2014年08月

20140823 J第21節 FC東京対浦和レッズ









案の定”岡部拓人”で検索してみると言われ放題ですが。。。 自分も一人の審判員としてこういう言われ方をされると自分が非難されてるように心苦しいです。試合を壊そう!なんて意気込んで試合に臨む審判はいないですし、「審判=クソ」の概念を取っ払わない限り日本の審判レベルの向上なんてよく言ってますけど向上しないですよね。ちなみに日本はレフェリー大国です。1国の審判数が一番多い日本でこのありさまなんですよ。もう少し有級者も声を張り上げて一般の方にもファウルとはこんなもんなんだということを言ってもいいですよね。「西村?誤審の人?」「家本?うざい」「佐藤隆治?審判やめろ」etc… こんなことを言う人にJFAは一番競技規則を送ってあげてください。
森脇のファウルも森重のファウルも徳永のファウルも納得です。笛を吹けば非難する、ペナルティーマークを指せばブーイング、カードを出せばヘタクソ呼び。もうやめましょうよ。

お前らもルール理解しようとしろやあああああああああああああ
あああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



3本のPKも納得ですし、平山と森脇の接触プレーは難しいケースだと思います。クロスボールを森脇がクリアしようとし、平山はそのままシュートしようとした。どちらのボールってことも無いですよね。平山のファウルを取られたならスライディングしてきた足を蹴ったということでしょう。しかし実際は森脇の足が平山の足首に入ってしまったのでそこは森脇のファウルだと思いますけどね…同時に起きた2つのファウルは重いほうを取るので東京の直接FKでいいと僕は思いますけど、ここはもっと近くで見ていた岡部さんの判定を尊重します。仮に森脇のファウルだとしても不用意レベルですのでイエローは無いと思います。



まぁいろんなことがありましたがただの観戦者としてはとても楽しめた試合でしたね。ただ3-1で折り返すこともできたし4-3で試合を終わらせることもできた。まだまだ課題は多そうですが次はなんといっても鹿島!その次は神戸!川崎!柏!なんなんだこの日程は… でも一番好調な時にきていいですね。これ全部勝てばACLあるんじゃね?? と期待しています。




おさえておきたい競技規則 ~1条 フィールド~


今回は競技規則には載っていない別の視点から理解を深めていきたいと思います。
サッカーの競技規則というのは全16条からなり、B5のページ数にすると50ページ弱しかないので幅としてはけっこう狭いほうですが、サッカーは同じプレーというものは起こりません。16条からなる競技規則はいわば”憲法”のようなもので、多種多様なサッカーのプレーを裁くにはさらに細分化した”法律”となる「競技規則の更なる理解」が必要です。

とは言ったものの、憲法や法律といった言葉は少し語弊があるかもしれませんが、審判とは、

「見えたものに対して、ルールに照らし合わせて正直に対応するということを、両チームの選手から委ねられているのがレフェリーなんです。」(西村雄一)

というものです。

5条〈主審〉の「主審の権限」に
各試合は、任命された試合に関して競技規則を施行する一切の権限を持つ主審によってコントロールされる

とあります。つまり主審というものは”競技規則”と”起きた事象”をつなぎ合わせるためにいます。試合をする両チームがお互いセルフジャッジでもめ事なく試合をすることができるならば主審は必要ありません。あくまでも主役は選手であり、第三者である審判は選手が試合をもめ事なく進めるためにいます。

従って、試合を円滑に進めるために審判にとって競技規則の理解は外せないものなのです。

それでは1条を見ていきましょう。



【1条 フィールド】
〈フィールドのマーキング〉
競技のフィールド(以下、フィールドという)は長方形で、ラインでマークしなければならない。エリアの境界線を示すラインはそのエリアの一部である。
長い方の2 本の境界線をタッチライン、短い方の2 本の境界線をゴールラインという。
2 本のタッチラインの中点を結ぶハーフウェーラインでフィールドを半分に分ける。
ハーフウェーラインの中央にセンターマークをしるす。これを中心に半径9.15ⅿ(10ヤード)のサークルを描く。
コーナーキックを行うときに守備側競技者に離れる距離を確実に守らせるため、コーナーアークから9.15ⅿ(10ヤード)離れたフィールドの外側に、ゴールラインとタッチラインに対して直角のマークをつけることができる。

〈大きさ〉
タッチラインの長さは、ゴールラインの長さより長くなければならない。
長さ(タッチライン) 最小  90ⅿ(100ヤード)
           最大 120ⅿ(130ヤード)
幅(ゴールライン) 最小  45ⅿ( 50ヤード)
           最大  90ⅿ(100ヤード)
すべてのラインの幅は同じで、12㎝( 5 インチ)を超えてはならない。


〈国際試合〉
長さ 最小 100ⅿ(110ヤード)
    最大 110ⅿ(120ヤード)
幅  最小 64m( 70ヤード)
    最大 75ⅿ( 80ヤード)


〈ゴールエリア〉
ゴールポストの内側から、5.5ⅿ( 6 ヤード)のところに、ゴールラインと直角に2本のラインを描く。このラインは、フィールド内に5.5ⅿ( 6 ヤード)まで延ばし、その先端をゴールラインと平行なラインで結ぶ。これらのラインとゴールラインで囲まれたエリアがゴールエリアである。

〈ペナルティーエリア〉
ゴールポストの内側から、16.5ⅿ(18ヤード)のところに、ゴールラインと直角に2 本のラインを描く。このラインは、フィールド内に16.5ⅿ(18ヤード)まで延ばし、その先端をゴールラインと平行なラインで結ぶ。これらのラインとゴールラインで囲まれたエリアがペナルティーエリアである。
それぞれのペナルティーエリア内に、両ゴールポストの中央から11ⅿ(12ヤード)で両ゴールポストから等距離のところにペナルティーマークを描く。b)
それぞれのペナルティーマークの中央から半径9.15ⅿ(10ヤード)のアークをペナルティーエリアの外に描く。



1条を抜粋してみました。試合前に審判団はフィールドが競技規則に則っているかを確認します。審判をしない人にとっては案外どうでもいい情報なんですが、審判員である限り覚えなくてはいけません。3級昇級試験にも頻出です。
あとは、競技規則の条文にも記載されていますがW杯やオリンピック等の試合は105m×68mということも覚えておいてください。むしろこっちのほうが大事かもしれません。

そして、ペナルティーエリアとゴールエリアのラインが正しくひかれているかをチェックするときの裏技を紹介します。たしか競技規則DVDで得た知識だったような気がするのでもしかしたら周知の事実かもしれませんけど笑



[ペナルティーエリアとゴールエリアがしっかりと正方形になっているか]
  「え?長方形じゃないの…?」と思うかもしれませんが、二つのエリアを長方形で見てしまうと、どうしても誤差が見えにくくなってしまいます。下の図を見てください。

aaaaa
ペナルティーエリアをオレンジ、ゴールエリアを青で上からなぞってみました。
ポストの内側から16.5mのところにゴールラインと直角に2本のラインを描き、フィールド内に16.5mまでのばし… と競技規則にはありますから、オレンジの実線と赤の点線で引いたエリアは16.5m×16.5mの正方形が左右に二つできます。 
ゴールエリアも同様にすると、5.5m×5.5mの正方形が二つできます。

これを正確に見るためには、ペナルティーエリアの角、いわゆるペナ角に立ちます。そしてゴールエリアの角とポストを結ぶと1直線で結ばれます。

aaaaaa
この3つの点がしっかりと直線で結ばれれば正方形ですので、正確なペナルティーエリアとゴールエリアとなります。 


どうでしょうか。僕自身まだまだアマチャンなので説得力がないと思いますが…
これからの審判活動の参考程度になれば幸いです。



またいつになるかわからないですが次は2条のボールについて深めていきたいと思います。




西村雄一トークショーに行ってきました。



今日はブラジルW杯開幕戦で主審を担当した西村雄一さんのトークショーを見に六本木ヒルズにあるW杯スタジアムというところに行ってきました。

Bt8U9iKCAAAQxq4

審判員としてこれは行っておかなければダメだろという謎のプライドでつい行ってしまったわけですが(後に激しい頭痛が俺を襲ったので勉強の代償はこれにて終了ということで…)、やはりいい話がとても聞くことができて良かったです。

MCはスカパー!でおなじみの中村義昭さん。 【オフィシャルブログはこちら
ゲストに日経新聞スポーツ部でW杯90年大会からずっとサッカーを追いかけてる武智幸徳さん。
約1時間のトークショーだったのですが、かなり濃い話であっという間でした。ずっと立ちっぱなしだったのでその点はつらかったのですが…

トークショーでは、まずゲストの武智さんの話を20分程度、昔のW杯と今のW杯の相違や昔なら日本人レフェリーがW杯で笛を吹くなど考えられなかったという話など、こちらもまだ若い自分にはへぇ~と思うことも。

そして西村さんのお話。


とあるように自ら開幕戦のあの判定の話を持ち込んでくれました。西村さんも「みなさんこの話が聞きたくて来てくださったので、話さなければ殺されてしまう。」とのことでしたw

まぁ確かにこの話が聞きたくて行ったのもあるんですけどね。 西村さんはこの話と一緒にファウル判定の基準とかいろいろ話を広げてくださいました。審判員としては喉から手が出るほど聞きたかった話でとても勉強になりました。

ちょっとここで忘れている方もいると思うのでもう一度あのプレーを見ましょうか。



このシーンです。うろ覚えだった人も思い出したと思います。
ちなみに、この判定に対してFIFAは正当なジャッジであったとしているのでもちろん誤審ではないです。

で、このシーンに限らず微妙なプレーに対して上の動画でもスローでリプレイされていますが、こういったようなことは審判は更にやりづらくなっていると言っていました。
「30秒かけて見直さなければならないような微妙なプレーをレフェリーは一瞬で判断しなければならない。」とのこと。 

「よく『審判が裁いた』と言われるんですが、我々審判は両チームから委ねられて、起きた事象に対してそれを競技規則に則って笛を吹いているだけ」と言っていました(こんな感じのこと…正確には覚えてないです)。

つまり、審判が裁いたのではなくその事象は競技規則にはダメって書いてあるから審判は笛を吹くんだよ、審判は事象と競技規則に書いてあることをつなぎ合わせるだけなんだよ。 ということです。

それにこんなことも言っていました。「見えなかったことを見えたことにして笛を吹くことはできない。見えたことに対して笛を吹かないということはできない。」
あのロブレンのホールディングは西村さんの目に入っていたので、このファウルを吹かないことはできなかったということでしょう。もちろんロブレンのホールディングだけではないですが。


そして一番西村さんが伝えたかったのは「ホールディング」のファウルについてでしょうか。
「メディアは、フレッヂのオーバーな倒れ方にフィーチャーしているが、一番フィーチャーされなければならないのはロブレンがあの場面でホールディングしているということです。」
「フレッヂがあの場面でシュートを打つことをロブレンが予想できていればあのような手のかけ方はしなかっただろう。ロブレンの読み間違えではなかったのか。」と言っていました。確かにあの場面で反転してシュートを打つという選択肢はあまり思いつかないでしょう。
これは自分の考えですが、確かにあそこで反転してシュートを打とうと思っていたのならばあの腕の広げ方には納得します。シュートを打つ際、キックする足と逆の手を挙げてバランスをとろうとしますよね、あれと同じで反転してシュートを打つとなれば強靭な体幹が必要となります。それを補助するために腕を広げていたならば納得です。

【参考画像:ジェラードのキックフォーム】
20070521002128


あとは、直接FKとなる7+3つのファウルの中で、シミュレーションになりにくいものを3つピックアップして解説していただきました。

【直接フリーキック】
競技者が次の7 項目の反則のいずれかを不用意に、無謀にまたは過剰な力で犯したと主
審が判断した場合、直接フリーキックが相手チームに与えられる。
⿟相手競技者をける、またはけろうとする。
(キッキング)
⿟相手競技者をつまずかせる、またはつまずかせようとする。(トリッピング)
⿟相手競技者に飛びかかる。(ジャンピングアット)
⿟相手競技者をチャージする。(チャージング)
⿟相手競技者を打つ、または打とうとする。(ヒッティング)
⿟相手競技者を押す。(プッシング)
⿟相手競技者にタックルする。

次の3 項目の反則のいずれかを犯した場合も、直接フリーキックが相手チームに与えら
れる。
⿟相手競技者を押さえる。
(ホールディング)
⿟相手競技者につばを吐く。(スピティング)
⿟ボールを意図的に手または腕で扱う(ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内
にあるボールを扱う場合を除く)。
(ハンドリング)
直接フリーキックは、反則の起きた場所から行う(第13条―フリーキックの位置を参照)  〖※青字は競技規則引用〗


この中で、シミュレーションになりにくいファウルは下の3つです(ホールディング、スピティング、ハンドリング)。
なぜこの3つなのかというと、この3つは偶然おきたりしないからです。
唾をはいたらたまたま通りかかった相手に唾が当たったなんてことはありません。ハンドリングは少し厄介なんですが、ハンドリングに関しては未必の故意というものがありましてその辺のことは詳しく書いてあるブログがあるのでそれを参照してください。

ハンドリング(ボールを手で扱う)とは -3級審判員の悩める日々
天皇杯準々決勝 川崎F@鳥栖 ハンド  ーとりあえず
(いつも、更新しているかなぁ~とよく覗くブログです。勝手にリンクすいません。いつも助かっているブログですm(__)m)


そしてホールディング。たまたま手を相手にかけて相手のプレーを邪魔しようとしたということは偶然では起こりません。シミュレーションとは、主審を欺こうとすることであるので、そこに接触があれば守備側競技者を罰せざるを得ないのです。その事象に確実に主審を欺こうとする意志が見れられた時には罰せられなければなりませんが。
上の7つの場合は、偶然起こりえます。たまたま相手を殴ってしまった、たまたま相手を押してしまった、、、 頭の中で想定することはできますよね。

ホールディングして相手のプレーを妨げたという行為に対して、審判は素直に笛を吹かなければなりません。



僕の補足説明がかなりヘタクソで解説してくださった西村さんにかなり失礼なんですが、このようなことを30分くらいかけてじっくりと話してくださいました。それだけでかなり勉強になりました。
トークショーの最後には、試合で実際に使ったものなどを見せてくださり写真撮影もさせてくれました!(まぁなんて素敵な人!)
FIFA World Cup Brazilの刺繍が入ったスパイクが5000円からオークションが始まるところでしたが、なんとかオークションを西村さんが阻止し、トークショーは終了。そしてこの後DJジャンボは三ツ沢へ。



[開幕戦の試合記録カード]
Bt8V3crCcAAkQfN
しっかりとロブレンが69分にイエローカードを貰っています。
それだけでなく記録の取り方も勉強になりますねこれ。


[試合で履いたスパイク]
Bt8V7v0CIAAwpDc
裏のポイントのところにはサンパウロの芝が付いているとか。


[大会試合球]
Bt8Vm-vCMAAMj43
BLAZIL-CROATIAとプリントが入っています。


[レフェリーウェア]
Bt8VZtqCUAAXOaF




image





いやぁ~よかった! こういうイベントはどんどんしてほしいですね!


※たまに出てくる西村さんのコメントはうろ覚えですので、そんなようなことを言ったんだ~くらいに思ってください。

アクセスカウンター