
いいからコレ持っていけ!
昔は馬主たちがここ一番の勝負の時にはこんな荒業を使ったらしい。
とにかくコレさえすれば馬が見違えるように走る。
いや、正確に言えば「騎手が目イッパイ頑張る」という方法があった。
パドックで騎手や馬主が談笑しているシーンを良く見かけるがなんの話をしているのかは当然ファンは知る由もない。
ま、ほとんどが雑談や世間話だが。
昔は騎手と馬主が戦法について話し合われたことも多かった。
しかし、ファンの手前、パドックではなかなか「荒業」を出すことができない。
馬主はパドックに行く前、つまりパドックの横にある控え室などで騎手がいるときに騎手にサッと「あるモノ」を渡していた。
「お守りや大事にせぇよ」
渡したのはいわゆる「安産祈願」や「学業成就」と同じ普通のお守り。
これからレースなんだから「交通安全」とでも書いてあったのかも知れなが、馬主にとってそれはなんでも良かった。
問題はお守りそのものではなく、その中身にあった。
お守りの中にあったものが、騎手を走らせる効果を持っていたのだ。
「有難うございます!頑張ります!」
お守りを貰ったのはいいが、勝負服にポケットはついていない。
で、騎手はお守りをヘルメットの内側、登頂部のスポンジの部分にはさみこんだ。
お守りは100%絶大な効果を発揮した。
普段寝ているような騎乗をしているアンちゃん騎手でさえ、目をパッチリと見開き、直線で目一杯に馬を追った。
それはなぜか?お守りの中に自分の乗る馬の単勝馬券が仕込まれているからだ。
額面の相場は10万円!
1着になれば本命馬でも20万円~30万円にはなる。

これが人気薄の馬なら数百万円に化けるお守りだからたまらない。
勝てば1着賞金の他にお守りのボーナスが転がり込むんだから、誰でも「一丁やったるか!」という気持ちになる。ご利益てきめんのお守り!
しかし、2着ではダメ!鼻差でも大差でも、とにかくこの馬を1着に持ってこなければボーナスはナシ。
まさに騎手の鼻先にニンジンを垂らすかのような作戦だった。
特に効果があるのは若いアンちゃん達。
「数年前は修行期間だからお金を使わないように全部預かっとくからな」と言われ全部管理されてしまうと、この単勝馬券をなんとしても金に換えないと遊びにも行けないので頑張った。
「ゴールしたとき2着でもガックリ肩を落としているのはソレですよ」と話すのはアンちゃん時代に馬主からの特製お守りで、かなり助けてもらったことのあるM騎手。
「本音としては、勝ったらいくらお金が入ってくるというより、負けたら馬主に申し訳ないって気持ちのほうが強かったんです。これだけしてくれるのに勝たなければ、次は乗せないと言われるのがイヤで必死で追いましたよ」
馬主たちは1着賞金がほしいと言う気持ちよりも「若手騎手を育てて行きたい」との気持ちを持っていた人たちばかりだったという古き良き時代の話。
ルールからは外れた行為かもしれないが、こういう馬主たちが若い騎手を育てたというのは間違いのない事実なのである。
※このブログには高崎武大氏の「ヤバい馬券」から一部抜粋して記載しています。
予め御了承下さい。
過去10年で1番人気は【2・2・1・5】連対率40%で信頼には乏しい。
その割に馬連の平均配当は三千円台で激荒れと言う訳でも無く何とも扱いにくいレース。
だが、しかし、ココにこのレースの大きな傾向が潜んでいるのを見逃してはならない。
予め御了承下さい。
【掟破りの金になる話】オールカマー(G2)
馬名 | 馬齢 | 騎手 |
アサマノイタズラ | 牡5 | 嶋田 |
アラタ | 牡6 | 田辺 |
ウインマリリン | 牝6 | 松岡 |
エヒト | 牡6 | 菅原 |
ガイアフォース | 牡4 | 西村 |
ジェラルディーナ | 牝5 | 団野 |
ゼッフィーロ | 牡4 | 戸崎 |
タイトルホルダー | 牡5 | 横山和 |
チェスナットコート | 牡9 | 田中学 |
ノースブリッジ | 牡5 | 岩田康 |
ハヤヤッコ | 牡7 | 浜中 |
マテンロウレオ | 牡4 | -- |
マリアエレーナ | 牝5 | 三浦 |
ロングラン | セ5 | 丹内 |
ローシャムパーク | 牡4 | ルメール |
過去10年で1番人気は【2・2・1・5】連対率40%で信頼には乏しい。
その割に馬連の平均配当は三千円台で激荒れと言う訳でも無く何とも扱いにくいレース。
だが、しかし、ココにこのレースの大きな傾向が潜んでいるのを見逃してはならない。