2012年07月20日

同行取材を拒否された


4号機
 
 きょう20日、いわき市議会議員が福島第一、第二原発を視察する。どの程度近づけるかわからないが、4号機も見るという。前もって同行取材を申し入れたが、東電から断られた。「自治体や議会の視察で記者が同行した例はない」というのが理由だった。市議団はカメラの持ち込みも禁止され、東電が撮った写真をあとで提供するという。何か変だ。
 このところの4号機の動きをめぐって、見られたくない事情、明らかにされてはまずいこと、ものがあるのだろう。東電の隠蔽体質はまったく変わっていない。しかも、事故の原因者だというのに、相変わらず上から目線で仕切ろうとする。浪江の馬場町長の怒りはもっともだと思う。

 先日もたらされた、4号機についての情報を持っている本人と会った。話が生々しく、虚言とは思えない。詳しくは書けないが、プールに入っている燃料棒の数は発表されている数よりかなり多く、東電が「支障はない」としているプールの傾きも、7月1日の震度3の地震で、20度から25度に大きくなっているという。とりあえず大きな亀裂はふさいだので水漏れによる水位の低下は、ある程度回避されたが、一番心配なのは余震で、決して安心できる状態ではない。しかし、プール付近の線量がとてつもなく高く、作業はかなり困難だという。
 「種まきジャーナル」で小出裕章さんが話していたが、使用済み核燃料は空気中に出した途端、近づいた人間が即死するほどの放射線を出す。プールがある建屋そのものの補強も本格的なものではないので、心配だ。もう表面だけ取り繕うパフォーマンスはやめて、世界の英知や技術を結集して、燃料棒の取り出しを早急に行うべきだと思う。

 今中さんと児玉さんの講演。いわきで暮らしていく場合注意すべきなのは食べ物、という共通認識だった。
 児玉さん曰く、南相馬のホール・ボディ・カウンター検査のデータによると、ほとんどの人のセシウムの値が下がっているのに、下がらない人がいる。それは家庭菜園や山のものを平気で食べている人で、排出しても次々とセシウムを体に供給しているから減らない。「きちんと線量を測ってある、信頼できる食べ物を食べる必要がある。セシウムの数値が高かったら、数日後にホール・ボディ・カウンター検査を受けて、数値の変遷を確認し、原因を探ること」と話した。
 今中さんは、家庭菜園で作った食べ物をもらったとき、半分を測る。そして20Bq/kg以下だったら、残り半分を食べる。煮たりすると、さらに数値は下がるという。今中さんの場合、手軽に測って数値を確認することができるが、一般人はそうはいかない。市民測定室などの情報を気にしながら、極力、放射性物質を取り込まない工夫をすることが肝心だ。

 ここ数日頭をよぎるのは、「なんでこんな国になってしまったのか」ということ。自分たちのメンツや混乱を回避するために、事実をひた隠しに隠す。野田政権は何を置いても、4号機の問題解決に邁進しなければならない。もし地震で建屋が崩れ、大量の燃料棒が空気中に露出してしまったらどうなるのか、考えればだれでもわかるはずなのだが…。



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この記事へのコメント
この期に及んで未だに隠蔽体質。天誅組が現れてもおかしくはない。
Posted by ブドウ糖 at 2012年07月20日 20:14
県外在住ですが、驚きです。
原発再稼働しましたが、六ヶ所村は仮置き場です。このままでは、最終処分場は福島県の原発跡地になりそうです。高校野球は浜通りの学校は軒並敗退。湯本には期待していましたが、先取点を取られて、おとなしくなってしまいましたね。
Posted by 県外人 at 2012年07月21日 09:03
貴重なお話ありがとうございます。4号機にある燃料棒の数が発表と異なるとは驚きました。また、前例がないからと同行取材もだめ、視察者が写真を撮るのもだめとは、本当に頭に来ました。来年の12月から4号機の燃料棒の取り出しを始めると言われてますが、始めるだけで終わりはいつなのかわからないですし、どうすれば少しでもましな日本になるのでしょうか。
Posted by 元いわき市民 at 2012年07月23日 10:42
記事と全く関係の無い話題で申訳ありませんが、
地域の生態系について真剣に取組んでいるアクアマリン職員の方が、
諸方面からの圧力に屈せず、職を賭して、トンデモ学者と戦っておられ、
貴下の古巣『いわき民報』でも論陣を張っておられます。

参照 http://blogs.yahoo.co.jp/fukushimaaqua/archive/2012/7/23

先日、21・22日に催されたホタル鑑賞会は地元県議・市議・副市長らを来賓に、盛大に?催されましたが、その仕掛け人である阿部宣男氏(板橋区ホタル生態環境館職員)は「ナノ純銀による除染」などというエビデンスの無い放射線の除染法を提唱し、「ホタルは0.5μsv/h以下の環境でないと発光しない」という珍説を展開しているトンデモ学者です。

参照 http://hotaruabe.blog72.fc2.com/

何も知らずに阿部氏に乗せられた湯本町商工会、自治体、大熊町民ら、地方議員、ボランティアの東日本国際大・いわ短らの学生などを巻き込み、
「震災復興」の美名のもと、地域生態系を脅かしかねない暴挙に出、
それを告発した志あるアクアマリンふくしまの職員は、今まさに辞職に追い込まれんとしています。

マスコミでこの事実を報じている所はありません。
阿部氏のみならず、阿部氏のシンパもカルト的妄言を弄し、
ネット上などで氏の珍説を喧伝しています。

かような自己顕示的インチキ学者の詐欺を告発されることを切に希望します。
Posted by N・N・U at 2012年07月24日 21:49