前回のつづき。
2日目、夜。
最初に到着したのは大阪駅だったので、思ったよりも東京と変わらないな、というのが大阪の第一印象。
ここから2泊する宿泊先へチェックインを済ませ、荷物を軽くして、大阪最初の目的地である難波へ。
戎橋。
記念撮影をしてる人も多く、観光客からしてみたらここがやっぱり、THE・大阪。隙間を埋めるように並べられたネオン広告の迫力は圧巻。
想像していたよりもしっかり整備されている道頓堀に感動。
夜の道頓堀はライトアップされてなかなか綺麗。
そして、やっぱりここも東京とは空気が違う。
構成されている要素はそう変わらないと思うんですけど、何かが違う。
「ここが大阪です」っていう先入観が多少はあるにしても、歩いている人の雰囲気とか街の音とか、東京とは微妙に違う様々なものが渾然一体となった結果、大阪という街の空気が作り出されているような気がしました。
とにかく活気と生命力に溢れてる感じがしました。
だってこんな大きなカニを食べてるんだもん、ここの人たち。
3日目。
まずはちょっとたこ焼きを食べようと思い、教えられてたお店を目指すことに。
イタズラに若干のユーモア。アメリカ村。
ここのたこ焼き屋さん、甲賀流ってとこをすすめられてたんですよ。
大阪ではけっこうメジャーなお店らしく、まだ午前中にもかかわらずひっきりなしに人が並んでました。
これ。400円。安い。
ふわふわしてて美味しい。ネギがすごく合う。
そこそこボリュームもあるので、ブランチはこれで十分な量。
ところで、このアメリカ村、何がアメリカなのかがさっぱり分からない。
ということで、調べてみました。
1969年に日限萬里子が喫茶店「ループ」を開き評判を集めた。以降、倉庫を改造してサーファーの若者などによりアメリカ西海岸やハワイなどから輸入した衣服類が販売されるようになり、「アメリカ村」とよばれ次第に活況を呈するようになった。(wikiより抜粋)
なるほど、アメリカだ。
アメリカだ!
次が実はかなり楽しみだったところ。
大阪モノレールに乗って、到着。
万博記念公園、太陽の塔!
でかい。想像してたよりもだいぶでかい。
近くを歩いていた男の子が言うには50mプール2個分ですっぽりはまる位の大きさらしい。でかい!
でも、周りは普通の公園。どっちかっていうと、長閑な部類の公園。
それだけにこの異様な物体の存在感が際立っていて、ちょっと怖いぐらい。
そして、驚いたのが太陽の塔の裏側。
裏にもちゃんと絵が書いてあるんです。
写真なんかだと正面から見ることが多いので、裏側がどうなってるかなんて想像したこともなくて、でもちゃんと後ろ姿があったんですね。まあ、そこまでびっくりするほどのものでもないんですけどね、これはぜひ実物で見てください。少しだけ「お」ってなりますよ。
イメージ検索とかしちゃダメですよ!
太陽が一番輝き始める頃、万博記念公園から移動。
15時、中津。
カンテ・グランデ。
ここはあのトータス松本が働いていたこともあるそうで、大阪では知る人ぞ知るお店らしいです。
アジアンテイストな店内はとても落ち着く雰囲気で、地下にあるので天井も高く圧迫感もない。ケーキと紅茶が美味しかったです。
でね、うちの会社のTさんが昔ここで働いていたってことで、あいさつをしたわけですよ。
時計を見たらだいたい15時半過ぎ。今頃ちょうど仕事してますよ、元気でやってますよ、なんて言ってみたりなんかしてね。
で、店を出てさっそく元気でやってること伝えときましたよとメール。しばらくして返信。
「僕は風邪で今日はお休みしとります」
風邪かーい!
今頃仕事してますって言っちゃったよ!
すごいタイミングだな!
でも、うん、あいさつできてよかったです。
16時すぎ。
日も傾き始め、少し涼しくなってきました。
次の目的はお好み焼き。場所は鶴橋。「寿々」というお店。
夜の開店時間まで少し時間があったので、鶴橋探索。
なんか映画のセットみたいでしょ。
すごいんですよここの商店街。
細く入り組んだ道にぎゅうぎゅうに詰まった店店店。
韓国人街でもあるらしく、魚と香辛料とニンニクがぐちゃぐちゃになった香りが鼻を刺激してきて、しかもどこにも空が無く、密閉されてて。
雑多な通りがあるかと思うと、すぐ隣は全部シャッターの閉まった暗い通りだったり。
まるで迷宮。
これはこれで、華やかに主張する商人の街大阪の別の顔を見られたような感じがして楽しかったです。
というわけでやっとこさ、お好み焼き。
カウンターに通されてしまったもので、引っ込み思案な性格がここでも災いして記録はしてませが、これがね、ほんと美味しかったんですよね。ミック ス焼。いや、なんてことない誰でも想像できる普通のお好み焼きなんですよ。でも、それでも今までのより美味しい。なんなんだろあれ、どこがどうってわけ じゃないんですよね。こういうときの語彙力と表現力の乏しさが悔しいなあ。
うーむ、とにかく美味しかったです。なんというか、大阪やっぱ違うな!って感じです。
そのあとホテルに戻り、一度全部衣類を洗濯して、大阪最後の目的地へは徒歩10分。
新世界、通天閣。
見たことある!見たことあるよこれ!大阪だ!
新世界とよばれる通天閣周辺は賑わいのピークが比較的早いみたいで、この時間にはもう閉まるお店も多く、人もまばらになり始めてたんですけど、そこがまたね、夜空に少し寂しげに突き出す通天閣がセンチメンタルを喚起させてくれるというかなんというか。
この辺りは串かつ屋さんばかりなもんで、揚げ物の香りが充満してました。
あ、でも串かつは食べてません。ひとりで飲み屋さんに入れない……
4日目。
最終日。
チェックアウトを済ませ、急いで大阪から再び京都へ。
清水寺。
おみやげを一気に買うってのがここでの目的。
途中で買うと荷物になるし、八ッ橋とか生ものなんで。
この日はとても暑く、清水寺までの坂がきつい。
清水寺の外国人観光客の多さがまた尋常じゃなくてですね、さすが日本の古都・京都の目玉といった感じ。そして清水の舞台は高い。空が青い。
清水寺の名前の由来となった霊水も飲みました。よし健康になった。
帰りの電車は予定通りの読書三昧。
行きより少しだけ長く感じながらも、23時、東京に到着。
見慣れたいつもの景色。
でも、それほど帰ってきた感は無くて。
人の多い所から人の多い所への旅行だったからかもしれません、たぶん。
それこそホント「そうだ、京都へ行こう」みたいな、思いつきの旅行にしてはかなり充実していたと思うので、とても楽しかったです。
いまさら僕が言うのもあれなんですが、京都大阪オススメです。
おわり。