今年に入って、突然振って沸いたような危機的な条例が東京都で成立する・しない、という問題が
さまざまなところで大きな批判と反発が起こりました。その条例が「非実在青少年規制」。
その条例が及ぼすアニメ・マンガへの影響やその条例に隠れた目論見、などをクリエーターや
有識者などの批評や意見をまとめた一冊「非実在青少年〈規制反対〉読本」がサイゾーから
発売されました。

正直、見聞きするだけでも当Blogとしても反対する立場であり、なんらかの意思表明をした方が
いいのかな?と思っていたんですが、ぶっちゃけ”よくわからなかった”んです。いくつかのオタク
サイトでさまざまな意見を拝見してきたものの、ぶっちゃけマジメに向き合って考えたりすることは
なく、表面上だけ受け取り「そんなもん、俺も反対だぜ!」と思っていたんですが、条例の内容も
ちゃんと理解していないし、その条例が成立するとどのように我々に影響するかが理解できていない
状態でテキトーに意見書いても、薄っぺらいだけだろうと思ってBlog上ではほとんど触れないで
いたんですが・・・。ちゃんとしたサイトで条例文やその条例が出てきた背景を調べればいいんだけ
なのですが・・・、でも「周りが反対しているから反対してる」や「マンガ・アニメ文化に影響するなら
反対」と、よく理解しないで反対している人も少なからずいらっしゃると思います(私みたいに)

そんなよく理解していない人にとって、この条例が視野が狭く、自分の意見と知識が正しいと
思っている人間たちによって成立させられようとしているか、を知ることのできる1冊です。

100605-hijitu-1












一応、この1冊は当たり前ですが、意見や反対を押し付けるモノではない、と思っています。ただ、
この1冊の読むことで、いかにこの今回の条例が曖昧なモノなのか、さまざまな視点を知ることで
読んだ人にこの条例に対する判断材料を与えてくれる一冊だと思います。


この本に声を寄せた有識者
・サイゾー編集部
・コンテンツ文化研究会代表 杉野直也
・小説家 五代ゆう
・小説家 ひびき遊
・小説家 日高真紅
・小説家 深沢梨絵
・翻訳家 兼光ダニエル真
・小説家 水戸泉
・SF作家 山本弘
・小説家 大迫純一
・小説家 時海結以
・小説家 義月粧子
・小説家 飯田雪子
・弁護士 山口貴士


正直、まだ半分を超えたぐらいしか読んでないんですが、既にこの条例がいかに不確かなデータを
根拠に、正論を隠れ蓑にした強引に成立に持っていこうとしているとは思っていませんでした。

先週の週刊少年ジャンプに某マンガに「表現を律する暇があるなら己の心を律する術を覚えよ!!」
って言葉がはっきりと、理解できました。

国で成立しなかった「児童ポルノ法」を国で成立できないなら、まず自治体の条例として成立させて、
実績を作ろうというのが目論見らしいです。国でダメだから自治体からって・・・・、おかしくね?

なんでも、この条例を成立させようとしている人の言い分による「マンガ・アニメが犯罪を助長させて
いる」ってらしいですけど、こちらの本ではしっかりとデータでその言い分を否定しています。
たとえば、各国の人口1000人あたりのレイプ・殺人の件数はマンガ・アニメ文化が根付いてる
日本は、かなり低い方というデータも掲載されてます。

100605-hijitu-2














他にも東京都副知事が例に挙げて話題になった松山せいじ氏が描く「奥サマは小学生」についても
言及していて、実はこのマンガは最終的には主人公とヒロイン共に童貞・処女で終わっており、
ヒロインがしっかりと責任が持てる成人になってからでもセクロスは遅くない、となっていて道徳的
には間違ってない、など一部分を取り上げて批判をしていることをあげている。
また、有名な小説家でもある現東京都知事・石原慎太郎が書いた残虐ルイプ小説についても
書かれている。

100605-hijitu-3













私が一番、印象に残った一文というか、取り上げられていたアメリカの裁判官の発言があります。
1984年に曖昧な形で広範囲の性表現を禁止しようとするアメリカのポルノグラフィ規正法が却下
された時の発言らしいのですが
このような法案を支援しようとする人々は皆、心によく銘じてもらいたい。社会学的な
見地からも変化が必要かつ望ましいものであるのと同時に、言論の自由は決して敵と
すべき存在ではなく、試練の数々を乗り越えてきた尊い協力者なのである。社会の一部に
善をなすという名目のもと社会変化を起こすことを口実に言論の自由を否定することは、
すべての人々を自由から侵害し、このような法律の支配を受ける人々を独裁や不正に
さらすことになる

まさに同じことが今回の条例なのでは?と思えてなりません。児童ポルノの件は、規制すべき
と思いますが、その正論を盾に表現の自由まで規制しようとしている。

100605-hijitu-4









100605-hijitu-5














この1冊は、あくまで読んだ人に今回の一件に対する判断材料のひとつでしかなく、読んでどう
考え、どう行動するかはそれぞれだと思います。
私自身は難しい言葉も、人々の気持ちを動かせるだけの発言はできませんが、今回の条例に
関しては、規制反対の立場でいたい、と思ってます。
マンガ・アニメ、もちろん映画もテレビもそうですが、さまざまな表現がされて、普通に見ても
目を覆いたくなるような表現も多々あると思います。しかし、そこから犯罪に結びつけるか、
つけないかは個人個人の強い気持ちだったり、さまざまな出会いだったり、さまざまな知識に
よって、個人が”律する”べきモノだと思ってます。

まぁ、とりあえず今回の1件がよくわかってない人や、しっかりと考えたい人は是非、購入して
読んでみてください。じっくり読むとかない面白い内容になってます。
ま、まだ半分しか読んでないけど。


つかさ!
俺みたいなモテない、彼女もいない、特異な性癖があるオタクはエロ漫画がなきゃ、
どう生きてけばいいんだよ!