DSC_6895_002sこんにちは!オートサービスたかはしの高橋幹尚です。今シーズンのS耐久は、4月の開幕戦から第3戦(第2戦は韓国開催のため欠場)までに約3ヶ月のインターバルがあります。その間にちょっと面白い耐久レースにメカニックとして参戦してきましたので、今回は番外編としてそのレースについてのレポートをしたいと思います。

 
 今回私が参戦したレースは、ツインリンクもてぎで開催されているEnjoy耐久(以下Joy耐)。年に一回開催されているもてぎの人気イベントで、国内A級ライセンスを持っていれば誰でも参加できる、7時間の耐久レースです。参加できる車種には特に制限が無く、今回もシビックやインテグラ・S2000といったレースでもお馴染みのマシンからレビン&トレノ・シティ・パルサー・スターレット・ロータスエリーゼなどなど、実に多くの車種が参戦していました。
 このレース、ただ7時間走り続けるのではなく、クラスごとに給油時のピットストップ
時間が設定されているのが特徴。我々がエントリーした1.5チャレンジクラスの場合、給油の際はピットインから給油してコースに出るまで、8分という時間を掛けなければなりません。その上のクラス(シビック等)は10分のピットストップ時間が義務づけられています。もてぎのラップは1周約2分30秒くらいなので、1回のピットストップで3〜4周のロスになってしまうんです。このレギュレーションにより、どんなクルマでも有利不利が少なくなり、全員が僅差でのレースを楽しめるようになっているんです。しかも7時間の長丁場のレースという事もあり、いかに燃費良く走りつつコンスタントにタイムを詰めるかが重要になってきます。速さを競うだけではない、少し特殊なレースと言えます。
 また、賞金や賞品が豪華なのも魅力で、優勝チームには賞金20万円、2位には10万円、3位には5万円が授与されます。その他にも最年長ドライバー賞&最年少ドライバー賞・初参加賞・ポールポジション賞・ジャンプアップ賞などなど、数多くの賞も用意されているんです。これらによって楽しさが倍増している事もあり、今回のJoy耐には何と90台のマシンがエントリー!もてぎのグリッドは45台なので、予選でのグリッドが後半のチームは、コースの約半周後ろくらいからのスタートになってしまいます。
 今回私は、札幌にあるSTEPエンジニアリングの水田くんから「ピットにレースの組み立てができる人、全体を見られる人が欲しい」という要望を受け、チーム【新菱オート・ステップ・Fit】のメカニックとして参戦しました。
 マシンは無限のキットが組んである1.5Lチャレンジカップ用。シリーズで実際に走っ
ているマシンを無限からレンタルしてきました。ドライバーは水田くん・仙台の佐藤さん・シンリョウレーシングの冨桝さん&伊藤くんの4名という体制です。
 前日に行われた予選の結果、我がチームは75番手からのスタート。ドライバー陣の頑張
りもあってスタートから燃費を気にしつつもコンスタントに周回を重ねることで、レース序盤は一時総合5番手まで順位を上げました。しかしレース開始から約2時間後、いきなりコース上でマシンストップ…。牽引車でピットに戻り原因を調べてみると、なんと燃料ホースが抜けてしまった事によるガス欠状態!すぐに修理&給油をしてコースインしましたが、大幅に順位を落としてしまいました。
 そこからは、残り時間と今後のピットイン回数・ロスの分も計算。どうやったら一番ロ
ス無く上位に行けるかを考えて、その作戦をドライバーに伝え、淡々と順位を上げることに専念してもらいました。レース終盤はドライバーに対し、もっと常用回転数を落として
燃費を稼ぐよう指示を出し、作戦通りの給油回数でレースフィニッシュ!結果、総合29位でチェッカーを受ける事ができました。今回は、これ以上のリカバーが無いというくらい、作戦は大成功でした。
 
 今回のJoy耐は、S耐の雰囲気とは一味違った“気分転換”といった感じで楽しんで来ました。その名の通り、仲間内でエンジョイできるレースなので、良かったら皆さんも一度参加してみてはいかがでしょうか?参加方法等を知りたいという方は、一度当社までお気軽にご相談下さい。
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