2000年01月01日

boyfriend parka

自分の作った曲を初めて誰かに聴かせる時、
相手から開口一番どんな言葉が出るか・・・

いつもいつも、
内心ドキドキしています。

アレンジを手がけて下さったPMVさんに、
初めてこの曲を聴かせた時のこと。

忘れもしないその言葉は、

『おまえ・・・かわいい曲書くね。』

という一言でした。


その第一印象を大事にしたかったので、
特に歌詞に関しては、
ボーイフレンドに話しかけるような口調に統一しています。


もちろん、
この中の『ボーイフレンド』はすでに過去の人。
主人公にはまだ想いが残っていて、
相手も同じなんじゃないかと、
あの手この手で確かめようとするのです。

その姿が可愛らしく、
いじらしく、
そして男としてはちょっぴりめんどくさい。


『古ぼけた ネズミの色』

というフレーズは、
ボロボロの部屋着をイメージしています。

彼の空間に入れる特別な存在しか知らない、
使い古しのパーカーに包まれて、
主人公は切なさをかみしめているところ。

そんな光景を描きながら、
フルコーラスの歌詞を仕上げました。


今は1980円どころか、
信じられないような低価格で良品も手に入ります。

高ければいいわけじゃない。
かと言って、
安いから使い捨てになるのも寂しい。

物の価値を決めているのは、
その物と過ごす『大切な時間』だと思います。

この主人公にとっては、
例えこのパーカーが19800円でも、
はたまた198円でも、
きっと一生忘れられないことでしょう。



この曲のキモになるサビの頭、
『いちきゅっぱ』という響き。

スローテンポなピアノ弾き語りのデモ音源だと、
どうしても王道のバラードになりがちなのですが、
『いちきゅっぱ』という言葉遣いもハマるような、
独特の世界観を持たせたいと思っていました。


華やかなストリングスと、
斬新なコーラスワークの融合でそれを叶えてくれた、
アレンジャーのPMVさん、
そしてそれをさらにまとめてくださった、
プロデューサーやエンジニアの方々。


『かわいい曲』という最初のイメージを、
周りのみなさんが大切にしてくれたからこそ、
単なるスタンダードではないバラードになり、
アルバムのしめくくりにふさわしい一曲に仕上がりました。


本当に、
ありがとうございました。


ヒザ上まですっぽり隠れてりまうような、
ダボダボのパーカーをイメージしたジャケット。

ぬくもりソングとして秋から冬に歌っていますが、
季節問わず引っ張りだして来て、
聴いてもらいたいナンバーです。


asaka_masumi at 00:00|Permalink ライナーノーツ 
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