暦のうえではノベンバー。秋が深まるなか、サケブログが戻ってきました。


この秋、朝日出版社営業部・編集部が一丸となって全国の書店さんにご提案をしたいフェア「社会を照らす本」についてまとめたいのです。


そもそものきっかけは、書評で取り上げていただいた本やさまざまな賞の受賞歴のあるタイトルを、ジャンル関係なく書店店頭で展開できないか、と社内から声があがったことです。


それからずっと考えていて、どのようなブックリストにするか、切り口をどうするか、書店さんに賛同いただけてフェア開催できたとして、お客さんに足を止めてもらい手にしてもらえるためにプラスアルファの仕掛けをどうするか……うんうん唸っていました。


日本近現代史や社会学などの人文書、国際政治や時事評論などの社会書、進化生物学や数学などの理工書、エッセイ・ノンフィクションなどの文芸書……16点のブックリストをまずは固め、さてフェア名どうしようかと。


なんとなくなのですが、朝日出版社の本って、角度や光度を変えながら、社会を見つめているなと思うのです。本はぜんぶそうかもしれませんが、朝日出版社の本って、なんかそうだよなと。


それで、「社会を、照らす……“社会を照らす本”?」と思い、暫定的なフェア名としました。


書店さんへのご案内を進めたところ、こちらの予想以上に反応が良く嬉しい驚き。某大型チェーンさんでは、「こんなの、うちのチェーンで断るとこないでしょう」と涙がでるようなお言葉を副店長からいただきました。


各著者からはフェアに寄せたコメントが続々と集まり、店頭設置用販促物も駆け込み仕上がり。


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このときの思いはFacebookにわぁぁと書きました。

◆10月25日:フェア開始前夜のこと


前置きが長すぎますが、16点のブックリストを著者コメントとともに紹介します。


『戦争まで』

この本は、日本が太平洋戦争に至る過程でおかした三度の失敗を「悔いる」本ではありません。

自らの民族を正真正銘の危機に陥れるに違いない選択と判断がなされる瞬間に、

当時の人々が自らの中で鳴り続けるアラームに背を向け続けられた構造と要因について、

覗き込むようにして再現した、十分に過激な本です。――加藤陽子さん


『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』

この本を書く時念頭にあったのは、漫画版刊行で話題となっている吉野源三郎『君たちはどう生きるか』でした。

大人になっても引越する時でも捨てられない本、人生の各ステージの時々に、

国家と社会と人間を見つめるための「基軸」となって貴方を支えてくれるに違いない本、

そのような本を作りたいと切に願ったのです。――加藤陽子さん


『断片的なものの社会学』

こんな本は二度と書けないと思います。どうして書けたのか自分でもわからない、そんな本です。――岸政彦さん


『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット』

この本を出版してから、人工知能ブームによって世の中の見方、人間の見方を揺さぶられている人がかなり多いことに気がつきました。

「ことば」という側面から今の人工知能を把握したい方、また「人間としての自分」を振り返ってみたい方に読んでいただけたら嬉しいです。

――川添愛さん


『とんでもなく役に立つ数学

子ども時代、私を強く支えてくれたものは数学でした。

数学嫌いの高校生向けに書いたのですが、技術者や研究者の隠れ読者も多数。社会の現場で使われているようで嬉しいです。

感じてほしいのは「考える」ことの真の意味。

数学という人生の「背骨」になるものの力強さを感じ、その新しい使い方を見出していただければと願っています。――西成活裕さん


『「つながり」の進化生物学』

世界には、愛の分だけ憎しみがあるのでしょうか。そんなことがあってはなりません。

人を愛する気持ちの裏返しが、人を憎む気持ちにならないようにしたい。

動物たちが示す、言葉のない共感も素敵だけど、でも人間だからこそ言葉で裏打ちされた共感を作っていきたい。

人間どうしだからできることがあると信じています。 ――岡ノ谷一夫さん


『理不尽な進化』

現代人は「進化」が大好き。猫も杓子も進化することになっている。でも肝心の進化論が理解されているかというとかなり怪しい。どうしてそんなことに? それを

突き止めようとしたのがこの本。進化論をめぐる魅惑と混乱にメスを入れることで、この社会に特有の認知バイアスのようなものが浮かびあがってくるはず。――吉川浩満さん


『触楽入門』

触楽入門は刊行後、情報メディア技術者だけでなく、文筆家や芸術家など、思いがけず幅広いジャンルの方に読まれました。

大量の情報が行き交う社会環境の中、移ろいがちな心を満たすためには、言葉にならないからだの感覚を意識して感じ取ることが大切です。

VRに感触技術が加わり始めた今だからこそ、読んでほしい本です。――仲谷正史さん


『本当の戦争の話をしよう』

現在の戦争、これからの日本について、福島の高校生と本気で取っ組み合いの議論をしました。

ある国の脅威が喧伝される今、頭の隅に置いてほしい考え方、現実を全力で。

「脅威」への備えは必要だが、どこまでが適切か。そして「脅威」の形成に我々自身が関わっているとしたら…本書のスリリングなセッションにご参加ください。――伊勢崎賢治さん


『紋切型社会』

何かひとつの方法で「社会を照らす」のは無理です。入り組んだ社会の隅々を照らすためには辛抱強く言葉を探し、投げかけるしかありません。

一番の敵は、決まりきった言葉を連呼し、照らした気になっている連中。このところの、為政者の皆さんがまさにそれ。

そういう連中の怠惰な言葉に屈服しないために書いた本です。――武田砂鉄さん


『ヒップな生活革命』

アメリカ社会を照らすつもりで書いた本が、自分の消費行動の指針になっている。

刊行時2014年の「今」のスピリットが、いろんな人に共有されて生き続けていることが、

書いて良かったと思わせてくれる。――佐久間裕美子さん


『圏外編集者』

内にいては見えないものだってある、そういうときは外に出ろ!――都築響一さん


『家族無計画』

この本は計画性のない著者が計画性のない結婚をし、子どもを作り、家族を持った結果、思いもよらない事態に巻き込まれ、なし崩し的に家族のあり方について考えさせられたその過程や、現在の心境を綴った本です。

こんなでもなんとかなるのかと、読んだ方に少しでも安心してもらえますように。――紫原明子さん


『自殺』

面白い自殺の本を書くというテーマを与えられ、一年間あれこれ考えた末、東日本大震災にあと押しされて書き始めた本です。

母親がダイナマイト心中しているので、それを免罪符にして、多少の不謹慎は無視して書いています。

行きづらさを感じている人、ふと「死にたい」と思うことがある人に、ぜひ読んでもらいたいです。

そして、クスッとでも笑ってもらえたら嬉しいです。 ――末井昭さん


『十皿の料理』

刊行後はじめてもらったお手紙に、「料理本で泣くとは思わなかった」と書いてあった。その方とは今でもおつきあいがあります。文字のすごさを感じています。

歯医者さん、美容師さん、留学生など、他業種で、地域も年齢も性別もばらばらの人たちから、エールを送られ続けています。

この本を通じて、同じ体温を持っている人たちと出会えました。――斉須政雄さん


『サイコパスを探せ!』

あなたの隣にも、サイコパスがいるかもしれない!?『ヤギと男と男と壁と』の原作者で、独自の着眼で知られるジャーナリストのジョン・ロンソンが「サイコパス」をテーマに取材した傑作!

こんなことが実際にあったとは…驚きの面白エピソード満載。しかし根底にあるのは、精神医学と「心の病」を消費する現代社会への深い問題提起。

スカーレット・ヨハンソン主演で映画化決定!


ご縁がつながり、「渋谷のラジオ/渋谷の本屋さん」にて、フェア開催経緯、各タイトル詳細、書店さんの反応などをパーソナリティの西原幸平さん、制作部長の西本武司さんとお話させていただきました。

音声アーカイブ、noteでぜひ。

◆2017年11月10日「渋谷の本屋さん」 【ゲスト】朝日出版社 営業部 橋本亮二



開催店舗の様子もご紹介します。


◆MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店さん

〒530-0013 大阪府大阪市北区茶屋町7-20 チャスカ茶屋町 5F

TEL:06-6292-7383


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つづいて、

◆ときわ書房志津ステーションビル店さん

〒285-0846 千葉県佐倉市上志津1663
TEL:043-460-3877


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つづいてつづいて、

◆慶應義塾生協日吉書籍・パソコンフロアさん

〒223-0061 神奈川県横浜市港北区日吉4-1-1

慶應義塾生協日吉キャンパス

TEL:045-563-8487


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各書店さん、生協さんでの展開はそれぞれ嬉しく、ここから読者の手元にまで届くことを強く願っています。

開催店舗は随時Twitterでお知らせしていきますので、ぜひチェックしてみてください。


ご興味を持っていただいた書店さま、お声掛けお待ちしております!


【2017.11.13追加】

◆喜久屋書店小倉店さん

〒802-0002 福岡県北九州市小倉北区京町3丁目1番1号 COLET/I’m9F
 TEL:093-514-1400


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【2017.11.13追加】

◆BOOKSアイ茗荷谷店さん

〒112-0012 東京都文京区大塚1丁目1−15 東谷ビル
TEL:03-5940-7050


【2017.11.14追加】

◆HMV&BOOKS TOKYOさん

〒150-0041 東京都渋谷区神南1-21-3 渋谷モディ5F・6F・7F

TEL:03-5784-3270


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【2017.11.14追加】

◆早稲田大学生協コーププラザブックセンターさん

〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田大学早稲田キャンパス(17号館B1F)

TEL:03-3202-4010


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【2017.11.14追加】

◆早稲田大学生協戸山店さん

〒162-0052 東京都新宿区戸山1-24-1 早稲田大学戸山キャンパス(31号館1F)

TEL:03-3202-4204


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【2017.11.14追加】

◆ジュンク堂書店三宮駅前店さん

〒651-0096 兵庫県神戸市中央区雲井通6-1-15 サンシティビル7階
TEL:078-252-0777

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