ロケットストーブ(薪ストーブ)

2017年12月16日

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私のブログは薪ストーブの燃費というキーワードではヒットしないので、改めてブログを書いてみたいと思います。
薪ストーブの燃費の良さとは少ない薪で長く燃える事ではなく、部屋が暖かいのに薪の消費が少ないことです。室内温度、外気温度、住宅の広さ、断熱や気密性の条件の違いで結果は大きく異なります。
燃費の良い薪ストーブとはズバリ熱効率(暖房効率)の優れた薪ストーブです。設置される条件が変わっても熱効率は変わりません。

薪ストーブのユーザーやプロでも燃焼効率や熱効率(暖房効率)について正確に理解していない方も多いのです。

燃焼効率とは薪ストーブの場合は燃やす薪が持つ全ての燃焼エネルギーのうち、実際にどれだけ燃焼したかの効率。通常90%以上です。

熱効率とは薪ストーブから発生した熱が、どれだけ暖房として使われたかの効率。厳密に言うと燃焼効率X熱効率が暖房の効率という事になる。暖炉の場合10%から、触媒付き高性能薪ストーブで75%と言われています。

木質バイオマスストーブ環境ガイドブックP-3から引用
薪ストーブの熱効率については、薪ストーブが多く普及しているアメリカのEPA(環境保護局)の基準で『触媒方式は72%以上、非触媒方式は63%以上』と定められています。ペレットストーブについては、ペレットストーブが多く普及している欧州の機器規格で、『定格出力時で75%以上』と定められています。 

不完全燃焼とは燃えるのに必要な酸素が少なく一酸化炭素が発生する燃焼で、不完全燃焼時は、本来燃えるべきものが一酸化炭素となるので燃焼効率が低くなります。薪ストーブは普通、流入する空気を絞って火力調節します。流入空気を絞ると、必ずしも危険な不完全燃焼になるわけではありませんが、その状態に近づける事とも言えます。オーロラバーン(オーロラ燃焼)は一種の酸欠状態です。


我が家の実績として、寒冷地軽井沢の生活に使うとなると半年間は薪を燃やします。設置場所は30畳のリビングダイニングで、快適に暖房する半年間です。180日を平均すると一日10時間薪を燃やし、10kgの薪を消費します。コツが必要ですが、外気が2から3℃までなら最低の運転として1時間1回の投入で、毎時600gの薪での連続運転で暖房が可能です。

今年で7シーズン目ですが、年間1.8トンの消費量は変動がありません。これは驚異的に少ない薪の消費量です。

軽井沢では薪ストーブの設置割合は非常に高いですが、生活に薪ストーブを使う方は非常に少ないです。軽井沢の生活では普通4トンから8トン以上の薪を消費します。

ホームセンターで乾燥薪を購入すると、一束10kg弱の薪が800円程度です。(薪の長さはJASに規格がないので重さはまちまち)軽井沢でホームセンターの薪を使うと年間の消費額は32万円から64万円となります。札束を燃やすようなものですね。まあ、こんな方はいないと思います。私は薪の価格をウォッチしていますが、ナラの乾燥薪10kg300円は業界最安値水準だと思います。(大量購入の場合、別途配達料がかかります)ナラの乾燥薪は安くても1000kg3万円はすると理解しておいてください。また、生木のナラ原木は1000kg1万円で買えることは少ないと思います。(配達料別)今後の薪調達の相場観の参考にしてください。

重量にピンとこない方もいるでしょう。広葉樹の原木を隙間を少なく軽トラックのあおりを少し超えるぐらいに積むと400kg程です。軽トラックに適当に割った乾燥薪を積むと山盛りで350kg程度となります。ですから私は年間、軽トラック山盛り5台程の薪を調達して燃やしているのです。低燃費である私の薪ストーブでもこの量です。私は小市民ですので、これ以上の薪の調達には躊躇してしまいます。

軽井沢の多くの別荘は、玄関先に300kg以下の薪しかしストックされていません。たまに使うには十分かもしれません。それなら1束800円の薪でもいいですね。
日々の 生活に使うにはそうはいきません。多少苦労しても灯油より燃料費が安くなければ、メリットは少なくなります。薪を集め、割る労力を考えると絶対に灯油の方が安いのですが(^_^;)

薪の乾燥、保管場所の確保も大切です。1.8トンの薪には軽自動車1台弱のスペースが必要です。8トンですと4トントラックの駐車スペース。しかも普通2年の乾燥が必要なので 、4トントラック2台分の駐車スペースは必要となります。住宅街では非常に難しいですね。そこで燃費の良さが重要な選択肢になります。

こちらは燃費について丁寧に解説された「薪ストーブ燃費まとめ」サイトです。
サイトを詳しく読むと消費量の多くが平米換算である。これでは実態を把握しにくくしています。重量で考える事が大切です。毎日の消費量を体重計で管理すのはそう難しいことではないし、誤差の少ないデータとなります。

乾燥した薪の重量あたりの熱量は、樹種に関係なくおおよそ灯油の1/2です。但し、針葉樹と広葉樹は比重が2倍違いますので針葉樹の薪の保管場所は広葉樹の更に2倍必要となります。
針葉樹の杉も広葉樹のクヌギも重量あたりの熱量はほとんど同じなのです。
単純に熱量は乾燥した薪2kgが灯油1L相当です。しかし、実際は多くの薪ストーブが約半分(熱効率50%)の熱を煙突から捨てています。

参考程度に、おおよその暖房に使った薪と灯油の熱量と価格の関係。
それぞれが持つ熱量は薪2kg=灯油1Lですが、薪ストーブが約1/2の熱量を煙突から排気した場合は薪4kg=
灯油1L(屋外に排気しない石油ストーブの場合) となります。価格は安い薪を購入した場合に薪が30円x4kgで120円。そして灯油価格が1L =120円となった場合に暖房コストが同価格となります。

薪ストーブは暖房コスト以上の魅力はありますが、現在の暖房コストは残念ながら灯油の方が安く、薪ストーブ屋が薪ストーブを強くおすすめしない理由のひとつとなっています。(^_^;)

薪ストーブの火力は火室に入れた燃えている薪の量で決まります。当たり前なのですが流入空気を絞れば火力は落ちますが基本は燃えている量に比例します。また、燃えている薪が細い程、薪はよく燃えるので火力は高くなります。読者の皆さんは太い薪をゆっくりオーロラバーンで燃やす理想があるかと思います。しかし、現実には半分以上の時間はオーロラバーンではありません。太い薪を燃やすには沢山の熾が必要で、その場合は決して低燃費と言えないのです。少なくても1時間に2kg近くの薪を燃やしますからね。それでも十分に低燃費だとおっしゃる方がおられますでしょうが・・・
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実は低燃費の秘訣は細薪を使うこと。必要以上に焚かないが火室の温度は低くしない。それがケチキュートの特徴です。
一般の薪より細めですが、細い薪は乾燥が早いです。この写真は、今年7月の水を大量に吸い上げた最悪の時期にナラの木を切り倒し、8月に割ったものです。乾燥は4ヶ月ですが2年乾燥させた太薪と同等の乾燥状態です。

薪ストーブ輸入販売の草分けである京阪エンジニアリングの社長の「アンコールの正しい燃焼方法動画。

こちらの動画を要約すると初期型の触媒アンコールの使い方は温度を天板300℃に上げてからダンパーを締める。太い薪は燃やさない。低い温度と太い薪はダメなのだそうだ。

触媒も万能ではありませんし消耗品です。薪ストーブに幻想を求めないでくださいね。

最強の低燃費木質系ストーブは電子制御のペレットストーブです。流入空気、燃焼温度、排気まで管理して最小限のペレットを燃やす。これには我が薪ストーブも燃費では及びません。我が薪ストーブに親指程度の細薪を5分毎に入れれば、同程度の燃費は可能ですが現実的ではありません。
ペレットは入手しやすいし、薪割りは必要ないし、必要分をストックしやすい、点火や運転が薪ストーブに比べて容易。電動ファンによる排気では煙突工事代金が安い等のメリットがあります。
しかし、電気を使う、儀式でもある薪ストーブの所作がつまらない、ペレットの価格は実は割高等のデメリットもあります。
あるサイトにペレットの製造にかかるエネルギーについての記述がありました。ざっくり言うとペレットそのもののエネルギーを100とすると、運搬から消費までにかかるエネルギーはその1/3でした。私は自分の直感を信じます。原木を切り出し運搬して粉砕・乾燥・圧縮・出荷を考えると膨大なエネルギーが使われていると思うので、にわかに信じられないのです。1kgあたりの単価も40円から80円と薪の販売価格と同等です。薪は店頭で購入が可能ですが、ペレットは店頭になければ送料が別途かかります。

薪集めや薪割りの苦労を楽しめる方なら、ペレットではなく薪ストーブでしょう。


arts_syokunin at 20:44コメント(0) 

2017年12月14日

私のブログで一番プレビュー数が多い記事が「ロケットストーブの20のウソ」です。
ロケットストーブで検索すると上位に表示された事もあり、目にされた方も多いのではないかと思います。
ただ、最後までお読みになった方は少数派でしょう。それは文章の表現が攻撃的で不愉快に思う方もいらっしゃると思うからです。
私がロケットストーブの存在を知ったのは2010年の暮でした。ロケットストーブに造詣が深い方の訪問に始まります。正に私には夢の薪ストーブであったのです。そして、高性能の薪ストーブができると直感して開発をはじめました。当時、ロケットストーブの原理を応用した鋼板製の密封型薪ストーブは販売はおろかネット上でも検索できませんでした。試行錯誤を繰り返して何度も実験しました。漠然と炎が回れば燃焼効率が良くなると思ったのです。
特許を取得するのが私のひとつの夢でもあったので、サイクロン燃焼の特許出願作業を進めました。そんな最中に東日本大震災。そして取り返しのつかない原発事故です。私は原発は多重防護され、チェルノブイリ級の事故はありえないと信じ切っていました。原発反対を訴える方たちの活動を他人事と感じ、いや、むしろ関わりたくないとか、原発で3割以上の電力を供給していた事実があったので、ならば反対する人は3割の電気を使うなと感じていて、積極的ではありませんが原発を肯定していたのです。原発の重大な事故の事実を知ると絶望感でいっぱいになりました。
正に「騙されたあなたにも責任がある 脱原発の真実」小出裕章 著でした。
それ以来私は価値観を変えたのです。
学んだのは真実を見分ける力を身につけることです。私のブログは文章表現に大変問題があります。最後まで読んでいただけないのは残念ですが、記述の内容は今でも殆どが事実であると自信を持っております。
事実、私より遥かに長いこと薪ストーブを製作したきた職人さんから概ね事実であると太鼓判をもらっています。

良くも悪くもその記事でロケットストーブが啓蒙され、多くの方が薪ストーブを自作したり開発販売しています。もしかしたらロケットストーブ由来の火事が防がれているかもしれません。
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サイクロン燃焼は他にもある等の指摘もございます。しかし、サイクロン燃焼の特許は特許庁により厳正に審査されました。海外の特許、及び公知の技術がないか膨大なデータから検索、確認されたのです。その意味で薪ストーブのサイクロン燃焼は世界初なのです。ロケットストーブはオープンシェアとのご指摘もあり、もっともなご意見です。しかし、その特許出願の中に独自な技術があれば権利として認められても良いのではないかと思います。それが認められないとすれば企業の開発意欲はなくなります。特許登録されていますので、特許に関わるサイクロン燃焼は販売目的では誰も真似することは出来ません。見かけた方は私に連絡をください(笑)

arts_syokunin at 22:29コメント(0) 

2017年12月11日

10月に板倉工法の住宅に薪ストーブを設置させていただきました。
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新築の住宅は搬入にも大変気を使います。新築でなくても慎重に作業はしますが(^_^;)
今回のお客様はブログの読者様でもありました。このような私の偏見の塊であるこのブログを根気よくお読み頂き感謝いたします。ブログに何か訴えるものがあり、ご縁があったのでしょう。一方、ご購入直前までのお約束を頂き、建築士さんと綿密な図面をやり取りした挙句、薪ストーブとは一切関係ない、あなたのお考えは許せないと言うことでキャンセルとなった事も。もちろんキャンセル料など頂いておりません。そのような方は事前に慎重に検討してくださいね。
また、ある住宅に薪ストーブを設置させて頂きましたが、その住宅が住宅番組で紹介されました。寒冷地にあるその住宅では、薪ストーブは生活に欠かせない道具です。ところが一切、薪ストーブが映らないと言うか完全スルーだったそうです。お客さまいわく、電力会社がスポンサーなので薪ストーブは紹介されないかもとの事でした。上等だ!俺に触るとメルトダウン(火傷)するぜ!!
そう言った意味で私はつくづく営業能力がありません。前向きでひたすら明るいブログなどが良いのは承知しているのですが、私にはできないのです。

さて、ここからが本題。第三者であるお客様の言葉に偽りはないと思います。
ご承諾を頂いたので一部抜粋のメールを転載いたします。

薪ストーブは趣味というより、生活必需品であり、
毎週末、山に行って焚き付けの杉の葉を子供と拾っていると、
幸せを感じます。
夫も薪クラブに参加して木を倒しているようで、
山と共に生きる毎日です。

先日はご心配おかけしました。
吸気口の前に置いていたサーキュレーターをどけたところ、
劇的に改善し、頭が痛くなることはなくなりました。
もしかして大きなオブジェになってしまうかと心配しましたが、
快適に使っております。

友人の薪ストーブユーザー達ですが、
ケチキュートの立ち上がりの速さに皆さんとてもびっくりしています。
私も、日本の住環境には、鉄板の方があっていると感じています。
たまたま風の強い日だったのですが、まったく逆流しなかったので、
皆さんうらやましがっていました。
やっぱりストーブに煙突が内蔵されてるって、
すごく合理的だと思います。
オーブンでクッキーからグラタン、鮭の切り身まで、
何でも焼いていますよ。
いつかパンに挑戦したいです。
 
生活の道具としてお使い頂くのは薪ストーブ職人として幸せです。
寒い日は薪ストーブで暖まるご家族の姿がリアルに浮かび、嬉しくなります。
この住宅は板倉工法ですが高気密の住宅です。寒冷地ではありませんが建具がトリプルガラスです。
気密性の良い住宅は薪ストーブの計画を慎重に検討する必要があります。そよ風、OMソーラーなどの気密住宅は点火時に悪さをします。特に薪ストーブの吸気計画は大切です。 
当初、お客様は薪ストーブを焚くと頭痛がすると相談があり、換気をすること、一酸化炭素アラームを設置することをお願いいたしました。 この住宅の工務店様は薪ストーブの設置も経験豊富で我が家にも建築士様がお客様とご一緒に訪ねて下さいました。お話をお聞きしてすぐに経験が豊富な建築士さんであると感じました。今回は薪ストーブの設置計画も煙突工事も全ておまかせしたので吸気の詳細は不明なのですが、吸気口近くに設置したサーキュレーターが悪さをしたようです。吸気口前の新鮮な空気はおそらく天井付近に廻り肝心な薪ストーブに十分な酸素が供給されなかった(危険な一酸化炭素など発生する程の不完全燃焼ではなく、部屋の中が軽い酸欠状態であると推測)のでしょう。

煙突の逆流でよくあるパターンは煙突の施工が正しく行われていない場合です。風圧帯を避けて施工するのは大切です。また、強風では正しく施工された煙突はベルヌーイの定理によりむしろ煙突内は負圧が強くなり上昇気流は強くなり結果良く燃えるのです。強風で逆流する煙突は施工方法を間違えているのです。

立ち上がりが早く、低燃費、高耐久、そしてロケットストーブでありながら世界初のサイクロン燃焼(特許登録済)が我が薪ストーブの特徴です。サイクロン燃焼は、燃焼効率はもちろん限界までの高熱効率、高耐久に献上しています。立ち上がりが早いストーブは鋼板が薄いものが多く耐久性がありません。また、耐久性と蓄熱を考えて耐熱煉瓦を入れる薪ストーブもありますが立ち上がりは遅くなります。構成する材料の構造と厚さが同じなら鋳物と鋼板製の薪ストーブに蓄熱性、立ち上がりに違いはありません。双方ともほとんどFe(鉄)だからです。
薪ストーブを積極的にお使いになり、汚してください。再塗装すれば新品同様になりますのでご心配なく。 

また、別のお客様からは下記のようなメールを頂きました。

普通だったらあり得ないほどのセット内容で、
隅々まで薪ストーブライフを楽しめる心の届いたセットなんだろうと
とてもほんわかしております。

そうなんです!薪以外の必要なスターターキットは全て揃っているのです。
必要なのは薪を集める根性と揺るぎない決意です。あと現金(^_^;) 


arts_syokunin at 19:16コメント(0) 

2017年12月06日

薪ストーブネタが少ないので久しぶりのブログの更新です。
これまで数々の貴重な(本当の)情報を公開して来ましたが、繰り返し同じことを書いても仕方がないので、もうお伝えすることも少ないのです。
小言はTwitterで公開しています。
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先月、薪ストーブを納品して来ました。
大工でもあり一級建築士でもあるお客様のロフト付き平屋木造住宅です。
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いい仕事しています。
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こだわりのスイッチ。
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この住宅は、これからの日本住宅のあるべき姿を示しています。
ある大手ハウスメーカーの建築現場に「40年以上地震の揺れによる全・半壊ゼロ」の垂れ幕がありましたが、残念ながらそのような物件でも必ず30年後にはリフォームが必要になります。(日本の住宅の平均寿命は30年以下)
また、30年後の家族の暮らし方など殆どの方が予測できませんので、その意味でのリフォームまたは新築が必要になります。問題なのは現在の住宅には多くの新建材が使われていますが、多くが再利用が難しいのです。石膏ボードはメーカーはリサイクルしていますなどと謳っていますが、現実は一般住宅の石膏ボードは産業廃棄物として非常に厄介なものとなっています。
コンクリートは当初の設計強度が50年持てば良い方です。高度成長期のコンクリートは耐用年数を迎え新幹線、高速道路、橋梁、公共建築等補強なり建て替えが進んでいる事実があります。
こちらの住宅にはコンクリート、石膏ボード、合板、構造用金具等一切使わていないのです。
そうです。こちらの住宅はなんと石場建ての住宅です。
ちょうど一年前にも石場建ての住宅に薪ストーブを納品しました。

石場建ての住宅には心が揺さぶられます。今度、私がセルフビルドする機会があれば石場建ての小住宅でしょう。良いものを長く使うのは大量生産、大量消費、低価格に慣れきった価値観には衝撃です。実は長い目で見ればこの住宅は安いのです。

また、石場建ての住宅は地震に強いのです。建築基準法「木造の建築物における土台及び基礎」に土台は、基礎に緊結しなければならないとあります。石場建ての住宅はその意味で建築基準法に適合していないのです。
建築基準法以前からあった伝統のものですが、例外や特例なのでしょうか? 

 
石場建ては古来からある現代版?免震構造なのです。

今回のお客様の住宅は間取りとかの概念があまりありません。一般の方が住宅を建てる時に間取りを考えて「設計は私がしました」などと答える方がいますが、間取りは設計の極々一部に過ぎません。大切なのは今をどう暮らし、将来の暮らし方に自由に対応できることです。
そして、この自由な空間が薪ストーブには最適なのです。
◯LDKとかの日本の住宅での暖房を考えた場合、薪ストーブは実は非常に使いにくいのです。
また古民家の場合も、大きい、間仕切りが多い、そして暗いので、現代の暮らし方にはふさわしいとは言えず、薪ストーブでの暖房も難しいのです。

最近は伝統軸組工法の新築住宅にご検討されるお客様が増えております。
板倉工法の建築もあります。元々信州に多い工法らしく左官の仕事が必要ない(大工さんだけで建築可)工法です。
今後の石場建て、板倉工法の住宅には私の薪ストーブは必須となるでしょう(笑)


 


arts_syokunin at 13:21コメント(0) 

2017年12月05日

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先日、購入した一酸化炭素チェッカー。単3電池3本を装着後に動作確認。
取説には「正常動作時は30秒に1回青色ランプ点滅」と英文で書いてある。しかし、点滅してるの?(その後、暗いところで点滅を確認)
不安なので本日動作確認です。
自作アルコールストーブに大きめの缶を被せ酸欠にして消化します。その後一酸化炭素チェッカーを入れ反応を確認しました。
   
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ちゃんと反応しました。
その後、コーナーを避けて天井から10cmの高さに設置。
一酸化炭素は空気とほぼ比重は同じですが、やや軽く暖気で上昇するので天井付近に設置が良いようです。
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arts_syokunin at 17:30コメント(0) 

2017年03月31日

久しぶりのブログ更新です。
特に目新しいネタではないのですが来店したお客様が木酢液について必ずご質問されるので整理したいと思います。
以前も記事に書いております。「煙の出ないロケットストーブはダメなストーブ」
 いま読み返しても良い記事です(自画自賛)
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日本木酢液協会HPの画像

ロケットストーブから排出される液体はタールを含む粗木酢液です。
これも我がブログの木酢液記事

何度も記述していますが1kg(含水率20%)の薪を燃やすと約700mlの粗木酢液成分が出ます。どんなに完全燃焼する薪ストーブでもです。我がサイクロンジェットストーブは99%(第三機関による試験で含水率20%以下の薪で巡行運転1時間の平均値)の燃焼効率ですが燃焼効率の問題ではないのです。水素が燃えれば酸素と結合して水になるのですから。灯油を1L燃やせば約1Lの水が発生します。
薪ストーブの粗木酢液は簡単に言えば、湯気になり煙突トップから見えるか水蒸気となり見えないか、あるいは煙突内で結露するかしないかの問題です。

外気や湿度、煙突の断熱性能、施工状況により粗木酢液は煙突内や煙突トップ発生する場合もあれば発生しない場合(目に見えるまたは見えないだけです)もあり、条件で異なるのです。煙突の施工条件で風圧帯の問題がない場合は煙突が短くできます。また、外部煙突を二重断熱煙突にするとほとんど粗木酢液は目に見える形で発生しない場合があります。この場合は多くの粗木酢液は煙突から外気となり放出されているのです。今一度申します。どんな高価で高性能の薪ストーブでも粗木酢液成分は必ず発生しています。高温で煙突トップから排出される粗木酢液成分は温度が高ければ気にならない場合があるだけなのです。サイクロンジエットストーブも煙突が真直ぐに近い施工で貫通部分と外部の煙突を二重断熱煙突にすることで煙突内部での粗木酢液は気にならないレベルに抑えることができます。

その他、多くのお客様からその辺に落ちている小枝は燃料に使えるの?と質問を受けます。答えは使えますが実用的ではありませんと答えています。先ず、小枝の樹皮がサランラップ状態になり乾燥が進みにくく乾燥に時間がかかります。乾燥を促すために小枝を割るのは大変な作業ですし危険です。
少し太い薪を集め割る労力と小枝を拾う労力を比べてください。恐らく割つた薪のほうが効率が良いはずです。薪集めと薪割りは大変な作業ですが小枝は更に大変だと思っております。だだ、乾燥した小枝は早く燃え尽きてしまうため主燃料とはなりませんが、焚付には良いでしょう。

あと、ロケットストーブは灰が少ない等の記述が散見されますが、これは大きな間違いです。樹種により驚くほど灰の量は変わります。概ね針葉樹の方が燃焼させた薪の重量に比べ広葉樹の1/5ぐらいになります。また、ロケットストーブはヒートライザー部分で灰が舞い上げられています。完全燃焼で灰が少ない等は都市伝説です。


 

arts_syokunin at 19:01コメント(0) 

2017年02月19日

最近は特に薪ストーブネタはありません。ないのではなく書かないと申し上げた方が良いかもしれません。
これまで、薪ストーブに関して、お伝えできることはすべてロケットストーブのカテゴリーに記載しています。今思えば誤った認識の記事もありますが、編集や 削除は基本していません。
長々とした記事で途中で嫌になる方も多いとは思いますが、本質をついた記事もありますのでお時間が許せばお読みいたたければと思います。
今後はネタも重複してしまうし、私の薪ストーブは特許以外にも、いくつもの秘密もありますので公開したくないので更新が少なくなっています。
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こちらの雑誌には私の薪ストーブがカタログとして掲載されています。

さて、本題です。以前にもOMソーラーとそよ風の記事を書いていますが再考してみます。
というのも昨年末OMソーラーの新築住宅に薪ストーブを納品させて頂きましたが、何度か点火に失敗して逆流をすると苦情の連絡をいただきました。OMやそよ風の業者は「薪ストーブとの相性は良い」と宣伝します。確かに一定の条件では良い結果が出るでしょうが、運転状況により非常に薪ストーブには具合が悪いのです。相性が良いなどとは簡単に言わないでほしいものです。

双方ともある時は電動ファンを回し床下に暖気を持って行きます。しかし、気密性が高い住宅ですので場合により煙突から外気を吸入する場合があります。薪ストーブの排気温度が低い点火直後の上昇気流はそのファンの力に簡単に負けてしまう場合があるのです。そうです。煙突の煙が逆流するのです。そのような場合は完全に電動ファンによる循環をたたなければなりません。
双方とも優れたシステムですが注意が必要なのです。

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このスケッチは故奥村昭雄氏のスケッチでOMソーラーの原型だと言われています。OMの共同考案者で奥様の建築家奥村まことさんも昨年亡くなられしまいましたが、3年程前に奥村まことさんご自身から「あなたの薪ストーブは面白そうなのである建築で今度検討してみたい」とお電話をいただきました。
そして「あなた頑張りなさいよ!」と激励も頂きました。残念ながらお電話は一回だけでしたが、奥村さんご夫婦の建築にはエネルギーの無駄のない設計思想があったのでしょう。もったいない精神のケチキュートも正にそれである。


 

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2016年10月27日

私は営業もパンフレットなどの配布もしておりません。ブログは唯一お客様に出会えるきっかけかもしれません。
1日250程のアクセスがありますが、多くがスルーされます。しかし、稀に熱烈な視線を浴びせる方がいらっしゃいます。 
今回のお客様もその一人です。取り憑かれたようにケチキュートを大切に思ってくれています。「ストーカーかよ」と突っ込みを入れたくなります。
家を建てるのではなく、この薪ストーブを置く家が欲しいと・・・

遠方からの来店即決のお客様は2度目ですが、とにかく普通ではありません。私のお客様は全て変わった方ですが本物を見抜く力があるというか、物事の本質を理解されています。
例えば家をほとんど自力で建てるなど、一見無謀で馬鹿げた行為をする人はテレビの世界で、リアルに目にすることはまずないでしょう。ところが、私のお客様の中にはその様な方が3組いらっしゃいました。自給自足を目指す生きる力溢れる女性も多いです。完全なマイノリティーです。
そんなお客様の元にモバイルハウスで行ってきました。
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みなさん石場立ての家など新築で見たことがありますか?多くの住宅は外壁がサイディングに石膏ボードにクロス仕上げ、合板に釘を打ち耐力壁としたり、専用の金物で補強をして、べた基礎に緊結します。
安いし、早いし、見た目が綺麗だし、丈夫な住宅になります。合理的で無駄のない住宅です。
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構造材に金物一切使わない、伝統軸組工法で基礎にコンクリートを使わない、筋交いを使わない竹小舞の土壁、美しくしい曲線のむくり屋根などコストがかかるし、大工さんも見つかりません。それを望むのはど変態です。私のストーブを望むのもど変態です。ついでに私もど変態です。そんなど変態が出会ってしまったのです。

早朝、現場に到着すると修行僧の様な左官屋通称くまさんが「会いたかったです。」と握手を求めてきました。強烈なキャラです。一瞬たじろぎます。綺麗好きというくまさんは現場に泊まり込み、10日間風呂に入っていないそうです(⌒-⌒; )

しばらくすると若手棟梁の登場。刃物マニアで手斧を現場で使う大工さん。
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道具の収納を見ればきっちりした仕事をするのがすぐに見て取れます。そして見習い大工さんも登場。面白そうな現場です。

やがて砕石を積んだダンプがやって来ました。親方です。父の後を継ぐ伝統軸組工法を重んじる若手親方です。簡易トイレ前の草刈りをしたり、現場でMacノートで図面を描いたり、設備屋さんとスマホで仕様書を見ながら打ち合わせもしたりする。現代的な親方です。
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彼らは良い仕事をします。しかし、それを願う施主がいないと成立しません。若いお施主様ですが、こだわりが半端ないです。日本の伝統を重んじる良い施主が増え、彼らの様な大工さんが増えれば、日本の街並みや国産木材の消費が劇的に変わるでしょう。「美しい国」とはこうありたいものです。

良い職人さにお会いできます。「木神楽」良い仕事をします。



 

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2016年03月16日

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※1 寒冷地である軽井沢の標高約1000m、30畳のリビングダイニングでの冬季外気0℃以下での最低600g/hの燃焼。この燃費は恐ろしく少ない消費量です。一般的な薪ストーブでは到底無理な低燃費です。

皆さんが省エネといえば家電。低燃費といえばクルマをイメージするでしょう。
電気料などは使えば使うほど単価が安くなる制度もありますが、基本は節電がお財布にも優しいことになります。風力や太陽光に代表される発電は現状では問題があり、原発は更なる問題があると思っていますので当面は火力発電ベースで節電していくのが私は一番良いと確信しています。(現状は正しくそうです)

私は2代目プリウスに乗っておりますが、大変優れた車であります。特に燃費に関しては以前乗っていた2000CC超クラスのガソリン車に比べ燃費が2倍になりました。数万キロ走っておりますが、ハイブリット車のコストアップ分はすでに回収しています。

さて、私の本職である薪ストーブはどうでしょう。
低燃費と謳う薪ストーブは数が少ないです。しかも、薪ストーブ業界には基準がないためか単位時間あたりの消費量表記はなく、最大暖房面積や最大出力、燃焼効率が各メーカー調べとしてカタログに表記されています。
燃費とは熱効率と考えていただいて良いのですが、その表記は残念ながらカタログにはありません。私としても他の薪ストーブより優位性を数値として比較できないのです。

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写真左クリーンバーン・右サイクロンジェットストーブ+排気熱回収BOX(左隣り)

昨年、とある測定機関にお願いして燃焼効率、熱効率の測定実験を行いました。比較対象の薪ストーブを用意しませんと全くの独りよがりになりますので、私がサイクロンジェットストーブ開発前から設計していたクリーンバーン燃焼の薪ストーブと比較いたしました。
条件は下記のようなものです。
・外形寸法放熱面積が同じ。ただし、構造が違うため燃焼室の大きさは違います。
・排気ガスの成分を分析する位置は薪ストーブ本体出口から煙突内で90cm離れた場所。(右のサイクロンジェットストーブは隣の排気熱回収BOXの下部)
・データのゆらぎを防ぐためそれぞれ巡航運転後に同じ200gの薪を8分ごとに投入。
・どちらも効率よく燃える位置でキープし運転後に火力調節はしない。
・試験方法は石油燃焼機器の試験方法通則に準ずる。

私としては排気熱回収BOX通過後のデーターも欲しかったのですが時間の都合で無理でした。
クリーンバーン方式の薪ストーブは一気に燃えることなくゆっくりと効率よく燃えた印象があります。双方とも燃焼に見た目の違いはありませんでした。

同じような燃焼に見えても、薪ストーブ本体からの排気温度は、サイクロンジェットストーブの方が単体だけでもあきらかに低いので熱効率(燃費)が優れていることは直感で理解できます。両方共私が製作したストーブですがサイクロンジェットストーブには自信がありました。

結果は驚くべき数値でした。大人の事情により発表できませんが、クリーンバーンは燃焼効率平均95%、熱効率平均60%でした。触媒付きの薪ストーブは熱効率は75%程度と言われています。それを上回ったのは言うまでもありません。

この燃費600g/hについては、他の薪ストーブを圧倒していると思います。
そもそも途中で何の火力調整もなしに600gの薪を1時間毎に連続燃焼させるだけでも非常に難しいのです。ロケットストーブの薪ストーブ型であるロケットマスヒーターは低燃費ではありますが、更に小さく高温に燃やすことは難しいのです。唯一特許登録されたサイクロンジェットストーブが優れているのがご理解いただけたでしょうか。







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2016年01月19日

先ず薪ストーブで暖房するのは大変手間のかかるもので、魔法の箱ではありません。薪集め、薪割り、薪の乾燥と保管場所、点火、設置条件、ご近所との関係、エアコンのような手軽さはありません。相当な環境と覚悟が必要です。環境が許し気力のある方は掛け替えのない安息を手にすることができるでしょう。

薪ストーブの煙突工事は自分でやれば5万円以内で完了するかもしれません。火事などになり他人様に迷惑をかけないのなら自己責任と主張されるかもしれませんが、そのような無責任で無謀な方は薪ストーブはお辞めください。

薪ストーブ設置を含む総額は決して安いものではありません。少し高価な薪ストーブになりますと本体価格が30から60万円ぐらいでしょうか 。また、煙突も十分な施工をすると材料・工事費で40万円ぐらいで一式100万円前後が一般的です。
それはいささか高価過ぎやしないかという素朴な疑問が、私が薪ストーブを開発する出発点でした。私の薪ストーブも決して安いものではありません(オーブン付きキッチンストーブとしては安い方)。
私は商いとして薪ストーブを製作しており、ひとつひとつ手間をかけていますので量産品のような価格にはなりません。また、実は外見はシンプルですが、より使いやすく、高性能を実現するためにパーツや可動部分が多く複雑になっているのです。
安い製品には訳があり、単純な構造、耐久性、デザイン、性能に問題があるものが多いと考えています。
私の薪ストーブは耐久性、性能、低燃費などによりコストパフォーマンスが高いので、度々、安物に買え変えたり、高価な触媒機を購入するより賢い選択ではないかと思っております。

今年で販売6年目になりますが、つくづく思うのが、薪割りの手間、ランニングコストを考えると石油ストーブがおすすめです。まして現在1バレル20ドル台にせまる原油安です。また、原油が高騰して灯油が1L120円になってもランニングコストは石油暖房機の方が安いでしょう。
できるだけ石油・電気は使いたくないとか、火のある生活が大好きという強い信念がないと薪ストーブライフは続きません。
一方、薪ストーブは心を癒やす最高の贅沢品でもあります。薪ストーブは、これに尽きるのかもしれません。

薪ストーブの燃焼方式は大きく分類して輻射式、クリーンバーン燃焼、触媒燃焼の3つです。私の薪ストーブはこれらの燃焼方式とは異なっていて、第4の燃焼方式であると自負しています。
数年前からロケットストーブはマニアに注目されていますが、私の薪ストーブも基本はロケットストーブです。室内暖房機としての、この方式の薪ストーブは私の販売後に数社が販売しているようです。
もちろん私の開発したサイクロンジェットストーブが一番優れています。多分(笑)
薪ストーブの燃焼に今まで不可能であったサイクロン燃焼を独自に取り入れたのです。この技術は昨年、特許登録され、販売目的では誰も真似することは出来ません。特許は特許庁により厳正に審査されます。海外の特許、及び公知の技術がないか膨大データから検索、確認されるのです。その意味で薪ストーブのサイクロン燃焼は世界初なのです。
サイクロン
ヒートライザー内での渦燃焼により触媒方式と同等以上の燃焼効率*1を可能とする。
その答えは簡単です。燃焼には3つの条件が必要です。高温の環境、可燃物、酸素です。これらの3要素が高温の二次燃焼室内で渦を巻きながら撹拌・集中して滞留時間も長く連続燃焼する画期的な方式です。触媒方式のような高価な触媒の交換も必要ありません。このサイクロン燃焼が高燃焼効率を実現しました。

DSC_0322
また、燃焼効率だけではなく、複雑な内部構造により薪の消費量が最低600g/hと通常では考えられない熱効率*2となっています。

一般的なロケットストーブの構造です。
image


このようにお湯をわかすコンロタイプが最も一般的にDIYされています。
大規模にロケットマスヒーターをDIYされるかたもいらっしゃいますが、お勧めできませんのでお辞めください。

ロケットストーブ方式で製品化されているものもありますが、問題のある商品も多いようです。

あるロケットストーブユーザーが私にメールで助けを求めてきました。


・煙突の繋ぎ目からタール混じりの木酢液が漏れたり煙が逆流

・薪ストーブのガラス窓がすぐ真っ黒

・燃焼温度も思ったように上がらない

・部屋も汚れる

「最初は順調に燃焼しておりましたが、このところ、難儀している次第です」

あるロケットストーブ関連装置をモニター第一号として購入し昨年10月からから試運転を開始。

室内の煙突横引き距離が長く、屋外が短い煙突でドラフト効果が期待できない状況で設置。

ドラフトを補完する意味で、換気モーターをダクト内の煙突トップに設置。

薪ストーブをある程度経験すればわかることですが、これでは失敗します。 

 幸いにも煙道火災や低温発火には至っておりませんでしたが、このまま使用するのは危険であると伝えました。


火災というあってはならない状況に陥るおそれがありますので、慎重に薪ストーブを選び設置は信頼できる経験豊かな施工業者に依頼しましょう。 

結局、私のストーブが失敗しない薪ストーブかも知れません(笑) 

 
*1燃焼効率とは薪ストーブの場合は使用した薪が持つ燃焼エネルギーがどれだけ燃焼したかの効率。
100%なら完全燃焼だが99%では完全燃焼とは言えない。当社製品平均99%(一般的な二次燃焼薪ストーブ90から95% 当社調べ)

*2熱効率とは薪ストーブから発生した熱がどれだけ暖房に使われたかの効率。暖房効率と言うと理解しやすいかもしれない。この効率について公開している薪ストーブカタログはない。 当社製品平均80%(一般的な二次燃焼薪ストーブ平均60% 当社調べ)


  

arts_syokunin at 20:08コメント(0) 

2015年12月13日

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我が工房の薪ストーブがチルチンびと巻頭特集の「森の家」で紹介されました。
チルチンびとは毎年12月発売号は薪ストーブが特集されています。
薪ストーブの入門書として十分な内容です。更に私の長文のブログを熟読、理解していただいたら、巷にあふれるベテラン薪ストーブオーナーの話が陳腐に感じます。笑って聞き流しましょう。こだわりをもった方が多いので話が長く面倒ですよ。そう言う私はもっと面倒な人間か。

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「森の家」の記事はとてもあたたかい内容です。ぜひ、御覧ください。

今秋に京都に設置させていただいたお客様よりメールをいただきました。
私の方で編集して掲載の許可をもらい転載させていただきます。(赤色文字部分)

チルチンびと、届きました。

まだか、まだかと待ってました。
「森の家」さんの記事、光ってました。
ストーブの存在感がピカイチでした。
映画のワンシーンのような写真たち。本当に素敵でした。
私が編集長なら、絶対表紙に使いましたけどね。
永久保存版とさせていただきます。

さすがはブラッド・ピットさん。いい仕事なさってます。

今の生活はあたごん中心です。
朝起きて、まず窓と灰のお掃除。そして点火。
三度の食事作りも、ほとんどあたごんと一緒。
外出するときは、家をよろしくね、とお願いしてから出る。
そして寝る前に必ず、ほんのり暖かいあたごんに一日の感謝のおやすみを言う。
さらに、私と娘の寝室の窓には、月明かりに照らされて写し出された煙突の影が。
あたごんにいつも守られています。
ありがとう、あたごん。

絵本にしたい存在です。

感謝。感謝。

毎朝、あたごんで煎ったコーヒーを飲むのが楽しみです。
安いコーヒー豆を買ってるんですが、あたごんで煎り直すと本当に美味しいんです。
魔法使い、あたごん。

灰は庭や畑に撒くので、野菜や草花が喜んでます。

言い尽くせないくらい、あたごんとの生活を満喫してます。

あらためて、
チルチンびと、掲載おめでとうございます。
フセンを貼って、来客に見せまくりますよ〜〜!!
私が作ったかのように自慢させて頂きます。

本当にありがとうございます。

※「あたごん」とはお客様がつけてくださった愛称で火防の神、愛宕神社に由来します

どうですか?このメールをお読みになって「あったかいんだから」というお気持ちになっていただけたでしょうか。
 


arts_syokunin at 22:58コメント(0)トラックバック(0) 

2015年10月27日

KIMG0142
薪を一番近い森林組合で購入してきました。元来、薪は購入すべきではないと持論はあるが公的機関による実測に近いカロリー計算の燃焼実験のため、やむを得ず市販の薪なのである。
長さは45cm。規格の針金(直径21,5cm、長さ70cm)で結束されている。今回は試験のためだけなので3束をバイクに積んで持ち帰りました。
薪 - 1
薪が少し走行中にハングオン。問題はありませんでしたが良い子はまねをしないでね。
ちゃんと荷台に固定すれば道路交通法上も問題ありません。原付二種ですので最大積載重量は60kgで、あと2束は積めます。そんな達人はいないかも(汗)
重量は11.4kg、10,0kg、10,4kgでした。気になる価格は森林組合現地渡しで1束税込み500円。ホームセンターより安いですがやっぱり高いな〜。
私の経験上、3束の薪は暖房に使われるカロリーは良くても灯油5L相当なので、どう考えても灯油の方が安いのです。薪は労働という対価を払って集めましょう。

この薪は1時間あたり定量の薪を燃やし 、クーリンバーン式の薪ストーブとサイクロンジェットストーブの熱効率を求め燃費を数値化するのもです。業界では発表されなタブーなデーターかも知れません。同条件で、少ない薪での燃焼実験なので驚くほど差は出ないとは認識しておりますが、どうなることやら。本来ならこのような貴重なデータは新聞に記事になるべきです。地産地消だ、エコだ、カーボン・ニュートラルだと寝言のような記事より大変重要なのだ。

一般的に寒冷地のトップシーズンは、この30kg強の薪は1日で燃やしてしまいます。札束を燃やすようなものなのです。

安心してください。私のストーブはそこまで燃やしませんよ。

arts_syokunin at 11:56コメント(0)トラックバック(0) 

2015年10月03日

ある、10年来の薪ストーブオーナーから薪ストーブの疑問についてご質問をいただいた。
現在、ご使用している、とある薪ストーブが暖かくないとの相談である。

1、厳寒期(こちらはせいぜい最低気温-5°程度)に部屋が暖かくないと感じる。
2、薪の消費量が多い気がする(他の薪ストーブの消費量が不明なので比較できないが)
3、バッフル板と煙突への出口の間に煤が異常なほど溜まってしまう。(薪がもったいないので極端に空気を絞るなど、炊き方が悪いということもあるのですが)
といったところです。

家屋の断熱性とかの問題もあると思うのですが、なんとかできるものなら、何とかしたいと思いましていろいろとネットで対策を検討していたところ、大野ファクトリー様のケチキュート薪ストーブを見つけました。

メールでご質問いただいたので赤文字は転載です。質問をされる方の中にご丁寧にご住所を記載していただく方がいますが、使用地域がわかりますので具体的に回答がしやすい場合があります。今回は番地まで記入されていたため失礼かと思いましたがストリートビューにて記載のご住所のご自宅を確認しました。

ご自宅は純日本建築の古民家でした。おそらくグラスウール等の断熱は施工されていません。
 まず、純日本建築は
吉田兼好の「徒然草」の一節にあるように「夏をむねとすべし」とあります。純日本建築の暖房は囲炉裏や火鉢などの局所暖房で部屋全部を暖房する等の発想がありませんでした。寒さの厳しい冬の夜は早く布団に潜り込むしかなかったでしょう。欧米に比べて遅れている薪ストーブ文化はここにも原因があるのでしょう。
また、純日本建築は後付の薪ストーブに最適な設置場所が少なく、煙突工事が非常に困難な場合があります。先日、私が薪ストーブの設置工事した和風建築もそうでした。
3073
最適な設置場所は煙突工事が難しく、壁抜きと庇を抜く作業となりました。普通の薪ストーブ屋には施工を断られる物件です。私自身薪ストーブを製作し、製缶工、配管工のプロであったからできる技でした。万が一私の設計に誤りがあっても現場で対応できる自信もあります。自画自賛ですが神です。

それでは回答です。
1、日本建築は襖と鴨居で部屋が区切られています。鴨居の上は壁になり薪ストーブの設置場所に暖気がこもりやすいでが、他の部屋は暖まりにくいです。また、断熱材がない、建具の気密性が悪いので暖房効率が悪くなり寒くなります。

2、どのくらいの消費量か記載されていませんので比較が出来ませんが、1時間に3kgも燃やしていないと思います。そのぐらい燃やしている薪ストーブなら長時間薪ストーブの近くにいられないくらい暑いからです。寒さの対策として多くの薪を燃やすのが現実的ですぐにできる方法です。

3、購入店に相談した場合は空気を絞るから燃えない→寒い→ススが溜まる→更に燃えないの悪循環ですと回答されるでしょう。また、ストリートビューで薪棚を確認できましたが、すべて太薪でした。太薪は乾燥に時間がかかります。薪にして乾燥は2年と言われますが、春先以降に切った木はたっぷりの水を含んでいますし、薪棚が湿度が高い場所や風通しが悪い場所では更に乾燥に時間がかかります。水分が多い薪の可能性もあります。ススも多くなり温度も上がりません。薪の乾燥は重要です。

 



arts_syokunin at 00:30コメント(0)トラックバック(0) 

2015年08月16日

日本人はカタログデータ好きである。私も家電製品を購入する場合は比較検討するのに大いに活用している。
しかし、残念ながら日本には薪ストーブの燃焼性能を評価する統一された評価方法は確立されていない。カタログデータなどあまり信用出来ないのである。
 image
薪ストーブ雑誌などのにはメーカーの独自の計測条件、方法であると注意書きされている。

 それでは薪ストーブの歴史の長い欧米ではどうなのであろうか?
米国、EU、ニュージーランドでは排気ガスの規制は確立されているようだ。

以下、金子稔氏のコラム抜粋

薪ストーブ排ガス規制について
アメリカ環境保護庁(EPA)の排ガス規制は世界で最も厳しいと言われています。
認証試験はアメリカに5つある認定機関で検査員立会いのもと実施されます。
規定に基づき施工されている煙突システムのトップ部(ここでは割愛します)にフィルターを取り付け、そこに付着する堆積物の量を計ることで排煙量を調べます。
また試験で使用される薪も基準があります。
使用される薪は含水率19~25%のダグラスファーで、5×10センチ、または10×10センチに切ったものを、密度、安定性を確保するため束ねて使用します。
少なくとも1時間以上燃焼し、炉内に灰の床ができた後に計測をスタートさせ、4時間以上の平均値を採ります。

1 トラビス/ケープコッド            0.45
2 トラビス/フラッシュウッド・ハイブリッド   0.58 
3 ヴァ―モントキャスティングス/ディファイアント0.6
4 ヴァ―モントキャスティングス/アンコール   0.7
5 トラビス/スモールフラッシュ・ハイブリッド  0.89
6 セルカーク・カナダ/モデルHE36       0.97
7 ブレーズキング/チヌークアッシュフォード30  0.98 
8 モネッセン/センチュリー           1.0
9 ダッチウエスト/コンベクションスモール    1.1
  ハーマン/TL300           1.1
クゥワドラファイヤー/3100          1.1
  ハース&ホーム/4300           1.1
  クロッグアイバーソン/DSA4        1.1
14 ユナイテッドストーブ/2400        1.13
15 クゥワドラファイヤー/4300        1.2
  ニューバックコーポレーション/バックベイ  1.2
  ニューバックコーポレーション/ニューバック 1.2
18 ブレーズキング/チヌークアッシュフォード40 1.3
  ダッチウエスト/FA455           1.3
ダッチウエスト/コンベクションエキストララージ 1.3

上記ような認定機関は日本にはありません。また、日本の場合、薪ストーブの法整備が歴史が浅いためか十分でないのと同時に過剰とも思われる施行令などがあります。

薪ストーブ雑誌などのカタログはほとんどが欧米製ですが、やはり暖房の性能評価という意味では各メーカーに預けられている恰好となっています。

薪ストーブのカタログデータとしてよく使われる項目として最大出力、最大火力、暖房能力があります。これらは燃焼室で最大限に薪を燃やした時に発生する熱量で、私はこれに煙突からの排気熱(熱損失)も含まれていると思っています。
 燃焼効率については測定条件・方法のなどの業界の基準はない。
最大容量は一度に燃焼室に入れられる最大の薪の量
最大暖房面積は各メーカーにより測定条件が異なる。

私は素朴な疑問として燃費が知りたいのです。どれだけの薪の発熱量が暖房に使われたのかを知りたいのです。 
暖房効率とでも表現するとわかりやすいかもしれません。
熱力学で言う熱効率とは熱エネルギーを如何に多くの 力学的エネルギー (仕事)に変換できるかというものですが、燃焼効率と混同される場合が多いです。
燃焼効率とは燃料 の持つ化学エネルギーがどれだけ熱に変換されたかを表す指標です。
暖房効率は燃焼効率ではなく熱効率を意味しますが誤って認識されますので薪ストーブ業界に暖房効率を表示してもらいたいところです。

ところが、話はそうは単純に行きません。考えとしては明確ですが、薪が持つ発熱量がどれだけ煙突から放出されたかを損失として考えれば良いのですが数値として評価することは難しいのです。もちろん流入の空気の温度や燃焼効率も問題となりますが、常識的な条件や燃焼ではそれ程誤差はないと思います。
 
薪ストーブの熱量を考えるのはカロリーが良いでしょう。
その他ジュールがありますが、おおよその換算は下記になります。

1[cal]=4.2[J]
1[J]=0.24[cal]
1W=0.86kcal/h

カロリーは熱量の単位として使われています。
水1gの温度を1℃上昇させるのに必要な熱量です。

ジュールはエネルギーの単位です。
物体に1Nの力を加え続けて1m移動させた時にした仕事が1Jです。
仕事をされた物体のエネルギーは1J増加します。
1J=1Nm

灯油の発熱量
1L≒8500kcal

薪の発熱量
針葉樹、広葉樹も絶乾状態(含水率0%)で1kg≒4500kcal
生木は含水率40から50%で1kg≒2500kcal
実際の薪はよく乾燥したもので20%1kg≒3500kcal

石油燃焼機器の試験方法通則JIS  S 3031と木質バイオマス燃焼機器試験方法通則JHIA N-5601
はほぼ同じ試験方法ですが暖房効率を示すものとしては不十分なように思えます。

何か良い方法はないものだろうか。 



arts_syokunin at 14:37コメント(0)トラックバック(0) 

2015年07月08日

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昨日、以前薪を購入したことのある薪屋のおやじさんに薪ストーブの製作を頼まれ訪問していただいた。あいにくロケットストーブの燃焼方式以外の薪ストーブを造るつもりもないし、別途設計料がかかるので高くなるから、お勧めできないと電話で伝えていた。
薪については、この方ほど価値観を共有できて意気投合した方はいなかったので、なんとかご希望に沿いたいと考えていた。しかし、薪談義中に水分量の話になり、煙突からの水分の排気について話しが及んだ。私が「灯油1リットルを燃焼させると、約水1リットルが排出される」「含水率20%の1kgの薪を燃焼させると、約0.7リットルの水が排出される」と話すと、懐疑的な目で私を見つめる。お客様:「いやーそれはないなー」私:「お調べになればわかります。嘘はいっていません」お客様:「うーんないな~」私はスイッチが入った。「これをご理解いただけないなら、これ以上お話しすることはありません!お帰りください」気分はもう高倉健(映画の中の健さんにしてはベラベラ喋り過ぎますが・・・)。
そもそも私の価値観や考え方に、多少の共感を持っていただけるお客様であっていただきたいと思っています。また、根幹部分は譲れないものもございます(気分は健さん、カッコイイー)。商売としては不向きですが「いい~んです」(川平口調)。
互いの長い沈黙の後、 「それではどのような薪ストーブをお望みですか」と切り出す。私も大人になったものだ。しかし、後一回、否定されれば、ちゃぶ台返しの星一徹になっていたでしょう。
 ご希望はロストル下部から燃焼空気を取り入れ、2次燃焼しないもの。そして針葉樹を熾で燃焼させるものと非常に困難な条件でした。私には不可能な条件に思えたので、その条件に少しでも近い既成品をお勧めして納得していただき喜んでお帰りいただいた。

私の考えはすべて正しいとは限りません。細かな流儀もございます。バイクにしても、渓流釣りにしても、薪割り、薪の保管、薪ストーブには相当なこだわりを持っています。趣味を同じくする方だからこそ、考えの違いがはっきりして、不愉快な思いをしたり、させたりする場合があります。 「自分は自分です」(西部警察の渡哲也)。自分のキャラクターを見失っていますね(笑)

arts_syokunin at 07:20コメント(0)トラックバック(0) 
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