朝日出版社営業部(橋)のサケブログ/書店訪問日誌

朝日出版社営業部・酒部に所属している(橋)による、書店訪問日記です。
本屋さんに行くことと安酒を飲むことがライフワークです。
書店イベントにも足しげく通っていますので、そちらもレポします。
【命題】継続は力。非道に生きる。

2016年12月31日、いつものように諏訪へ帰省しています。年賀状をせっせと書いて、諏訪湖畔をぐるぐるして、本をめくって、信州の酒をぐびりしているうちに今年が終わっていく。


IMG_7478

2016.12.29.  実家から仰ぐ、諏訪の空。

IMG_7479

2016.12.29. 夕方。諏訪湖畔

IMG_7482

2016.12.30. 14時。諏訪湖畔(岡谷側から)

IMG_7492

2016.12.30. 16時。富士山に臨む。


やっぱ、ブログといえば空の写真やねと思い、ぺたぺたしました。ってこれ去年とまったく同じパターンだけれども。

◆2015年12月30日/RE:RE:RE:出版社の営業職であること。
◆2015年6月12日/RE:RE:出版社の営業職であること。/ 岸政彦先生『断片的なものの社会学』
◆2014年10月30日/RE:出版社の営業職であること。
◆2014年5月8日/出版社の営業職であること。

半年に一回魂込めて(by 楽天・嶋基宏捕手)刻んできた「であること」エントリーですが、気づけばまる一年経ってしまった。 「(橋)、もう終わっちまったのかな」と四方からの見えない声がぞわぞわするようです。

その点については、否定できない面が大きいし、初期衝動はもうないし、社内でのポジションも変わってきているから、受け入れざるを得ない。

だけども、「いやこっからでしょ」との気概はもちろん持ち合わせている。それがなかったらもう何者でもない。
(そういえば、朝井リョウさんとは大学が同じだ)

ほんとうに、文章が書けなくなった。どうしたものかとここ半年くらいずっと不思議に思うほど。わからないけど、矢吹丈がドサ周りをしている中でカーロス・リベラとめぐり合い、自身の火を甦らせたように、俺もまたいつの日にか。そのためにはじたばたすることが唯一の切り開きになるはず。


2016年、スタートは『触楽入門』の刊行から。この本は店頭用販促物などもとても力を入れることができた。触感の伝送を伝える「テクタイル・ツールキット」も各地に設置でき、お客さんの反応が嬉しかった。

3月3日には「第9回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」表彰式・記念講演が出版クラブにて開催されました。武田砂鉄さんに疾走をまた目の当たりにすることができ、輝かしい一日。

つづいて3月25日、「紀伊國屋じんぶん大賞 2016」授賞式。『断片的なものの社会学』が大賞となった、岸政彦先生 受賞スピーチは心に強く残った。

「これまで自分にとって、本は読むものだった。それが書くものになり、作るものになり、売ること、読まれることで一冊の本が完成されることを知りました」とのお言葉は、僕の一生涯大切にしたいものです。

3月27日には弾丸ツアーで和歌山県日高川町のイハラ・ハートショップさんでのミロコマチコさんサイン会&ワークショップに参加。参加された皆さまの、特に子どもたちの笑顔がとても素敵でした。
サケブログ、イハラ・ハートショップさんブログをぜひ。
◆ミロコマチコさん in 和歌山イハラ・ハートショップさん!
◆ミロコマチコさんがやってきた!

敬愛する井原万見子さん、ミロコさんとの3ショット写真は宝ものです。

こうしてみると、年明けから4月までは異常な充実度。こんなに濃ゆい日々でいいのかと思うほど。

5月。育てていただいた、いろんな人とのつながりが生まれた紀伊國屋書店新宿南店さんの店舗縮小が報じられました。動揺は抑えられませんでしたが、最後のフェアをサポートするべく、英治出版の大先輩と作戦会議兼新年会も恵比寿のパークで開かれました。
◆遅れてきた新年会! 恵比寿に雅!

朝日出版社のタイトルをいつもたくさん届けてくださった、パルコブックセンター渋谷店さんも館の建て替えにより8月で閉まることに。ファイナルイベント「誰でも自由参加! 自由に書けるコメント帯」はとても面白い試みで、それだけに寂しさが強まってしまいました。

6月には紫原明子さん『家族無計画』刊行。紫原さんのはじめての著作が自社から出ることになって、とても嬉しく、そして書店店頭の支援もとても広範で強いもので感謝するばかりだった。イベントもたくさんしたものです。

8月には加藤陽子さん『戦争まで』刊行。またしても朝日出版社に生まれたマスターピース。この先、何年もずっと届けていきたい、いかなければいけない一冊です。

8月5日はまたしても弾丸ツアー。待望の、待望の新潟初訪問を果たしました。最高の一日、サケブログをぜひ。
◆待望の新潟初訪問! 武田砂鉄さん・植本一子さんとの北酒場も!
英進堂さん、知遊堂さん、萬松堂さん、そして北書店さん。新潟に恋しました。

そして11月、春からずっと取り組んでいた『まだまだ知らない 夢の本屋ガイド』が店頭発売となりました。花田菜々子さん・北田博充さんから企画をいただいたときのワクワク感、チームで本を作り上げる楽しみ喜び厳しさ、日々の業務外で原稿を執筆いただいた全国各地の書店員さんへの感謝……。
この一冊には、それらすべてが詰まっています。生涯、届けていきたい本です。

『夢の本屋ガイド』販促の一環として、コミュニティラジオ「渋谷のラジオ / 渋谷の本屋さん」に編集部・綾女欽伸さんと出演するという嬉しい驚きもありました。ラジオ楽しかった。いつの日かまた。


本を直接手渡すよろこびにも多く恵まれました。

3月23日には「本のフェス」に駅弁本屋として単独参加。首にかかる負荷に苦闘しながらも、たくさんの方に対面で本を渡すことの可能性を探ることができた。そして、この日をきっかけに2016年の中心となったプロジェクトも動き出した。そんな春の一日。 
 
7月30日・31日には神楽坂・出版クラブでの「BOOK MARKET 2016」 へ。最&高なツーデイズ。言うことなし。言うことありすぎ。

11月3日は「しのばずくんの本の縁日 2016」 。不忍ブックストリートによる、あらたなブックイベントでした。秋晴れにめぐまれ、本を届ける、本と出合う楽しみ・喜びを全身で浴びました。


新しい本屋さんもできました。1月には荻窪に本屋Titleがオープン。こちらはリブロ池袋本店時代に統括マネージャーまでお務めになった、辻山良雄さんが開いた新刊書店です。オープン直後から話題になりつづけ、すでに地域のハブにまでなった感があるほど。

そして12月には日暮里にパン屋の本屋がオープン。こちらは前述の『まだまだ知らない 夢の本屋ガイド』編著者・花田菜々子さんが店長をお務めになっています。パン屋と本屋が併設という店舗構成なのですが、とにもかくにも皆さんぜひ立ち寄ってみてください。太陽に祝福された、最高の空間がそこにはあります。

Titleで始まり、パン屋の本屋で終わり、そして2017年へとつながっていくんだなと今思っています。


読んだ本も挙げていきたい。

植本一子さん『かなわない』、これは2015年にZINE版を読んで打ちのめされていたけれど、タバブックスからの単行本版はまたすごかった。ブックデザイン含め、やはりこの本が一番に浮かぶ。

アンソニー・ドーア『すべての見えない光』はほんとうに美しくて、涙がゆっくり流れた。

絲山秋子さん『薄情
』は特急あずさ内で読んで、心象風景としても強く残った。

若松英輔さん『悲しみの秘義』『言葉の贈り物』、ソウヤー・ロバート・J『イリーガルエイリアン』、ストルガツキー『ストーカー』、岡田よしたかさん『ぼくらはうまいもんフライヤーズ』、長島有さん『愛のようだ』、アレクシェーヴィチ『チェルノブイリの祈り』『セカンドハンドの時代』。

山下賢二さん『ガケ書房の頃』は過呼吸を抑えながらめくった。

レーモン・クノー『地下鉄のザジ』、 梁石日さん『タクシードライバー日誌』。

福田尚代さん『ひかり埃のきみ』もまちがいなく今年の一冊。

ブコウスキー『パルプ』、福嶋聡さん『書店と民主主義』、山崎ナオコーラさん『美しい距離』(賞があってよかったのでは) 、津村記久子さん『浮遊霊ブラジル』。

ジュンパ・ラヒリ『その名にちなんで』、ブックオカ『本屋がなくなったら、困るじゃないか』、ブレイディみかこさん『ヨーロッパ・コーリング』、栗原康さん『村に火をつけ、白痴になれ』、北尾トロさん『町中華とはなんだ』、清水潔さん『殺人犯はそこにいる』(文庫X!)、田中美穂さん『わたしの小さな古本屋』、ヨシタケシンスケさん諸々、『プリズン・ブック・クラブ』。

岸政彦さん『ビニール傘』。

今村夏子さん『あひる』、色川武大さん『うらおもて人生録』、山崎ナオコーラさん『太陽がもったいない』、松田青子さん『スタッキング可能』(嘘ばっかり!嘘ばっかり!ウォータープルーフ嘘ばっかり!)、幸田文さん『台所のおと』、『なにたべた?』。

佐藤ジュンコさん『月刊佐藤純子』(ちくま文庫!)

ロラン・バルト『喪の日記』。

佐藤多佳子さん『黄色い目の魚』はずっと鞄の中に入れておこうと思っている。



ひとは誰しも環境が変わるし、なかなか会えなくなってしまうひと、出版や書店の業界から去るひとも当然いる。もう、そのことは受け入れられるし、いつかまた協働できる日がきっとくると思っているのだけど。

10月12日、僕の恩人である、英治出版の岩田大志さんがくも膜下出血のため急逝された。
ほんとうに、信じられなくて、受け入れられなくて、ただ動揺して、日々がひっくり返ってしまったのだけど、ひとり、ふたりと、とても多くの方が声を掛けてくれて。

岩田さんがつないでくださった、大阪の書店員さんは、ご自身もなによりも悲しんでいるのに、お通夜の日に「はっしーが心配でな」と仰ってくださり、言葉が出なかった。

仙台からも、何度も声が届き、少しずつ悲しみがからだの中にしみこんでいったように思う。

名古屋にいらっしゃる、いつも導いてくださる方は、お葬式の日、岩田さんとお別れをした日の夕方、泣きながら電話したら少しずつ、僕が先に進めるように言葉をたくさんいただけて。あのお電話がなかったら、どうなっていたかわからない。

みんな、みんなです。岩田さんと出会えたから、いまの自分がある。いま、自分のまわりにたくさんの人がいてくださるのは、ほんとうに岩田さんが仕事を教えてくださったから。いっしょに、いっしょにたくさん歩んでくださったから。

まとめた文章を書かなきゃ、と思っていたのだけど、結局書けずじまいでいてごめんなさい。11月23日に向き合ったけれど、気持ちが立体的にどうしてもならなくて、そのままになってしまった下書きの途中を恥ずかしいけど貼っておきます。

--------------------------------
「大先輩とともに」 (2016.11.23.)

11月23日、勤労感謝の日です。勤労に感謝するぞひたすら。って、9時過ぎまで惰眠をむさぼっていたわけですが。

今年も過ぎ去っていった。師走になるとあわただしさ、せわしなさがこれでもかと無遠慮に押し寄せてくるから、もう「過ぎ去っていった」と過去形にしちゃいたいくらいである。

「せわしなさ」って「忙しなさ」なんですよね。「心」を「亡くす」って、ほんと嫌だなーと思う。なにかに追われながら生きていくのって、そんなんどうやねんと思うのだけど、どうしてもまぁ。

めちゃ久しぶりにサケブログを書き出したかと思えば、スタート地点までが遠い。なにやらうろうろとしてる。



や、岩田さんのことを書きたくて。サケブログでは「大先輩」として常々登場する、英治出版の岩田大志さんのこと。

岩田さんと初めてちゃんとお会いしたのは、2012年1月。「アイデアインク」というシリーズがたちあがり、greenz.jpの『ソーシャルデザイン』が刊行されたときだった。

英治出版さんからも『地域を変えるデザイン』『世界を変えるデザイン』などのタイトルが出ていて、既存の「デザイン」「社会」棚ではない、「地域活性」「コミュニティデザイン」「教育」「社会起業」などを包括するような棚をいっしょに書店提案しませんか、という話を英治出版オフィスで、編集長の高野さん、朝日出版社の先輩である津金さんと4人でしたのが最初。

率直に言って、そのときはよくわからなかった。協同することで、どのような効果があるかがわからなかった。岩田さんが常にめざしている、すぐ目に見える効果、売上を超えたものが見えていなかったから。

協同といっても、俺はほとんどなにもできず、岩田さんがどんどん書店さんへの案内を進めてくださり、ちょうどその年の3月に紀伊國屋書店新宿南店さんが3Fを大リニューアルしてソーシャルデザインフェアをすることもあったり、進めていく中で晶文社さん、春秋社さん、学芸出版社さん、羽鳥書店さんが賛同してくださり、6社協同フェアと大きく育っていった。岩田さんが育てていった。

書店さんへの提案書から、ブックリストの作成方法までなにからなにまで初めて知ることばかりで、すべてが学びだった。さすがに書いていて恥ずかしくなるけど、ほんとうに俺は仕事ができなかったから、完全に後ろをついていく感じだった。

6社で打ち合わせを重ねる中で、晶文社の奥村さん、春秋社の片桐さん、学芸出版社の知念さん、羽鳥書店の糸日谷さん(皆さま当時)からもすごく多くのことを教わった。岩田さんが引き合わせてくださったおかげである。

店頭用の販促物の作り方もぜんぜん違った。読者に伝わるか、ということとその書店に合ったものか、ということを最重視ししていたように思う。そして、持参して設置する、ということも岩田さんから学んだ。

岩田さんの場合は、単に設置ではなく、書籍自体の陳列もご自身でされていた。それは驚きだった。そんなことを書店員さんに任せてもらえることが想像もつかなかった。学生時代からの有隣堂さん、ブックファースト勤務と長年棚を作ってきた岩田さんならではの技術だった。

見よう見真似というか、背中を追いかけて、いつも後ろについていっているうちに、少しずつ、少しずつ自分なりにできるようになった。フェア開催をつかんだときは、いつも設営・展開写真撮影に一緒に来てくれた。そう、「提案→設営→告知→フォロー→総括」までが仕事ということも教わった。

設営が終わったらその場でTwitter告知し、帰社後にブログアップ、開催期間中は定期的に各媒体で告知、と徹底していた。それは、開催してもらったことに満足するのではなく、さまざまな思いを、提案した自分たちの思いを、賛同してくださった書店員さんの思いを、著者や関わってくださった方々の思いを、ひとりでも多くのひとに伝えたい、そして店頭へ足を運んでほしい、ということだと思う。

英治出版さんのアカウントと、岩田さんの個人アカウント、朝日出版社アカウント、酒部アカウントで表現や切り口を変えてツイートして、互いにRTするという、今では伝統芸のようになったやり方も、最初は手探りだった。

いつだったかな、代官山蔦屋さんでの『日本と出会った難民たち』刊行記念イベントの際だったと思うのだけど、英治出版の代表・原田英治さんに「あれは電話してこれからツイートするよって確認取り合ったりしているの?」と笑いながら尋ねられることがあった。いま確認したら、それが2013年7月のことだから、伝統芸は1年半ですでに確立していたんだと思う。


いろんなところに一緒に行った。ばったりすることも多かった。新宿、池袋、渋谷、秋葉原、神保町、早稲田、横浜、桜木町、武蔵小杉、大岡山、本郷、名古屋、甲府、諏訪、松本……。一緒には行けなかったけど、互いにつなぎ合った(岩田さんからつないでくださったのがほとんどだけど)福岡、大阪、京都、仙台、新潟、一宮、知立、豊橋も。

フェア開始日は、設営して告知して、路上でぷしゅりするのも岩田さんとの常だった。
紀伊國屋書店新宿南店さんのときは代々木のセブンイレブン、新宿本店さんのときは三丁目のあれなんだっけ、コンビニ。池袋ではどうだったかな、なんかたくさん歩いた気がするけど。

渋谷も路上、あとお店連れてってもらった。すごく雰囲気のある、ブックファースト時代に通いつめたって仰ってたお店。卵焼きがめちゃ美味くて、お母さんが温かかったお店。秋葉原は缶's BAR。あともちろんAKB CAFE前のオアシスでぷしゅりも。

 
神保町は飲んだことないかな? 九段下の公園でタッパー弁当はした。タッパーメロンパン弁当もした。あのときはゆーやさんもいらして、真夏だった。早稲田はてんや。横浜は郵便局前。桜木町は三陽。武蔵小杉は試食からのパーク。東神奈川の中華屋もいった。大岡山ではタッパー弁当した。本郷ではミドリムシラーメン食べた。

太文字にしたいトピックだと、大雪の新宿御苑で垣根をテーブルにしててんやの天ぷらと日本酒飲んだこと、御苑でタッパー弁当食べたこと、そのとき前の彼女の話をしてくれたこと。

栄の路上でファミマスイーツの空き袋をグラスにしてワイン二本飲んだこと、栄から名古屋駅までぐびぐびしながら街歩きを楽しんだこと。岩田さん、笑いながら「なんで横浜市民が名古屋市民を名古屋案内してるんですかね」っておっしゃってたな。

甲府・諏訪・松本ではお風呂にも入った。長風呂する習慣がなかった俺が風呂好きになったのは岩田さんのおかげだ。

松本城を眺めながら、飲んだ日本酒・焼酎は格別だった。諏訪湖畔での酒部活動は最高の恒例行事だった。こそこそしながら、家族に「や、ちょっと大切な方が諏訪湖にいらしてて……」とか言いながら家を抜け出すのも愉快だったのに。

岩田さんから、たくさんのひとをつないでいただいた。今、俺がこうして本と本のある空間、なにより本に携わっているひととの時間がかけがえのないものになったのは、岩田さんあってのことだ。

甲府ではまめさん、千葉さんとともに愉快痛快な時間をたくさん過ごした。岡島でのソーシャルデザインフェアは特別だった。 
--------------------------------

まめさんとの時間が、あの感覚をどうしても記しておきたくて、でもぜんぜんできなくて、それでここで断念したのだと思う。

また、少しずつ岩田さんとの時間を思い起こして、向き合って言葉にしていきたい。

IMG_7493
 
2016.12.30. 17時。諏訪湖畔での、岩田さんとの約束の酒部。岩田さん、どんなときも約束を必ず果たすひとでしたね。だから、昨日は横にいてくれていることを確信していました。

日々はつづく。2017年があと数時間で動いていく。

やれることは多くない。限られた時間のなかで、ブルーハーツ的に言えば「借りものの時間のなかで」、生きているのだと思う。

ひとと出会うこと、心を通わせあうこと、そういったひとつひとつの奇跡に感謝しながら、歩んでいこう。

2016年もどん詰まり。慌ただしく師も走る時期ですが、静岡からとびきり嬉しいニュースが飛び込んできました。


戸田書店静岡本店さんにて、朝日出版社「高校生講義本フェア」の展開が始まっています。待望の、静岡初開催です。


DSC_0078


ご担当者さんから棚写真をお送りいただきました。わぁいわぁいとご紹介を。


「最前線の知を あなたにも。」とのディスプレイ、とても嬉しいです。


上段から、伊勢崎賢治先生『本当の戦争の話をしよう』、加藤陽子先生『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』『戦争まで』、池谷裕二先生『進化しすぎた脳』『単純な脳、複雑な「私」』、岡ノ谷一夫先生『「つながり」の進化生物学』、長沼毅先生『世界をやりなおしても生命は生まれるか?』、西成活裕先生『とんでもなく役に立つ数学』と陳列。


これらのタイトルは各地の高校での特別講義をもとに、一冊一冊の本となりました。


第一線で活躍する大学の先生による若い人たちに向けた連続授業、対話形式で読みやすく、でも内容は手加減なしに。臨場感あふれる、ダイナミックな高校生との真剣勝負です。


人文社会から自然科学まで、広義での「教養」を考えることができるタイトルを揃えました。


店頭では各先生方に選んでいただいた、講義本といっしょに読んでほしい本もコメントPOP付きで並んでいます。年末年始の読書にぜひ!


DSC_0080

とりわけお勧めなのが、『単純な脳、複雑な「私」』。こちらは、池谷裕二先生の母校である静岡県立藤枝東高校で行われた講義がもとになっています。高校サッカーでの戦歴でも名高い、静岡の雄ですね。



店頭での展開は2017年2月末までの予定です。

静岡の皆さま、戸田書店静岡本店さんでぜひ手にしてくださいね。



◆戸田書店静岡本店

静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー2F・1F・BF
電話番号 054-205-6111
営業時間 10:00~21:00
定休日 年中無休

暦のうえではディセンバー。のんさんが声優をおつとめになる『この世界の片隅で』をはやく観たいなー。年内に必ずと思う日々を過ごす(橋)です。ごぶさた、ごぶさたをしてしまいました。


なかなか叶わないことも多く、2016年は容易じゃないなとため息も出ますが、そんなものを吹き飛ばそうと12月10日、杜の都・仙台へ行って参りました。魂込めて(by 楽天・嶋基宏捕手)サケブログに刻みます。



早朝に仙台駅着、恒例の100円カレー朝ごはん。

珈琲を飲んだり、河北新報をめくったり、本を黙々と読んだりして書店さんが開くのを待ちます。



SENDAI STATION



駅前の丸善仙台アエル店さん、ずっと前からお世話になっている担当者さんとの邂逅。

凛としたお姿にいつも背筋が伸びます。


仙台ロフトへ移り、MUJIBOOKS/無印良品へ。SBI(仙台書店員連合会)メンバーである担当者さんにお会いでき、幸せでした。森茉莉さんの文庫をレジ打ちしていただき、ほくほく。



ロフトからTRへ移ろうとしたら、空から雪が。



たくさん、たくさん本を届けてくださり感謝です。



「北からしみじみ 広げてきた範囲 持ち帰る仙台に雅」


広瀬通り、定禅寺通りへ!


IMG_7326

約束の地、せんだいメディアテークへ到着。まずは鷲田清一館長「対話の可能性」をじっくりと読み返します。



そして1Fのカネイリ ミュージアムショップ6さんへ。店長、書籍担当者さんとの再会にきわまります。



本当に大好きな棚で。



千葉さん、そして岩田さんの顔が浮かびます。



ぜひ、カネイリ ミュージアムショップ6さん店頭でお手にとっていただけますように。


せんだいメディアテーク6Fでは、年明け1月8日まで畠山直哉さん写真展「まっぷたつの風景」が開催されています。


写真、展示空間含めて素晴らしかったです。ただ、ただ圧倒されました。


IMG_7336


IMG_7334


IMG_7332

こちらは関連イベントとして開催された「てつがくカフェ」での板書。たくさんの気づきがあります。


定禅寺通りから、今度は青葉通りへ!



ちくま文庫から刊行された『月刊佐藤純子』、著者の佐藤ジュンコさんによるサイン会がちょうど開催されていました。とっても温かい雰囲気で、幅広い年齢の方々がサインを求めて、刊行を祝って集っていたのが印象的です。



大好きな仙台青葉通り店さんの棚のかずかず。本がたくさん目に飛び込んできます。

青葉通り店さんは2017年1月15日で閉店してしまうとのことですので、その前に皆さまぜひ。



杜の都の老舗、金港堂さんでも朝日出版社タイトルを並べていただけ嬉しいです。高野秀行さん×角幡唯介さん対談本をレジ打ちしてもらいました。



陽がすっかり落ちてから、ブックカフェ火星の庭さんへ。お会いできず残念でしたが、店主の前野久美子さんは『まだまだ知らない 夢の本屋ガイド』執筆陣のおひとり。本屋列車「おくのほそ道号」はとっても魅力的なお店ですので、ぜひ火星の庭さんでお求めのうえお読みになってください。購入特典付き!


IMG_7340

対話の時間。



差し出してくださった右手、交わした握手、交感する思い。

仙台で過ごした時間、仙台に育てられ、いまこうして本の話がたくさんできる。本を携えて歩んでいくこと、旅立ってしまった方をそれぞれに胸に置きながら言葉を交わしていくこと。


感謝の気持ちでいっぱいです。また来年。再会を誓って。





このページのトップヘ