自陣PA内で相手に間接FKを与えたら


6/18に行われたFC東京vsアルビレックス新潟より。

前半22分に、FC東京のGK秋元陽太が以下の理由で相手に自陣PA内で相手に間接FKを与えてしまいました。
スクリーンショット (520)

で、実際のところこの反則の適用は正しいかという議論は明白で、秋元は6秒以上保持していたのでファウルは妥当です。

スクリーンショット (518)
スクリーンショット (519)

おおよそ15秒保持していました。 動画で確認した方がいいと思いますので、動画も載せておきます。


ファウルの適用は正しいのですが、スタジアムで見ていたところ、主審ははやく手から離すような促しを行っていませんでした。競技規則上は6秒を超えて保持していた時点で笛を吹いて、相手に間接FKを与えても構わないのですが、現状はそこまで厳格にファウルを認定するようなことはありません。感覚的には、6秒を超えた時点で早く蹴るよう促し、それでも保持するようだったらファウルを認定するのが一般的です。

そして、基本的にファウルを犯したら、フリーキックでプレーを再開する権利をもつチームが優遇されます。
主審は、クイックリスタート出来るようボールから相手競技者を離しつつ、キッカーやそのチームメイトから確実にボールから相手を離してほしいとの申し出があった場合は完全にプレーを止め、クイックリスタートもさせません(その代わりにボールから確実に相手を9.15m離す)。

秋元からボールを奪ってプレーを再開させた新潟の山崎亮平は、しっかりファウルポイントにボールをセットしてからプレーを再開しているので何ら問題もありません。秋元からボールを奪ったことに対していくつか疑問の声がありましたが、そもそも秋元がボールを持っていちゃいけません。ファウルを犯したなら相手にボールを渡すのがスポーツマンシップに則った行動です。


ここまでが”審判員”としての僕の意見です。
そしてここからが”いちFC東京サポーター”としての僕の意見です。


無人のPA内で相手にすぐ再開をさせると今回のようにあっさり得点されてしまいます。
いわゆる6秒ルールのほかに、バックパスでも同様なケースが考えられるので注意してください。

相手に間接FKを与えたらまずすべきことはリスタートをさせないことです。これを失敗すると失点に直結します。主審に抗議してる間に失点していたなんてバカみたいなプレーは絶対にやめましょう。
具体的には、ボールを相手に渡さない。またはどっかに蹴っちゃいましょう。警告必至ですが、失点されるより警告を貰った方がいいです。

秋元は、相手にすぐボールを渡してしまいリスタートを許してしまったので、ある意味では行動規範になるプレーでさすがプロ!と言いたいのですが、またある意味では何しとんじゃボケと言いたくなるプレーでした。
秋元だけでなく森重や丸山も同様に、まず考えることは抗議ではなくリスタートの阻止です。プロサッカー選手なんだから今回のようなファウルは誰の目から見ても間違いないので、ボールの前に立つなど機転を利かせられれば良かったのではないか、と思います。実際のところ、笛が鳴った瞬間森重は足を止めてしまい、山崎にすぐ再開を許してしまいました。


というわけで、今回のような幼稚な失点は無くすようにしてください。そして、秋元はものすごいスピードでお笑いGKとして昇華しています。今シーズンが終わるころには、秋元陽太珍プレー好プレー集で15分くらいのミニコーナーができるといいですね。

勝つための手段を選ぶための準備をしろ。


2015年4月2日、名古屋戦でのできごと。
下のプレーについて思ったことがあるので一言。





【2:46から観れます。】


86分に森重が田口に対して著しく不正なファウルプレーとしてレッドカードを貰った場面。
この時、FC東京は3-2でリードしていて、76分に永井に一度追いつかれたのだが、81分に森重の素晴らしいヘディングでもう一度突き放したという状況だ。

無論、ファウルはよくないのだが、残念ながら現代サッカーでは”戦術的ファウル”といった、ファウルを肯定するようなプレーが散見される。それは海外だけでなくJリーグでもそうだ。
競技規則では、決定的な得点機会を阻止した場合は退場となり、また反スポーツ的行為等を行うと警告が提示されるとある。
いわゆる”戦術的ファウル”というのは、サイドを攻撃されている際、守備に当たっているDFがドリブルで抜かれると大きなピンチを招いてしまうような状況で、相手競技者を意図的にファウルで止めるようなことを言う。

”戦術的”を謳いファウルを肯定するようなプレーは決して賛同することはできない。
勢い余って相手を突き飛ばしてしまったとか、ボール奪取を目的としたスライディングのスペアフットが相手に絡まってしまったというようなプレーで起こるファウルであればサッカーの一部であり、「あぁ、しょうがないね」とできるのだが、”戦術的ファウル”のような意図したファウルや、シミュレーション、上の森重のレッドとなったスライディングのような未必の故意があるファウルは、サッカーから無くすことができる。つまり普通にプレーすれば起きるはずがない。それはサッカーのプレーではないのだ。


サッカーの醍醐味はボールがネットを揺らす場面や、相手DFを崩す魅力的な攻撃にある。ファウルのほとんどは、守備側競技者が起こす。攻撃側競技者が起こすファウルは、よくあるのはオフサイドくらいではないか。
ファウルというのは、サッカーでやってはいけませんよというプレーのことを言う。そういう禁止されているプレーでサッカーの醍醐味を消すというのは実に反スポーツ的で、観衆も冷めてしまう。確かに現行の競技規則では”戦術的ファウル”のやり得になってしまうのだが、それでもフェアプレー宣言をしている選手たちがファウルを肯定するのは矛盾している。


「勝つためには手段を選ばない」という手段は、自身の能力のなさや、チームの守備が機能していない、または相手の攻撃が上回っていることを露呈している。チームの守備がハマっていれば、ファウルをせずにボールを奪取できるはず。自分より相手選手が劣っていれば、自分のポジショニングとテクニックで簡単にボールを奪取できるはずだ。相手からボールを奪う選択肢がファウルしかないというのは、相手より劣っているからだ。
しかし、サッカーは格下が勝利することもある。それはサッカー史上、一度や二度ではない。数え切れないほどある。果たして、その格下のチームはファウルをたくさんして勝利しただろうか?もちろんそのようなゲームもあったかもしれないが、ドン引きサッカーをしてカウンターで1点先取、そのまま逃げ切りという試合もあっただろう。ドン引きカウンターサッカーだって立派な戦術だ。

勝つために手段を選ばないというのは、勝つための手段を選べない状況にあると同義であり、そのような状況になってしまった場合は手遅れなのである。クロスを上げられるなり、失点されるがいい。それは、相手が一歩上手であった証拠であり、また別の視点で見ればサッカーの一番おもしろいところなのである。
それを、ファウルというもので阻止するのは、非常にナンセンスで、反スポーツ的で、スポーツ選手としてやってはいけないことなのである。


今回の森重のスライディングは、悪意はないかもしれない。しかし、あのスライディングは相手選手をケガさせてしまうかもしれない可能性が十分に含まれており、それでもなおスライディングをするという選択をしたのは、未必の故意が多分にある。繰り返すが、そういったプレーをプロの選手、ましてや代表選手が勝つための手段として選択するのは容認できない。

個人的には、楢崎正剛も言ったように、清々しく勝ちたいし、清々しく負けたい。それは、フェアプレー宣言をしている選手たちならば清々しく戦う義務がある。決してきれい事だとは思わない。もう一度選手たちは初心に帰って戦ってほしい。それは試合を見る観客が気持ちよく試合を見るためだけでなく、プロの選手として。


あのひら。


2014年7月27日。ホームでのベガルタ仙台戦。
フィッカデンティ体制1年目のシーズンだ。

先発出場した平山は先制点を取る。この試合は3-0で快勝。これで5戦無敗とし、その後9戦無敗、合計して14戦無敗という記録を打ち立てた。

このシーズン、平山はチームとして非常に重要な役割を受け持っていた。得点こそ少なかったものの、前線で起点となってくれるFWとして重宝した。しかし、残念なことに浦和戦で負傷し、長期離脱を強いられた。


翌、2015シーズン、約1年ぶりにJリーグの舞台に戻ってきた平山。しかし、そこにかつての平山の雄姿はなかった。
怪我明けだったということもあるのか、特に活躍することもできなかった。





思えばここ数シーズン、活躍すれば怪我をし、幾度となくチャンスを逃してきた。

2015シーズンも大した活躍を見せなかったかつての怪物は、今シーズン、再びJ1の舞台に舞い戻る。
3月19日の鹿島戦。風邪で欠場した阿部拓馬の穴を埋めるように平山相太がベンチ入り(サンダサは知らん)。
途中出場するも、いいプレーはしなかった。身体が重い。かつてのエジミウソンのように。
「今シーズンもだめかぁ。ヒラヤマのユニフォーム買ったんだけどなぁ」と思いつつ、鹿島に今年も負けたことをブツブツ言いながらバイトする。

そして中断期間に入り、4月2日の名古屋戦。この日も平山はベンチ入りをする。どこかのタイミングで入れてくるに違いない。平山は城福の隠し兵器だ。THE・Oで言うビームサーベルだ。シモビッチの高さに呆気にとられつつ、うちのヒラヤマも負けてない! そう思いつつ、怪物は2015年9月12日の神戸戦以来、初めて味スタのピッチに足を踏み入れたのだ。

まず俺は目を疑った。そこにはサイドにめいいっぱい開く平山。

「平山のストロングポイントはスピードだったけか…」いや、違う…はず。

しかしすぐに見慣れた平山が見れた。途中出場からはや1分、ペナルティーエリア内でボールを受けると、持ち前のテクニックでシュートを打つタイミングを探る。打つか?打つか?いつ打つのか!?打たないのか!?そうすると素晴らしいタイミングとコースで、平山のファーストプレーにしてファーストシュートはゴールの左隅に流れ込む。

怪物が復活した瞬間だった。かつて日本の未来を背負うはずだった30歳の怪物は、調布で復活した。
衰えてなんていなかった。日本中のだれもが平山相太を諦めていただろう。そんなこたぁない。今ここに復活したのだ。そうして一仕事を終えると、途中交代していった。。。



平山がピッチに入ると、スタンドのあちこちから「ヒ"ラ"ヤ"マ"ーーー!!!!」という雄たけびが聞こえる。どこかで聞いたことのあるようなこの歓声。あぁ、たぶんアイドルのライブだ。アイドルもゴール裏も本質的な部分は変わらないのだろう。

出場時間20分という短い時間で、人々の脳裏にプレーを焼き付けた。記録にも記憶にも残し、ヒーローインタビューも受けた。30歳だというのにまだぎこちないインタビューをする平山に、われわれサポーターは応援しない理由を見いだせない。



次は柏戦だ。柏キラーのムリキに加え、平山も加わり、熾烈なFW争いになるだろう。ハ・デソンと駒野も復帰し、次の試合に期待しかない。
あ、その前にACLがあるか。ムリキは登録上出られないので、平山に期待がかかる。アジアで活躍するその平山を、その目に焼き付けろ。











え?期待しすぎ?そうかもしれないなぁ…笑




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