2014年09月

【修正】2014年 J1第25節 仙台‐鹿島のオフサイドのシーン。



※なんかみんなでこのシーンの解説を行っているので、俺も便乗して解説してみます。ただ、これは一つの見解として見ていただければと思います。また、他の見解を否定するものでもありません。


そのシーンはこちら。



赤嶺選手が菅井選手のヘッドの折り返しを詰めてゴールと思いきやオフサイドの判定。得点は認められず鹿島の間接フリーキックで再開されたシーン。

まずこの判定を紐解くためのポイントを2つ。
①梁勇基選手のキック時、赤嶺選手はオフサイドポジションにいたかどうか。
②キック後、最初のタッチ時赤嶺選手はオフサイドポジションにいたかどうか。
です。

オフサイドの可能性があるのは仙台(黒)FW24番赤嶺選手しかいません。ですので赤嶺選手のポジショニングに焦点を当てていきます。また、同時進行で他の見解も一緒に紹介して比較していきたいと思います。



【梁勇基のキック時の赤嶺のポジション】
キック時①

キック時②
※黄…オフサイドライン、赤、副審目線のオフサイドライン

まず、この時の赤嶺選手のポジションですが、オフサイドポジションにいる思います。副審の目線は少しずれていますが、これはキック時に最終ラインが一気に下がるために起きた誤差の範囲内だと思います。この時の最終ラインは後方から2人目の選手になるので、一番向こうにいる小笠原選手になります。なお、一人目はGKの曽ヶ端選手です。

オフサイド1 キック時

ただ、上のスクショだとはっきりと出ているかどうかは分かりません。ここで判断を付けるのはまだ早いと思います。


そしてこのシーン、かつーさんのところでは、「キックの瞬間は小笠原の「右肩」がオフサイドラインです。
もしかしたら赤嶺が出ているかもしれませんが、「このボールに直接触る」か「相手競技者へ干渉する」まではオフサイドにはなりません。」
とし、多少の譲歩をしながらも赤嶺はオフサイドポジションにいるとの見解を示します。

また、3級審判員さんのところでは、「この時点で赤嶺選手がオフサイドポジションと認定」としています。

そして、最近かつーさんが紹介されていたTwitterで話題となったプレーを解説をするアカウントでは、この時点については解説をされていません。


先に紹介したお二方を真似たわけではありませんが、赤嶺はこの時点でオフサイドポジションにポジショニングしていたが、プレーにも相手競技者にも関与していなかったので副審がフラグアップを見送ったと思われます。







【キック後最初のタッチ時の赤嶺のポジション】
接触時1

青木と中原

次の争点はこの青木と中原が競り合った場面です。結果的に、中原はヘディングを行うことはできず青木の腕に当たってしまいましたがこれは「意図的」でも「不自然」でもないのでハンドの判定は厳しいかと思いますが(実際とられてないですが)、ここでは深入りはしません。

そして、この青木の跳ね返りの時点で「意図的にボールクリア」を試みようとしているので、この時点で新解釈に則ると赤嶺のオフサイドはなくなります。下のイラストだと赤嶺はオンサイドになっていますがそこは頭の中でオフサイドポジションに変換しておいてくださいw

オフサイド2


そして、ここでかつーさんは
「(略)~ので、ここでのオフサイドはまずありません。(2回目のプレーの前)

赤嶺が改めてオフサイドポジションに出ており、「中原が落としたボールに直接触れた」のであればオフサイドとなります。(仮に中原がヘディングした後)」 とし、


3級審判員さんは
赤嶺選手は相手競技者にもプレー(ボール)にも干渉(=接触)していないので、オフサイドの判断を保留。

青木選手に当たったのを「はね返り」と判断しているので、そのボールを直接赤嶺選手が触れれば「オフサイド確定」となるのですが、
」 としています。


かつーさんは原のヘディング
3級審判員さんは青木の”跳ね返り”→オフサイド という判断です。

俺は青木の”跳ね返り”は意図的なものなのでノットオフサイドです。




ただ、ここのところで俺が間違っているかもしれません。意図的な行動でも意図しない跳ね返りが起きたのでオフサイドと判断する人もいるかもしれません。この辺の解釈がまだ浅いので間違っていたら教えてください。






この時点で、この先オフサイドの判定は取れないと思うので、結果的にオフサイドの判定は誤審だと思います。ただ、非常に難易度が高いケースですので判断はとても難しいと思います。

この先のかつーさんと3級審判員さん、またTwitterのサッカー審判botさんの見解は以下にURLを再度貼っておくのでそちらを見てください。転載ばっかだと怒られてしまうので… (ごめんなさいm(__)m)




[かつーさん]



[3級審判員さん]
2014J1リーグ 第25節 ベガルタ仙台 vs 鹿島アントラーズ の試合から

[サッカー審判bot(非公式)さん]








日本の審判は本当に無能なのか?~後編~



日本の審判は本当に無能なのか~前編~はこちら。


前編で挙げたように、ファン・サポーターを審判が無能と感じさせているのはグレーなプレーを主審の裁量によってジャッジされているということ。また、競技規則の理解が浅いということもあるが、今回は触れないでおく。


そもそも、なぜグレーなプレーというものが出てしまうのか。
ファウルには直接FKとなるファウルプレーが10個規定されている。

競技者が次の7 項目の反則のいずれかを不用意に、無謀にまたは過剰な力で犯したと主審が判断した場合、直接フリーキックが相手チームに与えられる。
・相手競技者をける、またはけろうとする。
・相手競技者をつまずかせる、またはつまずかせようとする。
・相手競技者に飛びかかる。
・相手競技者をチャージする。
・相手競技者を打つ、または打とうとする。
・相手競技者を押す。
・相手競技者にタックルする。

次の3 項目の反則のいずれかを犯した場合も、直接フリーキックが相手チームに与えられる。
・相手競技者を押さえる。
・相手競技者につばを吐く。
・ボールを意図的に手または腕で扱う(ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内にあるボールを扱う場合を除く)。


青字は競技規則引用


上記の10個のプレーをしてしまうとファウルとなる、ということは分かると思うが、上の7項目と下の3項目とで判定の基準が異なることは4級審判員でもなかなか知らない方が多い。
上の7項目のプレーは”程度”の制約が付く。「不用意に、無謀に、過剰に」行うと笛が吹かれる。
例えば、相手競技者にチャージするプレー。相手のボールを奪取する手段としてショルダーチャージが認められているのは知っているだろう。たとえボールホルダーが倒れてしまうほどのショルダーチャージをしようともボール奪取が目的であればなんらファウルではない。しかし、その意図が主審に伝わらずただ相手を倒そうとしてショルダーチャージを用いたのであればファウルがとられてしまう。これが上の7項目をジャッジする際に見極めなければならないポイントだ。

下の3項目が上の7項目と明らかに違うのが、その行為自体がファウルとなってしまうということ。相手を押さえるホールディング、つばを吐くスピティング、ハンドリングの3つは程度関係なしに笛が吹かれる。いい例なのが、ブラジルW杯開幕戦のフレッジがPA内でロブレンに倒されPKとなったシーンである。西村雄一主審はロブレンのプレーをホールディングと判断し、迷いなしに笛を吹いた。あれは誤審でも何でもなく、かなり良いジャッジとなりその後の試合の基準がはっきりと示され西村主審は大仕事を成し遂げた。
「あの程度で笛を吹かれたら試合にならない」と主張する人もいるが、ロブレンの腕は確かにフレッジの肩にかかりフレッジをホールドしている。 繰り返すがホールディングは程度に関係なくファウルとなるのでPKは大誤審ではなくパーフェクトジャッジである。




上の7項目は不用意に、無謀に、過剰に行われていないかを判断しなければならないので、どうしてもグレーなプレーというのはでてしまうのだ。グレーなプレーを相手チームにされると、味方がやられたサポーターの心情としてはファウルでなくても自分の中でファウルと解釈してしまうため、どうしても「おいっ!ふざけんな!」となってしまう。逆に、グレーなプレーを味方が行うと「ノーファウルだろっ!ふざけんな!」となる。ファウルであっても自分の中でノーファウルと解釈してしまうからだ。

こういう現象はグレーなプレーだけではない。ボールがタッチラインを割った際にも起きる。
ライン際で攻撃を仕掛け、味方のチャンスとなりそうなプレーであったがわずかにラインを割ってしまった。そういうときでもサポーターは「ボール出てねぇだろ!ふざけんな!」となる。気持ちはすごくわかるがスタンドで観戦しているサポーターよりもはるかに近い位置で、しかもライン上でプレーを監視している副審の判断はそのサポーターよりもかなり精度が高い。 逆に相手のチャンスの場合であると、「出ただろ!ふ(ry」となる。


広義にしてしまえばライン際のボールが出たか否かのこのケースもグレーと言えばグレーである。しかし、これは程度というものは無い。ボールが完全にラインを超えたらスローインであり、超えていないのならば大きなチャンス、またはピンチとなるだろう。



ファウル判定にしろ、スローインの判定にしろ、審判団の判定は尊重せねばならない。スタンドで見るサポーターよりはるかに精度の高い判定を下しているのだから。リプレイを見直して明らかな誤審であったのであれば、それは批判されるべきではあるが、そのほとんどがグレー・オレンジなプレーであり、リプレイも何度も何度も繰り返してやっと誤審と判断される。そんなプレーを主審は0.5秒で判定しなければならない。しかも走りながら、プレーと主審の間に別の選手が入りながら、である。90分間クオリティの高いジャッジをしながらも一つのミスでクソレフェリー扱いされてしまうのはあまりにも酷である。FWがゴール前で宇宙開発するように、DFがPA内でアホみたいなファウルを犯して相手にPKを与えてしまうように、MFがパスミスをするように、審判もミスジャッジをしてしまう。ただ、そのミスジャッジが試合結果につながる場合もあるが。



2014年9月13日 J1第23節 FC東京vs神戸の一戦のとある出来事である。
前半の中盤、神戸FW田代有三のひじが東京DF森重真人の耳に入り出血。そのままピッチの外で治療にあたった。 数分後に応急処置が完了し、ピッチに戻ろうとしてもなかなか佐藤隆治主審は入場の許可を出さない。主審の許可なしにピッチに入ると警告されてしまう。主審が「入っていいよ!」と合図をするまで入れない。しかし、なかなか合図がされない。するとホーム側スタンドから今まで聞いたことのないような大ブーイングが起きた。

「なぜ入れないんだ!」 「早く入れろよ!」 「ふざけんな!クソレフェリー!」 「〇ねっ!」

あちこちからこのような野次が飛ばされた。〇ね!なんて言葉は、いま人種差別問題でピリピリしているJリーグであれば即スタジアムから締め出される。言葉の暴力とも取れる野次があちこちから聞こえるのだ。


主審は、負傷した競技者に対応するときには次の手続きを遵守しなければならない。



・負傷により出血している競技者は、フィールドから離れなければならない。主審が、止血を十分に確認するまで、その競技者はフィードに復帰することができない。競技者は、血液のついた衣服を身につけることは許されない。

・ドクターのフィールドへの入場を認めたときは、競技者は担架に乗って、または歩いて、すぐさまフィールドから離れなければならない。競技者が拒んだならば、反スポーツ的行為で警告されなければならない。

・負傷した競技者は、試合が再開されたのち、フィールドに復帰することができる。

・ボールがインプレー中、負傷した競技者はタッチラインからフィールドに復帰しなければならない。ボールがアウトオブプレー中であれば、負傷した競技者はいずれの境界線からであっても復帰することができる。

・ボールがインプレー、アウトオブプレーにかかわらず、主審のみが負傷した競技者のフィールドへの復帰を認めることができる。

・副審または第4 の審判員によって復帰の準備ができていると確認されたならば、負傷した競技者に復帰の承認を与えることができる。
※競技規則ガイドライン引用


森重は出血をしていたため、主審が止血を確認するまでピッチには入ることはできない。また、副審または第4審判が止血の確認をし、それを主審に伝えることができれば入場許可の合図を出すことは可能ではあるが、森重は第4審のいないバックスタンド側のほうに出てしまったため第4審による止血の確認ができない。また、副審はインプレー中なので止血の確認よりオフサイドラインのキープ、プレーの監視が優先される。だからアウトオブプレーになるまで森重は復帰することができなかったのである。ここでのキーポイントは出血の有無である。出血がなければ止血の確認をする必要がないのでインプレー中でも合図をすぐ出すことができる。

しかしそんなことはスタンドで見る限りわかりっこない。佐藤主審は正しい判断をしているにもかかわらずブーイングされる。そんなことがあったのでこの試合は90分不解な判定はほとんどないにも関わらず終始佐藤さんに対しブーイングが起きた。日本のサポーターは審判へのリスペクトの無さが本当に異常である。

審判へのリスペクトの無さで言ったら選手自身も当てはまる。いちいち判定に対し抗議する。はっきり言って見苦しい。サポーターの審判へのリスペクトを無くさせているのはこういった選手が引き起こしてるともいえる。




海外では高評価を受けているのに国内では酷評されている、という審判が日本には多い。「日本の審判も早急にスキルアップを」といった意見をよく目にするが、日本チームが初めてW杯に出場したフランスW杯より前からW杯で主審を任されていたり、ブラジルW杯開幕戦で審判団を担当したりと日本の審判のスキルの高さは証明されている。

「世界レベル」に追いつく必要があるのは審判ではなくサポーター一人ひとりであり、選手もそう。そのためには審判側としてももっと情報を発信していく必要があり、どういう形にせよ一人でも多く審判に対するリスペクトを持ってもらねばならない。 


まだまだ審判も成長していかねばならない。6人制審判にしろ、ゴールラインテクノロジーにしろ、今審判も大きく変わろうとしている。日本でもインカムがようやく導入され、バニシングスプレーの導入も検討されている。



日本の審判は無能なんかではない。無能かのように仕立てあげている選手、メディア、サポーターの心の内を変えていかなければこのような雰囲気は決して変わらない。


我々サポーターも変わってみよう。審判をリスペクトしてみよう。もしかしたら、日本サッカーが更に良くなるかもしれない。




日本の審判は本当に無能なのか?~前編~


ここ最近、というかここ数年毎週のようになにかと話題となっているいわゆる「審判問題」。いったいなにが問題なのだろうか。一つ考えられるのはファウルに対するジャッジであろう。

記憶に新しいのは2014年9月20日 J1第24節浦和レッズvs柏レイソルの一戦。
この試合はイエローカードが7枚、レッドカード2枚が出されとても荒れた試合となった。一人目の退場者となった菅野孝憲は前半19分に遅延行為で警告されると、後半6分に反スポーツ的行為で2度目の警告がされ退場となった。また、二人目の退場者のエドゥアルドは前半30分と後半38分とラフプレーで2度警告され退場となっている。このほかにも反スポーツ的行為で何人か警告され見ている人にとってはストレスが溜まる試合であっただろう。


この試合の主審を務めたのは佐藤隆治さん。2007年に1級審判員の資格を取得。2009年に国際審判員の資格を取得し現在も国内外で活躍をする。恐らく今Jリーグファンに「どの審判が一番印象が悪い?」と質問をすれば佐藤隆治と名が上がるだろう。佐藤さんは上記の試合のほか、第23節FC東京vs神戸の試合を担当。この試合も荒れた展開となり試合終了後にはスタンドからピッチをあとにする審判団に向かってブーイングが起きた。

また、2013年5月11日 J1第11節浦和vs鹿島の試合では退場者こそ出なかったもののイエローカードが7枚と乱発。そしてこの試合で一番取り上げなければならないのが後半33分の興梠慎三のゴールだろう。左サイドからのクロスボールを興梠が頭で合わせ試合を決定づける3点目を挙げた。しかし、左サイドからボールが蹴られた瞬間、興梠はオフサイドポジションにいたため本来は得点が認められるべきではなかったゴールである。




他に記憶にあると思われるのは2008年のゼロックススーパーカップ。広島vs鹿島の一戦。この試合の主審は家本政明さん。
この試合はイエローカードが11枚、退場者が合計で3人とJリーグのオープニングマッチに相応しくないものとなった。前半に広島、鹿島とも一人ずつ退場者を出し、試合の2/3を両チーム10人で戦うこととなったこの試合はPK戦までもつれた。このPK戦で鹿島GKの曽ヶ端準が3度PKを止めたが、そのうち2本とも相手キッカーがボールを蹴る前にGKが前に出てきたとしてやり直しの判定。結果的に広島がPK戦を制した。





判定に関するものは挙げればキリがないだろう。現代のサッカーはとてもスピーディーになり、現行の審判法であればおのずと限界が見えてくる。なんとかこのサッカーの変化に審判も追いつこうとして考案されているのは、ペナルティーエリア内のファウル判定の精度を高めるために、両側のゴールライン上に一人ずつ審判を付け加えた「6人制審判」や、ボールが完全にゴールの中に入ったかどうかの判定を機械に任せた「ゴールラインテクノロジー」。
6人制審判はヨーロッパで試験的に導入され、またゴールラインテクノロジーは記憶に新しいブラジルW杯で導入されその成果は言わずもがなであろう。


少し脱線してしまったが、Jリーグの判定ミスは毎試合どの会場でも起きている。これは現行の審判法(対角線式審判法)では先にも言った通り限界がある。しかし審判員もキャリアを重ねるごとにスプリクト能力も上がっている。
現在51歳の吉田寿光さんはまだ現役バリバリである。過去に国際試合で競技規則の適用ミスがあり、それ以来国際審判員としては活躍はしていないが、今なお国内で第一線で活躍している審判の一人である。


ではなぜ判定ミスは起きてしまうのか。なぜ限界があるのか。
現在採用されている対角線式審判法は一つのプレーを主審と副審で挟むように監視するシステムである。4年前のデータではあるが、南アフリカW杯ではファウルポイントと主審との距離が平均して(確か)15mほどであっただろうか。ペナルティーエリアの縦の長さ(16.5m)くらいをイメージしてもらうと分かりやすいだろう。そのくらいの距離でだいたいファウルをジャッジしている。それでもなお判定ミスが起きてしまうのは、その15mの間に別の選手が入ってしまったり、ゴール前であると、2つ3つのプレーを監視しなければならず、注意が散漫になってしまう。

ただ、Jリーグの試合を見ると主審のポジションもよく、副審や第4審判の助言などもありほとんど判定ミスがない。確かにファウルかノーファウルかよくわからない”グレー”のプレーや、イエローかレッドかわからない”オレンジ”のファウルプレーもある。しかしそれは現場の主審の”裁量”によって裁かれるのでその判定は尊重しなければならない。





この主審の裁量がゲームを荒らし、見ている観衆をイライラさせる根源であるに違いないだろう。







また、そのほかの要因に考えられるのはプレイヤーと観衆の競技規則の理解の甘さである。全17条から構成されるサッカーの競技規則はこんな言い方をしていいかわからないが、とても薄っぺらい。しかも難しく書いてある。
だが、この薄さと難しさが解釈の幅を広げ、かなり奥深いものとなってよりサッカーをおもしろくさせるのだろう。





日本の審判は本当に無能なのか~後編~

3級昇級テスト予想問題集



今回は3級昇級時に行う筆記テストの予想問題を集めて(考えて)みました。これから3級を受けてみようかとお考えの方、ぜひ一度やってみてはどうでしょうか。




①合っているものには〇を、間違っているものには×をつけなさい。[1点×20]
 1.ペナルティーアークの半径は9.20mである。
 2.フラッグポストは高さ1.5m以上でなければならない。
 3.コーナーアークは1mである。
 4.ゴールの大きさは縦7.32m、横2.55mである。
 5.センターサークルの直径は20mである。
 6.0.8気圧のボールで試合を行ってもよい。
 7.競技者の数は11人でなくてはならない。
10.すね当てをとめるテーピングはストッキングと同系色でもよい。
11.副審はフィールドに入ることができる。
12. ボールの一部がゴールに入れば得点となる。
13. GK、CKからのリスタートでのみ直接ボールを受けた際はオフサイドにはならない。
14. GKが5秒を超えてボールを保持した場合、相手にペナルティーマークからのキックが与えられる。
15. 試合終了直後、主審に対して抗議した場合警告を出すことができる。
16. プレーの再開を遅らせたとき、その選手は警告を受ける。
17. フィールド内で相手選手を侮辱するようなことを言った場合、警告を受ける。
18. GK、CK、スローインでリスタートされるとき、相手競技者は9.15m離れなければならない。
19. 間接FKにおいて、いかなる状況の場合でも相手競技者は既定の距離を守らなければならない。
20. PKは、後ろに下げて他の味方競技者がシュートを打ってもよい。


②次の文を読んで間違っている個所を訂正しなさい。(事例は仮想です。)[5点×2]
1.名古屋MFダニルソンのクロスボールを名古屋FWケネディがジャンプしてヘディングシュートをしようとしたところ、浦和DF坪井がケネディのシャツを引っ張りプレーを妨害した。そのまま流れたクロスボールを名古屋FW玉田がごっつぁんゴール。主審はゴールを取り消し坪井に警告を出し名古屋にPKを与えた。

2. 浦和MF柏木が浦和FW興梠にスルーパスを出した。スルーパスをスライディングでカットしようと試みた鹿島MF小笠原は勢い余って興梠を倒してしまった。この時、興梠より先に小笠原はボールカットに成功し、奪取したが興梠は倒れた。主審は小笠原のファウルを取り反スポーツ的行為で警告。浦和に直接FKを与えた。


③次の問いを読んで答えなさい。

1.図中の空所に入る数字を答えなさい。[1点×10]

い無題

2.次の空所を埋める語句を入れなさい。カッコ内に文字がついている場合は、その文字に続く語句を答えなさい。[2点×30]

交代要員または交代して退いた競技者が主審の承認なくフィールドに入った場合、
⿟主審は、[11)        ]を停止する(ただし、その交代要員や交代して退いた競技者がプレーに干渉していない場合、ただちに停止しない)。
⿟主審は、その者を[12)         ]で警告し、[13)         ]を離れるよう命じる。
⿟主審がプレーを停止した場合は、プレーが停止されたときにボールがあった位置から相手チームの[14)         ]フリーキックでプレーは再開される


競技者が身につけなければならない基本的な用具は次のものであり、それぞれに個別のものである。
⿟袖のある[15)         ]ーまたは[16)         ]――[17)         ]を着用する場合、その袖の色はジャージーまたはシャツの袖の[18)         ]と同じでなければならない。
⿟ショーツ――アンダーショーツまたはタイツを着用する場合、その色はショーツの[18)         ]と同じでなければならない。
⿟[19)         ]――テープまたは同様な材質のものを外部に着用する場合、着用する部分の[19)         ]の色と同じものでなければならない。
⿟[20)         ]
⿟[21)         ]


ボールが味方競技者によって触れられるかプレーされた瞬間にオフサイドポジションにいる競技者は、次のいずれかによってそのときのプレーにかかわっていると主審が判断した場合にのみ罰せられる。
⿟[22)         ]する。または、
⿟[23)         ]する。または、
⿟その位置にいることによって[24)         ]を得る。


競技者が次の7 項目の反則のいずれかを不用意に、無謀にまたは過剰な力で犯したと主審が判断した場合、直接フリーキックが相手チームに与えられる。
⿟相手競技者を[25)け         ]
⿟相手競技者を[26)つ         ]
⿟相手競技者に[27)飛         ]
⿟相手競技者を[28)チ         ]する。
⿟相手競技者を打つ、または打とうとする。
⿟相手競技者を[29)         ]。
⿟相手競技者に[30)         ]する。
次の3 項目の反則のいずれかを犯した場合も、直接フリーキックが相手チームに与えら
れる。
⿟相手競技者を[31)         ]。
⿟相手競技者に[32)         ]を吐く。
⿟ボールを意図的に[33)         ]で扱う(ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内
にあるボールを扱う場合を除く)。



ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内で、次の4 項目の反則のいずれかを犯した場合、間接フリーキックが相手チームに与えられる。
⿟自分のものとしたボールを[34)         ]までに、手で6秒を超えてコントロールする。
⿟自分のものとしたボールを手から放したのち、[35)         ]前にそのボールに手で再び触れる。
⿟[36)         ]によって意図的にゴールキーパーにキックされたボールに手または腕で触れる。
☐[36)         ]によって[37)         ]されたボールを直接受けて手または腕で触れる。

競技者が次のことを行ったと主審が判断した場合も、間接フリーキックが相手チームに
与えられる。
⿟[37)         ]な方法でプレーする。
⿟相手競技者の[38)         ]を妨げる。
⿟ゴールキーパーがボールを手から[39)         ]のを妨げる。
⿟第12条の[40)                  ]で、競技者を警告する、または退場させるためにプレーを停止することになる反則を犯す。






どうでしょうか。100点満点で60点くらいであれば合格すると思いますが… 解答は下にリンクを貼っておきますのでご自身で答え合わせをしてみてください。
無いとは思いますが間違っているところがあれば教えてください…

それではよいレフェリーライフを!




解答はこちら






3級昇級テスト予想問題ー解答ー




①合っているものには〇を、間違っているものには×をつけなさい。[1点×20]
 1.ペナルティーアークの半径は9.20mである。
      →9.15mが正しい。

 2.フラッグポストは高さ1.5m以上でなければならない。
 3.コーナーアークは1mである。
 4.ゴールの大きさは縦2.44m、横7.32mである。
 5.センターサークルの径は20mである。
      →18.3mが正しい。(9.15m×9.15m)

 6.0.8気圧のボールで試合を行ってもよい。
      →ボールの気圧は0.6~1.1気圧の範囲内ならOK

 7.競技者の数は11人でなくてはならない。
      →競技者の最低人数は7人。

10.すね当てをとめるテーピングはストッキングと同系色でもよい。
      →同系色がダメ。同色。(青のストッキングであれば、水色のテーピングは認められない。)

11.副審はフィールドに入ることができる。
12. ボールの一部がゴールに入れば得点となる。
      →ボールの全てがゴールに入った時に得点になる。

13. GK、CKからのリスタートでのみ直接ボールを受けた際はオフサイドにはならない。
      →’のみ’が引っかけ。スローインでのリスタートもオフサイドにはならない。

14. GKが5秒を超えてボールを保持した場合、相手にペナルティーマークからのキックが与えられる。
      →5秒ではなく6秒

15. 試合終了直後、主審に対して抗議した場合警告を出すことができる。
16. プレーの再開を遅らせたとき、その選手は警告を受ける。
17. フィールド内で相手選手を侮辱するようなことを言った場合、警告を受ける。
      →警告ではなく退場。

18. GK、CK、スローインでリスタートされるとき、相手競技者は9.15m離れなければならない。
      →スローインの時は9.15m離れなくてもよい。

19. 間接FKにおいて、いかなる状況の場合でも相手競技者は既定の距離を守らなければならない。  
      →ボールとゴールの距離が9.15m以内の場合、相手競技者はゴールライン上に立つことが認められ    
ている。

参考画像
maxresdefault

20. PKは、後ろに下げて他の味方競技者がシュートを打ってもよい。
      →ボールが前に蹴られてインプレーになるため、後ろに下げたらやり直し。





②次の文を読んで間違っている個所を訂正しなさい。(事例は仮想です。)[5点×2]
1.名古屋MFダニルソンのクロスボールを名古屋FWケネディがジャンプしてヘディングシュートをしようとしたところ、浦和DF坪井がケネディのシャツを引っ張りプレーを妨害した。そのまま流れたクロスボールを名古屋FW玉田がごっつぁんゴール。主審はゴールを取り消し、坪井に警告を出し名古屋にPKを与えた。

この場合、主審はゴールは取り消さずに認め、PKも与えない。仮に、玉田がシュートを打てなかった場合は坪井に決定的な得点機会の阻止で退場にし、名古屋にPKを与える。



2. 浦和MF柏木が浦和FW興梠にスルーパスを出した。スルーパスをスライディングでカットしようと試みた鹿島MF小笠原は勢い余って興梠を倒してしまった。この時、興梠より先に小笠原はボールカットに成功し、奪取したが足は引っかかっていないにも関わらず興梠は倒れた。主審は小笠原のファウルを取り反スポーツ的行為で警告。浦和に直接FKを与えた。

この場合、主審は興梠のシミュレーションを取るべき。小笠原はファウルを犯していないので反スポで警告されるべきは興梠のほう。再開方法は鹿島の直接FK。



 
③次の問いを読んで答えなさい。

1.図中の空所に入る数字を答えなさい。[1点×10]

い無題

最少90m~最大120m (※最小値、最大値を入れるのを忘れてしまったため、この範囲内であれば得点にします…)
最少45m~最大90m (※同上)
9.15
9.15
11
16.5
5.5
1
9.15
7.32



2.次の空所を埋める語句を入れなさい。カッコ内に文字がついている場合は、その文字に続く語句を答えなさい。[2点×30]

交代要員または交代して退いた競技者が主審の承認なくフィールドに入った場合、
⿟主審は、[11)プレー]を停止する(ただし、その交代要員や交代して退いた競技者がプレーに干渉していない場合、ただちに停止しない)。
⿟主審は、その者を[12)反スポーツ的行為]で警告し、[13)フィールド]を離れるよう命じる。
⿟主審がプレーを停止した場合は、プレーが停止されたときにボールがあった位置から相手チームの[14)間接]フリーキックでプレーは再開される


競技者が身につけなければならない基本的な用具は次のものであり、それぞれに個別のものである。
⿟袖のある[15)ジャージー]ーまたは[16)シャツ]――[17)アンダーシャツ]を着用する場合、その袖の色はジャージーまたはシャツの袖の[18)主たる色]と同じでなければならない。
⿟ショーツ――アンダーショーツまたはタイツを着用する場合、その色はショーツの[18)主たる色]と同じでなければならない。
⿟[19)ストッキング]――テープまたは同様な材質のものを外部に着用する場合、着用する部分の[19)ストッキング]の色と同じものでなければならない。
⿟[20)すね当て
⿟[21)


ボールが味方競技者によって触れられるかプレーされた瞬間にオフサイドポジションにいる競技者は、次のいずれかによってそのときのプレーにかかわっていると主審が判断した場合にのみ罰せられる。
⿟[22)プレーに干渉]する。または、
⿟[23)相手競技者に干渉]する。または、
⿟その位置にいることによって[24)利益]を得る。
※22)、23)は順不同


競技者が次の7 項目の反則のいずれかを不用意に、無謀にまたは過剰な力で犯したと主審が判断した場合、直接フリーキックが相手チームに与えられる。
⿟相手競技者を[25)ける
⿟相手競技者を[26)つまづかせる
⿟相手競技者に[27)飛びかかる
⿟相手競技者を[28)チャージ]する。
⿟相手競技者を打つ、または打とうとする。
⿟相手競技者を[29)押す]。
⿟相手競技者に[30)タックル]する。
次の3 項目の反則のいずれかを犯した場合も、直接フリーキックが相手チームに与えら
れる。
⿟相手競技者を[31)押さえる]。
⿟相手競技者に[32)つば]を吐く。
⿟ボールを意図的に[33)手または腕]で扱う(ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内
にあるボールを扱う場合を除く)。※手だけや腕だけなら☓



ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内で、次の4 項目の反則のいずれかを犯した場合、間接フリーキックが相手チームに与えられる。
⿟自分のものとしたボールを[34)放す]までに、手で6秒を超えてコントロールする。
⿟自分のものとしたボールを手から放したのち、[35)他の競技者が触れる]前にそのボールに手で再び触れる。
⿟[36)味方競技者]によって意図的にゴールキーパーにキックされたボールに手または腕で触れる。
☐[36)味方競技者]によって[37)スローイン]されたボールを直接受けて手または腕で触れる。

競技者が次のことを行ったと主審が判断した場合も、間接フリーキックが相手チームに
与えられる。
⿟[37)危険]な方法でプレーする。
⿟相手競技者の[38)進行]を妨げる。
⿟ゴールキーパーがボールを手から[39)放す]のを妨げる。
⿟第12条の[40)これまでに規定されていないもの]で、競技者を警告する、または退場させるためにプレーを停止することになる反則を犯す。


おさえておきたい競技規則~第2条 ボール~


1条を解説してから少し日が開いてしまいましたが、今回は2条の「ボール」について解説しようと思います。
最近、1日のブログのアクセス数が徐々に増え始めて適当なこともなかなか書けなくなってしまいましたが、まぁそんなものは関係なくこれからも頑張っていきます。

さっそく2条の条文を確認しましょう。


〈品質と規格〉
ボールは、次のものとする。
・球形
・皮革または他の適切な材質
・外周は、70㎝(28 インチ)以下、68㎝(27インチ)以上
・重さは、試合開始時に450ℊ(16オンス)以下、410ℊ(14オンス)以上
・空気圧は、海面の高さの気圧で、0.6∼1.1気圧(600∼1100ℊ /㎠:8.5∼15.6ポンド/平方インチ)


〈欠陥が生じたボールの交換〉
試合の途中でボールが破裂する、または欠陥が生じた場合、
・試合は、停止される。
・試合は、もとのボールに欠陥が生じた場所で、交換したボールをドロップして再開される。ただし、ゴールエリア内でプレーが停止され、主審がプレーを停止したときにもとのボールがあった地点に最も近いゴールラインに平行なゴールエリアのライン上で交換したボールをドロップする場合を除く。


ペナルティーキックまたはペナルティーマークからのキックの途中で、ボールが前方に動き、他の競技者またはクロスバーまたはゴールポストに触れる前に破裂する、または欠陥が生じた場合、
・ペナルティーキックは、再び行われる。


ボールがインプレー中ではなく、キックオフ、ゴールキック、コーナーキック、フリーキック、ペナルティーキック、またはスローインのときに、ボールが破裂する、または欠陥が生じた場合、
・試合は、そのときの再開方法で再開される。


試合中、ボールは主審の承認を得ずに交換できない。


あともう一つ、「国際サッカー評議会の決定」という項があるのですが、今回は省略します。
サッカー観戦の上で、1条から6条までは割とどうでもいいところなんですが、もちろんこの記事を見ている貴方は審判活動をされていますよね?いや、一般の方も知っていて損はないと思います。マメ知識的な?   そんなもんなんですが、今4級って人は3級に昇級するために必須の知識ですので条文は覚えるように!


まず、〈品質と規格〉なんですが、どこも解説するところがないですので3級昇級テストを受けようと思っている人は数字を覚えましょう、と言うしか…

主審を務める際、ある程度の大会を任されるようになると空気圧のチェックはするようになるので0.6-1.1気圧くらいは部活で主審をやらなければならない、という先生の方も覚えといたほうがいいです。ちなみに、空気圧測定器は首都圏ならB&D、その他大型スポーツショップで購入できると思いますので一つあれば助かります。



続いて〈欠陥が生じたボールの交換〉です。
これは例を挙げながら解説していきましょうか。
一つ目のボールが破裂した場合です。

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例えば、上のイメージのようにイーブンのボールを両チームが奪取しようとスライディングを試み、9本の足がボールに向かってしまった場合、もちろんボールはバーンッ!!と音を立て破裂します。このような時に主審はピピッと笛を吹き、新しいボールと交換しドロップで再開されます。この時主審はスライディングを試みた選手たちに少し注意しておくとその後のゲームコントロールが容易になるでしょう。


次にペナルティーマークからのキックの場合です。(ちなみに、延長を含む前後半中のPKはPKと呼ばずに「ペナルティーマークからのキック」と呼ぶのが普通です。便宜上、ペナルティーマークからのキックもPKと呼びますが本来は違うということもマメ知識になるのでは?)

これ、なんでGK、FK、CKと別けているのかと思ったんですが少し違っていましたね。
ペナルティーマークからのキック(以下PK)の場合は、「ボールが前方に動き、他の競技者またはクロスバーまたはゴールポストに触れる前に破裂する」とあるのでインプレー後もアゲインの対象になるんですね。インプレー後といっても2回目の何かしら(競技者、クロスバー、ゴールポスト)に接触した後は上のスライディングの事例と同じドロップで再開されるということです。


CK、FK、CKの場合はインプレー後はアゲインの対象にならないのでこの辺はしっかり区別しておきましょう。

最後の主審の承認を得ずにボールの交換はできないというのは、部活などでサッカーをしていた人ならわかると思いますが、学校のグラウンドで試合をしていて、クリアボールがネットを超えて簡単には取りに行けない所まで飛んでいったなどというときに本部席から替えのボールを出してもらうときです。マルチボールシステムを採用することもありますが、その場合はすべてのボールが主審の管理下にあるとされるのでボールボーイがサッとボールを出しても大丈夫ですが、最初の事例ですと主審が「ボールくれ!」と示さないと交換できません。




2条はこの辺でいいでしょうか。また3条4条とやっていくので(いつになるかはわからないですが)機会があれば読んでみてください。ほとんど独学なので間違っているところがあればご指摘ください。


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