去る7月23日&24日、スーパー耐久の第2戦が開催されました。第2戦の舞台となったのは、静岡県にある国内でも一、二の知名度を誇る富士スピードウェイ。シリーズで一番長い4時間の耐久レースだけに、富士に入る前から気合いが入りまくりでした。
今回はレース4日前の水曜日に北海道を出発して静岡県御殿場市に入り、翌木曜日に富士スピードウェイ入り。今回から我がシンリョウレーシングは従来の6号車に加え、初めてのS耐となるアゲアゲレーシングも加わった2台体制でレースを戦います。2台体制になったことでメカニックが足りなくなり、今回から札幌にあるショップ・ステップエンジニアリングの代表である水田貴之くんを助っ人メカニックとして連行(笑)。水田くんには66号車のメカを担当してもらいました。
ちなみに今回の第2戦・富士ラウンドは、現在上映されている映画【カーズ2】とのタイアップ企画も行われ、会場内にはカーズ2の主人公“ライトニング・マックィーン”の実物大模型が展示されていて、多くの家族連れで賑わっていましたよ。
また、同じくカーズ2とタイアップしているヨコハマタイヤも、全日本ツーリングカー選手権やルマン24時間・JTCCなどのレースに参戦していたADVANカラーのレースカーを展示。こちらはチビッコよりもお父さんの方が夢中になっていたように見えました(笑)
さてレースの方ですが、翌金曜日はマシンのセットアップがメイン業務。今回の富士はシリーズで一番長い4時間の耐久レースなので、レースラップを刻みながらどこまで燃費を抑えられるか、またタイヤの摩耗をいかに減らすかを、ドライバーと話し合いながら重点的にセットアップ。天気予報は週末まで晴れマークだったので、前回とは異なりドライ路面を前提としたセットアップを行いました。また、66号車の方はセットアップに加え、入りの渋かったミッションの交換も。今回は6号車と66号車の2台を見なければならなかったので大変でしたが、水田くんが入ってくれた事で大変助かりました。こういう時、できるメカニックがいてくれるのは有り難いですね。
今回のレースは土曜日が予選で日曜日が決勝という2DAYSでの開催です。土曜日の予選ではAドラの冨桝選手がクラス4番手、Bドラの菊地選手が2番手タイムをマークし、決勝のスターティンググリッドはクラス3番手。なかなかの好ポジションです。ちなみに富士は走り慣れている選手が多く、全選手のタイムの差がほとんど出ません。今回の予選も、全選手が1秒以内の差しかない切迫した展開。レースにおいても、誰が勝つのか予想も付かない白熱のバトルが期待されます。
そして迎えた決勝日、天気予報の通りの晴れ模様で路面はドライ、気温28℃、路面温度40℃という、本州としては比較的レースのしやすい季候でした。朝のフリー走行で最終チェックを行い、準備はバッチリ!満を持して決勝に臨んだのです。
クラス3番手のポジションからスタートし、順調に周回を重ねる我がシンリョウレーシングの6号車。しかし、1回目のピットインの際にトラブルが発生!何とマシンの方ではなく、給油システムにトラブルが発生してしまったのです。6号車に入る燃料は90L+エマージェンシー5Lの計95L。計算上では1時間10分しか走行できません。スタートから約1時間走行した6号車の燃料は残り僅か。しかし、何度給油しようとしても燃料がマシンに入って行かないのです。仕方なくフロントのタイヤ交換のみを行いマシンをコースインさせ、すぐに給油システムのトラブルをチェック。このトラブルはすぐ修復され、次の週に再びマシンをピットインさせて無事給油する事ができました。
富士の場合、ピットレーンに入って給油とタイヤ交換で40〜50秒ストップします。ピットレーンには速度制限があるので、一度ピットに入って作業を行い、再びコースインするまでに約1分20〜30秒のタイムロスになります。富士でのラップタイムは1周1分54秒前後なので、1回ピットインするだけで約1周ロスした事になるんです。今回のトラブルによって、この時点で約2周分をロスした事になります。
しかしその後はトラブル無く走行し、ドライバーチェンジや給油&タイヤ交換タイミングの作戦も大成功!結果、クラス3位入賞を果たし、今シーズン初の表彰台をGET!今回から参戦の66号車もトラブルがありながらも5位入賞という、デビュー戦にしては上々の結果を残す事ができました。
開幕戦4位・第2戦3位と好調なレースを続けるシンリョウレーシング。第3戦は8月末に開催される岡山国際ラウンドです。レースごとに行っているセットアップの成果も出ており、マシンの熟成度も上がっています。次戦も今回に引き続き表彰台をGETできるよう、チーム一丸となってがんばりますので、引き続き応援よろしくお願いします!
スーパー耐久公式HP
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