4年に1度のW杯がやってきましたね。 普段、海外のサッカーを観ない僕にとってはそのレベルの高さを再認識するとともに、海外リーグを観るきっかけにもなればいいと思っています。

そんななかで始まったW杯。開幕セレモニーはオリンピックに比べれば劣り(そりゃそうか)、真ん中のLED球体が開花したのは全世界が予想していたでしょう。案の定見事に開花し、中から今大会テーマソングを歌うけっこうワイルドなサンプラザ中野くんさん(仮)が出てきました。


そして開幕戦のキックオフ。


スクリーンショット (38)


ブラジル 3-1(前半1-1)クロアチア

試合終了時の主なスタッツ
■シュート数
 ブラジル 14:10 クロアチア
■枠内シュート
 ブラジル 9:4 クロアチア
■枠外シュート
 ブラジル 5:6 クロアチア
■パス本数
 ブラジル 558:385 クロアチア
■パス成功率
 ブラジル 77%:67% クロアチア
■オフサイド
 ブラジル 1:0 クロアチア
■ファウル数
 ブラジル 5:21 クロアチア
■イエローカード
 ブラジル 2:2 クロアチア
■レッドカード
 ブラジル 0:0 クロアチア
■ボール支配率
 ブラジル 59%:41% クロアチア




そしてそして... W杯の開幕戦の審判団に日本の西村雄一さん、相樂亨さん、名木利幸さんが選ばれました!
これが何を意味しているかというと、FIFAから信頼されているということ。W杯の開幕戦ということで、決勝戦と同じくらいの注目度が開幕戦にはあります。スタンドからは6万人の観衆、そして世界中に放送されている試合のレフェリーを務めるということは並の審判員ではできません。W杯の審判員に選ばれるということがもう栄誉であるのに、開幕戦の笛を吹くということはそれ以上に名誉なことなのです。 そしてもう一つは、西村さんのジャッジ一つ一つが今後の試合のレフェリングの基準となることです。もちろん、FIFAから今大会はこういう風にジャッジしてください、このファウルについては厳しくお願いしますなどの指示はでていますが、それでもなお”主審の裁量”によるレフェリングがあるのがサッカー。開幕戦の主審というのは、今後の試合においてかなり重要な任務でもあるのです。

なにかとJリーグサポの間では不人気の西村さん。というか人気がある審判員はいるのか?扇谷さんのフォルムくらいしか愛着が湧かない? 


まぁ、『完ぺきなジャッジ→当たり前、自分の納得のいかない笛が吹かれる→審判やめろ』という気質ならどうやっても人気なんかでないか… 審判に少しでも携わってみると、「よくこのファウルわかったな」など感心するばかりで、90分完ぺきなジャッジをするなんてむしろ不可能なんじゃないかと思います。
テレビの画面から、もしくはスタンドからピッチを見下ろせば誰がどこにいてこの選手が少し押したぞ!なんてのもよくわかります。しかし、選手と同じ目線、同じピッチに入ってしまえばその視点は主審は残念ながら持っていないので「悪いがファウル(みたかったけど)見えなかった」なんてことはザラにあるわけです。



で、少し話がそれましたが、結局のところ西村さんはあの雰囲気の中でよくレフェリングしてくれました。とりあえずお疲れ様です。SNSは当分控えたほうがいいです。 


そしてこの開幕戦で物議をかましているPKとなったファウルの判定についてなんですが… 
何度動画を見返してもよくわからないのです。20回くらい見返して出した僕なりの結論は『フレッジのシミュレーション』です。 しかし、クロアチアDFのファウルを取ってもおかしくないようなものでした。この判定、けっこう有級者の間でも意見が分かれているようなので西村さんがどっちの判定を下そうと、世界は騒ぐことになっていたでしょう。その点、クロアチアのファウルを取ったということは少なくともサンパウロから脱出することはできるみたいです。

↓そのファウルシーン↓
http://youtu.be/MHarPlPGAjA

なんだか今大会では手を使ったファウルは厳しく取っていく方針らしいのですが、そのようなソースをまだ見ていないので勝手に納得させられた気になりそうでした。
そして、僕なりの解釈ですが、まず第一にクロアチアDFロブレンの手がブラジルFWフレッジの腕にかかっています。ただ、このかかり方が多様な意見を生んでいます。 フレッジともあろう屈強な肉体の世界的なFWが、あの程度のホールディングでバランスを崩すとはあまり思えません。
今までのJ基準で行くと、「その行為によって相手のプレーに支障をきたし」たらファウルとなります。僕もその理解で審判活動をしています。 


ある人は、腕をひっかけてんだからその時点でファウルだろ!とも言います。間違いではありません。
ある人は、僕と同じようにシミュレーションだと言う人もいます。間違いではありません。
ある人は、西村は笛を吹くべきではなかったと言う人もいます。それはどうかと思いますが。


フレッジの腕を広げながらの倒れ方も、主審としては悪印象です。しかし、試合前にドレッシングルームで審判はお互いにフェアプレーでいきましょうと声をかけるはずです。そして西村さんも、このピッチ上にいる22人すべての選手がフェアプレーでやっていると思いながら走っているわけです。 考えてみるとシミュレーションってけっこうタチのわるいファウルなんですよね・・・  



ただ、ガキの3級審判員でも20回見てやっと見つけ出した答えです。これがあのサンパウロの雰囲気でとっさにPKの判定をし、クロアチアの選手に囲まれながらも毅然とした態度で対応した西村さんはやっぱりすごいです。
別に西村さんの判定を否定しているわけではありませんよ。僕もあれはロブレンのファウルだと有識者に言われたらコロッと意見を変えるかもしれません。


これはかなり難しいケースでした。僕を含め、ここは一般人はFIFAの公式見解が出るまでじっとしているのがいいかもしれません。




そしてまだ担当試合があると思います。悔いの残らないレフェリングを期待しています。






追記:
やはり、FIFAのほうからホールディングに関して厳しく見るよう通達がなされていたようでした。
ハンドリングと同じようにホールディングにも未必の故意がある、ということをとあるブログで見かけ納得しました。
FIFAの見解も、友級者の見解も『ロブレンのホールディング』で一致する日も近いでしょう。あ、僕もそっちのほうにします(笑)