2017年12月16日

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私のブログは薪ストーブの燃費というキーワードではヒットしないので、改めてブログを書いてみたいと思います。
燃費の良い薪ストーブとは、ズバリ熱効率(暖房効率)の優れた薪ストーブで、部屋が暖かいのに薪の消費が少ないことです。室内温度、外気温度、住宅の広さ、断熱や気密性の条件の違いで薪の消費結果は大きく異なりますが、薪ストーブが設置される条件が変わっても熱効率は変わりませんので大切な判断基準になります。当社のサイクロンジェットストーブの熱効率は平均80%です。(当社調べ)

薪ストーブのユーザーやプロでも燃焼効率や熱効率(暖房効率)について正確に理解していない方も多いのです。

燃焼効率とは薪ストーブの場合は燃やす薪が持つ全ての燃焼エネルギーのうち、実際にどれだけ燃焼したかの効率。通常90%以上です。

熱効率とは薪ストーブから発生した熱が、どれだけ暖房として使われたかの効率。厳密に言うと燃焼効率X熱効率が暖房の効率という事になります。暖炉の場合は低いもので10%、触媒付き高性能薪ストーブで75%と言われています。

木質バイオマスストーブ環境ガイドブックP-3から引用
薪ストーブの熱効率については、薪ストーブが多く普及しているアメリカのEPA(環境保護局)の基準で『触媒方式は72%以上、非触媒方式は63%以上』と定められています。ペレットストーブについては、ペレットストーブが多く普及している欧州の機器規格で、『定格出力時で75%以上』と定められています。 

不完全燃焼とは燃えるのに必要な酸素が少なく一酸化炭素が発生する燃焼で、不完全燃焼時は、本来燃えるべきものが一酸化炭素となるので燃焼効率が低くなります。薪ストーブは普通、流入する空気を絞って火力調節します。流入空気を絞ると、必ずしも危険な不完全燃焼になるわけではありませんが、その状態に近づける事とも言えます。オーロラバーン(オーロラ燃焼)は一種の酸欠状態です。


我が家の実績として、寒冷地の軽井沢では半年間も薪ストーブで暖房して、やっと快適に生活できます。設置場所は30畳のリビングダイニングで、180日を平均すると一日10時間薪を燃やし、10kgの薪を消費します。コツが必要ですが、外気が2から3℃までなら最低の運転として1時間1回の投入で、毎時600gの薪での連続運転で暖房が可能です。

今年で7シーズン目ですが、年間1.8トンの消費量は変動がありません。これは驚異的に少ない薪の消費量です。

軽井沢では薪ストーブの設置割合は非常に高いですが、生活に薪ストーブを使う方は非常に少ないです。軽井沢の生活では普通4トンから8トン以上の薪を消費します。

ホームセンターで乾燥薪を購入すると、一束10kg弱の薪が800円程度です。(薪の長さはJASに規格がないので重さはまちまち)軽井沢でホームセンターの薪を使うと年間の消費額は32万円から64万円となります。札束を燃やすようなものですね。まあ、こんな方はいないと思います。
私は薪の価格をウォッチしていますが、ナラの乾燥薪10kg300円は業界最安値水準だと思います。(大量購入の場合、別途配達料がかかります)ナラの乾燥薪は安くても1000kg3万円はすると理解しておいてください。また、生木2mのナラ原木は1000kg/1万円で買えることは少ないと思います。(配達料別)今後の薪調達の相場観の参考にしてください。

重量にピンとこない方もいるでしょう。広葉樹の玉切り原木を隙間を少なく軽トラックのあおりを少し超えるぐらいに積むと400kg程です。軽トラックに適当に割った乾燥薪を積むと山盛りで350kg程度となります。ですから私は年間、軽トラック山盛り5台程の薪を調達して燃やしているのです。低燃費である私の薪ストーブでもこの量です。私は小市民ですので、これ以上の薪の調達には躊躇してしまいます。

軽井沢の多くの別荘は、玄関先に300kg以下の薪しかしストックされていません。たまに使うには十分かもしれません。それなら1束800円の薪でもいいですね。
日々の 生活に使うにはそうはいきません。多少苦労しても灯油より燃料費が安くなければ、メリットは少なくなります。薪を集め、割る労力を考えると絶対に灯油の方が安いのですが(^_^;)

薪の乾燥、保管場所の確保も大切です。1.8トンの薪には軽自動車1台弱のスペースが必要です。8トンですと4トントラックの駐車スペース。しかも普通2年の乾燥が必要なので 、4トントラック2台分の駐車スペースは必要となります。住宅街では非常に難しいですね。そこで燃費の良さが重要な選択肢になります。

こちらは燃費について丁寧に解説された「薪ストーブ燃費まとめ」サイトです。
サイトを詳しく読むと消費量の多くが平米換算である。これでは実態を把握しにくくしています。重量で考える事が大切です。毎日の消費量を体重計で管理すのはそう難しいことではないし、誤差の少ないデータとなります。

乾燥した薪の重量あたりの熱量は、樹種に関係なくおおよそ灯油の1/2です。針葉樹の杉も広葉樹のクヌギも重量あたりの熱量はほとんど同じなのです。但し、針葉樹と広葉樹は比重が2倍違いますので針葉樹の薪の保管場所は広葉樹の2倍も必要となります。
単純に熱量は乾燥した薪2kgが灯油1L相当です。しかし、実際は多くの薪ストーブが約半分(熱効率50%)の熱を煙突から捨てています。

参考程度に、おおよその暖房に使った薪と灯油の熱量と価格の関係。
それぞれが持つ熱量は薪2kg=灯油1Lですが、薪ストーブが約1/2の熱量を煙突から排気した場合は薪4kg=
灯油1L(屋外に排気しない石油ストーブの場合) となります。価格は安い薪を購入した場合に薪が30円x4kgで120円。そして灯油価格が1L =120円となった場合に暖房コストが同価格となります。

薪ストーブは暖房コスト以上の魅力はありますが、現在の暖房コストは残念ながら灯油の方が安く、薪ストーブ屋が薪ストーブを強くおすすめしない理由のひとつとなっています。(^_^;)

薪ストーブの火力は火室に入れた燃えている薪の量で決まります。当たり前なのですが流入空気を絞れば火力は落ちますが基本は燃えている量に比例します。また、燃えている薪が細い程、薪はよく燃えるので火力は高くなります。読者の皆さんは太い薪をゆっくりオーロラバーンで燃やす理想があるかと思います。しかし、現実には半分以上の時間はオーロラバーンではありません。太い薪を燃やすには沢山の熾が必要で、その場合は決して低燃費と言えないのです。少なくても1時間に2kg近くの薪を燃やしますからね。それでも十分に低燃費だとおっしゃる方がおられますでしょうが・・・
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実は低燃費の秘訣は細薪を使うこと。必要以上に焚かないが火室の温度は低くしない。それがケチキュートの特徴です。
一般の薪より細めですが、細い薪は乾燥が早いです。この写真は、今年7月の水を大量に吸い上げた最悪の時期にナラの木を切り倒し、8月に割ったものです。乾燥は4ヶ月ですが2年乾燥させた太薪と同等の乾燥状態です。

薪ストーブ輸入販売の草分けである京阪エンジニアリングの社長の「アンコールの正しい燃焼方法動画。

こちらの動画を要約すると初期型の触媒アンコールの使い方は温度を天板300℃に上げてからダンパーを締める。太い薪は燃やさない。低い温度と太い薪はダメなのだそうだ。

触媒も万能ではありませんし消耗品です。薪ストーブに幻想を求めないでくださいね。

最強の低燃費木質系ストーブは電子制御のペレットストーブです。流入空気、燃焼温度、排気まで管理して最小限のペレットを燃やす。これには我が薪ストーブも燃費では及びません。我が薪ストーブに親指程度の細薪を5分毎に入れれば、同程度の燃費は可能ですが現実的ではありません。
ペレットは入手しやすいし、薪割りは必要ないし、必要分をストックしやすい、点火や運転が薪ストーブに比べて容易。電動ファンによる排気では煙突工事代金が安い等のメリットがあります。
しかし、電気を使う、儀式でもある薪ストーブの所作がつまらない、ペレットの価格は実は割高等のデメリットもあります。
あるサイトにペレットの製造にかかるエネルギーについての記述がありました。ざっくり言うとペレットそのもののエネルギーを100とすると、運搬から消費までにかかるエネルギーはその1/3でした。私は自分の直感を信じます。原木を切り出し運搬して粉砕・乾燥・圧縮・出荷を考えると膨大なエネルギーが使われていると思うので、にわかに信じられないのです。1kgあたりの単価も40円から80円と薪の販売価格と同等です。薪は店頭で購入できる場合が多いですが、ペレットは店頭にないことも多いため、通常は送料がかかります。

薪集めや薪割りの苦労を楽しめる方なら、ペレットではなく薪ストーブでしょう。


arts_syokunin at 20:44コメント(2) 
ロケットストーブ(薪ストーブ) 

2017年12月14日

私のブログで一番プレビュー数が多い記事が「ロケットストーブの20のウソ」です。
ロケットストーブで検索すると上位に表示された事もあり、目にされた方も多いのではないかと思います。
ただ、最後までお読みになった方は少数派でしょう。それは文章の表現が攻撃的で不愉快に思う方もいらっしゃると思うからです。
私がロケットストーブの存在を知ったのは2010年の暮でした。ロケットストーブに造詣が深い方の訪問に始まります。正に私には夢の薪ストーブであったのです。そして、高性能の薪ストーブができると直感して開発をはじめました。当時、ロケットストーブの原理を応用した鋼板製の密封型薪ストーブは販売はおろかネット上でも検索できませんでした。試行錯誤を繰り返して何度も実験しました。漠然と炎が回れば燃焼効率が良くなると思ったのです。
特許を取得するのが私のひとつの夢でもあったので、サイクロン燃焼の特許出願作業を進めました。そんな最中に東日本大震災。そして取り返しのつかない原発事故です。私は原発は多重防護され、チェルノブイリ級の事故はありえないと信じ切っていました。原発反対を訴える方たちの活動を他人事と感じ、いや、むしろ関わりたくないとか、原発で3割以上の電力を供給していた事実があったので、ならば反対する人は3割の電気を使うなと感じていて、積極的ではありませんが原発を肯定していたのです。原発の重大な事故の事実を知ると絶望感でいっぱいになりました。
正に「騙されたあなたにも責任がある 脱原発の真実」小出裕章 著でした。
それ以来私は価値観を変えたのです。
学んだのは真実を見分ける力を身につけることです。私のブログは文章表現に大変問題があります。最後まで読んでいただけないのは残念ですが、記述の内容は今でも殆どが事実であると自信を持っております。
事実、私より遥かに長いこと薪ストーブを製作したきた職人さんから概ね事実であると太鼓判をもらっています。

良くも悪くもその記事でロケットストーブが啓蒙され、多くの方が薪ストーブを自作したり開発販売しています。もしかしたらロケットストーブ由来の火事が防がれているかもしれません。
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サイクロン燃焼は他にもある等の指摘もございます。しかし、サイクロン燃焼の特許は特許庁により厳正に審査されました。海外の特許、及び公知の技術がないか膨大なデータから検索、確認されたのです。その意味で薪ストーブのサイクロン燃焼は世界初なのです。ロケットストーブはオープンシェアとのご指摘もあり、もっともなご意見です。しかし、その特許出願の中に独自な技術があれば権利として認められても良いのではないかと思います。それが認められないとすれば企業の開発意欲はなくなります。特許登録されていますので、特許に関わるサイクロン燃焼は販売目的では誰も真似することは出来ません。見かけた方は私に連絡をください(笑)

arts_syokunin at 22:29コメント(0) 
ロケットストーブ(薪ストーブ) 

2017年12月11日

10月に板倉工法の住宅に薪ストーブを設置させていただきました。
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新築の住宅は搬入にも大変気を使います。新築でなくても慎重に作業はしますが(^_^;)
今回のお客様はブログの読者様でもありました。このような私の偏見の塊であるこのブログを根気よくお読み頂き感謝いたします。ブログに何か訴えるものがあり、ご縁があったのでしょう。一方、ご購入直前までのお約束を頂き、建築士さんと綿密な図面をやり取りした挙句、薪ストーブとは一切関係ない、あなたのお考えは許せないと言うことでキャンセルとなった事も。もちろんキャンセル料など頂いておりません。そのような方は事前に慎重に検討してくださいね。
また、ある住宅に薪ストーブを設置させて頂きましたが、その住宅が住宅番組で紹介されました。寒冷地にあるその住宅では、薪ストーブは生活に欠かせない道具です。ところが一切、薪ストーブが映らないと言うか完全スルーだったそうです。お客さまいわく、電力会社がスポンサーなので薪ストーブは紹介されないかもとの事でした。上等だ!俺に触るとメルトダウン(火傷)するぜ!!
そう言った意味で私はつくづく営業能力がありません。前向きでひたすら明るいブログなどが良いのは承知しているのですが、私にはできないのです。

さて、ここからが本題。第三者であるお客様の言葉に偽りはないと思います。
ご承諾を頂いたので一部抜粋のメールを転載いたします。

薪ストーブは趣味というより、生活必需品であり、
毎週末、山に行って焚き付けの杉の葉を子供と拾っていると、
幸せを感じます。
夫も薪クラブに参加して木を倒しているようで、
山と共に生きる毎日です。

先日はご心配おかけしました。
吸気口の前に置いていたサーキュレーターをどけたところ、
劇的に改善し、頭が痛くなることはなくなりました。
もしかして大きなオブジェになってしまうかと心配しましたが、
快適に使っております。

友人の薪ストーブユーザー達ですが、
ケチキュートの立ち上がりの速さに皆さんとてもびっくりしています。
私も、日本の住環境には、鉄板の方があっていると感じています。
たまたま風の強い日だったのですが、まったく逆流しなかったので、
皆さんうらやましがっていました。
やっぱりストーブに煙突が内蔵されてるって、
すごく合理的だと思います。
オーブンでクッキーからグラタン、鮭の切り身まで、
何でも焼いていますよ。
いつかパンに挑戦したいです。
 
生活の道具としてお使い頂くのは薪ストーブ職人として幸せです。
寒い日は薪ストーブで暖まるご家族の姿がリアルに浮かび、嬉しくなります。
この住宅は板倉工法ですが高気密の住宅です。寒冷地ではありませんが建具がトリプルガラスです。
気密性の良い住宅は薪ストーブの計画を慎重に検討する必要があります。そよ風、OMソーラーなどの気密住宅は点火時に悪さをします。特に薪ストーブの吸気計画は大切です。 
当初、お客様は薪ストーブを焚くと頭痛がすると相談があり、換気をすること、一酸化炭素アラームを設置することをお願いいたしました。 この住宅の工務店様は薪ストーブの設置も経験豊富で我が家にも建築士様がお客様とご一緒に訪ねて下さいました。お話をお聞きしてすぐに経験が豊富な建築士さんであると感じました。今回は薪ストーブの設置計画も煙突工事も全ておまかせしたので吸気の詳細は不明なのですが、吸気口近くに設置したサーキュレーターが悪さをしたようです。吸気口前の新鮮な空気はおそらく天井付近に廻り肝心な薪ストーブに十分な酸素が供給されなかった(危険な一酸化炭素など発生する程の不完全燃焼ではなく、部屋の中が軽い酸欠状態であると推測)のでしょう。

煙突の逆流でよくあるパターンは煙突の施工が正しく行われていない場合です。風圧帯を避けて施工するのは大切です。また、強風では正しく施工された煙突はベルヌーイの定理によりむしろ煙突内は負圧が強くなり上昇気流は強くなり結果良く燃えるのです。強風で逆流する煙突は施工方法を間違えているのです。

立ち上がりが早く、低燃費、高耐久、そしてロケットストーブでありながら世界初のサイクロン燃焼(特許登録済)が我が薪ストーブの特徴です。サイクロン燃焼は、燃焼効率はもちろん限界までの高熱効率、高耐久に献上しています。立ち上がりが早いストーブは鋼板が薄いものが多く耐久性がありません。また、耐久性と蓄熱を考えて耐熱煉瓦を入れる薪ストーブもありますが立ち上がりは遅くなります。構成する材料の構造と厚さが同じなら鋳物と鋼板製の薪ストーブに蓄熱性、立ち上がりに違いはありません。双方ともほとんどFe(鉄)だからです。
薪ストーブを積極的にお使いになり、汚してください。再塗装すれば新品同様になりますのでご心配なく。 

また、別のお客様からは下記のようなメールを頂きました。

普通だったらあり得ないほどのセット内容で、
隅々まで薪ストーブライフを楽しめる心の届いたセットなんだろうと
とてもほんわかしております。

そうなんです!薪以外の必要なスターターキットは全て揃っているのです。
必要なのは薪を集める根性と揺るぎない決意です。あと現金(^_^;) 


arts_syokunin at 19:16コメント(0) 
ロケットストーブ(薪ストーブ) 

2017年12月06日

薪ストーブネタが少ないので久しぶりのブログの更新です。
これまで数々の貴重な(本当の)情報を公開して来ましたが、繰り返し同じことを書いても仕方がないので、もうお伝えすることも少ないのです。
小言はTwitterで公開しています。
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先月、薪ストーブを納品して来ました。
大工でもあり一級建築士でもあるお客様のロフト付き平屋木造住宅です。
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いい仕事しています。
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こだわりのスイッチ。
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この住宅は、これからの日本住宅のあるべき姿を示しています。
ある大手ハウスメーカーの建築現場に「40年以上地震の揺れによる全・半壊ゼロ」の垂れ幕がありましたが、残念ながらそのような物件でも必ず30年後にはリフォームが必要になります。(日本の住宅の平均寿命は30年以下)
また、30年後の家族の暮らし方など殆どの方が予測できませんので、その意味でのリフォームまたは新築が必要になります。問題なのは現在の住宅には多くの新建材が使われていますが、多くが再利用が難しいのです。石膏ボードはメーカーはリサイクルしていますなどと謳っていますが、現実は一般住宅の石膏ボードは産業廃棄物として非常に厄介なものとなっています。
コンクリートは当初の設計強度が50年持てば良い方です。高度成長期のコンクリートは耐用年数を迎え新幹線、高速道路、橋梁、公共建築等補強なり建て替えが進んでいる事実があります。
こちらの住宅にはコンクリート、石膏ボード、合板、構造用金具等一切使わていないのです。
そうです。こちらの住宅はなんと石場建ての住宅です。
ちょうど一年前にも石場建ての住宅に薪ストーブを納品しました。

石場建ての住宅には心が揺さぶられます。今度、私がセルフビルドする機会があれば石場建ての小住宅でしょう。良いものを長く使うのは大量生産、大量消費、低価格に慣れきった価値観には衝撃です。実は長い目で見ればこの住宅は安いのです。

また、石場建ての住宅は地震に強いのです。建築基準法「木造の建築物における土台及び基礎」に土台は、基礎に緊結しなければならないとあります。石場建ての住宅はその意味で建築基準法に適合していないのです。
建築基準法以前からあった伝統のものですが、例外や特例なのでしょうか? 

 
石場建ては古来からある現代版?免震構造なのです。

今回のお客様の住宅は間取りとかの概念があまりありません。一般の方が住宅を建てる時に間取りを考えて「設計は私がしました」などと答える方がいますが、間取りは設計の極々一部に過ぎません。大切なのは今をどう暮らし、将来の暮らし方に自由に対応できることです。
そして、この自由な空間が薪ストーブには最適なのです。
◯LDKとかの日本の住宅での暖房を考えた場合、薪ストーブは実は非常に使いにくいのです。
また古民家の場合も、大きい、間仕切りが多い、そして暗いので、現代の暮らし方にはふさわしいとは言えず、薪ストーブでの暖房も難しいのです。

最近は伝統軸組工法の新築住宅にご検討されるお客様が増えております。
板倉工法の建築もあります。元々信州に多い工法らしく左官の仕事が必要ない(大工さんだけで建築可)工法です。
今後の石場建て、板倉工法の住宅には私の薪ストーブは必須となるでしょう(笑)


 


arts_syokunin at 13:21コメント(0) 
ロケットストーブ(薪ストーブ) 
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