているが、これでも期待のホープであり、今やチームの顔となりつつある。もう少し身だしなみに気を遣ってほしいものだ。

 髪を梳き終え、卓に着く。練習と言ってもオフシーズンなので調整程度。だが、別に手を抜くわけではない。というか、手を抜けない。何せ対面に座るは元インハイチャンピオンの宮永咲である。1年目にルーキーオブザイヤー獲得、2年目にはリーグ連対率3位。すでにトッププロと呼ばれる領域に足を踏み入れている、正真正銘の実力者もとい化け物である。

 半荘3回が終わる。その頃になると宮永以外は屍と化していた。私もグロッキーまではいかずともヘトヘトなので、休憩がてらお昼をとることになった。車を出し、手近なファミレスへと入る。

 昼食には少し遅い時間だったからだろうか。店内はあまり混雑しておらず、すぐに席へ座ることができた。注文を手短に済まし、世間話に花を咲かす。特に同時期の年の近いプロは気になる存在であり、お互い知り合いの近況やプライベートの話で盛り上がる。

 そこで、ふと思い出したことがあったので話を切り出す。
 
 「そういえば宮永、週末のプロアマ交流戦に参加するって噂が流れてるんだけど、流石に冗談だよな?」
 「え? 参加しますよ?」

 宮永の答えに思わず「えっ」と変な声が出てしまった。当の本人はさらっと衝撃発言をかまし、何かおかしいこと言いましたかと言わんばかりに首を傾げる。

 「いやいや、それは流石に……。え、マジで?」
 「はい、マジですよ? 後、藤田先輩も参加するそうです」 

 宮永から返ってきた答えに再びフリーズする。頭の処理が追いつかない。

 「Lofty Flower と Reversal Queenの二人が揃い踏みとか……流石にかわいそうに思えてきたし……」

 蹂躙されるアマチュア軍団を想像し、同情の念を抱く。

 「うぅ、その称号恥ずかしいからやめて欲しいよぉ……」

 私が顔を青くしているのとは対照的に顔を赤くして俯く宮永であった。
 
 
 
 そしてプロアマ交流戦の当日。
 若手プロ一同は早めに会場に入り、配られた参加者リストに目を通す。一部業界関係者からは、魔境と称されているほど中部エリア――特に長野県はハイレベルな選手が揃っている。インハイチャンピオンにインカレチャンピオン、個人大会上位者などいずれもプロでも即戦力ではないかと言われている実力者であり、今日もマスコミやスカウトが押し寄せている。

 「いやー、それにしても藤田先輩と宮永が運営側で良かったし」
 
 私の傍にいた宮永へと話しかける。

 「あはは、藤田先輩に扱かれなくて良かったですね」

 軽く笑いながら、言葉を返してくる。
 
 「いや、お前も似たようなもんだろ。よくも騙したし!」
 「すいません、藤田先輩から気を引き締めるために参加するって言っとけって言われてたんですよ……」

 二人で談笑をしていると一般参加者、もといアマチュア軍団が到着した旨を告げるアナウンスが流れる。
 控室を出て、宮永と並んで会場である大広間へと向かった。 
    
 会場に着くと空間は熱気に包まれているようで、すでに臨戦状態の様相をなしていた。宮永と一緒に居たことで会場から注目され、多数の視線が突き刺さる。ヒソヒソと周りからの会話が聞こえてくる。最近新聞でボロクソに書かれていたこともあり、あまりいい話では無さそうだ。もっとストレートに表現すると、馬鹿にされている。
 気遣うようにこちらを窺う宮永に「気にしなくていいから藤田先輩のとこに行けし」と彼女の持ち場へと促す。

 宮永と別れてすぐ、壇上に藤田先輩が登場し、プロアマ交流戦の要点を説明していた。
 ルールは半荘戦、赤1枚ずつのアリアリ。4つのブロックに分かれリーグ形式に対局。ブロックの成績トップで最終戦を行い勝者が決まる。特に変わったところのない、単純明快なルール。それ故に実力が問われることとなる。 

 そのまま開会式の言葉を聞き流していると、後ろから足音が近づいてくる。

 「よう池田、久しぶりだじぇ!」

 振り向くとそこにはタコスを手に持った片岡がいた。

 「おい片岡。先輩には敬語使えっていつも言ってるし!」

 合同練習の時から敬語を使えと注意しているのだが、大学生になった今でも本人に直すつもりは無いらしい。

 「わかってるじょ」と流されてしまった。
 
 「それにしても散々な言われようだな」

 言いながら片岡が周りを見渡す。どうやら宮永と一緒にいることで、予想以上に注目を浴びていたらしい。片や期待の新人、片や補欠の敗戦処理係。それが同時に並ぶことで一際比較の対照にされたようだ。

 「別に、言いたい奴には言わせとけばいいし」

 「それには同感だじぇ。どうせ陰でヒソヒソしてるやつは雑魚ばっかだじぇ」

 意外と毒を含んだ言葉が返ってきて思わず面食らってしまった。私が驚いていることに気づいた片岡が言葉を補足する。

 「コソコソ悪口言うのが嫌いなだけだじぇ」

 片岡が苦いものを噛み潰したような顔をしていると、私たちに近付いてくる見覚えのある二つの人影。片方は黒い燕尾服を身に纏った執事。もう片方は白とピンクを織り込んだワンピースを纏い、不思議の国のアリスを思わせるカチューシャを付けた金髪の少女。二人が言葉を交わすことが可能な距離まで近づいたころ、壇上のスクリーンにブロックの組み合わせが映し出された。

 「三年前のインハイ予選のリベンジが出来そうだじぇ」

 そう言葉を発した片岡を横目で窺う。目の前の対戦表から視線を離さず、顔には獰猛な笑顔を顔に張り付けていた。

 「それは私にとっても同じだし」

 私の顔に浮かんでいる表情は片岡と同じものだろう。いつの間にか肩が触れそうな距離で並び立っていた少女へと視線を落とす。

 「久しいな、華菜。元気だったか?」

 「まぁ、ぼちぼちってとこだな」

 二人の視線が交差する。

 三年前の長野大会決勝卓を思い出す。あの時は、衣と宮永に結局手も足も出なかった。――だけど、今は違う。

 「今度は勝つし」

 それ以上言葉を交わさず、最初の対戦者たちのもとへと向かった。

 

 どの世界でも言えることだが、プロとアマの壁は高い。
 もちろんそんなことは皆理解しているだろう。だが、その高さの認識が間違っている。
  
 交流戦のインタビューを受け、藤田プロはそう語る。

 そして、その言葉を裏付けるように、普段はベンチに入っているような若手プロ達が快進撃を続ける。しかし、極めて少数だが、中には例外も存在する。それは『即戦力』とスカウトの目に留まっている選手たちである。『即戦力』と評価される彼女らは次々と『プロ』の肩書きを持つ選手を退けていく。その中には片岡の姿もあった。

 そして最終戦。
 各ブロックをトップ通過した者たちが向かい合う。
 
 卓の面子を見る。上家にインハイチャンピオン、夢乃マホ。対面にはインカレ団体戦優勝校である稲応大学の先鋒を務め個人戦ベスト8の片岡優希。そして下家、今回の参加者の中で例外中の例外。いわゆる化け物――インカレ個人戦チャンピオン、天江衣。

 
 「残った面子が知り合いばかりだじぇ」

 片岡が呆れたように息を漏らす。

 「お久しぶりです。先輩たち」

 交流戦最年少の夢乃が無邪気な笑顔で席につく。

 「しっかし、プロで残ってるのが私だけとか……。あいつらたるんでるし……」

 終わった後に待っているであろう先輩たちの愚痴を想像すると憂鬱だ。

 「そう言ってやるな。みな人の身の割に豪勇の士であった」

 衣がそう言うと、場の空気が変わる。

 「プロも中々だったけどな、私の方が強かっただけだじぇ」

 タコスを食べ終わり、片岡の方も準備は万端のようだ。

 「インハイチャンピオンとして、簡単に負けるわけにはいきません」

 夢乃も負けじと気合いを入れる。

 「ったく、上から目線で好き放題だな。少しは遠慮しろし」

 軽く目を瞑り、ゆっくりと開く。ゆっくりと息を吸い、大きく吐き出す。いつものルーチンで自分の中のスイッチを切り替える。

 「こちとら毎日化け物相手にしてるんだ。全員まとめてかかってこいよ」

 乾いたサイコロの回る音が戦いの始まりを告げる。



 東1局
 起親は当然のように片岡。
 親が牌に手をかける。切った牌は北。

 「まぁ、池田がプロって言っても所詮ベンチだじぇ」

 片岡がそのまま牌を、曲げる。

 「リーチ!」

 片岡がリー棒を投げ、瞬間、東風(こち)が吹き荒れる。無論、実際に風が吹いている訳ではない。だけど、風が吹き付ける感覚まで鮮明に映し出されるイメージ。全員が捨て牌を切り、片岡のツモ番。今まで四方八方に吹き荒れていた風が彼女の右手に収束していく……!

 「ツモ!ダブリー、一発、ツモ、ダブ東、ドラ1、親ハネだじぇ!6000オール」

 牌を倒し点数を宣言しするが、場に吹き荒れる暴風が止む気配はない。

 「まだまだ稼ぐじぇ、なんなら東1局で終わらせるじょ!」

 そう宣言しながらサイコロを回す。
 
 東1局1本場

 「ポン!」

 4巡目に片岡が衣から東を鳴く。鳴かせた衣の顔を伺うが、ニコニコ笑みを浮かべるだけだ。衣にしても東場は片岡が暴れることは織り込み済みなのだろう。東場、特に起親の片岡は一鳴きでも危ない。高校時代は鳴いてスピードを上げてくるか、面前での高火力かの2パターンだった。しかし、大学に進学してからは火力とスピードを両立しつつある。ここは一先ず現物で様子を見る。

 「ツモ、ダブ東、三色、ドラドラで満貫!4100オールだじぇ!」

 次順、片岡が1萬をツモる。
 インカレの牌譜は見た。だけど、その時より早くなってる。しかも火力まで上がってる。

 東1局2本場

 「リーチ」

 片岡がまたもダブルリーチをかける。
 ――こいつもいよいよ化け物染みてきたな。声に出さず心の中でぼやく。流石にこれ以上調子に乗らせると、本当に東1局目で大勢が決まりかねない。少し勝負に出るか? そう思っていると上家――夢乃の纏う空気が変わる。

 「追っかけます。リーチです」

 夢乃がリーチ棒を出す。私と天江は現物を切り、片岡のツモ番。片岡の背後に影が浮かび上がる。ソレは2メートルほどの身長まで膨れ上がり、片岡を背後からそっと抱きしめているようだった。
 
 (この気配……。姉帯プロの……!) 
 
 本物に遜色ないオーラに背中にひんやりとしたものを感じる。データでは知っていたが、ここまで模倣出来るとは思っていなかった。 

 「ロンです。ダブリー、一発、赤ドラ。満貫の2本場は8600点です」と夢乃が片岡から点棒を受け取る。
 
 東2局

 東風の勢いは未だ衰えず、片岡を中心に大気が渦巻く。

 配牌をツモる。三元牌のうち、發と白が対子になっている。
 天江が静かなのは不気味だが、これ以上離されると後がしんどい。ここで一度前に出る。

 「ポン」

 夢乃が捨てた白を鳴いた。ここからは片岡とスピード勝負。

 「チー」

 嵌張待ちの索子を鳴く。どうやらこの局は夢乃が協力してくれるらしい。トップにアガられるくらいなら、私にアガってもらった方がいいと判断したんだろう。
 6巡目、自力で5索を重ねる。これで満貫。浮いた9索を切る。
 
 「ポンだじぇ!」

 片岡が鳴いてツモ順をずらす。
 だけど、それくらいじゃ私は止まらない。牌をツモり指の腹で確認する。

 「ツモ。白、發、ホンイツ。満貫、2000・4000だし」

 
 東3局

 私の親番、だけど配牌は8種9牌。ここから国士に行くには遠すぎる。だからといって流せるわけでもない。だったら、国士を考慮に入れて、チャンタでいく。
 
 8巡目、ここまで誰も動きがない。東風がまだ強く吹き付けているにも関わらず、片岡の聴牌気配もない。不気味な静けさが漂う中、夢乃が動いた。

 「ポン」

 私が捨てた東を夢乃が拾う。
 ――その瞬間、門が開く音がした。そして同時に、風が吹く。心が震えるような冷たさを含んだ風と共に、門からヒトとは別の何かが通り抜けていく。下家の衣ですら驚きで目を見開いている。

 夢乃が牌をツモる。

 結果はわかっている。

 だけど……――目が離せない……!

 「ツモ。小四喜。16000、8000……です」

 場を支配していた暗く澱んだ空気が霧散する。

 「永水の悪石の巫女までコピー出来るとか、チート過ぎだし……」

 持ち点を確認する。残り6900点、満貫でトんでしまう点数に思わず顔を顰める。同じ点数のはずの衣は楽しそうにニコニコ笑みを浮かべるだけだ。

 東4局

 「まだ東場は終わってないじぇ!」

 東2局、3局とアガリを奪われた片岡が字牌を鳴いて加速していく。親であるはずの天江は相変わらず沈黙。上家の夢乃も私か衣がトべば勝てるのだ。片岡に気を向けながらもよっぽどでなければ手なりに進めていくだろう。ならば、自分が動くしかない。
 場にある牌を見渡す。見える部分の情報を把握、片岡の傾向、自分の手牌。そこから計算できる最短手順と狙い打てる待ちを選べる手役。
 そこから導き出した答え――「ロン、七対子。1600」

 そして、空気が変わる。

 風が止み、月が現れる。

 足元から、徐々に侵食していく、凍てつく空気。

 まるで冬の海に浸かっているかのような感覚。

 私はその感覚を知っている。

 「別に手抜いていた訳じゃない。ゆーきの起こす風が雲を運び、月が陰ってしまった。それだけのこと。だけど東場は終わり、風は止んだ。水面(みなも)は凪ぎ、水鏡に映る望月を遮るものは、何もない。さあ、御戸開きといこうか」

 小さな悪魔が嗤った。 


Azalea (竹井久誕生日SS)


11月13日。

明日は私の誕生日で、残り3時間ほどでそれを迎える。

本来なら誕生日というのは喜ばしい日なのだが、それが今私を悩ませている。

その原因はスマホに現在進行形で送られてくるメッセージたちだ。

差出人は南は鹿児島から北は岩手まで、数多くの友人からお祝いメールが送られてくる。

祝ってもらえることは素直に嬉しい。

ならば、なぜ私はこんなに頭を悩ませる必要があるのか。

それは、送られてくるお祝いメッセージの大半にもれなく食事のお誘いまでセットになっているからだ。

何度も言うが本来ならば、これは喜ばしいことだ。

だけど、よく考えてみてほしい。

10人以上の相手から同じ日に誕生日のお祝いをしたいと食事に誘われ、しかも文面から察するにそのセッティングは皆すでに完了しているようなのだ。

普通のお誘いならば先約が入っていてと断ればいいのだが、すでに準備まで終わっているものを断るとなれば心苦しい。

中には遠方からわざわざ長野までやってきてくれる女の子までいるのだから、罪悪感に拍車がかかる。

私は何も悪くない。

そう言えれば少しは割り切れるのだろうが、この状況は半ば、いや九割九分自業自得だ。

遂に私も年貢の納め時か……。
 
もっと遊びたい気持ちもあるのだが、これ以上の火遊びは流石に夜道で後ろから刺されかねない。

ため息に一抹の未練と悔しさを込めて、吐き出す。

電話帳から一つ連絡先を選びだしコールボタンを押す。

七回目のコールで彼女は電話をとった。

『もしもし、こんな時間にどうかしましたか』

「もう、どうかしましたか。じゃないわよ。メールくれなかった癖に」

『他の女性からのお誘いで忙しいんじゃないかなって思っただけですよ。それで明日は誰と過ごすつもりなんですか』

「……全部断ったわ」

『……断ったんですか? 本当、貴女は悪い女性(ひと)ですね』

「いつまでも妬いてくれない貴方が悪いのよ」

『別に妬く必要なんてありませんから』

「あら、自信満々じゃない?」

『そうですね、でも最後には私の元へ帰ってきてくれますから』

「はぁ……。よく人のことを悪女呼ばわりできたものね。あなたの方がよっぽど小悪魔だわ」

『心外ですね……。私は貴女と違って同時に何人もの女性と関係を持ったりしませんよ。私が想っているのは一人だけですから』

「その一人を弄んでる癖に」

『それこそ心外です。私はフラフラと遊ぶ貴女の帰りを一途に待っているだけですから』

「あー、はいはい。私が悪かったですぅー。……今からそっち行ってもいいかしら?」

『大丈夫ですよ。食事の準備も出来てますので』

「本当、何でもお見通しなわけね」

『好きな人のことなら何だってわかりますよ』

「敵わないわね」

『えぇ、惚れた弱みってやつですよ。それじゃ、お待ちしてますね部長』

「わかったわ、じゃあまた後でね咲」

電話を切ると一つ一つメールに返信し、端末の電源を切る。

上着を羽織り、外に出るとすっかり寒くなった気温に体を震わせる。

曇った暗闇の中、彼女の家に着くとちょうど彼女が出迎えに来てくれたところだった。

「本当、敵わないなぁ」

駆け寄るでも声をかけるでもなく、ただ佇む彼女の微笑む姿に脳が蕩けていく。

彼女と二人過ごした誕生日は、アザレアの蜜のように甘く、私の心を毒で侵していった。

他の女性(ひと)との思い出を消し去るように。


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Happy Birthday to Sweet Devil !!

初心者にもわかる&勝てるパチスロ講座

ツイッターでアンケート取ったらこうなりました。

こんばんわ、アーツです。 

と言うわけで始まりましたパチスロ講座です。

第一回目は軽い感じで。

まぁ、とにもかくにも具体的な例が無いと始まらないので
今回はみんな大好きニューアイムジャグラーEX(北電子)を例に始めたいと思います。



なんでこいつを選んだかと言うとゲーム性がとてもシンプルで
初心者が打つなら目押しの練習も含めておすすめだから。

どんなゲーム性かというと

①コインを入れる
②レバーを押す
③GO!GO!ランプが光れば当り
④7を揃える

以上。ねっ?シンプルでしょ?

※ランプ


因みにコインは1枚20円でお店では1000円で50枚買えます。

で、このコインと特殊景品を交換して、それを偶々近くにあるお店で買い取ってもらう流れになります。
(最近は5.6枚交換が多いので56枚で1000円になるよ)

じゃあ、そんなアイムジャグラーのスペック紹介!


まず、パチスロには設定というものがあってこれで店側がある程度出玉を制御できます。

上の数字を見てもらうとわかると思うんですが、設定1がボーナス確率が悪く
設定6がボーナス確率がいいですよね。

店はこのように台の設定を決めることで出玉の調整をするんですね。

次に機械割なんですけど、これはどれだけコインが出るかの理論値になります。

めっちゃ簡単に言えば100%超えたら理論上打てば打つほどプラスになるよってことです。

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因みに、ガチで勝ちたい人は計算方法もどうぞ

機械割=(OUT枚数÷IN枚数)×100

たとえば、設定6を8000G回した場合の期待獲得枚数は

IN枚数が24000枚でOUT枚数が25584枚なので差枚数が1584枚。

8000Gっていうのは初心者でも1日回せば8000回転くらいなので設定6打てば1日で約3万円のプラスが理論値になります。

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じゃあ、みんな設定6打てば勝てるやんと思うかもしれませんがそうはいきません。

当然ですが設定6を入れると店側が負けるので入れない店もあります。(まぁ、あからさますぎると潰れますが)

数少ない設定6を探す宝探しになるわけですね。

じゃあ、どうやって設定とかわかるんだよって話ですが再度数値を見てみましょう。


どんな台でも設定が変わると数値も変わる部分があります。

その数字を僕らは設定差と呼ぶんですけど、この台の場合はREG確率に注目してください。
※BIG=BIGボーナス(払い出し325枚)、REG=REGボーナス(払い出し102枚)

設定1だと1/455で当たるのに対して、設定6だと1/268で当たるんですね。

BIG確率とも照らし合わせると設定6だとBIG:REG=1:1になるんです。

こうやって設定差のある部分を数えながら自分の打ってる台の設定を判別していくんですねー。

毎回ジャグラーを打ってる訳じゃないですけど、店の設定の入れ方の癖を読んで
台に座るとボーナスとブドウとチェリー(補足事項にて記載)を数えながら
こうやって僕はお小遣いを稼いでるんですね。




読んでもらったらわかると思うけど、ぶっちゃけ何も考えず仕事してる方が楽よ?(好きだから出来る)




では今回はこの辺りで終わりにしましょう。

読んでくださりありがとうございました。

※補足
その他の設定差


ボーナス確率だけでは分母が大きくてブレるので総合的に照らし合わせて判断する。

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