朝日屋だより

八女福島のことなど…

2008年09月

先日の告知のとおり、21日(日)から「山本教行 器展」を行っています。

会期の前日に福岡からあまねや工藝店の川口さんが来店され、山本さんの器を並べて下さいました。
昨年行った西川さんのガラス展同様、隙の無い素晴らしい並べ方で、普段のざっとした朝日屋の店内が別世界になりました。また、奥さんが器に草花でさらに彩りを添えてくれました。

今日は写真を掲載する余裕が無いので、近日中に別のエントリーでご紹介します。

前のエントリーで「明日書きます」としていたのにここ2日ちょいと体調不十分のために、のびのびになってしまいました。
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日本の食は安すぎる(山本謙治著)」です。
先日久留米で一緒だったやまけんさんの著作です。
西日本新聞のブックレット「食卓の向こう側」シリーズなど食をテーマにした書籍は最近多いですが、これも様々な食の生産現場を取材された中でその現状と私たち消費者の行動の「ずれ」のようなものをわかり易く書かれています。

ここ数日マスコミを賑わせてる事故米問題。

取引のある焼酎の蔵元さんから、そういった米を使用していない旨のFAXが送られてきました。
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黒木さんは地元のヒノヒカリを使っていますし、尾鈴山では自社で栽培した「はなかぐら」という品種を使っています。

豊永さんは、主力商品には自社と契約農家が栽培した無農薬の「西海134号」や「山田錦」を、その他の商品も地元球磨地方の米を使用しています。どちらも地元志向、品質重視の蔵元です。

ちなみに繁桝は、使用する米の全量を県の酒造組合を通じ、福岡県産(主に前原や三潴)の山田錦、雄町、夢一献などの酒造米を仕入れています。まれに、天候不順などの理由で兵庫産の山田錦を使うこともあるようですが・・・。

清酒や焼酎に限らず、その土地で育まれた食文化のひとつですから、地元の原料を使うのが自然だと思います。

安い商品へのニーズに応えるために、安い原料でコストをかけずに生産するのが当たり前なのでしょうが、その安さの基準ってなんなんでしょうね。
今回取上げられていた米は1俵(60kg)5,000円弱で売買されていたということでしたが、この辺の稲作農家の出荷価格はたしか15,000円以下だったような気がします。先日訪問した京都宮津の飯尾醸造さんは棚田の無農薬米を28,000円で買い上げているということでした。繁桝の山田錦はおよそ35,000円だったように記憶しています。
それぞれの生産の現場を見てみると、それぞれの米の価格や酒の価格は決して高いとは思えません。
それらの価値を金額で評価するのは当然ですが、評価の仕方はそれだけでは足りないと思うのです。
それは、それを販売する私たち小売店や消費者の皆さんが目の前の品物とどう向き合うか、そこから本当の安さ(価値)というのが見えてくるような気がします。

そんなことを書いた本がありましたので、明日はその紹介をします。

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手の間 6号」が届きました。
封を開け、手に取ってみると、コーヒーのネルを持つ手の写真。
もしやと思い、開いてみると珈琲美美の店主森光宗男さんの手によるイエメンの文と写真があります。
それも36ページにわたって。

まだパラパラっと見ただけですが、コーヒー好きの私にとっては興味津々の特集です。今読んでる本をおいといて(今、「ぐるりのこと(梨木香歩著)」を読んでいます。これがまた良い。他にも順番待ちの本が2冊ほど・・・)、今晩ゆっくり味わって読むつもりです。

朝日屋でも販売しています。

本当にいい雑誌です。
一度手にとって見て下さい。

燈籠人形 003
今月始めの福島八幡宮。
鳥居の奥手、左側には燈籠人形の屋台があります。
8月の盆過ぎから組上げられ、本番も先週あたりから、稽古が始まったようです。時には、風に乗って三味線や鼓の音が。
秋を感じる瞬間です。

今年は21日(日)から23日(火・祝)の3日間です。
例年のように、町屋祭りも開催されます。
天気が良いといいのですが・・・。

朝、カミさんが紺屋町の菊屋さんに行くというので、パイを買うように頼みました。
買ってきてくれたのが、この「林檎パイ」。
この林檎パイ、美味しい林檎が出る時期だけしか作っていません。
春先からずっと待っていましたが、ようやく出ました。
では、いただきます!
林檎パイ

昨晩は、スコシのウメさんがハンコの先生を連れて酒を買いに来てくれました。それで発売になったばかりの特別純米ひやおろしを試飲してもらうと、いたくお気に入りのご様子。早速お買い上げ頂きました。
そんなこんなで「ひやおろし」人気のおかげで、720ml瓶は残りわずかになりました。1.8l瓶はまだまだあります。

さて、先日案内した山本教行さんの作品展のDMが出来てきましたので、当ブログ上で改めてご案内します。
山本教行展


山本教行の器展
2008年9月21日(日)〜28日(日)
8:00am〜8:00pm(日曜のみ午後6時まで)
昨秋のガラス展に引き続き、あまねや工藝店店主川口義典さんのご協力で、鳥取・岩井窯の山本教行さんの器をご紹介します。お楽しみに。
9月21日(日)午後6時30分頃より山本教行さんを囲んでオープニングパーティを行います。会費は2,000円(要予約)。
詳細は朝日屋までお尋ね下さい。

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