2015年07月

岩下のシミュレーションか、舞行龍のホールディングか。






結果的にこのプレーは舞行龍に警告が出され、ガンバ大阪にPKが与えられました。

スクリーンショット (154)
※反スポーツ的行為で警告・・・相手のユニフォームを引っ張る「ホールディング」、相手に唾を吐く「スピティング」、ボールを意図的に手または腕で扱う「ハンドリング」の反則を犯したということ。


この判定、果たして家本主審は正しかったのか。答えはYESです。
ポイントは2つ。一つは舞行龍が先にホールディングをしていたことです。
昨年のW杯以来、何度も目にしていますが、ホールディングは行為自体が反則」ということ。
(直接FKとなる)反則は10個ありますが、その中のうち先述した「ホールディング」、「スピティング」、「ハンドリング」は行為自体に笛が吹かれます。それは、その行為に”意図”がなければ起きないからです。
残りの7個の「キッキング」、「トリッピング」、「ジャンピングアット」、「チャージング」、「ストライキング」、「プッシング」、「チャージング」は”偶然”起きてしまったということがあり得るという点で、先の3点と区別されます。

ちなみに、前者3つに対する警告は「反スポーツ的行為」、後者7つの反則に対する警告は「ラフプレー」となります。

舞行龍が岩下をペナルティエリア内でホールディングした時点で、舞行龍はPKの判定に抗議することはできません。


次に、大げさに見せることはシミュレーションの対象ではないということです。
いい例として、やはりホールディングに対する意識をガラッと変えたプレーで有名なブラジルW杯開幕戦でのクロアチアDFロヴレンの反則です。


当時、このプレーを見たほとんどの人がフレッヂのシミュレーションではないか、という意見が多く出ましたが、シミュレーションには2つポイントがあります。1つ目が、接触がないにも関わらずファールを装って倒れる。もう1つが、接触を自ら作り出してそれをファールに見せかけて倒れる。この2つにこのシーンは該当しません。後ろにいる競技者がつかまれているということで、そのあと大袈裟に倒れてはいるけれどそれはシミュレーションと判断しません。

今回のシーンもそうで、まず最初に舞行龍が岩下をホールディングする。その後に岩下が倒れる。
言ってしまえば、岩下はヘタクソな演技をしなくても家本主審はちゃんとPKを取ってくれるし、岩下はただ自分の評価を下げただけです。まったくのやり損。




90分通してこの試合を見たわけではないのでこの試合の家本主審の総評はできませんが、あくまでこのシーンだけを切り取ってみると、よく見ていた判定だと思いました。
岩下が倒れたのを見て家本主審がPKの確信を得たと思っている人もいるでしょうが、あくまで決定打となったのは舞行龍のホールディングであり、岩下の演技は関係ありません。

まぁ、クラブからなんとか言っておかないといけないとは思いますが(笑)


J1 2nd stage 第2節 vs新潟戦より


多摩川クラシコのことは忘れよう…
平日に試合があったのが心の救い。そして無事勝利。というわけで、多摩川クラシコの敗戦による傷は3日で癒えることとなりました!

最後嫌な終わり方をしてしまったが勝ちは勝ちです。3-1で勝利してブーイングすることはないんじゃないかなぁと思いますが…

今回も審判を中心に振り返ってみます。


全体としては競技規則に比重を置きすぎた感はありました。コモンセンスが若干足りなかった印象。昨年のvs大宮inNACK5での上田主審のような。J1での経験が少ない主審はアセッサーの評価が大事になってきますから、そういった面も影響してくるのかなとも。 例を挙げると、5枚の警告のうち、今回2枚が遅延行為でした。85’の徳永に出された警告はまだしも、負けている状況で舞行龍ジェームズがもらった警告はやりすぎかなぁと思います。

とりあえず時系列順に判定を追っていきます。
まずは前半17’
FC東京の前田がPA内にドリブルで侵入し、新潟の大井健太郎と交錯した? という場面。
引っかかっているようにも見えましたが、倒れ方がトリップのよるものではなくショルダーチャージによるものなのかなと思いました。プレーへの影響度を考えても、ファウルを取られるような強さのものではない。若干、主審のポジショニングが串刺し(ボール保持者と主審の間に他の競技者が入ってしまうこと)になってしまい、プレーが見づらかったのかなとも。しかし、主審は前田が倒れてもノーファウルのシグナルをしていたので自信を持った判定だったのでしょう。

前半は特に不満を持つことなくジャッジをし、礼央さんと一平さんは後半開始直後に「審判が目立たないことはいいこと」と褒めていました。
特に不満をためることなく見ていられましたが、55分からちょっと怪しくなってきました。
左サイドからFC東京のコーナーキックの場面。
PA内でFC東京の吉本と森重、新潟の舞行龍と大野がヒートアップしています。
コーナーキックは蹴ってからインプレーになるので、ここで主審はインプレーになる前にプレーを停止し、4人を注意すべきでした。が、そのままコーナーキックを蹴らせてしまいました。そして吉本と森重が倒れる。新潟の舞行龍と大野がホールディングしていたことは確認できましたが、この後の再開方法が間違いでした。
主審は、インプレー後(太田のキック後)に笛を吹きました。ここまではいいのですが、本来ならPKを宣告するのですが、主審はコーナーキックのやり直しを命じました。 
ファウルはインプレー前に起きていたのですが、笛を吹くのがちょっとばかし遅かった。

スクリーンショット (153)


以下の図は「インプレーの直前直後に笛を吹いた時の再開方法」です。
※「”インプレー前”に”ファウルしてない”」場合は笛を吹きません。

無題

今回のケースは、インプレー後に笛を吹いてしまったので、今回はPKが正しいということです。
今後、講習会で目にするかもしれません。



次に60’の舞行龍の警告。
この時、新潟は2点のビハインドという状況でしたが、舞行龍に遅延行為で警告が出ました。
ちょっとタッチラインを割ったボールを、少し遠くへ蹴りだしたためだと思いますが、ちとこれは厳しい警告かなと。確かに、すぐにスローインをされては危ない場面でしたが、攻撃側の選手も人数がそろっていない状況ではスローインをするのはちょっとセオリー通りではないかと。

ほんで、ここから警告の数が多くなっていきます。
先の舞行龍の遅延行為のあとのすぐのスローインで、1m以内でジャンプをしてスローインを妨害する新潟の選手(メモを取るのを忘れてしまった…)がいました。これこそ警告を出すべきでしたが、出さず。


そして61’
吉本が誰かにジャンピングアットをしましたが素晴らしいアドバンテージで新潟の大チャンスとなりました。これはよく見ていました。その後すぐ、高橋がレオ・シルバにチャージをし警告。
荒れそうな一連の流れでしたが、どの選手もヒートアップすることなくうまく主審がコントロールしました。警告のタイミングも良かったです。高秀先生も、「ごめん」と一言かけ、非常に素晴らしいと思いました。ナイスコントロールでした。

87’には中島がアフターで加藤の足を踏んで警告をもらいましたが、これも特に不満を垂れることもなく事なきを得ました。

このまま終わるのかと思ったらアディショナルタイムに森重が反スポで警告。新潟にPKが与えられました。
確かにホールディングをしていましたし、PKで妥当なのですが、おあいこ様なのではないかとか、帳尻合わせなのではないかという意見も多数見かけました。
そもそも、CKで攻撃側の選手が相手を抑える意味は無いですし、帳尻合わせなら先のCKやり直しの分で、こちらにPKが欲しいところ。 



全体的に良かったのですが、所々あれ?となる場面も。
笑顔で選手とコミュニケーションをとる場面も多く見受けられましたし、またプッシングをしたコルテースに厳しく注意する場面もありました。この辺のアメと鞭の使い方はとても良かったです。
手を不要に用いるプレーには厳しく、ボディコンタクトは流し目にしてた印象。
争点に近すぎてプレーの邪魔になったりとか、バニシングスプレーの使い方がヘタクソとかありましたが、それをひっくるめても良かったんじゃないでしょうか。あ、CKやり直しの場面は怒られると思いますが…


祝 累計30000アクセス突破!


ついに当ブログの累計アクセス数が30000を超えました!
日頃アクセスしてくださる皆様に感謝しつつ、更新頻度をさらに上げていこうと思います。


PC版から当ブログにアクセスして頂くと、右側に「おススメブログ」を掲載しております。
New Image

審判系のブログであるかつーさんのとりあえずや、あおあかいさんのLAWSの森 
さまざまな角度からサッカーというスポーツを切り込んでいくとれぱん先生のとれぱん・ふっとろぐ
よみやすい文章かつ分かりやすい戦術解説を提供するしゃぱさんのう ま も ん ! ~ ある蹴球オタの日常~
そして、『サポーターをめぐる冒険』で一躍有名になった中村慎太郎さんのはとのす

どれも面白く、僕が時間があるときにはチェックするよう心掛けているブログです。簡単な紹介ですが、ぜひお時間があればそこのあなたもチェックしてみてください!


では。これからもよろしくおねがいします!

気持ちよくサッカーをみるために。


1stステージが終わってはや1週間、様々な媒体で総括が行われているが久々に当ブログでも総括をしてみたいと思う。何はともあれ、お久しぶりです笑 ここ数ヵ月は大学生ライフで手一杯でした。なかなか更新できず申し訳ありません。

総括といっても、なぜ浦和が無敗優勝できたのかや、清水の不振についてではなく、審判関係です。
僕の知り合いの方が良いまとめをしてくださっているので、時間があればそちらも見てみて下さい。

前半まとめ 審判編 - LAWSの森




まず初めに言っておきたいのは、やはりレフェリーの判定は大方正しいということである。
スタジアムで生でプレーを見て、「えぇ~!?」と思う判定もしばしばあるが、再度録画したものをテレビで観てみると自分が間違っていることが多い。そりゃあ、主審のほうが近くでプレーを監視しているので当たり前のことなのだが、我々サポーターとしては納得のいかない判定が下されると主審に文句を言いたくなるものだ。
ここで言う”納得のいく判定”とは、公平な判定ではなく贔屓チームに有利な判定である。

サポーター心理的には至極当然なのだが、それでは公平な判定をしている審判への批判は見当違いということになる。
例えば、ガンバ大阪のDF岩下が川崎FのFW大久保を倒したシーン。一時期話題となったプレーだが、岩下は警告で済んだ。結論からすると、警告で妥当な判定なのだが、川崎フロンターレサポーターは岩下に退場してほしかったであろう。確かに、あのシーンはシュートまで持ち込む可能性が大きくあったシーンであるが、競技規則的にはどうしても退場、つまりレッドカードは出せないのだ。
冷静にサッカーをみれるサポーターならば判定に納得するであろうが、普通のサポーターなら怒るだろう。
公平な判定が下されても、なかなか納得できない。

そして、誤審も起こってしまった。誤審は起こって当然なのだが、見逃せないものも多々あった。
第1節でFC東京の武藤が相手選手を踏みつけて警告を受けたシーンは退場に値するプレーであったし、そのおかげでと言ってしまってはなんなのだが、その試合、東京は勝ち点1を拾った。逆にいえば対戦相手であるガンバ大阪は勝ち点2を落とした。というか、2点のビハインドから同点に追いつけたのはその武藤の2得点のおかげであり、ガンバ大阪は本来勝ち点3を手にするはずであったかもしれない。

また、前半戦はゴールラインテクノロジーでしか判定を下せないケースが多発した。これに関してはゴールラインを割った割らないの水掛け論である。
審判団がゴールラインを割ってないという判定を下したのなら得点にはならないし、その逆もまたそうである。
対策は検討しているのだろうが、ゴールラインテクノロジーを導入するにも、追加副審を置くのもコストがかかるらしい。


もう一つ思ったことは、審判に対しての印象が少しずつではあるが向上しているのではないか、ということである。
審判団の紹介で西村さんが紹介されたとき、ちらほらと拍手の音が聞こえた。少し前なら、西村さんでさえブーイングされていたような気がするが、今年はそうでもなかった。これは西村さんに限らず、家本さん等でもブーイングが聞こえなかった。もちろん全員が黙って見ているとは思っていないが、少しずつ改善の方向へ向かっている気がする。今後、審判系のテレビチャンネルが始まる予感もあるし、もっと審判へのイメージが向上すればいいと思う。

審判に対して試合前から殺伐な雰囲気を出すと、審判団はリラックスして90分仕事をすることができない。
また、先ほど言ったが審判は公平な判定を目指しているが、サポーターは贔屓チームに有利な判定を求めているので、そこですれ違いが生じてしまいどうしても摩擦は起きてしまう。
もっと審判に対して理解を深めることができれば、更に気持ちよくサッカーを見ることができる。
そのためには審判をもっと知ることもそうだが、己の納得のいく判定を有利な判定から公平な判定へとシフトチェンジすること、また、審判も見ている人が納得するようなボディランゲージ等をしてどういう訳でファウルを取ったのか、またしっかり注意をしているのか、選手は納得しているのかなどをピッチにいる人だけでなくスタンドにいるサポーターにまで伝えることができれば、ストレスなく試合を見ることができるだろう。


とまぁ、ざっくりとではあるが、こんな感じです。
シーズン序盤には毎節誤審騒ぎでしたが、1stステージが終わるにつれてだんだん誤審が減ってきたような気がします。2ndシーズンはすぐ始まります。チームも審判団もそれほど準備期間はないですがお互いいい準備をして素晴らしいプレー、素晴らしいジャッジを出せるといいですね。


アクセスカウンター