若干昨日のフォロー記事となっています。
ファウルとはなにか。

その記事では、大まかにファウルについて解説しました。突然終わってテキトーな形になってしまって申し訳ないです…
そして、この記事ではもう少しファウルというものについて掘り下げてみます。


段階的ファウル判定

1つめは、「繰り返しの違反」による警告について。 競技規則に何回ファウルを犯すと警告ね、とかは書いていません。程度によってファウルの質が違うからです。例えば、露骨に相手の足に向かってスライディングした場合は2回目で警告が出されるかもしれないですし、不用意レベルのタックルならば3回4回目で警告が出るかもしれません。そこは主審の裁量ですが、ある程度そこにも基準というものはあります。

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それが段階的ファウル判定です。
(「全員に聞こえるよう注意」の下にホントは「1対1で注意」というのがあるんですが書き忘れちゃいましたw)
青色の「最後の注意」まではアドバンテージを適用してもいいですが、「イエローカード」からはアドバンテージを適用するのはファウルを受けたチームのチャンスになる以外はやめた方がいいです。
背景が赤の部分、「イエローカード」から上はアドバンテージの適用は難しいです。が、「2枚目のイエローカード」と「即レッドカード」となるファウルを犯した場合、アドバンテージは決して採るべきではありません。もし、アドバンテージを適用し、ファウルを犯したチームのカウンターとなり本来退場するはずだった選手が起点となったり、また最悪の場合は得点することも考えられるからです。退場するということはサッカーをする資格がないということですので、その選手を退場させなければいけないならばプレーをすぐに停止してフィールドから離れさせなければいけません。

ただ、これは不用意レベルのファウルが積み重なった場合ですので、1発でイエローカードをもらう場合もありますし、もちろんレッドカードも同じです。それは最初に言ったように”程度”によって変わってきます。




ファウルを見極めるポイント

次に、ファウルを見るときに重要となる5項目を挙げていきます。ファウルタックルを例にしましょうか。

・選手の意図
まずはこれ。相手に行くのか、ボールに行くのか。相手の右側にボールがあって、左側から相手の左足にスライディングしてしまったら”ボールに行っている”と判断するのは難しいです。
この辺の詳しい解説はこちら。
「ボールに行っている」はファウルじゃない

・タックルのアプローチのスピード
これも、相手の右側にボールがあるとして、普通に立っている状態からポンッとタックルしたのか、または遠くから勢いをつけてスライディングをしたのか。これは前者と後者とで相手のケガへの影響が変わってきます。もちろん後者でもしっかりボールに行っているのであれば素晴らしいスライディングですし、前者の場合でも相手の足を踏みつけてしまったならば警告が出されるかもしれません。

・激しさ
ボールに対してつま先でいっているのか、または足裏でいっているのか。少しのタイミングのズレでボールを少し前に運ばれてしまえば相手の足につま先か足裏が入ってしまいます。これも同じタックルのようですが、ケガへの影響度という面ではかなり変わってきます。どこの部位でどうチャレンジするかというのはけっこう大事なポイントです。

・タイミング
先ほどにも言いましたが、少しのズレで足に入ってしまったのか、または相手がしっかりボールを蹴ってからストーンと相手の足に入ってしまったのか。これも後者ならばボールに行っている意図がまったく見えませんので警告となるかもしれません。

・ケガに繋がる危険性があるかどうか
タックルがFWの選手から見えない真後ろから来れば、FWは受け身も取れなければよけることもできません。まさにケガに直結するアプローチであり、問答無用で警告でしょう。とても危険なプレーです。また、ボール保持者の視界に相手がアプローチしてくるのが入っていれば、身構えはできます。



ファウルを見るとき、この5つの項目を見ます。ただ、一瞬のプレーの中で「あれもある、これもある」と足し算でいくと時間がかかり審判団への信頼度に影響が出てきますので、まず「全部あてはまれ」と思い「これが足りない、あれも足りない」と減算方式で見たほうがいいでしょう。当てはまった項目数にり警告なり退場なり注意をすればいいと思います。そこは主審の裁量なので。









とまぁこんな感じでしょうか。ちなみに、最初の段階的ファウル判定は先日行われた松崎康弘さんの講演会の内容で、ファウルを見極めるポイントはいつぞやのFoot!で西村雄一さんがゲストで来た時のお話ですが、この二つのテーマは「〇〇さんが言っていただけでしょ」と言って流すのではなく一般化してもいいことだと思います。すべてのレフェリーがこの基準でやることのメリットというのは大きいと思います。



それではよいレフェリーライフを。