2014年7月27日。ホームでのベガルタ仙台戦。
フィッカデンティ体制1年目のシーズンだ。

先発出場した平山は先制点を取る。この試合は3-0で快勝。これで5戦無敗とし、その後9戦無敗、合計して14戦無敗という記録を打ち立てた。

このシーズン、平山はチームとして非常に重要な役割を受け持っていた。得点こそ少なかったものの、前線で起点となってくれるFWとして重宝した。しかし、残念なことに浦和戦で負傷し、長期離脱を強いられた。


翌、2015シーズン、約1年ぶりにJリーグの舞台に戻ってきた平山。しかし、そこにかつての平山の雄姿はなかった。
怪我明けだったということもあるのか、特に活躍することもできなかった。





思えばここ数シーズン、活躍すれば怪我をし、幾度となくチャンスを逃してきた。

2015シーズンも大した活躍を見せなかったかつての怪物は、今シーズン、再びJ1の舞台に舞い戻る。
3月19日の鹿島戦。風邪で欠場した阿部拓馬の穴を埋めるように平山相太がベンチ入り(サンダサは知らん)。
途中出場するも、いいプレーはしなかった。身体が重い。かつてのエジミウソンのように。
「今シーズンもだめかぁ。ヒラヤマのユニフォーム買ったんだけどなぁ」と思いつつ、鹿島に今年も負けたことをブツブツ言いながらバイトする。

そして中断期間に入り、4月2日の名古屋戦。この日も平山はベンチ入りをする。どこかのタイミングで入れてくるに違いない。平山は城福の隠し兵器だ。THE・Oで言うビームサーベルだ。シモビッチの高さに呆気にとられつつ、うちのヒラヤマも負けてない! そう思いつつ、怪物は2015年9月12日の神戸戦以来、初めて味スタのピッチに足を踏み入れたのだ。

まず俺は目を疑った。そこにはサイドにめいいっぱい開く平山。

「平山のストロングポイントはスピードだったけか…」いや、違う…はず。

しかしすぐに見慣れた平山が見れた。途中出場からはや1分、ペナルティーエリア内でボールを受けると、持ち前のテクニックでシュートを打つタイミングを探る。打つか?打つか?いつ打つのか!?打たないのか!?そうすると素晴らしいタイミングとコースで、平山のファーストプレーにしてファーストシュートはゴールの左隅に流れ込む。

怪物が復活した瞬間だった。かつて日本の未来を背負うはずだった30歳の怪物は、調布で復活した。
衰えてなんていなかった。日本中のだれもが平山相太を諦めていただろう。そんなこたぁない。今ここに復活したのだ。そうして一仕事を終えると、途中交代していった。。。



平山がピッチに入ると、スタンドのあちこちから「ヒ"ラ"ヤ"マ"ーーー!!!!」という雄たけびが聞こえる。どこかで聞いたことのあるようなこの歓声。あぁ、たぶんアイドルのライブだ。アイドルもゴール裏も本質的な部分は変わらないのだろう。

出場時間20分という短い時間で、人々の脳裏にプレーを焼き付けた。記録にも記憶にも残し、ヒーローインタビューも受けた。30歳だというのにまだぎこちないインタビューをする平山に、われわれサポーターは応援しない理由を見いだせない。



次は柏戦だ。柏キラーのムリキに加え、平山も加わり、熾烈なFW争いになるだろう。ハ・デソンと駒野も復帰し、次の試合に期待しかない。
あ、その前にACLがあるか。ムリキは登録上出られないので、平山に期待がかかる。アジアで活躍するその平山を、その目に焼き付けろ。











え?期待しすぎ?そうかもしれないなぁ…笑