_20130811_111507s こんにちは!オートサービスたかはしの高橋幹尚です。今回は7月下旬に開催されたスーパー耐久第3戦・もてぎラウンドの模様をご紹介します。第1戦から約3ヶ月のインターバルを経て開催された今回の第3戦。開幕戦が降雪で中止になってしまったため、この第3戦が事実上の開幕戦とも言える大切なレースです。
 今回の第3戦は2DAYSでの開催という事もあり、いつもより少し早めの木曜日にフェリーで函館を出発。同じくメカニックとして参加するイクオさん&当ショップの常連さんである宇野さんと3人でクルマに同乗し、この日の宿泊地である茨城県水戸市に向かいました。水戸に到着後は、翌日に備え早めに就寝。もちろん、今回のレースの作戦もしっかり考えながら床につきました。
 
 翌金曜日はS耐の占有走行枠が1時間×3本用意されていました。まず、1本目&2本目はドライバーの完熟走行に充てます。第1戦が中止だったのと、ドライバーがランサーでのもてぎが初だったので、まずはマシンになれてもらうのが主な目的です。この日は気温が高かったため(32℃くらい)、水温&油温管理しながらの走行をドライバーに身につけてもらいました。ちなみにもてぎはストップ&ゴーが連続するコースであり、耐久レースだとブレーキに負担が掛かります。また、シフトダウン時に回転数が上がりすぎてしまう事も多く、それが原因でレブ→エンジンブローという事にも繋がりかねません。そこで、ロガーをチェックしながら、各ドライバーにブレーキと回転数に気を付けて走行するよう指示を出しました。
 1本目&2本目でドライバーに慣れてもらった後、3本目の時間を使ってマシンのセッ
トアップをスタート。タイヤの摩耗具合を見て、キャンバーや車高・スタビ・ショックの減衰力をそれぞれ変更&調整し、セットアップしたマシンをまたドライバーに乗ってもらうという作業を繰り返しました。また、気温が高いためパーコレーションが起きてしまう事も想定し、常に燃圧をチェックしながらのセットアップとなりました。
 翌土曜日はスターティンググリッドを決める予選です。この日は特にトラブルも無く、ドライバーもマシンも順調そのもの。結果、クラス4位のタイムをマークし、4番手グリッドからのスタートとなりました。
 
 日曜日はいよいよ決勝、5時間の耐久レースです。天気は晴れで気温は30℃、絶好のレース日和です。我がチームのマシンは、クラス4番グリッドから勢いよくスタートしていきます。
 しかしスタート直後、クラス3のマシンと接触してしまいすぐにピットイン。左リヤのダメージが大きく、アームが曲がってしまったためすぐに交換。8周ほどロスしつつも無事コースインし、コンスタントに周回を重ねます。
 1時間経過したあたりで、今度はパーコレーションのような症状が出始めます。ピットインしてドライバーチェンジの際に給油も行い、コースインしましたがその症状は直らず、わずか3周で再びピットイン。ロガーでチェックしましたが燃圧等は問題が無いので、原因は点火系と断定しプラグとイグニッションコイルを交換しコースイン。この判断が正しかったようで、その後は症状も出ず快調に走ってくれました。
 しかしそこから30分後に再びピットイン。ドライバー曰く「クルマの振動がひどい」らしく、原因を調べてみると何とハブボルトが折れていました。急遽ハブ交換を行い再びコースイン。「もうトラブルは無いだろう…」と考えていましたが、今度はコースアウトによってフロントバンパーを破損してしまいまたピットイン。5時間のレースのうち、実に3時間近くはピットでクルマを直していました。その後はトラブルも無く、規定周回数をクリアしチェッカーを受けました。
 
 今回の第3戦は、完走&クラス5位入賞は果たせたものの、イマイチ納得のいかないレース内容となってしまいました。今回の反省を踏まえ、次戦に向けて準備を進めていこうと思っています。次回第4戦は8月に富士スピードウェイで開催されます。チーム一丸となって上位目指して頑張って行きますので、ご声援宜しくお願い致します!
 

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