ウィリアム・シェークスピア
O,think'st thou we shall ever meet again?
(Romeo+Juliet, 3.5.51)
ああ、私達、また会えると思いますか?
先日『ロミオ+ジュリエット』について書いたのですが、色々と質問があったので付け加え。彼の有名な作品には『マクベス』・『リア王』・『ヴェニスの商人』・『十二夜』などなどがあります。
私が高校時英語の授業で読まされたのは『マクベス』。この作品は簡単に言えば"人の欲"を描いてます。妻の陰謀にそそのかされて、主君を殺してしまう、そんなお話。権力欲でおかしくなってしまう政治家、今でもいますよね。授業の最後に古い映画を見ました。血がついた剣がとても印象的でした。
ところで今日借りてきたシェークスピアについての本(*1)によると、ロミオとジュリエットが悲劇に終わったのは決して『運命の悲劇』や『偶然の悲劇』、"star-cross'd lovers"(不運な星の恋人達)でもなく、人間の意志と悪が引き起こした悲劇だそう。ロミオは親友マーキューシオの死を知り、その時とった行動は・・・
Away to heaven, respective lenity
And fire-eyed fury be my conduct now !
消え失せろ、縁者に対する情よ、
炎の目をした怒りよ、おれの導き手となれ!
人情を捨てて、名誉と義理を自分の意志で選んだロミオ。その運命はこの時点で決まってしまったのでしょうか??
*1…お勧め→『シェークスピア百夜』
こびあん書房・森谷佐三郎
*DoYouKnow??*
黒澤監督もシェークスピアの作品を映画化しています。音楽はマーラーなり。
Posted by asagiiro1416 at 01:13│
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海外文学
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俺も授業でシェークスピア読まされまくりました。
やはりベタベタの定番だけども「ハムレット」はイッキに読ませる内容だった。
でもやっぱ四大悲劇の一つ「オセロー」が最高。イアーゴーとか悪役なのにファンが
いるからな。
ぶりさんいつも書きコありがとォ。オセローは読んだこと無かったのでぜひ読ませて頂きます。そぉいえばぶりさん英文でしたねぇ*
『乱』は、『リア王』ですね。リア王も権力者から被迫害者へと転落するけれど、それは自らの意志で《悪意》を選択してしまった結果。
ジュリエットも自分の意志でロミオと結婚し、死を選ぶのだから、決して運命に流されたわけではない。
『ヴェニスの商人』のポーシァも、自らの意志で結婚相手を選び、行動するでしょう。
オフェリアは、どうなのかな。
シェークスピアの描く女は、だいたい意志が強い。悪意も含めて、だけど。
うーん、なるほど。そして私もへんな意味で意志が強いかも*
運命はあると思うけど、自分の行動を信じます。