結果的にこのプレーは舞行龍に警告が出され、ガンバ大阪にPKが与えられました。

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※反スポーツ的行為で警告・・・相手のユニフォームを引っ張る「ホールディング」、相手に唾を吐く「スピティング」、ボールを意図的に手または腕で扱う「ハンドリング」の反則を犯したということ。


この判定、果たして家本主審は正しかったのか。答えはYESです。
ポイントは2つ。一つは舞行龍が先にホールディングをしていたことです。
昨年のW杯以来、何度も目にしていますが、ホールディングは行為自体が反則」ということ。
(直接FKとなる)反則は10個ありますが、その中のうち先述した「ホールディング」、「スピティング」、「ハンドリング」は行為自体に笛が吹かれます。それは、その行為に”意図”がなければ起きないからです。
残りの7個の「キッキング」、「トリッピング」、「ジャンピングアット」、「チャージング」、「ストライキング」、「プッシング」、「チャージング」は”偶然”起きてしまったということがあり得るという点で、先の3点と区別されます。

ちなみに、前者3つに対する警告は「反スポーツ的行為」、後者7つの反則に対する警告は「ラフプレー」となります。

舞行龍が岩下をペナルティエリア内でホールディングした時点で、舞行龍はPKの判定に抗議することはできません。


次に、大げさに見せることはシミュレーションの対象ではないということです。
いい例として、やはりホールディングに対する意識をガラッと変えたプレーで有名なブラジルW杯開幕戦でのクロアチアDFロヴレンの反則です。


当時、このプレーを見たほとんどの人がフレッヂのシミュレーションではないか、という意見が多く出ましたが、シミュレーションには2つポイントがあります。1つ目が、接触がないにも関わらずファールを装って倒れる。もう1つが、接触を自ら作り出してそれをファールに見せかけて倒れる。この2つにこのシーンは該当しません。後ろにいる競技者がつかまれているということで、そのあと大袈裟に倒れてはいるけれどそれはシミュレーションと判断しません。

今回のシーンもそうで、まず最初に舞行龍が岩下をホールディングする。その後に岩下が倒れる。
言ってしまえば、岩下はヘタクソな演技をしなくても家本主審はちゃんとPKを取ってくれるし、岩下はただ自分の評価を下げただけです。まったくのやり損。




90分通してこの試合を見たわけではないのでこの試合の家本主審の総評はできませんが、あくまでこのシーンだけを切り取ってみると、よく見ていた判定だと思いました。
岩下が倒れたのを見て家本主審がPKの確信を得たと思っている人もいるでしょうが、あくまで決定打となったのは舞行龍のホールディングであり、岩下の演技は関係ありません。

まぁ、クラブからなんとか言っておかないといけないとは思いますが(笑)