審判

自陣PA内で相手に間接FKを与えたら


6/18に行われたFC東京vsアルビレックス新潟より。

前半22分に、FC東京のGK秋元陽太が以下の理由で相手に自陣PA内で相手に間接FKを与えてしまいました。
スクリーンショット (520)

で、実際のところこの反則の適用は正しいかという議論は明白で、秋元は6秒以上保持していたのでファウルは妥当です。

スクリーンショット (518)
スクリーンショット (519)

おおよそ15秒保持していました。 動画で確認した方がいいと思いますので、動画も載せておきます。


ファウルの適用は正しいのですが、スタジアムで見ていたところ、主審ははやく手から離すような促しを行っていませんでした。競技規則上は6秒を超えて保持していた時点で笛を吹いて、相手に間接FKを与えても構わないのですが、現状はそこまで厳格にファウルを認定するようなことはありません。感覚的には、6秒を超えた時点で早く蹴るよう促し、それでも保持するようだったらファウルを認定するのが一般的です。

そして、基本的にファウルを犯したら、フリーキックでプレーを再開する権利をもつチームが優遇されます。
主審は、クイックリスタート出来るようボールから相手競技者を離しつつ、キッカーやそのチームメイトから確実にボールから相手を離してほしいとの申し出があった場合は完全にプレーを止め、クイックリスタートもさせません(その代わりにボールから確実に相手を9.15m離す)。

秋元からボールを奪ってプレーを再開させた新潟の山崎亮平は、しっかりファウルポイントにボールをセットしてからプレーを再開しているので何ら問題もありません。秋元からボールを奪ったことに対していくつか疑問の声がありましたが、そもそも秋元がボールを持っていちゃいけません。ファウルを犯したなら相手にボールを渡すのがスポーツマンシップに則った行動です。


ここまでが”審判員”としての僕の意見です。
そしてここからが”いちFC東京サポーター”としての僕の意見です。


無人のPA内で相手にすぐ再開をさせると今回のようにあっさり得点されてしまいます。
いわゆる6秒ルールのほかに、バックパスでも同様なケースが考えられるので注意してください。

相手に間接FKを与えたらまずすべきことはリスタートをさせないことです。これを失敗すると失点に直結します。主審に抗議してる間に失点していたなんてバカみたいなプレーは絶対にやめましょう。
具体的には、ボールを相手に渡さない。またはどっかに蹴っちゃいましょう。警告必至ですが、失点されるより警告を貰った方がいいです。

秋元は、相手にすぐボールを渡してしまいリスタートを許してしまったので、ある意味では行動規範になるプレーでさすがプロ!と言いたいのですが、またある意味では何しとんじゃボケと言いたくなるプレーでした。
秋元だけでなく森重や丸山も同様に、まず考えることは抗議ではなくリスタートの阻止です。プロサッカー選手なんだから今回のようなファウルは誰の目から見ても間違いないので、ボールの前に立つなど機転を利かせられれば良かったのではないか、と思います。実際のところ、笛が鳴った瞬間森重は足を止めてしまい、山崎にすぐ再開を許してしまいました。


というわけで、今回のような幼稚な失点は無くすようにしてください。そして、秋元はものすごいスピードでお笑いGKとして昇華しています。今シーズンが終わるころには、秋元陽太珍プレー好プレー集で15分くらいのミニコーナーができるといいですね。

岩下のシミュレーションか、舞行龍のホールディングか。






結果的にこのプレーは舞行龍に警告が出され、ガンバ大阪にPKが与えられました。

スクリーンショット (154)
※反スポーツ的行為で警告・・・相手のユニフォームを引っ張る「ホールディング」、相手に唾を吐く「スピティング」、ボールを意図的に手または腕で扱う「ハンドリング」の反則を犯したということ。


この判定、果たして家本主審は正しかったのか。答えはYESです。
ポイントは2つ。一つは舞行龍が先にホールディングをしていたことです。
昨年のW杯以来、何度も目にしていますが、ホールディングは行為自体が反則」ということ。
(直接FKとなる)反則は10個ありますが、その中のうち先述した「ホールディング」、「スピティング」、「ハンドリング」は行為自体に笛が吹かれます。それは、その行為に”意図”がなければ起きないからです。
残りの7個の「キッキング」、「トリッピング」、「ジャンピングアット」、「チャージング」、「ストライキング」、「プッシング」、「チャージング」は”偶然”起きてしまったということがあり得るという点で、先の3点と区別されます。

ちなみに、前者3つに対する警告は「反スポーツ的行為」、後者7つの反則に対する警告は「ラフプレー」となります。

舞行龍が岩下をペナルティエリア内でホールディングした時点で、舞行龍はPKの判定に抗議することはできません。


次に、大げさに見せることはシミュレーションの対象ではないということです。
いい例として、やはりホールディングに対する意識をガラッと変えたプレーで有名なブラジルW杯開幕戦でのクロアチアDFロヴレンの反則です。


当時、このプレーを見たほとんどの人がフレッヂのシミュレーションではないか、という意見が多く出ましたが、シミュレーションには2つポイントがあります。1つ目が、接触がないにも関わらずファールを装って倒れる。もう1つが、接触を自ら作り出してそれをファールに見せかけて倒れる。この2つにこのシーンは該当しません。後ろにいる競技者がつかまれているということで、そのあと大袈裟に倒れてはいるけれどそれはシミュレーションと判断しません。

今回のシーンもそうで、まず最初に舞行龍が岩下をホールディングする。その後に岩下が倒れる。
言ってしまえば、岩下はヘタクソな演技をしなくても家本主審はちゃんとPKを取ってくれるし、岩下はただ自分の評価を下げただけです。まったくのやり損。




90分通してこの試合を見たわけではないのでこの試合の家本主審の総評はできませんが、あくまでこのシーンだけを切り取ってみると、よく見ていた判定だと思いました。
岩下が倒れたのを見て家本主審がPKの確信を得たと思っている人もいるでしょうが、あくまで決定打となったのは舞行龍のホールディングであり、岩下の演技は関係ありません。

まぁ、クラブからなんとか言っておかないといけないとは思いますが(笑)


J1 2nd stage 第2節 vs新潟戦より


多摩川クラシコのことは忘れよう…
平日に試合があったのが心の救い。そして無事勝利。というわけで、多摩川クラシコの敗戦による傷は3日で癒えることとなりました!

最後嫌な終わり方をしてしまったが勝ちは勝ちです。3-1で勝利してブーイングすることはないんじゃないかなぁと思いますが…

今回も審判を中心に振り返ってみます。


全体としては競技規則に比重を置きすぎた感はありました。コモンセンスが若干足りなかった印象。昨年のvs大宮inNACK5での上田主審のような。J1での経験が少ない主審はアセッサーの評価が大事になってきますから、そういった面も影響してくるのかなとも。 例を挙げると、5枚の警告のうち、今回2枚が遅延行為でした。85’の徳永に出された警告はまだしも、負けている状況で舞行龍ジェームズがもらった警告はやりすぎかなぁと思います。

とりあえず時系列順に判定を追っていきます。
まずは前半17’
FC東京の前田がPA内にドリブルで侵入し、新潟の大井健太郎と交錯した? という場面。
引っかかっているようにも見えましたが、倒れ方がトリップのよるものではなくショルダーチャージによるものなのかなと思いました。プレーへの影響度を考えても、ファウルを取られるような強さのものではない。若干、主審のポジショニングが串刺し(ボール保持者と主審の間に他の競技者が入ってしまうこと)になってしまい、プレーが見づらかったのかなとも。しかし、主審は前田が倒れてもノーファウルのシグナルをしていたので自信を持った判定だったのでしょう。

前半は特に不満を持つことなくジャッジをし、礼央さんと一平さんは後半開始直後に「審判が目立たないことはいいこと」と褒めていました。
特に不満をためることなく見ていられましたが、55分からちょっと怪しくなってきました。
左サイドからFC東京のコーナーキックの場面。
PA内でFC東京の吉本と森重、新潟の舞行龍と大野がヒートアップしています。
コーナーキックは蹴ってからインプレーになるので、ここで主審はインプレーになる前にプレーを停止し、4人を注意すべきでした。が、そのままコーナーキックを蹴らせてしまいました。そして吉本と森重が倒れる。新潟の舞行龍と大野がホールディングしていたことは確認できましたが、この後の再開方法が間違いでした。
主審は、インプレー後(太田のキック後)に笛を吹きました。ここまではいいのですが、本来ならPKを宣告するのですが、主審はコーナーキックのやり直しを命じました。 
ファウルはインプレー前に起きていたのですが、笛を吹くのがちょっとばかし遅かった。

スクリーンショット (153)


以下の図は「インプレーの直前直後に笛を吹いた時の再開方法」です。
※「”インプレー前”に”ファウルしてない”」場合は笛を吹きません。

無題

今回のケースは、インプレー後に笛を吹いてしまったので、今回はPKが正しいということです。
今後、講習会で目にするかもしれません。



次に60’の舞行龍の警告。
この時、新潟は2点のビハインドという状況でしたが、舞行龍に遅延行為で警告が出ました。
ちょっとタッチラインを割ったボールを、少し遠くへ蹴りだしたためだと思いますが、ちとこれは厳しい警告かなと。確かに、すぐにスローインをされては危ない場面でしたが、攻撃側の選手も人数がそろっていない状況ではスローインをするのはちょっとセオリー通りではないかと。

ほんで、ここから警告の数が多くなっていきます。
先の舞行龍の遅延行為のあとのすぐのスローインで、1m以内でジャンプをしてスローインを妨害する新潟の選手(メモを取るのを忘れてしまった…)がいました。これこそ警告を出すべきでしたが、出さず。


そして61’
吉本が誰かにジャンピングアットをしましたが素晴らしいアドバンテージで新潟の大チャンスとなりました。これはよく見ていました。その後すぐ、高橋がレオ・シルバにチャージをし警告。
荒れそうな一連の流れでしたが、どの選手もヒートアップすることなくうまく主審がコントロールしました。警告のタイミングも良かったです。高秀先生も、「ごめん」と一言かけ、非常に素晴らしいと思いました。ナイスコントロールでした。

87’には中島がアフターで加藤の足を踏んで警告をもらいましたが、これも特に不満を垂れることもなく事なきを得ました。

このまま終わるのかと思ったらアディショナルタイムに森重が反スポで警告。新潟にPKが与えられました。
確かにホールディングをしていましたし、PKで妥当なのですが、おあいこ様なのではないかとか、帳尻合わせなのではないかという意見も多数見かけました。
そもそも、CKで攻撃側の選手が相手を抑える意味は無いですし、帳尻合わせなら先のCKやり直しの分で、こちらにPKが欲しいところ。 



全体的に良かったのですが、所々あれ?となる場面も。
笑顔で選手とコミュニケーションをとる場面も多く見受けられましたし、またプッシングをしたコルテースに厳しく注意する場面もありました。この辺のアメと鞭の使い方はとても良かったです。
手を不要に用いるプレーには厳しく、ボディコンタクトは流し目にしてた印象。
争点に近すぎてプレーの邪魔になったりとか、バニシングスプレーの使い方がヘタクソとかありましたが、それをひっくるめても良かったんじゃないでしょうか。あ、CKやり直しの場面は怒られると思いますが…


審判研修会レポート


3級アクティブ審判員の座学研修会が行われるということで、初めて参加させていただきました。ですが、感想等は今回は割愛。簡単に内容をまとめたいと思います。研修では、動画を用いて解説をするというものでしたが、動画が手元にないのであまりイメージが湧きづらいかと思いますがご了承ください。


①危険な方法でプレーする
ハイボールのルーズボールに対して、足裏を見せたチャレンジはボールに触れたかどうかは関係がない。
危険な方法でのプレーとして、主審は間接FKを与えなければならない。もし足の裏が相手競技者に当たれば「相手競技者を蹴る、または蹴ろうとする」という直接FKとなる反則に該当するので、主審は直接FKを与える。その時は警告、もしくは退場もあり得る。

②退場に値するプレー
笛を吹いてから、カードを掲示するまでの一連の主審の動きについて確認。
早く現場に駆け寄り当該競技者にカードを出すなど。方法はいろいろあるが、一番大事なことは競技者やチーム関係者に対する見え方である。主審の権威を落とすような動き(たらたら駆け寄りカードを出す、笛を吹くタイミングが遅れるなど…)をすれば、主審への信頼をなくすことに繋がる。

③笛を吹いた後にプレーをした競技者
[1つめのパターン・注意]
主審が大声で、または競技者を呼び、「笛が鳴ったらプレーはやめましょう」と注意する。
[2つめのパターン・警告]
”注意”と”警告”の違いは、笛を吹いた後のプレーに”意図”があったがどうか。
前者は、ゴール前の混戦でたまたま足に当たってボールが飛んで行ってしまったとか笛が鳴ってから競り合い、ヘディングをしたとか。後者は、笛が鳴ってから数秒が経っており、数歩ボールをコントロールしてインサイドやインステップでボールをゴールに蹴るプレーなど。こういったプレーは警告すべきである。

注意や警告をしっかりすることで、ゲームコントロールがしやすくなる。

④まずすべきは方向指示
笛を吹いた後、まず方向指示のシグナルを忘れないこと。選手が知りたいのはどちらのファウル、どちらのボールであったかということ。明らかなファウル、明らかなスローインでもしっかり方向指示をする。

⑤カードを防ぐための介入方法
後半終了間際で勝利しているチームが交代するときの話。交代される競技者が、歩いてフィールドから出ているときに主審はどのように対応するか。様々な方法があるが、一番に考えるのは主審の勧告を競技者にどのようにして聞き入れさせるか。競技者と主審の距離が離れているときは「はやく出てください!!」とジェスチャーと共に言うか、それでも聞き入れない場合は近くに駆け寄り「早く出ないと警告が出ますよ」と再勧告。それでも出ない場合は「私と一緒に走らないと警告を出しますよ」と再々勧告。ほんの一例なので、ケースバイケースで一番適切なものを判断して行動しましょう。

⑥ファウルを見極めるための視点
アフターでスライディングが相手競技者の足に入ったシーン。
一番に見るところはボールを持っていない競技者。ボールホルダーとは7:3くらいの割合で見る。それは、ボールを持っていない競技者のほうがファウルをする可能性が高いから。



【修正】決定的な得点機会の阻止ですぐ止める?それとも流す?


まずはこちらの動画の0:58から始まるプレーをご覧ください。
【ハイライト】徳島ヴォルティス×愛媛FC「明治安田生命J2リーグ 第1節」



そして、こちらが一連のプレーを簡単にまとめているブログ記事です。この主審の判断は正しかったのか!?というのが今回のお題です。


まずポイントとなるのが、
決定的な得点機会に該当するか、です。
 愛媛のGKがペナルティエリアの外に出てボールを触れたので、ハンドリングは成立しています。
GKが手で触ろうとせず、頭上を超えてしまった場合でも徳島FWは簡単にボールをゴールに蹴ることができるでしょう。ボールの進行方向もゴールから逃げるというより向かっていると表現したほうがよさげな感じ。というわけで、まず一つ目のポイントは「該当する」ということにしましょう。


愛媛GKがハンドリングを犯した時点でプレーを止めるべきか
 こちらに関しては競技規則を確認しましょう。スクリーンショット (81)

競技規則には、「違反直後に得点の機会がない限り」と、留保しています。ポイント①で決定的な得点機会が成立している以上、主審はアドバンテージを適用します。(決定的な得点機会の阻止は退場に値するプレーです。)というわけで、ハンドリングを犯した時点ではプレーを止めるべきではないです。
スクリーンショット (79)

そして、アドバンテージを適用したが、徳島FWはゴールを決めることができず。
ボールがポストに跳ね返った時点で、副審はフラグアップをしています。愛媛GKがハンドリングを犯した時点で一度フラグアップをしたようですが、主審がアドバンテージを適用したためフラグを一度下げたのだと思います。


最後のポイント。
”退場”に値するプレーなのに”警告”は妥当なのか
こちらも競技規則を確認しましょう。
スクリーンショット (82)

ガイドラインには上記のようにあります。得点にならなくてもアドバンテージを適用した場合は警告が示されます。退場が命じられることはありません。

アドバンテージを適用したが、結果的に得点にならない場合はロールバックして退場となります。
JFA-1級・女子1級審判員/インストラクター・インスペクター研修会における確認事項

10年前の通達ですので、ちょっと再確認する必要はあるかと思いますが、「得点にならなくても警告」は間違いです。申し訳ございません…


そうなると、窪田主審のロールバックは適当だとしても警告はおかしいのではないかと思います。
そして、ロールバックするまでの時間も多少時間がかかっていますが、上記の通達によると「その直後に得点の可能性が低くなった、あるいは、決定的な得点の機会でなくなったと判断した場合」とあるので、徳島FWが詰めたシュートがポストに当たりゴールとならなかった時点でロールバックをするのは良かったのではないかと思います。


そこで別の案が浮かび上がります。
決定的な得点機会の阻止」ではなかった可能性です。
実際に、最後に蹴られたボールは愛媛DFのクリアボールですしその点を考慮すればそもそも決定的な得点機会ではないのかもしれません。
それならば、ロールバックして直接FKのGK警告は正しいのではないか、と。


何はともあれ、かなり見当違いなことを最初書いていたことをお詫びします。
そして、まだもう少し議論を深める必要もあるのではないかとも思います。主審に聞くのが一番早いのですがそんな術はあるはずもなく…

ついに開幕… 試合に納得、審判にガッカリ。



ついにJリーグが開幕した。FC東京はアウェイでガンバ大阪と対戦し、後半アディショナルタイムの劇的な同点ゴールで引き分けで終わった。試合内容は監督やスタッフが詳細に調べるだろうし、結果をどう捉えるかは選手に任せたい。サポーターはFC東京を後押しすることしかできない。試合終了の笛が鳴るまで、応援の声を止めてはいけないと思っている。そんな姿勢が武藤のスーパーゴールを生んだのだと、勝手に思い込んでいる。

どれだけ選手が戦っても、必死に同点ゴールを挙げても、誤審の前には現状、屈するしかない。前半終了間際、パトリックの先制点の場面。左サイドから宇佐美が縦にドリブルをしたが、ボールは確実に外に出ていた。
スクリーンショット (78)

これを近くで監視していた岡部主審はいったいどこを見ていたのだろうか。リプレイを見る限り、岡部主審は一度コーナーを指し、笛を吹こうとしたが副審がフラグアップをしていなかったためプレーを流した。この場面で、副審の判定を採用するのはどうも納得できない。BlogPaint

どう考えてもレフェリー間の連係ミスだし、副審と主審のどっちがハッキリ見えるかって言ったら主審だ。コーナーも指したし、笛も吹こうとした。そこまでのモーションをしておいて、副審を確認すると自らの判定を取り消す。結果的にFC東京は非常に悪い時間帯に失点をしてしまった。ゴール後、副審と何かを話したようだが判定は覆らなかった。恐らく来週のJ1に岡部の名がなければペナルティを課されたのだと思うが、ペナルティを課す前に4級審判員のような初歩的ミスを犯す者に国際審判員のワッペンを渡して良いものなのか。 聞くところによると、この試合だけでなくあちこちで得点に絡む誤審があったらしい。この前も言ったが審判の地位向上なしに+クオリティプロジェクトなど成り立たないのだ。というか、地位向上の前にもっとスキルアップしなさいよ。これじゃ異議なんで増える一方だ。審判をリスペクトしようなんてまた夢の話。

確かに一つ一つの判定を検証すれば、誤審の数なんて圧倒的に少ない。しかし、印象が最悪すぎる。この試合、岡部主審はよいアドバンテージや、カードが乱発するゲーム内容であったが両チーム合わせイエローカード4枚と最低限に抑えた。いいコントロールではあったが、情けないミスでまたしてもサポーターからは”クソレフェリー”のレッテルが貼られた。 いままでの判定ミスは弁解の余地はあった。だが今回はどうだ。目の前でボールがラインを割ったにもかかわらず、50m離れてる副審の判定を採用する。それに加え一度笛を口にくわえ腕をコーナーにはっきり指した。+クオリティプロジェクトの「笛が鳴るまでプレーをやめない」は「ボールが出てもプレーをやめない」と同義ではない。なぜ一度コーナーキックの判定をしたのに取り消したのか、本当にわからない。しかもその詳細をJリーグは発表しないから一生納得できない。いい加減、情報公開する機会を設けてほしい。


開幕戦、試合はとても白熱したゲームであった。そんな試合に、このような誤審をするのはサポーターも不快になる。現に、FC東京は本来は認められない失点をした。たらればであるが、この失点がなければ0-0で前半を終えることができ、後半も戦いやすくなっただろう。日本平ではハンドリングの誤審や、豊田ではPKの違反もあった。どれも議論の余地はあるだろうが、限りなくグレーに近い。今後、このような誤審が減っていくよう願うだけである。

Jリーグ改革元年、レフェリーも共に。


+クオリティプロジェクト。
2012年からJリーグが打ち出している、いわばスローガンみたいなものだ。

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■2015シーズン4つの約束

【1】簡単に倒れない、倒れても笛が鳴るまでプレーをやめない。

【2】リスタートを早くしよう。

【3】選手交代を早くしよう。

【4】異議・遅延はゼロを目指そう。



■プロジェクトの実践項目(抜粋)

●簡単に倒れない、倒れても笛が鳴るまでプレーをやめない
試合を見てくださるお客様に90分間満足できる時間を提供するために、全力でプレーする。


●スムーズなリスタート、選手交代の時間短縮
ゴールキック、コーナーキックなど、試合のリスタートや選手交代をスムーズに行い、アクチュアルプレーイングタイムの増加を目指す。


●異議行為・遅延行為の減少
試合の魅力を削ぐ行為の一つである、異議行為・遅延行為の減少への取り組み。同行為の減少を目的に罰則を強化し、通常警告を受けた際の加算ポイントより、異議行為・遅延行為による警告は1ポイント多く加算される。


●相手選手、審判へのリスペクト
相手選手、審判を尊敬し、大切に思うことで、フェアプレーを推進し、試合の質向上を目指す。


●差別行為の撲滅
差別的、あるいは侮辱的な発言や行為によって、人の尊厳を害するあらゆる行為を撲滅する。



このプロジェクトの根底にあるのはもちろん、Jリーグをよりおもしろく魅力的なものにしようというものだ。
しかし、2/28に行われたゼロックス杯ではしばしばプロジェクトに反するプレーも散見された。試合開始早々から軽度の接触で倒れるシーンや、異議・遅延行為も見られた。

日本中のJリーグサポーターが待ちくたびれたJリーグのオープニングマッチとなったこの試合はG大阪、浦和ともにACLを戦っているせいか前半は枠内シュートが0本とやや期待外れなゲーム展開となった。
サッカーの魅力は、得点に尽きる。得点するまでの華麗な攻撃もまた醍醐味である。しかし、皮肉なことに両チームがミスを一切しなければ試合は0-0で終わるのがサッカーである。逆にいえばミスをしたチームが負けるのだ。後半ATのパトリックのダメ押しゴールはその典型であったのではないか。

サッカーにおいてファウルとは、自分たちのミスを隠ぺいするものだと思っている。
イエローカードやレッドカードはレフェリーと言葉の通じない選手や我々スタンドから観戦する観衆のためだけにあるにすぎず、選手は自分の犯したファウルがどれほどの罪なのかをレフェリーに諭されるまでもなく自覚するのが一番望ましい。それが現実的に厳しいのは置いておき、段階的ファウル判定というものを頭の片隅に記憶しておくだけでも魅力的なサッカーに一歩近づけるのではないか。

段階的ファウル判定
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魅力的なサッカーをするためには、選手はもちろんレフェリーも成長していかねばならない。
選手だけでなくサポーターへのファウル基準の浸透、ゲームコントロール能力の強化など課題は多い。いつまでも西村雄一に頼っていてはいけない。3年後のロシアW杯に派遣されるであろうレフェリーの筆頭候補が佐藤隆治なのだから。彼が選手からもサポーターからも気持ちよく送り出されるようになるまでレフェリーの地位向上を図らねばならない。
そうした努力が実を結ぶ頃には、異議でイエローカードをもらうことはほとんど0になるだろうし、リスタート時や選手交代もレフェリーの促しによってスムーズになるだろう。アクチュアルプレーイングタイム(APT)も増えれば我々観衆もさらに満足できる。


+クオリティプロジェクトは審判の地位向上と共に達成されるものである。どれだけ基準の統一化を図り、どれだけレフェリー間のコミュニケーションがうまくいったとしても、反抗的な態度を取る選手の前ではそうした努力は一蹴される。審判の地位向上もなしに+クオリティプロジェクトとはよく言ったものだ。「2015年4つの約束」はどれをとってもレフェリーとは唇歯輔車の関係にある。

無論、選手自身も技術面の成長だけでなくレフェリーをさらにリスペクトできるように努力してほしい。
フェアプレーがいかに大事なのかをプロサッカー選手として、スポーツマンとして再考してほしい。プロサッカー選手たるもの、フェアプレーだけは忘れるな。

ホールディング、スピティング、ハンドリングの3つはレフェリーとは関係なく自分たちの努力で0にすることができる。マリーシアとはファウルをこっそり犯すことではない。


改革元年、選手も審判も一緒になり良い方向へ変わっていきたい。おもしろく魅力的なJリーグのために。


新しいレフェリーコミュニケーションシステム


あけましておめでとうございます(おそっ)。
今年も変な人が「また変なこと書いてるよ…」というくらいな感じで読んでいただけたらと思います。。。


そして、新年最初の記事は新しいコミュニケーションシステムです。
といっても、トップリーグで導入されるようなものではなく、少年サッカーやインカムを導入することが難しい大会等での話です。

インカムを導入したJリーグでは、主審、副審、4審の4人が相互に試合中話し合えることができるようになり、レフェリングの向上につながっています。
しかし、インカムの導入って個人が勝手に導入してしまうと電波法というものに引っかかってしまうらしく、認可を国からもらった者しか使えないそうです。となると、先に言った少年サッカー大会はもちろん、高校選手権レベルの大会でもインカムを導入することができません。そこで、主審、副審間のコミュニケーションの取り方を一つ紹介してみようとおもいます。

それは、おもに主審と副審の判定が食い違っている場合に使うシステムです。
例えば、スローイン判定時、副審が攻撃側のボールを示すシグナルをした(左にフラッグをあげた)が、主審は守備側のボールを示した場合。ここで、主審と副審は同じ距離からプレーを監視していたと仮定します。
主審も副審も同じプレーを見ているのに食い違った判定をしてしまう。現行の審判法ではたまにあることです。こういう時って主審の判断が適応されがちなんですが、あとからしっかり確認してみると、実は副審の判定のほうが正しかったということがあります。
こういうレフェリー間で判定が違ったとき、主審と副審は自分の判定の自信度を1~5で数値化し、それを指で示します。(示し方は様々ありますが、それは主審と副審とで試合前の打ち合わせで自由に決めてください) 例えば、主審が4、副審が5を示したときに、主審は副審の判定を採用します。これが新しいコミュニケーションシステムです。もう導入していますって人いるかもしれませんが。。。

数値が同じだったときは主審の判定を採用すればいいとおもいます。これを導入することでスローインの判定の精度は上がるのではないでしょうか。ただ、一つ注意しなければならないのは、オフサイドの判定でこれを導入するのは絶対にダメです。副審の最大の任務は「オフサイドの判定」です。副審は常にオフサイドライン上でプレーを監視しています。その副審のオフサイドの判定を主審が覆してしまうのはかなり例外的です。


物事には常にいい面悪い面があるように、このシステムも悪い面はあります。1秒でも早く正確な判定が求められるサッカーのレフェリングにおいて、このようなシステムは多少時間がかかってしまいます。それを克服する方法は・・・



というわけで新年一発目の記事はこんな感じですがw
今年もよろしくお願いします。
あ、そうそう。当ブログの記事は勝手に転載してもらっても構いませんので、わざわざご一報することはしなくてもいいです。まぁ、転載されるようなことはホントにたまぁ~にしか書きませんけれども・・・

【追記】第32節 FC東京vsアルビレックス新潟 レフェリングまとめ


結果はみなさん知っての通りです。一応貼っておきますか。

スクリーンショット (61)


前半の3度にわたるシステム変更などまぁいろいろあったんでしょうね。そのあたりの戦術眼は無いのでわかりませんが…
単にシュートを打てばいいというわけでもなく、まず新潟のブロックを崩さないとっていうのは鉄則ですよね。前線にポイとボール入れてもエドゥーにはみっちりマークがついているので攻撃が始まらない。

幸先いいスタートだったんですがねー。どうしちゃったんだろうか。その得点シーンから振り返ってみましょう。

【試合ハイライト】



う~ん。。。 どう見ても押してるんですよねこれ。

3無題
※絵のセンスは高いと思っています。



エドゥーが右サイドから駆け上がりグラウンダーマイナスのクロスを上げるとそこに詰めた河野が先制点を取ったシーン。 新潟DF(たぶん)小林は自陣ゴールに向かって走りながらの守備となる形で、おそらく”頭の後ろの目”で河野を追いながら守っていたはず。ということは視野には捉えられていません。
ここでうまい選手なら小林、GKの前に走り込み少し蹴ればゴールなんでしょうが河野はまだまだアマちゃんなのでファウルを犯してゴールをあげる。あのね、この前の大宮戦といいファウル多いんだよね。上位に進出できないのは不要なファウルが多いのも一因だと思うんですよ。本来ならこの得点は認められるべきではないと思いますので、実質0-3でボロッボロにやられてます。
「あの程度のプッシュで倒れるなんて…」って思うでしょうけど、無論河野のポジショニングなんて視野に入っていないですし、視線はエドゥーのほうに、体はゴールのほうに向かって走っているわけで、そこで後ろから押されたら誰でも倒れると思いますよ。お互いがお互いのことを視野に入れていて、激しいボールの奪い合いのときはある程度自分でファウルされる可能性というのは感じていると思うのですが、今回はまったく予測できないものですので、小林からすれば準備ができないんです。ファウル判定の基準である”程度”を考えてもファウルを取ってもいいかと。

ハイライト動画を見つけたのでオフサイドの確認もしてみました。
スクリーンショット (64)
新潟の右センターバックの小泉がオフサイドトラップを仕掛けるも、ギリギリ引っかからずエドゥーが抜け出す。オフサイドはありませんでした。いい抜け出し。ちょっと暗くしてみると少しわかりやすくなるかと思ったので暗くしてみました。

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芝の色が分かりやすくなると見やすくなるんですよね。


そして、帰路についていたときふと「あの審判全然ファウル取らなかったよねー」という会話を耳にしました。
たしかに激しいプレーは何度もありました。が、本来のサッカーってファウルがなかったら激しくなるんですよね。吹き飛ばされても正当なチャージであればファウルではありません。この日の試合はその激しさを求めるような基準でした。
ちなみに、FC東京、新潟のファウル数はともに17(手元集計)。合計すると34という比較的平均的な数字です。
明らかな誤審もなく(先の河野のプレーは主審の裁量内であるので。もしくは見えていなかったか。)、荒れた試合にもなりませんでした。勝手に熱くなり訳のわからない野次を飛ばすのはご自身の勝手ですが。
これも何度も言っていますが自分で見たジャッジが正しいなんて思わないでくださいね。ファウル地点と自分の席から100m以上離れているにもかかわらず正確な判定ができるというなら見せてもらいたいくらいです。

ただ、新潟としてはチャレンジ制度が設けられていれば0-3で試合を終えることもできた。今後導入されるかわからないですが一度導入してみてもいいのではないかとも。





次に高秀先生の警告のシーン。これテレビで観てもよくわからなかったんですよね。ちなみにラフプレーでの警告らしいですが、よくわからない。ここは飯田さんの見たものを尊重するしかないんですが、ただ次の甲府戦は出停。痛い。


次に気になったのは、権田の遅延行為。
これもよく見る光景なんで見慣れたもんなんですが、応援するこちらもイライラするんですよね。早く蹴ろよ、と。別に俺は権田がゆっくりボールをセットしてゆっくり蹴るシーンを見に来ているんじゃないんだよね。他サポからしたらたまったもんじゃないですよ。ああいう選手は代表に選ばれなくていいです。選ばれるほどの選手ではないのは明瞭ですので。



んで、次は吉本の危険なプレー。
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指宿がヘディングをするところに、吉本がライダーキック。あわや顔面に蹴りを入れるところでした。
いや、あのね、これがどんなに危険なプレーかわかってんのかね。指宿がそのままプレーを続けたからファウルはとられなかったものの… ぜひ動画で見ていただきたい。(だれかあげてくれー!)


あとは全体的にファウルアピールが多い。自分ら姑息な手をつかってあれやこれやしてるくせに自分が倒されたらファウルアピールかい。新潟はそんな選手はいなかった(とおもう)。今年の反省大賞ノミネートですよこれは。やっぱり森重がキャプテンな時点でお察しレベルなんですよね。11人の中に選手をコントロールできる選手がいない。
シオ!ボランチやれ!たぶん改善するから!




最後に、新潟1点目、指宿のゴールがオフサイドなのかそうじゃないのか確かめたかったのですが、キャプがないのでまた今度にします。まぁ、ないんでしょうけど。

こちらもキャプとってみました。
スクリーンショット (62)
ん?あやしい…

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う~ん…若干出ているような気もする…  もっと角度が良ければいいんでしょうが、副審が一番いいところで見ているので何とも言えません。ただ、この角度からだとオフサイドではないか?と思います。










それでは。人が入るとなんで勝つんですか…教えてください…(また来てくださいね)
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レフェリー大国日本の審判事情



まずは2013年度の審判員数を。
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1級だけでも184人が登録されており、その中でもプロフェッショナルレフェリーとして活躍されているのは14人しかいません。
こんなこと言ったら怒られるかもしれませんが2級までは努力次第で(誰でも、と言ったら語弊がありますが)取得できるんですよね。 

そこで2級最年少取得の年齢を調べてみました。(そしたらあんまりヒットしませんでしたw

どうやら19歳で取得したという人が一番若いようです。そういえばユース年代では2級は取得できなかったような…できたような…


19歳で2級を取得しそうな若き有望なユース3級審判員はなんと463人もいるんですね。
(※上に貼った図は2013年度のものですので、今年度の登録者数は463人だそうです。)
こちらを参照:ナショナルトレセンU-14 地域対抗戦をユース審判員が担当


そういえば先日の松崎さんの講演会にも高校生たちが5,6人参加していましたね。たぶんバニシングスプレーを使った最年少記録保持者ですね彼らはw (地味にすごい)

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しかもスプレーがうまいという…




ちなみに1級の最年少取得は家本政明さんの23か4歳での取得です。



ただ取得が若ければいいというわけでもなく、プレイヤーとしてサッカーに関わる機会が減ってしまえばその分だけ審判の任務を全うする際に「選手の気持ちがわからない」ということが起こりえます。
例えば、僕のように高校時代は帰宅部(実際のところは2週間だけ入ってましたが)だった人はまともな競り合いを経験することは少ないです。ですので、競り合いの際に起こり得るファウル判定に若干影響が出る可能性があります。

ペーパーテストをすれば高得点を取るのですが実技試験で落とされるという人はいるかもしれません。
第11条「オフサイド」の文言を一字一句覚えていたとしても実際の試合でそれが出せるかと言ったらそれはまた別の話です。実際、オフサイドの判定をする際はさまざまな能力が必要です。それは深視力だったり空間把握能力、目の錯覚の克服などいろいろです。


それでも、若いころから審判員登録をしてトップレフェリーを目指すというのは素晴らしいと思います。
U-18で審判員登録をしている人はだいたい5万人。その中で3級を取得している人は463人ですね。さきほどのユース審判員の記事もしかり、昨今”審判問題”が取り沙汰されている中、こうした育成が実を結ぶといいですね。 まぁ、レフェリーカレッジ出身者は無能だとか言われてますけど…




って、他人事のように書いていますが、実は僕もユース3級審判員なんですね… なんせ早生まれなもので…
というわけで来年2級取ってみるかー と軽い気持ちで臨んでみます←







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